計量書誌学

教員の業績評価、昇進・テニュア審査におけるインパクトファクターの利用(文献紹介)

2019年4月17日付けのPeerJ blogで、同年4月9日にPeerJ Preprintsにて公開された論文”Use of the Journal Impact Factor in academic review, promotion, and tenure evaluations”が紹介されています。論文の著者はメキシコ国立自治大学のErin C. McKiernan氏らです。

インパクトファクターは元来、雑誌の評価のために開発された指標ですが、現在ではしばしば研究者の業績評価にも用いられてしまっています。McKiernan氏らの論文では、米国・カナダの大学における、教員の評価や昇進・テニュア審査に関する取り決め文書860件以上を収集し、インパクトファクターへの言及状況が調査されています。その結果、研究型大学(博士課程を持つ大学)の40%、修士課程中心型大学の18%で、業績審査関係文書中にインパクトファクターに関する記述があったとのことです。インパクトファクターへの言及がある場合、87%はインパクトファクターを評価指標として用いることを支持する内容で、インパクトファクターの使用を批判する文書は存在しなかったとされています。

E2128 - シンポジウム「人文社会系分野における研究評価」<報告>

2019年2月15日に虎ノ門ヒルズフォーラム(東京都港区)で,筑波大学URA研究戦略推進室の主催により,筑波大学研究大学強化促進事業シンポジウム「人文社会系分野における研究評価~シーズからニーズへ~」が開催された。

【イベント】2019年度京都大学図書館機構講演会「オープン・サイテーションと機関リポジトリの展開」(5/20・京都)

2019年5月20日、京都大学附属図書館において、2019年度京都大学図書館機構講演会「オープン・サイテーションと機関リポジトリの展開」が開催されます。

同講演会では引用データのオープンアクセス化推進を目的とするI4OC(Initiative for Open Citations)の共同設立者であるシルビオ・ペローニ氏(ボローニャ大学古典文献学・イタリア研究学部)を招き、設立経緯や現在の取り組みを学ぶことにより、オープン・サイテーションの重要性について理解を深め、その機関リポジトリへの展開を考えることを目的とする、とのことです。同氏の講演のほか、京都大学附属図書館の西岡千文助教による日本のオープンアクセス、オープン・サイテーションの現状報告等も行われます。

ペローニ氏の講演は英語で行われますが、講演や質疑応答には逐次通訳がつくとのことです。

【図書館機構】2019年度京都大学図書館機構講演会「オープン・サイテーションと機関リポジトリの展開」(京都大学図書館機構)
https://www.kulib.kyoto-u.ac.jp/bulletin/1381711

AltmetricとNatureがGoogleからデジタルニュースに関する研究助成を獲得 ジャーナリスティックな記事が現実世界に与えた影響に関するバッヂ・ダッシュボードの開発を計画

2019年3月21日、Digital Scienceは同社傘下のAltmetric社が、Springer Natureの雑誌"Nature"と共同で、”Google Digital News Innovation Fund”の研究助成を獲得したと発表しました。

この研究助成はGoogleがヨーロッパで行っている、デジタル時代のジャーナリズムを支援する活動の一部であるとのことです。AltmetricとNarureは共同で、ジャーナリスティックな記事が現実世界に与えた影響を追跡・整理したバッヂと、ダッシュボードを開発する計画を申請し、採択されたとしています。

Nature Index 2019日本補遺編公開 国際共著は増加しているものの、研究成果の減少を食い止めるには不十分

2019年3月20日、Springer NatureはNature Indexの2019年版・日本補遺編を公開しました。すべての論考・表等が無料で公開されています。

この補遺編は自然科学系の学術誌82タイトルに基づいたNature Indexのデータを用いてまとめられたもので、対象期間は2012年1月から2018年10月までとなっています。

プレスリリース等によれば、日本の論文数は減少しており、国際共著論文数は2014年から増加傾向にあるものの、論文数の減少を食い止めるには至っていないとされています。

