リポジトリ

OAリポジトリのレジストリOpenDOARがアップデートを実施:OA方針サポートページのリニューアル及びCOREからの新規のリポジトリレコード900件の登録

2020年4月3日、英・Jiscは、オープンアクセス(OA)リポジトリのレジストリOpenDOARが約半年間の2つのプロジェクトの成果により、アップデートされたことを発表しました。

OpenDOARはこれまで“Policy Tool”として提供していた、リポジトリ向けのOA方針サポートページについて内容のレビューを行い、コンテンツ更新と利用しやすく迅速なアクセスの容易な情報源が提供できるように機能改訂を行いました。リニューアルされたOA方針サポートページ“Policy Support”では、OA方針に関わる主要5項目として、登録される研究成果物のメタデータ・研究成果物の本文等のデータ・研究成果物の種類やバージョン等を示すコンテンツ・リポジトリへ研究成果物の登録・研究成果物のリポジトリ上での保存を挙げ、最低限のレベルの推奨方針と最適なレベルの推奨方針の2パターンの文案を提供しています。コピーアンドペーストや編集が容易となるように、文案はHTML版及びプレーンテキスト版で利用可能です。

また、英国の機関リポジトリアグリゲーターCOREのAPIを利用して、リポジトリのレコードの大規模なインポートを実施し、重複の削除や登録資格の審査等を経て、最終的に900件のリポジトリのレコードが新たにOpenDOARへ登録されたことが発表されています。

英・ケンブリッジ大学出版局(CUP)、オープンリサーチのためのプラットフォーム“Cambridge Open Engage”の提供を開始

2020年4月2日、英・ケンブリッジ大学出版局(CUP)は、オープンリサーチのためのプラットフォーム“Cambridge Open Engage”の提供を正式に開始し、研究者が研究成果を直接投稿可能になったことを発表しました。

“Cambridge Open Engage”は、プレプリント・プレゼンテーション・ワーキングペーパー・会議用のポスター・灰色文献など、早期段階の研究成果を公開・共有するためのプラットフォームです。全てのコンテンツは自由に閲覧可能で、また著者は自由に研究成果物をアップロードできます。診療(clinical practice)に関する内容を除くあらゆる分野の研究成果が受付されており、著者は査読や出版に先立って、研究コミュニティへ自身の研究成果を共有可能となっています。

また、学会・研究センター・研究機関・研究助成機関等の組織に対しては、組織内での早期段階のオープンリサーチに関する研究成果の分析や研究の傾向・成長分野に関する知見など、“Cambridge Open Engage”を通したオープンリサーチに関するサービスが提供されます。

arXiv、“COVID-19 quick search”を公開:arXivにホストされた新型コロナウイルス関連の研究成果を一覧表示

プレプリントサーバーarXivは、2020年3月30日付けのブログ記事において、“COVID-19 quick search”の公開を発表しています。

“COVID-19 quick search”は、arXivにホストされたコロナウイルス及び新型コロナウイルス感染症に関する全ての研究成果を一覧表示するためのクエリであり、研究成果は日付の新しい順から表示されるようになっています。

プレプリントサーバーmedRxiv及びbioRxivにホストされたコロナウイルス及び新型コロナウイルス感染症に関するプレプリントへの外部リンクも、arXivのウェブサイト上に新たに掲載したとあります。また、記事中には以下の注意事項も示されています。

・他のプレプリントサーバーと同様、arXivは詳細な査読を促進しておらず、ホストする論文の内容を特に推奨するものではない。arXiv上の研究成果は予備的なものと見なされるべきで、臨床診療や健康関連の行動の指針として使用すべきではない。同様に、確立された情報としてニュースメディアで報道されるべきではない。

韓国科学技術情報院(KISTI)、国家オープンアクセスプラットフォームKOARを公開:研究者のOAコンテンツの利用・出版・公開等を支援

2020年3月25日、韓国科学技術情報院(KISTI)が、国内の研究者が、オープンアクセス(OA)の研究成果を、自由に利用し、出版・公開し、モニタリングすることを支援するプラットフォームKOAR(Korea Open Access platform for Researchers)の公開を発表しました。

OA2020やPlan Sといった世界的な流れに賛同し、国内研究者の学術情報への自由なアクセス・活用、普及を支援することを目的に構築されたもので、全世界の2,100万点のOA論文の検索と利用が可能なポータル機能、研究者や学会などからセルフアーカイブできるリポジトリ機能、ハゲタカジャーナル等の質の良くない学術誌を確認できる「健全学術活動支援システム(R&D AID)」等といった機能が提供されています。

また、OA論文を識別できるインターネットブラウザの拡張機能や、オンラインでの共同執筆を支援するためのプラグイン機能を、2020年度の上半期中に公開する計画であるとしています。

オープンアクセスリポジトリ連合(COAR)、リポジトリネットワークの基本的実践・課題等の特定を目的にリポジトリアグリゲーターを対象としたアンケートを実施中

2020年3月19日、オープンアクセスリポジトリ連合(COAR)は、リポジトリアグリゲーターを対象とした英語・スペイン語によるアンケートを実施していることを発表しました。

COARはアンケート実施の背景として、リポジトリや他の情報源からメタデータやフルテキストを収集し、オープンアクセス(OA)コンテンツの追跡、研究成果の発見環境、標準化された利用統計といった多くのサービスを提供する国・地域レベルのリポジトリアグリゲーターのネットワークが増加していること、これらのアグリゲーターがしばしば優れた実践の採用・ポリシーの定義・共有ビジョンの策定支援等を通してリポジトリコミュニティのまとめ役としても機能していることを挙げています。

