フランス

CA1905 - フランス国立図書館の電子図書館Gallicaの20年 / 服部麻央

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カレントアウェアネス
No.333 2017年9月20日

 

CA1905

 

フランス国立図書館の電子図書館Gallicaの20年

調査及び立法考査局調査企画課:服部麻央(はっとり まお)

 

Europeanaとフランスの国民教育・高等教育・研究省との連携事業(記事紹介)

2017年9月4日付けのEuropeanaのブログで、Europeanaとフランスの国民教育・高等教育・研究省との連携事業を紹介する記事が公開されています。

フランスの初頭・中等教育の教員向けのポータルサイト“Éduthèque”上にEuropeana専用ページを構築したもので、同ページには、国民教育・高等教育・研究省がフランスの教員に特に関係が深いものとして選択・翻訳した、ギャラリー・展示・検索結果へのリンクが設けられてるほか、Europeanaのコンテンツを教育に用いる際の基礎知識を案内する“Guide to using Europeana in education”のフランス語版や、授業でデジタル化資料をテキスト化する際のツールが用意されたページが公開されていることが紹介されています。

また、2017年の残りの期間をかけて、“Éduthèque”の検索機能を用いて直接Europeanaを検索できるようにするほか、Europeanaのコンテンツを用いた新しい教材開発のための小規模なネットワークをフランスの教員が構築するための方法を調査するとのことです。

フランス・ラオン=レタップ公共図書館によるサードエイジの住民の孤立化を防ぐ取組(文献紹介)

2017年8月19日から8月25日までポーランドのヴロツワフで開催された第83回世界図書館情報会議(WLIC)・国際図書館連盟(IFLA)年次大会でのポスター発表資料として、国立高等情報科学図書館学校(enssib)のアレクサンドラ(ORLANDO, Alexandra)氏によるポスター“Fight against isolation of third aged people : a purpose for the Raon l'Etape public library in a little town in Vosges, France”が公開されています。

フランス東部ヴォージュ県にあるラオン=レタップ(Raon l'Etape)公共図書館による、サードエイジ(リタイア後の健康で活発な時期)の住民の孤立化を防ぐための取組を紹介するものです。

フランス国立図書館が実験中のツール“ISNI Demande”(記事紹介)

2017年8月にポーランドのヴロツワフで開催される第83回世界図書館情報会議(WLIC)・国際図書館連盟(IFLA)年次大会での発表資料として、フランス国立図書館(BnF)のBOULET, Vincent氏等による“At Home among Strangers: Overcoming Tensions between Publishers’ and Library Data: The National Library of France’s Experimental Tool for Automated ISNI Attribution”と題する記事が公開されています。

BnFが実験している “ISNI Demande”と呼ばれるツールを紹介するもので、出版社から提供された著者に関する情報を取り込んで典拠レコードの暫定版を作成し、それを国際標準名称識別子(ISNI)のデータベースに送信するとともに、改めてISNIを出版社に送信することで、図書館が外部データを利用して、情報源に対する典拠コントロールを確立できるよう設計されたものです。

フランス国立図書館、オープンデータ画像の額装した複製物作成のためのオンデマンド端末を設置したと発表

フランス国立図書館(BnF)は2017年7月25日、同館のオープンデータ画像を紙やキャンバスに複製し額装するためのオンデマンド端末を、館内に2台設置していることを発表しました。

この端末から、利用者はオンデマンドで同館の著作権の保護期間の満了した資料の画像の複製物を作成することができます。

印刷する画像は日本の浮世絵やボタニカルアートなど、テーマに沿って用意されています。印刷する媒体は紙かキャンバスのいずれかをタッチパネルで選び、額縁も選択します。館内の書店で料金を支払うと印刷が開始され、その場で額に入った複製物を受け取ることができるとのことです。

Bornes de tirages à la demande(BnF,2017/7/25)
http://www.bnf.fr/fr/la_bnf/bibliotheque_haut-de-jardin/s.hdj_bornes.html?first_Art=non

フランスの学術機関のコンソーシアムCouperin、DOAJへの支援を表明

2017年7月4日、OAジャーナルのディレクトリであるDOAJ(Directory of Open Access Journals)は、フランスの学術機関のコンソーシアムCouperinと、DOAJへの支援について合意したと発表しました。

Couperinにはフランスの大学や研究機関、教育機関、フランス国立図書館(BnF)、博物館、病院等、250以上の機関が加盟していますが、現在、47の機関がDOAJへの支援について署名を済ませています。

COUPERIN TO SUPPORT DOAJ AS A CONSORTIUM(DOAJ, 2017/7/4)
https://blog.doaj.org/2017/07/04/couperin-to-support-doaj-as-a-consortium/

Couperin
http://www.couperin.org/

「より協力的で透明性のある連携に向けて: 非営利のメタデータサプライヤーからリンクリゾルバ・情報システムベンダーへの公開状」

2017年6月2日、日本のERDB-JP、フランスのBACON、英国のKB+ら非営利のメタデータサプライヤー(提供者)が連名で、リンクリゾルバ・情報システムベンダーに向け、利用すべきメタデータや情報提供等に関する要求をまとめた公開状「より協力的で透明性のある連携に向けて: 非営利のメタデータサプライヤーからリンクリゾルバ・情報システムベンダーへの公開状」を公開しました。

米・ペンシルベニア州立大学、短編小説の無料プリンターを図書館に設置

2017年5月18日、米・ペンシルベニア州立大学は、同大学図書館とフランスの出版社Short Editionが提携し、同大学の図書館に4台、同大学が立地するステートカレッジ内の公共図書館に1台、短編小説が無料で印刷される機械(short story dispensers)を設置したと発表しています。

同大学の教員・職員・学生が投稿した短編小説を、1分・3分・5分という話の長さにあわせて、レシートと同じような紙にプリントアウトすることができるようになっており、専用のウェブサイトに作品への感想を書き込むことを通じて、キャンパス内のコミュニケーションを促進させることを目的としています。

Short Edition社が大学と提携するのは初めてで、南北アメリカ全体でも、設置は2例目とのことです。

“PHAROS Art Research Consortium”、芸術作品の写真アーカイブ2,500万点分の公開を計画

2017年5月16日、米・ニューヨークに所在する美術館フリック・コレクション (Frick Collection) は、世界の関係機関と連携しての、未発表の芸術関連のドキュメントを含む2,500万点の芸術作品の写真アーカイブ公開の計画を発表しています。

フリック・コレクションでは、自館を含む世界の14機関とコンソーシアム“PHAROS Art Research Consortium”を結成し、写真アーカイブへのアクセスの革新のためのデジタル研究プラットフォームを構築しており、2020年までに現在の参加機関からの700万点分の写真アーカイブの公開を計画しています。

現在の参加機関は以下の14機関で、今後の参加館の拡大も計画されています。

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