リポジトリ

オープンアクセスリポジトリ推進協会(JPCOAR)、「国内機関における研究データ管理の取り組み状況調査」を開始

2020年12月1日、オープンアクセスリポジトリ推進協会(JPCOAR)は、「国内機関における研究データ管理の取り組み状況調査」を開始したことを発表しました。

同調査は、国内の大学・研究機関を対象とした機関内での研究データ管理の取り組み状況に関する調査として、一部を大学ICT推進協議会研究データマネジメント部会(AXIES-RDM部会)と協力して、2020年11月27日から12月28日まで実施されています。調査対象機関は、JPCOAR会員機関、AXIES会員機関、及び国内の大学・研究機関です。

同調査は、研究データ管理の取り組みの基礎情報、ニーズ把握、管理体制の構築状況、サービスの実施状況、情報インフラの整備状況等に関する、回答所要時間約50分程度の設問で構成されています。

お知らせ(JPCOAR)
https://jpcoar.repo.nii.ac.jp/
※2020年12月1日付で「国内機関における研究データ管理の取り組み状況調査を開始しました」というお知らせが掲載されています。

プレプリントサービスAfricArXiv、オープンアクセスリポジトリ連合(COAR)等とアフリカにおけるオープンサイエンスの機能構築・基盤強化等を目的としたパートナーシップ協定を締結

2020年11月19日、アフリカ諸国の多様な科学分野の学術成果の共有を目的としたプレプリントサービスAfricArXivは、オープンアクセスリポジトリ連合(COAR)及び非営利団体Training Centre in Communication(TCC Africa)と、アフリカにおけるオープンサイエンスの機能構築・基盤強化等を目的とするパートナーシップ協定を締結したことを発表しました。

同パートナーシップ協定は、情報共有・機能開発・アドボカシー活動を通して、アフリカにおける書誌多様性(Bibliodiversity)を促進すること、AfricArXivが国際的なプレプリント・リポジトリサービスのネットワークの中で、ベストプラクティスや次世代のリポジトリ機能に関する議論へ参加できるようにすることを目的として締結されました。

TCC Africaは、学術情報流通・科学コミュニケーションに関するスキルの獲得を支援するアフリカで初めての組織です。2006年にケニアで非営利団体として設立され、Executive DirectorのJoy Owango氏はAfricArXivの諮問委員会のメンバーとなっています。

オープンアクセスリポジトリ連合(COAR)らリポジトリのコミュニティ、FAIRsharingが公開したデータリポジトリの要件について懸念を表明

2020年11月24日、オープンアクセスリポジトリ連合(COAR)は、FAIRsharingが公開した”Data Repository Selection: Criteria That Matter”で記されているデータリポジトリの要件について、リポジトリのコミュニティで懸念があがっていることを発表しました。FAIRsharingは出版者や学術情報流通に関する団体から構成されるコミュニティであり、2020年10月13日にデータリポジトリの識別と選択に関する基準を提案する文書を”Data Repository Selection: Criteria That Matter”として公開しています。

リポジトリの要件が厳しくなると、リソースが潤沢なわずかなリポジトリしか準拠できなくなるというリスクがあることが述べられています。現在、ほとんどのデータリポジトリは文書で示されている基準を満たしていないとしています。もし、出版社によって実装されると、少ない組織にリポジトリのサービスが集中することによって、オープンアクセスに悪影響が及ぼされ、アクセスへの格差が発生することなどが指摘されています。

ディスカバリープラットフォームDimensions、収録するデータセットの件数が800万件を超えたことを発表

2020年11月24日、Digital Science社のディスカバリープラットフォームDimensionsは、同プラットフォームに含まれているデータセットの件数が800万件を超えたことを発表しました。そのうち200万件は、出版物と紐づけられています。

2020年1月にデータセットが新しいコンテンツ種別としてDimensionsの全てのバージョンに追加されました。このときはFigshare等のリポジトリ分が含まれていました。今回のリリースでは、約900のDataCiteのリポジトリ分が追加されたとしています。

Dimensions now includes more than 8 million datasets(Dimensions, 2020/11/24)
https://www.dimensions.ai/blog/dimensions-now-includes-more-than-8-million-datasets

研究者へのアンケート調査に基づくプレプリントの信頼性の評価(文献紹介)

2020年10月28日付で、Royal Society Open Science誌において、論文”Credibility of preprints: an interdisciplinary survey of researchers”が公開されました。著者は、米国の非営利団体Center for Open Science(COS)のCourtney K. Soderberg氏ら3名です。

論文はプレプリントやプレプリントサービスの信頼性を評価するための様々な手がかり(cue)の重要性を明らかにすることを目的としており、3,759名の異なる分野の研究者に対してアンケート調査を実施しています。研究データの公開や研究の再現性等の、オープンサイエンスと著者の主張の検証に関連する手がかりは、プレプリントの信頼性を判断するために非常に重要であると評価されたことが報告されています。対して、査読と著者に関する情報はそれほど重要ではないと評価されたとしています。

