学術情報流通

Europe PMC、新インタフェースのベータ版公開を開始

2018年10月11日、Europe PMCが、新インタフェースのベータ版公開を開始したことを発表しました。

今回のインタフェース改修は2017年に実施した、12人の研究者を対象とする文献検索に関する日記式調査の結果に基づいて行われたものとのことです。検索結果ページで、従来は一度に一つしか選択できなかった絞り込みフィルターを同時に複数選択できるようになったこと等に加え、文献詳細ページで本文がオープンアクセスの場合は本文まで閲覧できたり、図を一覧できる機能等が追加されています。

Announcing new Europe PMC Beta!(Europe PMC、2018/10/11付け)
http://blog.europepmc.org/2018/10/europepmc-beta.html

Springer Nature、オープンデータバッヂに関するパイロットを開始

2018年10月8日、Springer Nature社はデータ共有の習慣を研究者に奨励することを目的に、データ共有についての基準を満たした論文にオープンデータバッヂを付与するパイロットプログラムを開始したと発表しました。

同プログラムでは、データの可用性について論文中に明記されており、どこからデータにアクセスできるかが示されていること、データセットが公開リポジトリに登録されていること、DOI等の恒久的識別子がデータセットに付与されていること等の基準を満たした論文がバッヂ付与の対象となります。パイロットプログラムはBMC Microbiology誌を対象に実施され、最初のバッヂは2018年9月半ばに付与されたとのことです。

オープンアクセス学術出版協会(OASPA)が設立から10周年を迎える

オープンアクセス学術出版協会(OASPA)が2018年10月14日で設立10周年を迎えしました。OASPAのブログに10周年を迎えての記事が掲載されています。

同団体は2008年10月14日、当時のOpen Access Day(現在はOpen Access Weekに拡大)に設立されました。

OASPA Turns 10(OASPA、2018/10/15付け)
https://oaspa.org/oaspa-turns-10/

参考:
「オープンアクセスの日」にオープンアクセス学術出版社協会が発足
Posted 2008年10月15日
http://current.ndl.go.jp/node/9061

韓国国立中央図書館(NLK)、韓国研究財団と連携し、研究者を対象とした国際標準名称識別子(ISNI)申請窓口を開設

2018年10月15日、韓国国立中央図書館(NLK)が、韓国の研究支援機関である韓国研究財団と連携し、研究者を対象とした国際標準名称識別子(ISNI)申請窓口を開設すると発表しました。

研究者は、韓国研究財団が運営する「韓国研究業績統合情報システム」にアクセスして登録の後、申請すればISNIが付与されます。

ISNI番号が付与された研究者の、「韓国研究業績統合情報システム」に登録された全ての学術成果は、NLKとISNI国際機関の管理するデータに即時反映されます。

이제는 연구자가 직접 신청한다…국립중앙도서관 ISNI (NLK,2018/10/15)
http://www.nl.go.kr/nl/commu/libnews/article_view.jsp?board_no=9802&notice_type_code=3&cate_no=4

J-GLOBALがリニューアル:文献情報への抄録・索引の追加、広告枠の設置など

2018年10月12日、科学技術振興機構(JST)の科学技術情報探索サービスJ-GLOBALがリニューアルされました。
同機構はリニューアルの主な内容について、「文献情報に抄録・索引を追加」、「インターフェースの刷新」、「モバイル対応」、「広告枠の設置」の4点であると発表しています。

お知らせ(J-GLOBAL)
https://jglobal.jst.go.jp/news
※「2018/10/12 J-GLOBALはリニューアルしました。」とあります。

J-GLOBALはリニューアルしました。(J-GLOBAL)
https://jglobal.jst.go.jp/news/2973

【イベント】東洋学・アジア研究連絡協議会シンポジウム「「近未来の東洋学・アジア研究」―言葉の重みを受けとめ、いかにその壁を超えるか― 」(12/15・東京)

2018年12月15日、東京大学において、東洋学・アジア研究連絡協議会シンポジウム「「近未来の東洋学・アジア研究」―言葉の重みを受けとめ、いかにその壁を超えるか― 」が開催されます。

内容は以下の通りです。

報告レジュメ集によると、川島真氏の報告は「近現代中国研究の直面している研究態様の変容、すなわち①中国自身の変容と方法論との関係、②新たな研究データベースや史料環境にまつわる課題、そして③成果の発信方法の変容などについて論点を提示したい。」となっています。

