ドイツ

国際図書館連盟(IFLA)、拡大集中許諾制度に関する報告書を公開

2018年8月7日、国際図書館連盟(IFLA)が、拡大集中許諾制度 (Extended Collective License)に関する報告書(background paper)を公開しました。

同制度による解決策が評価を得ていることから、その良い面と限界を認識し、現在の経験を活用するとともに将来の議論のための情報を提供する事を目的に作成されたものです。

報告書では、カナダ・中国・フランス・ドイツ・英国・米国・ノルウェー・スウェーデンを事例に、拡大集中許諾制度が効果的な解決策となるために必要と考えられる環境を概観しています。また、現実的な選択肢となるために必要な条件に関する推奨事項を明らかにしています。

Licensing as a solution to rights management? IFLA publishes extended collective licensing background paper(IFLA,2018/8/7)
https://www.ifla.org/node/62331

PaperHiveが企業コンサルテーショングループを立ち上げ 利用者にはプラットフォーム内での論文PDF共有を、企業にはその利用統計を提供することを目指す

共同研究プラットフォームPaperHiveが、同サービス内で利用者に論文PDFの共有を認めると同時に、参加企業にはその利用統計を提供することを目指す、企業コンサルテーショングループを立ち上げました。立ち上げ時点でSpringer Nature、Taylor and Francis、ケンブリッジ大学出版局、SAGEら出版者に加え、Ingenta、クラリベイト・アナリティクス、Publonsらが参加しています。

この企業コンサルテーショングループでは、PaperHive利用者が、共同研究者等の限られた範囲内で論文PDFをアップロード・共有することを著作権者の合意の下で実現することを目指しています。同時に、それらアップロードされたPDFファイルの利用統計については、メタデータによるマッチングを行い、電子ジャーナルの利用統計と同様に出版者に提供することが想定されています。

独ケルンで発掘された遺構が古代ローマ時代の図書館と判明 2万巻の巻物を収蔵か

2018年7月31日付けの英ガーディアン紙記事で、独ケルンで発掘された古代ローマ時代の図書館と推定される遺構が紹介されています。

発掘されたのは80cm×50cmの隙間を持つ壁の跡で、ケルン市内中心部の教会の敷地から2017年に見つかりました。当初、この隙間はなんのためのものかわかりませんでしたが、エフェソスに存在する古代図書館の遺構にもこの隙間が存在していることから、巻物を保管するための棚であったと推定されています。

ケルンRoman-German MuseumのDirk Schmitz博士はガーディアン紙の取材に答え、この図書館にどれだけの巻物があったかは正確にはわからないものの、かなりの量、例えば2万巻はあったかも知れないとしています。開館は2世紀半ばと考えられ、少なくとも発見されている中ではドイツ最古の図書館であり、ローマの北西属州内でも最古のものかもしれないとされています。

この遺構は現在建設中の教会コミュニティセンターにおいて保存され、一般に公開される予定であるとのことです。

E2042 - 独・ライプツィヒ大学におけるゲーム保存・学術利用

2018年4月27日,ライプツィヒ大学図書館にて,ドイツ語圏の日本関係図書館員が定期的に集まり情報交換をする日本資料図書館連絡会(Arbeitskreis Japan-Bibliotheken)の定期会議があった。その会議の午前の部で同館における日本のゲーム保存・学術利用とそれに伴ったプロジェクト“Diggr (Databased Infrastructure for Global Games Culture Research)”の紹介があったので,その内容を報告する。

国立国会図書館、『外国の立法』2018年7月号にEUデータ保護規則に関する小特集を掲載

国立国会図書館(NDL)は、『外国の立法』No.276-1(2018年7月:月刊版)にEUデータ保護規則に関する小特集を掲載しました。

以下の2論文が掲載されています。

外国の立法No.276-1(2018年7月:月刊版)小特集 EUデータ保護規則

【EU】一般データ保護規則(GDPR)の適用開始 (PDF: 957KB)
http://dl.ndl.go.jp/view/download/digidepo_11117153_po_02760101.pdf?contentNo=1
https://doi.org/10.11501/11117153

