WorldCat

OCLC、WorldCatを用いた紙媒体資料の共同管理(シェアード・プリント)プログラムを発表

2013年1月22日、OCLCが、紙媒体資料の共同管理(シェアード・プリント)に関する新しいプログラム“Shared Print Management Program”を発表しました。各図書館がWorldCatに対象となる資料を登録することで、効率的な共同管理を行うというものです。このプログラムは、2012年3月に終了したOCLCのプロジェクト“Print Archives Disclosure Pilot Project”が発展したもので、そこでは共同保管のためのガイドラインの作成が行われています。

このように複数の図書館で紙媒体資料を共同管理する動きは、デジタル資料の普及や図書館のスペース削減要求を背景としてさかんになっています。地域レベルのコンソーシアムから北米研究図書館センター(CRL)やHathiTrustといった大規模な組織まで様々な取り組みがあり、民間企業のSustainable Collection Servicesが支援サービスを提供するなどもしています。

OCLC Shared Print Management Program to help libraries collaborate and manage collections using WorldCat(OCLC 2013/1/22付けニュース)

ポーランド国立図書館の書誌レコード130万件がOCLC WorldCatへ

ポーランド国立図書館(Biblioteka Narodowa)とOCLCの間で、同館のポーランド語の書誌レコード130万件をWorldCatに追加することについて合意に至ったと発表されました。現在WorldCatに収載されたポーランド語のレコードはおよそ140万件ということで、今回の追加によってほぼ倍になることになります。

National Library of Poland to add 1.3 million records to WorldCat(OCLC 2012/11/6付けニュース)
http://www.oclc.org/news/releases/2012/201269.htm

イタリア・トレント地域の公共図書館による総合目録のデータ120万件がWorldCatへ追加

OCLCが、イタリア北部の都市トレントにおける136の公共図書館による総合目録“Catalogo Bibliografico Trentino”の目録データをWorldCatに追加したと発表しました。この総合目録には、イタリア語資料の100万件のデータを含む合計160万件の書誌データが登録されており、そのうちWorldCat上で重複しないデータは120万件だったということです。今後も、定期的にデータ追加が行われるそうです。

Italian public library records added to WorldCat(OCLC 2012/9/25付けニュース)
http://www.oclc.org/us/en/news/releases/2012/201261.htm

参考:
イタリアの大学コンソーシアムCIPEの書誌レコード1,100万件がOCLC WorldCatへ
http://current.ndl.go.jp/node/20420

OCLC、WorldCatの書誌レコードから所蔵数の多い120万件をLinked Data形式の一括ダウンロードファイルとして公開

2012年8月14日、OCLCが、WorldCatで所蔵が多い資料の書誌レコード120万件をLinked Data形式の一括ダウンロードファイルとして公開しました。現在WorldCatには約2億7,500万件のメタデータが登載されていますが、そのうち250館以上に所蔵されているものが対象となっています。このファイルサイズは1GB程度で、その中にはSchema.orgの語彙も使用した約8,000万トリプルのRDFデータが含まれています。ODC-BYライセンスが採用されています。

OCLC provides downloadable linked data file for the 1 million most widely held works in WorldCat(OCLC 2012/8/14付けニュース)
http://www.oclc.org/us/en/news/releases/2012/201252.htm

一括ダウンロードファイル(GZip形式:1GB)
http://purl.oclc.org/dataset/WorldCat/datadumps/WorldCatMostHighlyHeld-2012-05-15.nt.gz

参考:
OCLC、参加館による目録データ公開の際のライセンスとしてODC-BYの使用を推奨

OCLC、参加館による目録データ公開の際のライセンスとしてODC-BYの使用を推奨

OCLCが参加館に対して、図書館の目録データをLinked Dataなどのかたちでインターネットで公開する際のライセンスとして、Open Data Commons Attribution License(ODC-BY)の使用を推奨すると発表しています。参加館の目録データにはWorldCat由来のデータが含まれている可能性が高く、データ公開の際に、“WorldCat Rights and Responsibilities”に定められている規範と整合性が取れるように、という理由のようです。

OCLC recommends Open Data Commons Attribution License (ODC-BY) for WorldCat data(OCLC 2012/8/6付けニュース)
http://www.oclc.org/news/releases/2012/201248.htm

Open Data Commons Attribution License (ODC-By) v1.0(Open Data Commons)
http://opendatacommons.org/licenses/by/1.0/

参考:
OCLCがバーチャル国際典拠ファイル(VIAF)のデータセットをODC-Byライセンスで公開

WorldCatのレコードを体現形ごとにまとめるOCLCの“GLIMIR”プロジェクトの詳細(文献紹介)

2012年6月1日付けで刊行された“Code4Lib Journal”第17号に、OCLCのJanifer Gatenby氏らによる“GLIMIR: Manifestation and Content Clustering within WorldCat”という記事が掲載されています。