・開会挨拶:斎藤明氏(国際仏教学大学院大学教授、東洋学・アジア研究連絡協議会会長)

・総合司会:小島毅氏 (東京大学教授)

・報告:
 間野英二氏 (京都大学名誉教授):『バーブル・ナーマ』研究の軌跡―諸言語の壁を乗り越えて―
 戸内俊介氏 (二松学舎大学准教授): 出土文献から見る上古中国語の“文法化”について
 船山徹氏 (京都大学教授):訳語の適性―「衆生」から「有情」へ、そして再び「衆生」へ―
 川島真氏 (東京大学教授):中国の『大国化』と中国近現代史研究の変容

・閉会挨拶:池田知久氏(東京大学名誉教授、東洋学・アジア研究連絡協議会顧問)

文献管理ツールZotero、無料公開の研究論文に誘導するサービスUnpaywallと連携

2018年10月9日、文献管理ツールZoteroが、最新バージョン5.0.56から無料公開の研究論文に誘導するサービスUnpaywallと連携したことを発表しました。

Zoteroで学術文献をダウンロードする際に、優良のコンテンツであった場合、Unpaywallが保持するデータを用いて、出版者やリポジトリで公開されているオープンアクセス(OA)の全文テキストのPDFを探して保存できるようにしたものです。

また、直接もしくはVPNによるアクセスが可能な場合、OAコンテンツを検索する前に、機関購読版のPDFの有無を検索し、機関購読版のPDFをダウンロードする設定となっています。プロキシ設定をしている場合にはOAコンテンツをダウンロードしますが、Zotero Connectorを用いて機関購読版をダウンロードすることも可能です。

ジャパンリンクセンター(JaLC)、DOI Citation Formatterとの連携開始を発表

2018年10月10日、ジャパンリンクセンター(JaLC)が、DOI Citation Formatterとの連携開始を発表しています。

今回の連携により、JaLCに搭載されたコンテンツの書誌情報の一部が共有されました。

DOI Citation Formatterは、DataCite・Crossref・mEDRA・ISTICが行なっているサービスで、DOIを画面に入力すると任意の引用形式で書誌情報が表示されます。

お知らせ(JaLC)
https://japanlinkcenter.org/top/news/index.html
※2018年10月10日欄に「DOIから引用形式に合わせたメタデータを取得できるサービスDOI Citation Formatter に対応しました。」とあります。

独・OA2020-DEとKnowledge Unlatched(KU)、購読型学術ジャーナルをオープンアクセス(OA)に転換する作業を実施中と発表

2018年10月9日、学術雑誌のオープンアクセス(OA)化を目指すイニシアチブ“OA2020”のドイツにおける連絡窓口“OA2020-DE”とKnowledge Unlatched(KU)が共同で、購読型学術ジャーナルをOAに大規模に転換させる作業を実施していると発表しました。

国際コンソーシアムからの3年を超す期間の資金援助により、10の出版者の50のジャーナルを2019年からOAで提供する計画で、DEALプロジェクトの交渉による購読費用の節約で得た資金がこの計画のために充てられます。

参加出版者として、米国物理学協会、Berghahn社、Brill社、De Gruyter社 Emerald社、John Benjamins社等があげられています。

OA2020-DE and Knowledge Unlatched planning large-scale conversion of journals to Open Access(KU,2018/10/9)
http://knowledgeunlatched.org/2018/10/open-funding-2/

Wiley社の電子出版プラットフォーム部門Atypon、Elsevier社、Digital Science社、論文単位での利用データを出版者に提供するために連携

2018年10月9日、Wiley社の電子出版プラットフォーム部門AtyponとElsevier社、Digital Science社は論文単位での利用データを出版者に提供するために連携することを発表しました。利用データの取得には、Elsevier社の文献管理ツールMendeley、Digital Science社の研究ディスカバリーツールであるReadCube、Paper、Dimensionsを用いる予定です。

プレスリリースによると、電子リソースの利用統計の記録と交換のための実務指針であるCOUNTERに基づいて利用統計データを取得している図書館は、COUNTERのチャネルに含まれない図書館外や学外のプラットフォームからの研究者のアクセスが増加しているため、正確なアクセス数の把握が難しくなっていると述べられています。この問題の解決のために、MendeleyやDigital Science社のツールはアクセス数やシェア数といった論文単位の利用データを出版者に提供することを予定しています。利用データはCOUNTER Code of practiceの第5版に準じ、プライバシー保護のために機関単位に匿名化して出版者に提供されます。

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