電子書籍

ルクセンブルク・国民教育・幼年・青少年省とルクセンブルク国立図書館(BnL)、高校生を対象とした電子図書館サービス“read-y”の提供を発表

2020年7月6日、ルクセンブルク・国民教育・幼年・青少年省(Le ministère de l’Éducation nationale, de l’Enfance et de la Jeunesse)とルクセンブルク国立図書館(BnL)が、高校性を対象とした電子図書館サービス“read-y”を提供することが、BnLのウェブサイトで発表されました。

同サービスでは、若者が料金の縛りなく自由に書籍を選択し読書を楽しめるよう支援することを目的に、主に英語、ドイツ語、フランス語の2万点以上の電子書籍が提供されています。オフラインでの読書、電子書籍の予約、注釈やコメントの付与等の機能があり、プロジェクトに参加している公立学校、私立学校に通う高校生およびその教職員が利用可能です。アプリ版とウェブ版が提供され、スマートフォンやタブレット端末、パソコンから利用できます。

発表によると、同サービスは、教育目的の利用ではなく、娯楽としての個人による読書を想定したものであり、今後も要望に応じて提供する電子書籍を追加する予定であるとしています。

米・クレアモント神学校、Internet Archive(IA)の電子書籍貸出プログラム“Open Library”で利用可能にする目的で約25万冊の宗教研究関連書籍を寄贈

2020年6月8日、米国カリフォルニア州の博士号授与機関であるクレアモント神学校(Claremont School of Theology)は、同校図書館のフィリップス(Thomas E. Phillips)館長が米国神学図書館協会のメーリングリストに送信したメールを引用する形で、Internet Archive(IA)の電子書籍貸出プログラム“Open Library”で利用可能にする目的で約25万冊の宗教研究関連書籍をIAに寄贈したことを発表しました。

“Open Library”は、IAが図書館所蔵資料をデジタル化した電子的な複製物を「1部1ユーザー」で貸出する“Controlled Digital Lending”の技術を利用して実施する電子書籍貸出プログラムです。同校が寄贈したコレクションは2021年1月1日頃からOpen Libraryで利用可能になり始め、今後2年以内にコレクション全体のデジタル化が完了することが予定されています。同校のコレクションは米国西部における宗教学分野のものとしては特に定評のあるものです。この寄贈は同校がオレゴン州セーラムのウィラメット大学構内へ移転することにより、ロサンゼルス地区の研究者の資料アクセスが不便になることへの対応として行われました。

Knowledge Unlatched(KU)、OpenAPCのデータセットの収録範囲が単行書のオープンアクセス化のための費用“Book Processing Charges(BPC)”に拡張されたことを発表

2020年6月30日、Knowledge Unlatched(KU)は、機関が実際に支払した論文処理費用(APC)のデータセットを提供するイニシアチブ“OpenAPC”とともに、OpenAPCの提供するデータセットの収録範囲が単行書オープンアクセス(OA)化のための費用“Book Processing Charges(BPC)”に拡張されたことを発表しました。

OpenAPCは、OA出版物のAPCの透明・効率的管理を目指すプロジェクト“INTACT”の一部を構成するイニシアチブで、ドイツのビーレフェルト大学図書館が運営しています。今回の初めてのOpenAPCへのBPCの登録では、KUの共同出資による選書プログラムの下で、KUが出版社に支払した全ての費用に関する約1,000冊相当のデータが含まれています。また、KUが資金を募っているその他のコレクションについても、詳細な支払関連データを共有することが予定されています。KUは、自身のOpenAPCへの貢献により、OA単行書のための新しいデータベースが立ち上げられた、としています。

BPCを含んだデータセットは、OpenAPCイニシアチブのウェブサイトで公開されています。2020年夏以降に現在のデータセットからの拡張が予定されています。

米・SPARC、Internet Archive(IA)による“Controlled Digital Lending”に基づく事業への支持を表明

2020年6月29日、米・SPARCはウェブサイト上で、Internet Archive(IA)による“Controlled Digital Lending”に基づく事業への支持を表明しました。