この記事で概要と進捗状況が紹介されている“GLIMIR”(Global Library Manifestation Identifier)プロジェクトは、OCLCによるWorldCatの改善に向けた試みのひとつで、WorldCatの書誌レコードをFRBRの「体現形」(manifestation)ごとにクラスタリングしてそれぞれのまとまりに対して識別子を与えるというものです。プロジェクトの進行につれ、レコードの重複検出・解消(DDR)プログラムや、「著作」(Work)レベルのクラスタリングを行うアルゴリズムの改善がなされたとしています。予定では、WorldCatへのGLIMIRの導入は2012年第三四半期に行われるということです。

GLIMIR: Manifestation and Content Clustering within WorldCat
http://journal.code4lib.org/articles/6812

参考:

OCLC WorldCat.orgがSchema.orgによるマークアップを採用、Linked Dataへ向けた取組の一環として

OCLCではdewey.info、VIAF、FASTなどLinked Dataに向けた取組を行っていますが、その一環として、総合目録WorldCat.orgにおいてSchema.orgによるマークアップを採用したと2012年6月20日に発表しました。

これによりWorldCat.orgはウェブ上で最も大規模なLinked Data形式の書誌データセットになったとしていますが、現在では試行的な取組と述べられています。現在対象となっているのは図書及び雑誌の書誌レコードで、ライセンスはOpen Data Commons Attribution Licenseが適用されています。

Schema.orgは、2011年6月にGoogle、Bing、Yahoo!によって発表された取組で、検索エンジンによるクロールやインデクス作成などを促進するために、コンテンツの型ごとにメタデータの共通化されたマークアップ方法を提案するというものです。実際、WorldCat.orgの書誌詳細ページの最下部には“Linked Data”というセクションが設けられており、その部分のHTMLソースを見ると、Schema.orgによるマークアップがなされていることが確認できます。また、Schema.orgの図書館向け拡張語彙も採用されているようです。

OCLC WorldCat、書誌詳細ページに英文の難易度を示すレクサイル指数を表示する機能を追加

OCLCの総合目録WorldCatに、英文の難易度やリーディング能力を表すレクサイル指数(Lexile Measure)を書誌詳細画面に表示する機能が追加されました。12.5万点の資料が表示対象となっています。レクサイル指数は、米国のMetaMetrics社が開発したもので、200Lから1700Lまでの数字(末尾に“L”がつく)で表されます。自分のリーディング能力のスコアから-100L~+50Lの範囲内にある英文を読むことが能力向上に効果的とされているようです。

OCLC Partners with MetaMetrics to provide Lexile Measures for WorldCat(MetaMetrics 2012/6/5付けニュース)
http://www.metametricsinc.com/news/oclc-partners-metametrics-provide-lexile-measures-/

例:The sorcerer of the north(“Target Audience: Lexile: 850”とあり)
http://www.worldcat.org/title/sorcerer-of-the-north/oclc/268795840

Lexile指数|TOEIC SQUARE

2013年7月からOCLCの書誌レコードIDの体系が変更される予定

2013年7月1日からOCLCの書誌レコードのIDである“OCLC Number”の体系が変更されるそうです。これまでに付与されたOCLC Numberが10億に近づいているために桁数の拡張を行なうという内容で、桁数に応じて以下のように対応が異なります。

・1~99999999の場合(8桁以下):12345→ocm00012345^(^ = 半角スペース)
・100000000~999999999の場合(9桁):123456789→ocn123456789
・1000000000~の場合:1234567890(10桁以上)→on1234567890

9桁以下の場合は“ocm”“ocn”といった接頭辞(prefix)・ゼロ・半角スペースを使って12桁に揃え、10桁以上の場合は“on”をつけるだけということのようです。

図書館員、図書館システムベンダ、出版社等の関係者に対して注意が呼びかけられています。

OCLC Control Number expansion(OCLC)
http://www.oclc.org/us/en/batchprocessing/number-expansion.htm

OCLC control number expansion in 2013(OCLC Developer Network 2012/4/23付け情報)

イタリアの大学コンソーシアムCIPEの書誌レコード1,100万件がOCLC WorldCatへ

OCLCが、イタリアの大学コンソーシアム“CIPE”(Consorzio Interistituzionale per Progetti Elettronici)との間に、CIPE参加大学の図書館の書誌レコードをOCLCの総合目録WorldCatへ登録するという協定を締結したと発表しました。2007年に設立されたCIPEには、ボローニャ大学、フィレンツェ大学、ジェノヴァ大学等、北部及び中部に位置するイタリアのトップクラスの11大学が参加しているそうです。その書誌レコード(UNIMARCフォーマット)は約1,100万件あり、この追加によってWorldCatのイタリア語資料のレコードは約4倍になるとされています。

CIPE Italian University Consortium to add 11 million records to WorldCat(OCLC 2012/3/20付けプレスリリース)
http://www.oclc.org/news/releases/2012/201221.htm

CIPE
http://www.unicipe.it/

CIPE参加大学一覧等の概要
http://www.unicipe.it/?q=node/29

参考:

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