欧州

欧州研究図書館協会(LIBER)、Plan Sの実現にかかる手引きに関する声明を発表

2018年12月6日、欧州研究図書館協会(LIBER)のOpen Access Working Groupは、オープンアクセス(OA)推進の10の原則“Plan S”実現のための手引きについて声明を発表しました。

声明では、大学図書館がPlan Sを支援するために必要なこととして、次の5点を挙げています。

・OAにかかる条件等を変革するような契約を結べるよう、出版者と交渉すること。
・Plan Sでの新たな要件について把握し、研究者がPlan Sの基準を満たせるよう研修等を行うこと。
・Plan Sを支援する機関リポジトリを開発し、研究者と学生がリポジトリを利用するよう勧めること。
・DOAJ(Directory of Open Access Journals)等の国際的なOAインフラに協力すること。
・アクセスや長期保存等のために情報をキュレーションするよりもむしろ、情報を出版する側になりOAを直接的に促進すること。

LIBERは、2018年9月に同協会の戦略計画やオープンサイエンスのロードマップの方針と一致するとしPlan Sを支持する声明を発表しています。

Europe PMC、終了したPubMed Commons上のコメント表示のためHypothes.isと提携

2018年12月4日、Europe PMCは、2018年2月に終了が発表されたPubMed Commons(掲載論文に対して参加者がコメントを付与し議論を共有するサービス)上で記載されたEurope PMC搭載論文へのコメント表示のため、オープン・アノテーション・ツールを開発するHypothes.isと提携すると発表しました。

Hypothes.isでは、PubMed Commons上の6,000を超えるコメントを保存しており、Hypothes.isの開発するアノテーションに変換されてアクセスと再利用が可能となっています。今回の提携はHypothes.isが公開するAPIを用いて、コメントをEurope PMCで表示させるものです。

コメントはアカウントなしで閲覧可能ですが、Europe PMC上で新たなコメントを追加する機能はありません。Hypothes.isが公開するツールを用いて追加することは可能です。

OpenAIRE、文献リポジトリ管理者のためのガイドライン“OpenAIRE Guidelines for Literature Repository Managers”のv 4.0を公開

2018年12月4日、OpenAIREが、文献リポジトリ管理者のためのガイドライン“OpenAIRE Guidelines for Literature Repository Managers”のv 4.0を公開しました。

同ガイドラインは、リポジトリ管理者が、必要に応じてOpenAIREに、オープンアクセス(OA)と非OAの出版物を助成情報と一緒に公開するようにすることを目的としています。

OpenAIREでは、今後数か月以内に、DSpaceとEPrintsの2つの主要なリポジトリプラットフォームがガイドラインを迅速に実装することを推奨しています。

SPARC Europe、研究データ管理(RDM)の内容を評価するためのツールを公開

2018年11月21日、SPARC Europeが、研究データ管理(RDM)に関するポリシー・サービス等を評価するための無料ツール“Evaluate your RDM Offering”の公開を発表しています。

SPARC Europeが作成した学術成果のオープンさを確認するためのチェックリスト“How Open is Your Research service?”や、 英・Digital Curation Centre(DCC)によりRDMサービスの計画と開発を容易にするために設計された評価ツール“Research Infrastructure Self Evaluation Framework(RISE) Framework”に基づいて開発されたものです。

回答に基づいて作成されたレーダーチャートをダウンロードしRDMサービスの内容を評価することができます。

欧州委員会(EC)、FAIR原則に基づいた研究活動に関する報告書を公開

2018年11月26日、欧州委員会(EC)は、欧州の研究活動におけるFAIR原則の実現に関する報告書“Turning FAIR data into reality: Final report and action plan from the European Commission expert group on FAIR data”を公開しました。

同報告書では、データやコード、研究成果をFAIR原則に基づいたものにするために、どのような行動が必要となるかについて、研究文化とテクノロジーの観点から焦点を当てています。既にFAIR原則を実現している研究分野の事例紹介のほか、FAIR原則の実践のためのアクションプランが挙げられており“priority”と“supporting”の二種類に分けて27点の推奨事項をまとめています。

