スウェーデン

スウェーデン・Bibsamコンソーシアム、Elsevier社と3年間の“Read & Publish”契約を締結

2019年11月22日、Bibsamコンソーシアムを代表してライセンス契約の交渉を行っているスウェーデン王立図書館(NLS)は、Elsevier社とオープンアクセス(OA)出版モデルへの「転換契約(transformative agreement)」として、“Read & Publish”契約を締結したことを発表しました。

BibsamコンソーシアムのElsevier社とのライセンス契約は、継続交渉で双方の合意を満たすことができなかったため2018年に失効していましたが、その後の交渉の結果、Bibsamコンソーシアムの要求を満たしつつ、双方にとっての公正価値を反映した新しい契約が成立しました。

新たに成立した契約の主な内容は次のとおりです。

スウェーデン王立図書館(NLS)、ウェブサイト上で研究者向けに作成したクリエイティブ・コモンズ・ライセンスに関する解説・FAQ等を公開

2019年11月18日、スウェーデン王立図書館(NLS)は、同館のウェブサイト上で、研究者向けに作成したクリエイティブ・コモンズ・ライセンスに関する解説・FAQ等を公開したことを発表しました。

公開されたウェブページでは、研究者がオープンアクセス(OA)で研究成果を公表するための最も簡単な方法として、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスを紹介しています。ウェブページ内では、研究成果に付与されるライセンスの意味、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスの概要、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスに関わるFAQ等が示されており、研究者向けに活用方法や関連情報を提供する内容となっています。

NLSは学術出版物のOAへの転換に関する全国調整事業の一環として、2019年3月にスウェーデン教育研究省(Swedish Ministry of Research and Education)へ5件の調査研究の報告書を提出していますが、OAポリシー・義務のモニタリングに関する報告書“Uppföljning av krav på öppen tillgång inklusive CC-licenser”の中で、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスに関する実用的なガイドの作成を勧告しています。今回のウェブページ公開はこの勧告に応えるものである、としています。

スウェーデン・チャルマース工科大学図書館がオープンソースの図書館サービスプラットフォームFOLIOの最初の導入館となる

2019年10月21日、EBSCO社は、同社がホスティングサービスを提供するオープンソースの図書館サービスプラットフォーム(LSP)FOLIOについて、スウェーデンのチャルマース工科大学(Chalmers tekniska högskola : Chalmers University of Technology)図書館が最初の導入館となったことを発表しました。

FOLIOは、図書館員・サービスプロバイダー・技術開発者の協同によるコミュニティベースで開発されるLSPです。チャルマース工科大学図書館はFOLIOの採用により、電子リソースと冊子体資料を同一のプラットフォーム上で管理することが可能になります。同館は2017年にFOLIOの最初の“Beta Partner”となって以来、EBSCO社とともに段階的な実装プロセスの開発に取り組んできました。

スウェーデン・Bibsamコンソーシアム、Springer Nature社の転換契約モデル“Springer Compact”に関する“Read & Publish”契約を締結

2019年9月20日、Bibsamコンソーシアムを代表してライセンス契約の交渉を行っているスウェーデン王立図書館(NLS)は、Springer Nature社の転換契約モデル“Springer Compact”に関する“Read & Publish”契約を締結したことを発表しました。

新たに締結された“Read & Publish”契約は、2019年1月1日から2021年12月31日までを契約期間としスウェーデン国内の46機関が参加しています。契約参加機関の所属者は、Springer Nature社の1,800タイトル以上のハイブリッドジャーナルへ追加費用不要で研究成果を公開可能になると同時に、2,100タイトル以上の同社のジャーナルへアクセスすることができます。2019年に締結された別のオープンアクセス(OA)出版等に関する契約と合わせて、Bibsamコンソーシアムに所属する研究者は同社の大半のジャーナルで研究成果をOAにすることができます。

スウェーデン王立図書館(NLS)、オープンアクセス(OA)に関する教育用動画をウェブサイト上で公開

2019年9月16日、スウェーデン王立図書館(NLS)は、オープンアクセス(OA)に関する教育用動画をウェブサイト上で公開したことを発表しました。

公開された動画は研究者や大学院生、大学図書館員等へ学術出版システムにおけるOAの基礎的な知識を提供するものです。動画はNLSの職員や国内の研究者・大学図書館員等へのインタビュー、オープンサイエンスの展開等近年の動向も含めたOA運動の背景にある学術出版システムの歴史、スウェーデンのOAに対する取り組みと現況等の内容で構成され、合計再生時間は約40分程度です。