SPARCの声明は、2020年6月に複数の出版社がInternet Archive(IA)に対する著作権侵害訴訟を提訴したことを受けて発されました。SPARCはIAが世界中の知へのアクセスの民主化にとって重要な役割を果たしていることを指摘した上で、冊子体の図書館の貸出を模して電子的な複製物を「1部1ユーザー」で貸出するIAの“Controlled Digital Lending”は、新型コロナウイルス感染症による危機の中で学生・教員・研究者を支援する学術図書館にとっても特に重要な意義を持つものとして言及しています。

SPARCは、IAの“Controlled Digital Lending”に基づく事業を擁護する立場表明(Position Statement)へ他の図書館コミュニティとともに署名済であり、未署名の図書館関係者へも署名を奨励することを明らかにしながら、“Controlled Digital Lending”への支持を表明しています。

電子出版制作・流通協議会(電流協)、公共図書館と大学図書館における電子図書館・電子書籍サービスに関するアンケートを実施中

2020年6月29日、電子出版制作・流通協議会(電流協)が、「公共図書館 電子図書館・電子書籍貸出サービスのアンケート2020」および「大学図書館 電子図書館・電子書籍サービスのアンケート2020」の実施を発表しました。

アンケートは、電子図書館・電子書籍サービス等に関する現状、新型コロナウイルス感染症対応に関するものであり、対象は全国の自治体公立図書館1,385館と複数の学部を有する大学の大学図書館245館です。公共図書館については2013年から2016年にかけて、大学図書館については2018年と2019年に同アンケートを実施していますが、2020年は、一部質問を変更し、新型コロナウイルス感染症対策に関する項目が設けられています。

アンケート結果は、図書館関係者や電子書籍出版関連事業者、関係行政機関等にとっての参考資料とすると記載されています。

お知らせ(電流協)
https://aebs.or.jp/
※2020年6月29日付で「公共図書館及び、大学図書館のアンケートを実施しています。」というお知らせが掲載されています。

株式会社紀伊國屋書店、ProQuest社の電子書籍プラットフォームEbook Centralを通じて出版大手ペンギン・ランダムハウス社の電子書籍を国内の大学図書館向けに販売開始

2020年6月17日、株式会社紀伊國屋書店は、出版大手ペンギン・ランダムハウス社の洋書電子書籍6万点以上について、国内の大学図書館向けに販売を開始することを発表しました。

ペンギン・ランダムハウス社の電子書籍販売は、紀伊國屋書店が2017年4月から販売代理店となっているProQuest社の電子書籍プラットフォームEbook Centralを通じて行われます。未購入タイトルの5分間の試し読みや図書館へ購入リクエストが可能なMediated DDAサービスの対象にもなっています。

紀伊國屋書店は、ペンギン・ランダムハウス社が提供する電子書籍には、“Penguin Classics”等の著名なコレクションや一般読者向けのフィクション・ノンフィクション、日本人作家の著作の英訳タイトル等が含まれており、学生の語学学習教材としての利活用が見込まれる、としています。

米国標準化機構(NISO)、電子書籍の販売・出版・発見・配信・保存のサプライチェーンにおけるメタデータ要件の推奨指針案へのコメントを募集中

2020年6月18日、米国標準化機構(NISO)の、電子書籍の販売・出版・発見・配信・保存のサプライチェーンにおける書誌のメタデータ要件に関するワーキンググループが、出版社・小売店・図書館・サービスプロバイダに対し、メタデータ要件の推奨指針案“E-book Bibliographic Metadata Requirements in the Sale, Publication, Discovery, Delivery, and Preservation Supply Chain”へのコメントを募集しています。

書籍産業研究グループ(BISG)、EDItEUR、W3Cによって公表されている既存の電子書籍のガイドライン等を支援・補完することを目的としており、電子書籍のメタデータの形式・送信・アプリが変化し、メタデータのワークフローやデータ交換がこれまで以上に自動化・大規模化・ネットワーク化している世界において、すべての利害関係者が、標準・実践・目的に関する共通理解を深めることが非常に重要であることから策定されたものです。

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