機関リポジトリ

千葉大学の学生サークルが1979年に福島県三島町での聞き取り調査によって記録した民話が三島町の語り部サークルにより再話され絵本として出版される

2019年12月9日付の千葉大学附属図書館のお知らせで、同大学の機関リポジトリ「千葉大学学術成果リポジトリ CURATOR」で公開中の『千葉大学日本文化研究会 民俗調査報告書 リポジトリ用覆刻版』に収録された民話が、福島県大沼郡三島町の語り部サークル「三島語り部ちゃんちゃんこ」によって絵本となり、10月1日に出版されたことが紹介されています。

出版された絵本『語りつぐ三島町の民話:とんてんかんてんとんからりん』は、1979年の千葉大学の学生グループ「千葉大学日本文化研究会」による三島町での聞き取り調査をまとめた民俗調査報告書である『ちりりんぽりりんこがねの花 : 福島県大沼郡三島町の民話』を参考資料として作成されました。聞き取り調査で記録された昔話・伝説・わらべ歌を再話することで、三島町の文化遺産を継承していきたいという思いから制作されたことが説明されています。民俗調査報告書は、民話を聞き取ったそのままの言葉で記録しており、語り部サークルが絵本を制作するにあたって、当時の方言や話者の意図を理解するために貴重な資料であった、としています。

ジャパンサーチ(試験版)、国立歴史民俗博物館の「歴博館蔵資料目録」「国立歴史民俗博物館学術情報リポジトリ」との連携を開始

2019年12月5日、ジャパンサーチ(試験版)は、国立歴史民俗博物館の所蔵資料データベース「歴博館蔵資料目録」及び機関リポジトリ「国立歴史民俗博物館学術情報リポジトリ」との連携を開始したことを発表しました。

お知らせ(ジャパンサーチ(試験版))
https://jpsearch.go.jp/news
※2019年12月5日付けのお知らせに「「歴博館蔵資料目録」「国立歴史民俗博物館学術情報リポジトリ」と連携しました」とあります。

参考:
E2176 - 国の分野横断統合ポータル ジャパンサーチ試験版公開後の動向
カレントアウェアネス-E No.376 2019.09.19
https://current.ndl.go.jp/e2176

リポジトリソフトウェアDspace ver. 5とver. 6 のOpenAIREの最新メタデータガイドライン対応を目指す機能拡張がカナダの大学図書館を中心とした共同事業として開始される

2019年12月2日、オープンアクセスリポジトリ連合(COAR)は、オープンアクセス(OA)学術コンテンツの国際的データベースであるOpenAIRE経由で、リポジトリソフトウェアDspaceが世界各国で提供するコンテンツの大部分が発見できるように、カナダの複数の研究図書館が資金提供を実施することを発表しました。

ネットワーク上に分散したリポジトリコンテンツに対して、コンテンツ発見等のサービスを構築するためには高品質で包括的なメタデータが必要になります。そのため欧州・ラテンアメリカ・カナダなどの世界のいくつかの地域のリポジトリネットワークは、OpenAIREの最新のメタデータガイドライン“OpenAIRE Guidelines for Literature Repository Managers v4”を採用しています。しかしこのガイドラインに対応するために、リポジトリプラットフォームはメタデータの公開方法の変更が必要になります。最新のリポジトリソフトウェアはガイドラインに対応しているものの、多くの機関では旧バージョンのリポジトリソフトウェアが使用されており、ガイドラインに対応していない、もしくは自機関でソフトウェア開発を行うことが困難な状況にあります。

Unpaywallを通じて神戸大学学術成果リポジトリ(Kernel)が利用可能に

2019年12月4日、神戸大学附属図書館が、Unpaywallを通じて神戸大学学術成果リポジトリ(Kernel)が利用可能になったと発表しています。

同館では、Kernelに登録された論文が閲覧される可能性が更に向上したとして、教員に対してKernelへの論文の登録を呼びかけています。

Unpaywallを通じてKernelを利用できます(神戸大学附属図書館, 2019/12/4)
https://lib.kobe-u.ac.jp/libraries/14799/

参考:
Elsevier社、Scopusで検索可能なオープンアクセス(OA)論文の拡充を発表:UnpaywallのOA論文に関するデータ統合作業が終了
Posted 2018年12月12日
https://current.ndl.go.jp/node/37205

オープンアクセスリポジトリ推進協会(JPCOAR)、JPCOARスキーマVer.1.0.2を公開:資源タイプの語彙追加・会議記述の項目追加等

2019年11月27日、オープンアクセスリポジトリ推進協会(JPCOAR)は、メタデータ規格JPCOARスキーマを改訂しVer.1.0.2を公開したことを発表しました。