COARはスペインの科学・技術振興団体Fundación Española para la Ciencia y la Tecnología(FECYT)とともに、国・地域レベルのリポジトリアグリゲーターによる情報交換と問題解決の共有を支援するためのワーキンググループを立ち上げています。実施中のアンケートの目的は、リポジトリネットワークの基本的な実践や、ワーキンググループによって対処できる課題を特定することである、としています。

科学技術振興機構(JST)、データリポジトリJ-STAGE Dataの試行運用を開始

2020年3月12日、科学技術振興機構(JST)は、2020年3月16日よりデータリポジトリJ-STAGE Dataの試行運用を開始することを発表しました。

J-STAGE DataはJSTの運営するデータリポジトリで、電子ジャーナルプラットフォームJ-STAGE搭載記事の関連データを公開するためのプラットフォームとして構築が進められていました。研究データ公開プラットフォームfigshareのシステムが使用されています。J-STAGE Dataに搭載された記事関連データにはDOIが自動付与され、全てオープンアクセスで公開されます。

2020年3月16日にリリースされたJ-STAGE Dataは当面の間試行運用を実施します。試行運用中、パイロットジャーナルのみデータ登載が可能ですが、データの閲覧は無制限となっています。

国立情報学研究所(NII)、弁護士ドットコムが提供する「みんなの法律相談」への投稿データ約25万件を情報学研究データリポジトリ(IDR)で学術研究目的に無償提供開始

2020年3月11日、国立情報学研究所(NII)は、弁護士ドットコム株式会社が運営するオンライン法律相談サービス「みんなの法律相談」への投稿データ約25万件のデータセットについて、学術研究目的の無償提供を開始したことを発表しました。データセットはNIIが運営する情報学研究データリポジトリ(IDR)で提供されます。

「みんなの法律相談」は、トラブルに遭遇した相談者がインターネット上で質問し、弁護士から回答を得ることができるサービスです。2007年のサービス開始から現在の累計相談件数は約87万件にのぼり、日本最大級の法律相談データベースとなっています。提供を開始するデータは、2017年1月から2019年9月までに投稿された約25万件の質問とそれに対する弁護士の回答のテキストデータです。データに個人情報は含まれておらず、約700MBのCSVファイル形式で提供されます。

データの利用は情報学に関連する学術研究目的に限定され、大学および公的研究機関の研究者が所定の手続きでIDRに申し込むことでデータをダウンロード可能になります。また、データを利用した研究成果については、発表に関するIDRへの通知や研究成果物への明記、報告書の提出等が必要になります。

オープンアクセスリポジトリ連合(COAR)と米・SPARC、米・OSTPの研究データリポジトリの特性に関する情報提供依頼書(RFI)へ共同回答を提出

2020年3月3日、オープンアクセスリポジトリ連合(COAR)は、米国大統領府科学技術政策局(OSTP)の研究データリポジトリの特性に関する情報提供依頼書(RFI)について、米・SPARCと共同作成した回答を公開しました。

OSTPは2020年1月17日付で、政府助成研究による研究成果物のデータ管理と共有を行うデータリポジトリの望ましい特性に関する草案について、3月6日を期限としてパブリックコメントに付しており、COARとSPARCはこの草案のRFIへ2020年3月3日付で共同回答しています。両者は、リポジトリ上でのデータ管理に関するベストプラクティスを活用することとリポジトリに求める要件が複雑になりすぎないことの間でバランスをとることを意図して回答を作成した、としています。回答では草案に関する全般的なコメントとして以下の5点が示されています。

・草案で示された特性の多くを支持するが、ポリシーの目的(アクセス、公正性など)とその目的達成のための実践(メタデータ、ライセンスなど)とを区別するための再編成を提案すること、及びポリシーが望ましい特性を示しつつ中核的な重要な特性群を含めることができれば、長期的なリポジトリの実践の改善に資すること

国立情報学研究所(NII)、情報学研究データリポジトリ(IDR)で「立命館ARC所蔵浮世絵データベース」のデータセットを提供:約1万1,000件の浮世絵の書誌情報等

2020年3月6日、国立情報学研究所(NII)は、情報学研究データリポジトリ(IDR)の「研究者等提供データセット」として、立命館大学から受け入れた「立命館ARC所蔵浮世絵データベース」の提供を開始したことを発表しました。

提供が開始されたデータセットには、立命館大学アート・リサーチセンター(ARC)所蔵の浮世絵約1万1,000件について、書誌情報(作品名、役者、版元、絵師、上演年等)や浮世絵基本情報掲載WebページのURL、サムネール画像と詳細画像のURLが収録されています。データはTSV形式でサイズは約5MBです。画像データは含まれていませんが、データセット内の画像URLにより、立命館大学ARCのウェブサイトから入手することができます。

同データセットは主に大学および公的研究機関等の研究者を対象として、研究目的(基礎技術開発を含む)での利用に限り提供されます。

「立命館ARC所蔵浮世絵データベース」提供開始(NII,2020/3/6)
https://www.nii.ac.jp/news/2020/0306.html

DuraSpace、リポジトリソフトウェアDSpace ver. 7.0のBeta 1版を公開

2020年3月4日、米国の図書館等のネットワークLYRASIS傘下組織の非営利団体DuraSpaceは、リポジトリソフトウェアDSpace ver. 7.0のBeta 1版のダウンロードとテストが可能になったことを発表しました。

Beta 1版は、DSpace ver. 7.0の新機能紹介とコミュニティからのフィードバックのために公開されたもので、今後数回同様の目的によるベータリリースが予定されています。専用のデモサイトまたはダウンロードにより手動でテストすることができます。DuraSpaceはDSpace ver. 7.0の主な新機能として以下のような特徴を紹介しています。

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