報告書では、FAIR原則の実践にあたっては、European Open Science Cloud(EOSC)を活用するとしています。

cOAlition S、Plan Sの要件を満たすための手順をまとめた手引きを公表:フィードバックを募集中

2018年11月27日、2020年までの完全・即時オープンアクセス(OA)実現を目指すイニシアチブ“cOAlition S”は、OA推進の10の原則“Plan S”をどのように満たすかについての手引きを公表したと発表しました。

Plan Sの要件を明確化し、それを満たすための手順をまとめたものであり、2019年2月1日17時00分(中央ヨーロッパ標準時)を期限として、手引きへのフィードバックを呼びかけています。

Plan S: From Principles to Implementation. cOAlition S Releases Implementation Guidance on Plan S(cOAlition S, 2018/11/27)
https://www.coalition-s.org/implementation-guidance-on-plan-s-now-open-for-public-feedback/

FOSTER Plus、オープンサイエンスに関する10のオンライン講座を公開

2018年11月21日、欧州連合(EU)が助成する、Horizon2020以降のオープンサイエンス実用的な実装を促進する2年間のプロジェクト“FOSTER Plus”が、オープンサイエンスの主要テーマに関する10のオンライン講座を公開したと発表しています。

各講座の受講には約1時間必要で、アカウント登録せずに受講することは可能ですが、終了証明書が必要な場合は受講時の登録が必要です。講座の受講順は特に定められていませんが、 “What is Open Science?”から受講を開始することが推奨されています。

また、特定分野の知識を取得したい人向けに、4つから5つの講座で構成される5つの学習コースも提案されています。

Release of the FOSTER Open Science toolkit(FOSTER,2018/11/21)
https://www.fosteropenscience.eu/node/2556

European Open Science Cloud(EOSC)ポータルサイト、公開される

2018年11月23日、European Open Science Cloud(EOSC)ポータルサイトが、正式に公開されました。

公開日には2018年下半期に欧州連合(EU)議長国を務めるオーストリアでイベントが実施されました。サービスプロバイダや研究機関等が招待され、欧州の研究活動の進展におけるEOSCの重要性やEOSCポータルの機能等について紹介されました。

Inauguration of the EOSC(Open AIRE,2018/11/23)
https://www.openaire.eu/inauguration-of-the-eosc

The EOSC portal
https://www.eosc-portal.eu/

欧州研究図書館協会(LIBER)、研究データリポジトリの“FAIRness”の実態に関するアンケート調査を実施中

2018年11月27日、欧州研究図書館協会(LIBER)の研究データ管理に関するワーキンググループが、研究データリポジトリの“FAIRness”の実態に関するアンケート調査の実施を発表しています。

同調査は、リポジトリや搭載されているデータの“FAIRness”に関する分析、FAIR原則遵守のための勧告リストの作成、FAIR原則の定義や遵守に関する誤解の分析、リポジトリ関係者にとってのFAIR原則の遵守と重要性が複雑であることの分析が目的とされています。

リポジトリ管理者や図書館員向けの40項目からなるアンケートと、リポジトリの開発や保守を担当する技術スタッフ向けの25項目からなるアンケート2種類が実施されています。

〆切は2018年末までとなっており、2019年1月にデータの統合・分析が行われます。

Data Repository Survey: Please Share Your Views(LIBER,2018/11/27)
https://libereurope.eu/strategy/digital-skills-services/

Europeana、ウェブサイト公開開始から10周年

2018年11月20日、Europeanaが、2008年11月20日に行われた最初のウェブサイト公開から10周年となることを記念し、メッセージと動画を公開しました。

今後の課題として、各機関がコレクションをEuropeanaとより共有しやすくすること、3Dのような新たなフォーマットの標準化、機械学習や人工知能といったテクノロジーの利用を挙げつつ、10年間の感謝を述べています。

Thank you from Harry Verwayen on Europeana's tenth anniversary(europeana pro, 2018/11/20)
https://pro.europeana.eu/post/thank-you-from-harry-verwayen-on-europeana-s-tenth-anniversary

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