E2328 - 米国国立農学図書館によるデータレスキュープロジェクト

2020年8月,米国国立農学図書館(NAL)と米国のメリーランド大学情報学部との協働で実施したデータレスキュープロジェクトの報告書“Final Report and Recommendations of the Data Rescue Project at the National Agricultural Library”が同大学の機関リポジトリで公開された。同プロジェクトは,退職する研究者や閉鎖される研究室のデータや書類を迅速に評価する試験的プロセスの開発を目的としたものであり,データレスキュー実践のガイドである“Data Rescue Processing Guide: A Practical Guide to Processing Preservation-Ready Data From Research Data Collection”を作成している。報告書ではガイドの作成プロセスや実際のデータレスキューの評価,今後の展望について報告している。以下では,どのような視点でガイドを作成し,ガイドを用いてどのような処理を行ったのかに着目して報告内容を紹介する。

リポジトリの利用・パフォーマンス分析のためのウェブサービス“Repository Analytics and Metrics Portal(RAMP)”を用いた7か国35の機関リポジトリの分析(文献紹介)

2020年11月12日付で、Emerald社が刊行するデジタル情報・流通分野の査読誌“Online Information Review”のオンライン速報版(ahead-of-print)の論文として、“An analysis of use and performance data aggregated from 35 institutional repositories”がオープンアクセスにより公開されています。

同論文は、リポジトリの利用・パフォーマンスの経時的なデータを集約し、オープンデータセットとして提供するウェブサービス“Repository Analytics and Metrics Portal(RAMP)”を用いた機関リポジトリの実績の分析に関する論文です。2017年からサービスを開始したRAMPは、現在、米国のモンタナ州立大学図書館・ニューメキシコ大学図書館が運営し、世界中の55以上の機関リポジトリからデータを集約しています。データ集約にはGoogleのウェブサイト分析用ツールGoogle Search Consoleを利用しています。著者らは2019年の5か月間にRAMPが集約した7か国35の機関リポジトリのデータの分析を実施しました。

【イベント】第2回SPARC Japanセミナー2020「プレプリントは学術情報流通の多様性をどこまで実現できるのか?」(12/18・オンライン)

2020年12月18日、第2回SPARC Japanセミナー2020「プレプリントは学術情報流通の多様性をどこまで実現できるのか?」がオンライン開催されます。

新型コロナウイルス感染症の拡大を契機としてますます加速する、多様なプラットフォームによるプレプリント公開の最新動向や目的を共有することによって、プレプリントの方向性を展望する機会として開催されます。特にオープンアクセスリポジトリ連合(COAR)による『Bibliodiversity(書誌多様性)の形成に向けた行動の呼びかけ』で学術情報流通における多様性の障壁として挙げられた4項目を論点として、学術情報流通の多様性をどこまで実現できるのかなどについて議論が行われます。

参加費は無料ですが事前申込が必要です。主な内容は以下のとおりです。

・開会挨拶/概要説明
 矢吹命大氏(横浜国立大学大学戦略情報分析室)

・機関リポジトリによるプレプリント公開
 河合将志氏(国立情報学研究所 / オープンサイエンス基盤研究センター)

・研究成果公開のグローバルスタンダードに向けた筑波大学の取り組み
 森本行人氏(筑波大学URA研究戦略推進室)

科学技術・学術政策研究所(NISTEP)、報告書「COVID-19 / SARS-CoV-2 関連のプレプリントを用いた研究動向の試行的分析」の補遺を公表

2020年11月4日、科学技術・学術政策研究所(NISTEP)は、2020年6月30日に公表した[DISCUSSION PAPER No. 186]「COVID-19 / SARS-CoV-2 関連のプレプリントを用いた研究動向の試行的分析」の補遺を公表したことを発表しました。

NISTEPは、主要なプレプリントサーバにおける新型コロナウイルス感染症に関する研究の概況を調査した[DISCUSSION PAPER No. 186]の公表後も状況が激しく変化していることから、2020年9月末時点のデータを追加して同様の分析を行い、新たに国・地域ごとの特徴の把握も試みた補遺を作成しました。

補遺では改めて行われた調査の結果として、2020年5月末頃をピークとしてプレプリントの投稿数が減少していること、研究トピック自体に変化はないこと、研究トピックの比重が徐々に社会経済・公衆衛生等にシフトしてきていること、などを報告しています。また、新たに追加した国・地域の分析においては、2020年5月以降、中国に代わって米国の投稿数が伸びていることを指摘しています。

【イベント】研究データ利活用協議会(RDUF)総会・公開シンポジウム(12/2・オンライン)

2020年12月2日、「研究データ利活用協議会(RDUF)総会・公開シンポジウム」がオンラインで開催されます。

RDUF会員を対象とした総会が行われた後、研究データ利活用の発展に資することを目的に公開シンポジウムが開催されます。同シンポジウムでは、RDUFの活動の紹介のほか、リサーチデータサイテーション小委員会、ジャパン・データリポジトリ・ネットワーク小委員会、研究データライセンス小委員会による活動報告や、小委員会ごとのブレイクアウトセッションが行われる予定です。

公開シンポジウムへの参加費は無料で、定員は300人(要事前申込・定員に達し次第締切)です。

イベント(RDUF)
https://japanlinkcenter.org/rduf/events/index.html

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