欧州

Europeanaのタスクフォース、視聴覚メディアの「編集」「利用状況の改善」「アクセシビリティ」の3分野に関する9つの提案事項をまとめた報告書を公開

2017年8月17日、Europeanaの視聴覚メディアに関するタスクフォースが、報告書“Final Recommendations from the Audiovisual Media in Europeana Task Force”をオンラインで公開しました。

タスクフォースの設置は、視聴覚メディアの「編集」「利用状況の改善」「アクセシビリティ」の3分野に関する提案事項を策定する事を目的としており、今回の報告書では9件の提案事項が提示されています。

Making audiovisual media a first-class citizen in Europeana(Europeana pro,2017/8/17)
http://pro.europeana.eu/blogpost/making-audiovisual-media-a-first-class-citizen-in-europeana

Knowledge Exchange、雑誌論文のオープンアクセス(OA)化にかかる費用についてのレポートを公開

高等教育・研究向けインフラの活用と開発を目的とし、英・JiscやオランダのSURF等5機関で構成されるKnowledge Exchangeが、雑誌論文のオープンアクセス(OA)化にかかる費用についてのレポートを公開しています。

レポートは、調査の概要をまとめた“Paying for Open Access: The Authors perspective”と、調査結果の詳細を掲載した“Financial and administrative issues around article publication costs for Open Access”の2本です。

6の研究機関に所属する著者1,069名が、OAジャーナルやハイブリッドジャーナルに掲載した記事2,015件についてオンライン調査に回答しています。主なトピックは、OAの視点からの掲載誌の選択、OA出版を行う理由、APC助成の効果、APC支払における課題、などです。調査対象の研究機関が所在する6か国(英国、フランス、ドイツ、フィンランド、デンマーク、オランダ)のOAの状況などについてもまとめられています。

タブを開く毎にEuropeana収録の芸術作品を表示させる“Art Up Your Tab”、Firefoxにも対応

Europeanaが、タブを開く毎にEuropeana収録の芸術作品を表示させる“Art Up Your Tab”のFirefox版が公開されたことを発表しています。

Firefox用のプラグインのために選ばれた作品は、狐(Fox)や火(Fire)に関連するもので、火に関する作品の例として、明治時代の版画家・小林清親の「久松町ニ而見る出火」(アムステルダム国立美術館所蔵)が紹介されています。

既に公開済みのChrome拡張機能は、2,000人以上にインストールされ、100万以上のタブが開かれたと紹介されています。

Art Up Your Tab now available for Firefox(europeana pro,2017/8/2)
http://pro.europeana.eu/blogpost/art-up-your-tab-now-available-for-firefox

英・Jisc、大学や学界主導の学術出版に関する近年の動向についてまとめた報告書を公開

2017年7月6日、英・Jiscは、大学や学界主導の学術出版に関する近年の動向についてまとめた報告書“Changing publishing ecologies: A landscape study of new university presses and academic-led publishing”を公開しました。

英国では、学術出版への新規参入が増加し、学術コミュニケーション環境へ影響を与える可能性があることから、Jiscでは、2016年から、学界主導の学術出版事業(ALPs)や新しい大学出版や図書館主導の事業(NUPs)を含む組織的な出版に焦点をあてた研究プロジェクトを立ち上げており、今回の報告書はその成果となっています。

報告書では、近年の米国・欧州・オーストラリアにおける図書館による出版事業に関する文献レビューや、国際的な学界主導の出版事業、及び、それらの現状及び将来的な方向性が紹介されています。

欧州大学協会(EUA)、よりオープンな学術情報流通システムへの移行に向けた報告書を公開

2017年6月29日、欧州大学協会(EUA)は、よりオープンな学術情報流通システムへの移行に向けて欧州の大学や各国の大学学長会議を支援するため、オープンアクセス(OA)に関する報告書2タイトルを公開しました。

“Towards Full Open Access in 2020: aims and recommendations for university leaders and National Rectors’ Conferences”では、さまざまな分野にわたって、OAに関する提言を行っています。質の高い査読、研究成果に対する著者等の権利の保証、公共機関と出版社の双方が満足できる費用便益比などに基づいたオープンな学術情報流通システムの実現を呼び掛けています。