E2029 - 研究データ同盟第11回総会<報告>

「障壁なきデータ共有」をスローガンとする研究データ同盟(RDA;E1972ほか参照)の第11回総会は,“From Data to Knowledge”をテーマに,2018年3月21日から23日にかけてドイツのベルリンで開催された。RDAには136の国・地域から6,700人以上が登録している(第11回総会時点)。本総会には661人が参加し,日本からは18人が参加した。参加者の属性は主にデータ共有に関する研究者,データ管理者,図書館員等である。

Springer Nature社が予定していた32億ユーロの新規株式公開を中止

2018年5月9日、Springer Nature社が同日に予定していた32億ユーロの新規株式公開を中止したことが報じられました。

投資家の需要が伸びないことが理由とされており、今後、改めて新規公開を検討する可能性があるとのことです。

Weak demand forces Springer Nature to cancel 3.2 billion euro float at last minute(Reuters、2018/5/9付け)
https://uk.reuters.com/article/uk-springer-nature-ipo/weak-demand-forces-springer-nature-to-cancel-3-2-billion-euro-float-at-last-minute-idUKKBN1I928O

Springer Compact(オフセット契約)によるオープンアクセス(OA)の状況

2018年3月22日、オープンアクセス(OA)におけるAPC(論文処理加工料)の透明性が高く、効率的な管理体制の構築を目的とするドイツの団体INTACTが、Springer Nature社のオフセット契約モデルSpringer CompactによるOAの実現状況に関する調査結果をブログで公開しました。

オフセット契約とは電子ジャーナルのビッグディール費用とAPCを一括して機関が支払うモデルです。INTACTの調査では、オーストリアの大学図書館協会、ドイツのマックス・プランク・デジタル・ライブラリ(MPDL)、オランダのVSNU、スウェーデンのBibsamコンソーシアム、そしてイギリスのJISCのデータを用い、2016~2017年のSpringer Compact対象雑誌について、OA論文の割合や、そのうちオフセット契約の結果OAになったものの割合等を調査しています。

米国化学会(ACS)、化学分野のプレプリントサーバーChemRxivを支援するため、英国王立化学会(RSC)、ドイツ化学会(GDCh)と提携

2018年3月20日、米国化学会(ACS)は、化学分野のプレプリントサーバーChemRxivの財政的・戦略的発展を支援するため、英国王立化学会(Royal Society of Chemistry:RSC)、ドイツ化学会(Gesellschaft Deutscher Chemiker:GDCh)と提携することを発表しました。

剽窃のチェックなどの新しい機能も実装されるようです。

この提携により、ChemRxivは化学分野の研究コミュニティによるプレプリントサーバーとなり、引き続きChemRxivが維持され、化学コミュニティのニーズを満たすことができるだろうとしています。

独マックス・プランク協会、英IOP Publishingとオープンアクセスパイロット契約を締結 ハイブリッドOAのAPCを一括管理

2018年3月7日、英IOP Publishingは独マックス・プランク協会(Max-Planck-Gesellschaft)とオープンアクセス(OA)を推進する新たなパイロット・ライセンス契約を結んだことを発表しました。

このパイロット・ライセンス契約においては、いわゆるハイブリッドOAのためのAPC(論文処理加工料)を雑誌購読料とまとめて処理することになります。マックス・プランク協会の研究者がIOPの雑誌(有料の雑誌)で論文を発表する場合、追加の手続き等は一切なく、当該論文はハイブリッドOA化されます。

Max-Planck-Gesellschaft to grow open access publishing with IOP(IOP Publishing、2018/3/7付け)
http://ioppublishing.org/news/max-planck-gesellschaft-to-grow-open-access-publishing-with-iop/

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