Ver.1.0.2への改訂は、JPCOARのコンテンツ流通促進作業部会が、国際的なメタデータ標準の改訂や作業部会へ寄せられた意見を検討することで実施されました。Ver.1.0.2の主な改訂事項として、資源タイプに記述可能な語彙を追加したこと、会議記述に関わる項目に主催機関・開催期間・開催会場を追加したことなどを挙げています。その他いくつかの項目について、注意点の文面修正・推奨例の修正といった微細な修正が行われています。

JPCOARスキーマVer.1.0.2の関連ドキュメントはGitHub上で公開されています。JPCOARは国内外における学術情報流通の動向の変化や技術の進展に対応するため、今後も年に1回程度、必要に応じてJPCOARスキーマの改訂を行う予定である、としています。

機関リポジトリにセルフアーカイブされる著作物の権利問題に関する資料種別ごとの実用的な担当者向けガイド(米国)(文献紹介)

2019年11月30日付けで、Journal of Copyright in Education and Librarianship誌のVol. 3 No. 3に、“Checking Rights: An IR Manager’s Guide to Checking Copyright”と題する記事が掲載されています。記事は米・西オレゴン大学のStewart Baker氏・Sue Kunda氏の共著により執筆されました。

同記事は米国の機関リポジトリ担当者を想定して、登録される代表的な資料の種別、資料種別ごとの潜在的な著作権問題、その他の考慮事項、参考になる情報源等を解説・紹介した実用的なガイドとして作成されています。

まず資料種別によらず、担当者が抱える共通の問題として、学術的な著作物が「職務著作」に当たるかどうかの判断、教員・学生の著作権に関する知識の不足に起因する問題等が取り上げられています。前者については、判例でも明確な判断はなく機関内で明文化された規定がないと関係部署へ個別に問い合わせの必要な場合があること、後者については、セルフアーカイブを教員・学生が自発的に行えないことや引用・分析等に使用した第三者の著作物を適切に処理できないことに対して、ガイダンス等で啓発が必要であることなどに言及されています。

【イベント】第2回 SPARC Japan セミナー2019「オープンサイエンスを支える研究者情報サービスとその展望」(12/20・東京)

2019年12月20日、東京都文京区の筑波大学東京キャンパス文京校舎において、第2回 SPARC Japan セミナー2019「オープンサイエンスを支える研究者情報サービスとその展望」が開催されます。

オープンサイエンスの進展において、研究成果の生産者や研究者のアクティビティを正確に捉えるため、研究者情報サービスの重要性が増していることを背景に、研究者総覧・研究者データベースや機関リポジトリ等の大学・研究機関で組織的に整備されるサービスを中心に取り上げ、researchmap等の大学・研究機関外で整備されるサービスも視野に入れつつ、「令和時代のオープンサイエンス」における研究者情報サービスの課題と展望を議論する、としています。

参加費は無料ですが、定員は70人で、事前の申込が必要です。
当日は動画中継も予定されています。

主な内容は以下の通りです。

・開会/概要説明

・機関研究情報システムの内外展開とこれからの課題
 青木学聡氏(京都大学情報環境機構)

・横浜国立大学における研究者データベースと外部サービスの連携
 矢吹命大氏(横浜国立大学研究推進機構)

cOAlition S、“Transformative Journals”の枠組み案を公開:フィードバックを募集中

2019年11月26日、cOAlition Sは、“Transformative Journals”(転換雑誌)の枠組み案を公開しました。

“Transformative Journals”は2019年5月に改訂された「Plan Sの実現にかかる手引き(Guidance on the Implementation of Plan S)」で導入された概念で、(1)OAコンテンツのシェアを徐々に増やし、(2)(二重支払いを防ぐために)出版サービスへの支払いをサブスクリプション費用の相殺に用い、(3)全査読済み論文を合意した期間内に完全・即時OAに移行することへの明確なコミットメントを有する学術誌とされています。

今回公開された“Transformative Journals”の枠組み案では、その必須要件と、“Transformative Journals”の出版社に向けた推奨要件の具体案が示されており、2020年1月6日までのフィードバックを募集するとともに、2020年3月末までに最終版を公開する予定であることが述べられています。

cOAlition S、主要学術分野における研究成果オープンアクセス(OA)化の手段とPlan Sへの準拠状況に関する「ギャップ分析」の実施報告書を公開

2019年11月21日、cOAlition Sは、主要学術分野における研究成果オープンアクセス(OA)化の手段とPlan Sへの準拠状況に関する「ギャップ分析」の実施報告書として、“Open access potential and uptake in the context of Plan S - a partial gap analysis”を公開したことを発表しました。

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