Nature Index 2019 Japan
https://www.natureindex.com/supplements/nature-index-2019-japan/index

米国の大学・研究図書館協会(ACRL)、“Impactful Scholarship and Metrics Framework”の草案を公開

2019年3月21日、米国の大学・研究図書館協会(ACRL)が、“Impactful Scholarship and Metrics Framework”の草案を公開しました。

現在の研究評価と影響力のある研究活動の間のギャップを解消するためにACRLの“Impactful Scholarship and Metrics Task Force”が策定したもので、6月3日までフィードバックを受け付けるとともに、ACRLの2019年大会においてもパネル・プレゼンテーションが開催されます。

Draft ACRL Impactful Scholarship and Metrics Framework Feedback(ACRL insider,2019/3/21)
https://www.acrl.ala.org/acrlinsider/archives/17454

Altmetric社、大学出版局でのオルトメトリクスの活用に関するプロジェクトの報告書を発表

2019年3月4日、Altmetric社は、大学出版局でのオルトメトリクス(altmetrics)活用に関するパイロットプロジェクトの報告書である“Altmetrics for university presses: Results from the Association of University Presses and Altmetric joint pilot”を発表しました。

パイロットプロジェクトは、2017年に同社とAssociation of University Presses(AUPresses)が共同実施したもので、オルトメトリクスが大学出版局の機能をどのように支援できるかを把握することを目的としていました。

プロジェクトから得られた知見として、Altmetricsは既刊書への関心度を把握するのに役立ち、プロモーション戦略を考える参考になることなど4点を挙げています。

英キングス・カレッジ・ロンドン、REF2021にAltmetricの機関向けサービスを利用

2019年3月13日、Altmetric社は、英キングス・カレッジ・ロンドンが、英国の研究評価制度REF(Research Excellence Framework)の2021年版の準備を進めるにあたって、同社の機関向けサービスAltmetric Explorer for Institutionsを利用すると発表しました。

REFでは評価の対象となる研究成果や、その社会的・経済的インパクトに関する事例等を評価される機関の側が準備し、提出する必要があります。キングス・カレッジ・ロンドンは機関の研究成果に関するオンラインアクティビティをモニターするためにAltmetric Explorer for Institutionsを利用するとのことです。

OCLC、WorldCatで所蔵館数が多い小説トップ100のリストを公開

2019年3月5日、OCLCは、WorldCatで所蔵館数が多い小説トップ100のリスト“The Library 100”を公開したことを発表しました。

WorldCat はOCLC及びその参加館らが運営している図書館所蔵目録のデータベースであり、世界中の18,000以上の図書館の所蔵を反映し、4億4,700万タイトル、27億冊を超える情報を収録しているとあります。

トップ100のうち、第1位から第10位までは次のとおりです。

第1位:ミゲル・デ・セルバンテス『ドン・キホーテ』
第2位:ルイス・キャロル『不思議の国のアリス』
第3位:マーク・トウェイン『ハックルベリー・フィンの冒険』
第4位:マーク・トウェイン『トム・ソーヤの冒険』
第5位:ロバート・ルイス・スティーヴンソン『宝島』
第6位:ジェイン・オースティン『高慢と偏見』
第7位:エミリー・ブロンテ『嵐が丘』
第8位:シャーロット・ブロンテ『ジェイン・エア』
第9位:ハーマン・メルヴィル『白鯨』
第10位:ナサニエル・ホーソーン『緋文字』

Scopusで研究成果評価分析ツールPlumXのAPIの提供開始

2019年2月7日、Elsevier社が、同社の抄録・引用文献データベースScopusの契約者を対象に、研究成果評価分析ツールPlumXのAPIの提供を開始したと発表しています。

PlumX Metrics API Now Available for Scopus Subscribers(Elsevier,2019/2/7)
https://blog.scopus.com/posts/plumx-metrics-api-now-available-for-scopus-subscribers

PlumX Metrics API
https://dev.elsevier.com/documentation/PlumXMetricsAPI.wadl

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