電子書籍

米国大学・研究図書館協会(ACRL)の出版部門、学術図書館の電子書籍コレクション構築の傾向・管理・購入パターンに関するホワイトペーパーを公開

米国図書館協会(ALA)が2020年9月17日付のお知らせで、学術書の書評誌Choiceを発行する米国大学・研究図書館協会(ACRL)の出版部門が、学術図書館の電子書籍コレクション構築の傾向・管理・購入パターンに関するホワイトペーパーを公開したことを発表しています。

同ホワイトペーパーは、米・メリーランド大学カレッジパーク校のノヴァク(John Novak)氏らが、学術図書館員向けのアンケートや米国・カナダの学術図書館のコレクション構築担当者に対して実施したインタビュー調査に基づいて執筆しました。調査は学術図書館が電子書籍を自館のコレクションとして受入するにあたって、最も影響を与える要因に関する実務的な背景を提供する目的で行われました。ホワイトペーパーでは、調査対象館のコレクションにおける電子書籍フォーマット資料の位置づけ、電子書籍受入のための手順や傾向、担当の図書館員の電子書籍の受入・管理に関するワークフローに対する認識などが示されています。

なお、同ホワイトペーパーの研究については、米・OverDrive社の学術図書館等向けの事業部門“OverDrive Professional”が資金を助成しています。

韓国国立中央図書館(NLK)、第14回図書館革新アイデア・優秀事例の審査結果を発表:新型コロナウイルスの感染拡大後の新たなサービス等

2020年9月22日、韓国国立中央図書館(NLK)が、第14回図書館革新アイデア・優秀事例の審査結果を発表しました。

最優秀賞には、京畿道の利川市図書館・利川市麻長図書館による「オンライン読書カフェ<私の部屋の図書館>の運営」(事例)が選ばれました。

優秀賞には、ソウル特別市麻浦中央図書館による「図書館、コロナを越えてニューノーマルを夢見る麻浦中央図書館の非接触サービス」(事例)、忠清南道生涯教育院による「記録と文章作成による世代間融合型文化コンテンツ、識字教室での高齢者と青少年による世代間の共感事業運営」(事例)が選ばれています。

奨励賞には、中央大学校文献情報学部による「図書館統合電子書籍アプリ開発案」(アイデア)、ソウル特別市江西区立江西英語図書館による「コロナ禍における現場での図書館キュレーションサービス、司書が作る本の弁当」(事例)、ソウル特別市道谷情報文化図書館による「閉鎖型図書館が文化サロンとして再生」(事例)、仁川広域市弥鄒忽(ミチュホル)図書館による「新型コロナウイルス感染症による危機で世に知られた公共図書館の先進的対応」(事例)、京畿道・坡州市委託図書館による「止まってしまった図書館、動く司書達、オンラインプラットフォームを活用した情報活用教育の企画協力」(事例)が選ばれました。

DAISYコンソーシアム、電子書籍フォーマットEPUB3の利点をまとめたホワイトペーパーを公開:企業・政府・大学でのEPUB3の利用を推奨

2020年9月10日、DAISYコンソーシアムは、電子書籍フォーマットEPUB3の利点をまとめたホワイトペーパー“It’s Time to Use the Modern Digital Publishing Format for Your Organization’s Documents:Why You Can Produce Better Publications for Everyone with Born Accessible EPUB 3”を公開しました。

法律や社会的関与の観点から、文書・書籍・企業の出版物は障害者を含めた誰もがアクセスできるようにすべきという認識が広がりつつあること、出版業界ではすでにEPUB3の使用が進んでいることを踏まえた上で、企業・政府・大学におけるEPUB3の使用を推奨する内容となっています。

クリエイティブ・コモンズ・ライセンスのCC BY-NC-SA 4.0での公開であり、HTML、EPUB3、Word、タグ付きPDF形式での閲覧が可能です。

【イベント】電流協電子図書館セミナー2020「新型コロナ問題で注目の電子図書館サービス」(9/28・オンライン)

2020年9月28日、電流協電子図書館セミナー2020「新型コロナ問題で注目の電子図書館サービス」がオンラインで開催されます。

同セミナーでは、電子図書館サービス提供者から、新型コロナウイルス感染症感染拡大の影響により変化する電子図書館の利用と問い合わせの変化を中心とした報告が行われます。