“Open Access in European universities: results from the 2015/2016 EUA institutional survey”では、OAのポリシーや実践について、各機関の実施状況を2014年の前回調査から追跡しています。調査は2015年10月から2016年1月まで実施され、欧州の33の国の169の機関から回答を得ています。出版物へのOAのほか、今回初めて、研究データへのOAにも焦点を当てています。

欧州委員会(EC)、“European Open Science Cloud”(EOSC)に関する新しい高度専門家グループを立ち上げ

2017年6月21日、欧州委員会(EC)は、既存のデータ管理システムを統合した研究基盤“European Open Science Cloud”(EOSC)に関する、新しい高度専門家グループ(High Level Expert Group)を立ち上げました。

このグループは、EOSCの実現に必要とされる方策をECに助言することを目的としており、EOSCの立ち上げに関するHorizon2020プロジェクトや各国のイニシアチブと協力しながら活動します。2015年から2017年2月まで活動して、2016年に報告書をまとめた、先行の高度専門家グループの後を継ぐものとなります。

このグループは2017年6月から2018年末まで活動する予定で、EOSC実現のための方策について提言する最終報告書を2018年末にまとめるとしています。

欧州の小規模文化遺産機関向けクラウド型電子図書館プラットフォーム“LoCloud”(記事紹介)

2017年8月にポーランドのヴロツワフで開催される第83回世界図書館情報会議(WLIC)・国際図書館連盟(IFLA)年次大会の発表資料として、ポーランドのPoznan Supercomputer and Networking CenterのWERLA, Marcin氏による、クラウド型(SaaS)電子図書館プラットフォーム“LoCloud”を紹介する“Cloud technologies as a solution for digital collections management in small libraries”と題する記事が公開されています。

クラウド技術の発展により、所蔵資料のデジタル化公開に必要なサーバを安価に利用することが可能となってきた一方で、小規模な文化遺産機関では、ITに詳しい職員を雇用することは困難であり、また、IT関連企業も、文化遺産機関のシステムやEuropeanaとの相互運用性については関心がないことから、小規模館の地域資料が埋もれてしまうという課題認識のもと、小規模館にクラウド技術を提供することで、その潜在力を活用し、コレクションをオンラインやEuropeanaでも公開できるように、ECの資金援助のもと開発されたものです。

OCLC Researchと欧州研究図書館協会、欧州の研究情報管理基盤での永続的識別子の採用と統合に関する共同調査を開始

2017年6月13日、OCLC Researchと欧州研究図書館協会(LIBER)は、欧州の研究情報管理基盤での永続的識別子(PIDs)の採用と統合に関する共同調査を開始すると発表しています。

欧州の研究情報管理の単館での実装に関する既存の研究を補完し、拡張することで、大学・研究図書館の指導者に、組織・グループ・国家・多国籍規模での研究情報管理の新たな動向や課題に対する有益な洞察を提供する事を目的としています。

永続的識別子の採用と統合や、曖昧さの解消や相互運用性の支援における役割に着目して、フィンランド・ドイツ・オランダ3か国での研究情報管理の実践を調査することで、国家規模での研究情報管理基盤や研究情報管理の実践、永続的識別子統合の具体例の事例研究を行ないます。

OCLC Research and LIBER to launch collaborative information management study(OCLC,2017/6/13)
http://www.oclc.org/en/news/releases/2017/201716dublin.html

THORプロジェクト、同事業の中間報告書を公開

2017年6月5日、THORプロジェクトが、同事業の中間報告書“Interim Business Plan for Sustaining the THOR Federated PID Infrastructure and Services”を公開したと発表しています。

この間の、持続可能性の実現に向けてのアプローチや、永続的識別子の持続可能性やサービスの一般化に影響を与える要因についての議論を概観しています。

また、永続的識別子サービスの長期にわたる持続可能性に関する課題の中心と考えたいくつかの未解決の問題も示されており、今後のプロジェクトの進展のなかで出した解決策については、最終報告書で公開する予定としています。

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