動画はNLSのウェブサイトへメールアドレス等を登録すれば視聴可能です。またスウェーデン語音声の流れる部分には英語字幕を表示させることができます。

スウェーデン王立図書館(NLS)が実施したBibsamコンソーシアムによるElsevier社との契約解除の影響に関する調査結果が公開される

スウェーデン王立図書館(NLS)が実施したBibsamコンソーシアムによるElsevier社との契約解除の影響に関する調査結果をまとめた“Consequences of Sweden Cancelling Elsevier”が、フィンランドの図書館コンソーシアム“FinELib”のTwitterアカウントによる2019年8月16日付の投稿で紹介されています。

スウェーデンでは、2018年5月に同国のBibsamコンソーシアムがElsevier社との契約を解除したことを受けて、2019年1月10日から2月1日まで、NLSが契約解除による影響の調査として利用者及び機関向けのアンケート調査等を行っています。この調査結果をまとめた“Consequences of Sweden Cancelling Elsevier”は2019年6月28日付でリポジトリZenodoに公開されました。

“Consequences of Sweden Cancelling Elsevier”では、スウェーデン国内44機関及びこれらの機関に所属する利用者の回答等に基づいて、契約解除により支出の抑えられた機関予算の使途や利用不可となった論文の入手手段、契約解除に対する利用者の賛否の見解などが示されています。

E2165 - 欧州の国立図書館における複写サービスの現状

筆者は2018年11月にイタリア,英国,デンマーク,スウェーデンの国立図書館を訪問し,複写サービスの現状について調査を行った。本稿では,その概要を報告する。

スウェーデン・Bibsamコンソーシアム、Wiley社とオープンアクセス(OA)出版等に関する契約締結に向けて今後の交渉の指針となる共通原則を定めた覚書に署名

2019年7月12日、スウェーデン・Bibsamコンソーシアムを代表してライセンス契約の交渉を行っているスウェーデン王立図書館(NLS)は、Wiley社とオープンアクセス(OA)出版等に関する契約締結に向けて今後の交渉の指針となる共通原則を定めた覚書(Memorandum of Understanding)に署名したことを発表しました。

覚書では、BibsamコンソーシアムとWiley社が、購読だけでなくOA出版に関する内容を含んだ契約形成に向けて取り組むことが示されています。また、両者は即時OA化への転換を加速することに協力して取り組むことにも合意しています。

BibsamコンソーシアムとWiley社は、覚書で示された共通原則等を反映し2020年1月1日が契約開始日となる新契約に2019年中に合意することを目指しています。

スウェーデン・Bibsamコンソーシアム、Springer Nature社とオープンアクセス(OA)出版等に関する契約で合意

2019年6月25日、Bibsamコンソーシアムを代表してライセンス契約の交渉を行っているスウェーデン王立図書館(NLS)は、Springer Nature社とオープンアクセス(OA)出版等に関する契約で合意したと発表しています。

この契約は2019年7月から2021年12月を契約期間とし、スウェーデン国内の4つの研究助成機関(スウェーデン研究評議会(The Swedish Research Council)、Formas、Forte、Vinnova)とBibsamコンソーシアム所属機関のうち31機関が参加しています。研究助成機関がSpringer Nature社のOAジャーナル出版費用の50%を負担することにより、契約参加機関に所属する研究者は、Springer Nature社が発行する576のOAジャーナルで研究成果を発表することができます。対象となるOAジャーナルには、近年スウェーデンの研究者が論文を多く発表している“Nature Communications”や“Scientific Reports”も含まれています。

スウェーデン・Bibsamコンソーシアム、米国物理学協会の出版部門(AIP Publishing)と試験的な“Read and Publish”契約を締結

2019年6月18日、スウェーデン・Bibsamコンソーシアムを代表してライセンス契約の交渉を行っているスウェーデン王立図書館(NLS)は、Bibsamコンソーシアムが米国物理学協会の出版部門(AIP Publishing)と試験的な“Read and Publish”契約を締結したことを発表しました。AIP Publishingの“Read and Publish”契約に参加した研究図書館のコンソーシアムは今回のBibsamが初めての事例になります。

この“Read and Publish”契約に参加したコンソーシアム内の11大学及び当局所属の研究者は、2019年12月末までAPCを負担することなくAIP Publishingのハイブリッドジャーナルへ投稿してオープンアクセス(OA)化することができます。

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