コーディネーターは植村八潮氏と野口武悟氏であり、プログラムは以下の通りです。

●第1部「新型コロナ問題で注目の電子図書館サービス、電子書籍貸出サービス事業者からの報告」
電子図書館サービスの動向についてや、電子図書館サービス提供者による電子図書館の利用と問い合わせの変化等についての報告が合計6件行われます。

●第2部 パネルディスカッション「コロナ禍で変化する電子図書館ニーズ、図書館への提言」
・コーディネーター:植村八潮氏(専修大学教授 情報メディア学会会長)
・パネリスト:野口武悟氏(専修大学教授)、大日本印刷(DNP)・図書館流通センター(TRC)関係者、日本電子図書館サービス関係者、丸善雄松堂関係者、メディアドゥ関係者、京セラコミュニケーションシステム関係者

定員は100人(要事前申込)であり、参加費は無料です。

国際図書館連盟(IFLA)、「IFLAディスレクシアの人のための図書館サービスのガイドライン 改訂・増補版」の日本語訳を公開

2020年9月7日、国際図書館連盟(IFLA)が、「IFLAディスレクシアの人のための図書館サービスのガイドライン 改訂・増補版」の日本語訳の公開を発表しています。

IFLA Guidelines for Library Services to Persons with Dyslexia - Revised and extended published into Japanese(IFLA,2020/9/7)
https://www.ifla.org/node/93307

米・ミシガン大学出版局、アジア研究関連の重要書籍100タイトルのコレクションをオープンアクセス(OA)により公開

2020年9月2日、米国のミシガン大学出版局(University of Michigan Press)は、アジア研究関連の重要書籍100タイトルのコレクション“Michigan Asian Studies Open Access Books Collection”をオープンアクセス(OA)により公開したことを発表しました。

中国国家図書館、電子書籍サービスを手掛ける閲文集団と協力:国内2か所目の「インターネット情報戦略保存基地」を設立

中国国家図書館(NLC)の2020年8月31日付けニュースにおいて、NLCと電子書籍サービスを手掛ける閲文集団が戦略的協力の合意に達したことが紹介されています。NLCと閲文集団の共催イベントが同日開催され、その席上で正式に発表されました。

閲文集団を国内2か所目となる「インターネット情報戦略保存基地」とするほか、閲文集団のプラットフォーム上で発表された優れたインターネット文学作品100点がNLCで所蔵されます。以後、NLCと閲文集団は、資料保存、新技術の利用、閲覧サービスの革新等の分野で協力を進めるとしています。

NLCは、2019年4月22日付けニュースにおいて、国内初の「インターネット情報戦略保存基地」をポータルサイト「新浪網」やマイクロブログ「微博」(Weibo)を運営する新浪公司と協力して設立し、新浪網が配信するニュースや微博上で公開される投稿の保存を行う予定であることを発表していました。

中国版権協会が著作物の著作権保護に関する委員会を設置

新華網による2020年8月30日付け記事で、8月29日、中国版権協会が著作物の著作権保護に関する委員会である「文字版権工作委員会」を設立したことを報じています。設立は同協会を主管する中国国家版権局の指導の下で行われました。

記事では、今回の設立は著作権保護メカニズムの改善と著作権者の合法的権利・利益の保護に役立つものである、という専門家の意見を掲載しています。また、中国のオンライン文学産業が海賊版により多大な損害を被っていること、2020年の立法計画によれば著作権法改正案の草案にオンラインコンテンツの著作権保護強化が加えられる予定であることも述べられています。

China sets up committee for written works copyright protection(新華網, 2020/8/30)
http://www.xinhuanet.com/english/2020-08/30/c_139327928.htm

英・ケンブリッジ大学出版局、人種・人種差別・権力の間の複雑な関係を扱った論文等のオンラインコレクション“Race and Power”を無料公開

2020年8月26日、英・ケンブリッジ大学出版局は、オンラインコレクション“Race and Power”の立ち上げを発表しました。人種・人種差別・権力の間の複雑な関係を扱った論文や書籍の章を収録しており、無料で公開されます。

ジョージ・フロイド氏の殺害事件とそれに続く“Black Lives Matter”運動を受けて期間限定で公開された、抗議・警察・人種に焦点を当てたコレクションを発展させたものです。「植民地主義の遺産」「政治と社会運動」「奴隷制度」「健康と医療」「経済、労働と不平等」「文化表象」「過去の清算」といった多様な主題を扱っており、年4回の更新が行われます。

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