中国

清代末期から中華民国期にかけて中国で刊行された新聞のデジタルコレクション“Late Qing and Republican-Era Chinese Newspapers”が公開:研究図書館センター(CRL)とEast View Information Servicesとの協力プロジェクトの成果

2019年9月23日、北米の研究図書館センター(Center for Research Libraries: CRL)は、East View Information Servicesとの協力プロジェクトの成果として、中国の清代末期から中華民国期に刊行された新聞のデジタルコレクション“Late Qing and Republican-Era Chinese Newspapers”をオープンアクセスで公開したことを発表しました。公開はEast View社が推進する新聞のデジタルアーカイブ“Global Press Archive”上で行われています。

2019年9月24日付けのEast View社によるプレスリリースでは、現時点で13のタイトルからなる17万5,000ページ超のコンテンツが含まれていること、最終的には2019年末までに数百タイトル、約50万ページの規模となる予定であることを紹介しています。

中国・テンセント、ブラジル国立博物館のデジタルコレクションを公開

2019年9月27日付けの新華網の記事で、中国・テンセントによるブラジル国立博物館のデジタルコレクション公開が報じられています。2018年9月にブラジル国立博物館が火災被害を受けたことから、2018年11月、テンセントは同館と協力しデジタル博物館を構築することを発表していました。

デジタルコレクションはテンセントのソーシャルメディアプラットフォーム・Wechat(微信)上での公開とあります。同館の火災前の所蔵資料に関する約700点のデジタル情報を収録し、そのうち約400点は一般から提供を受けたものです。

Mini-program launched to showcase fire-ravaged National Museum of Brazil(新華網, 2019/9/27)
http://www.xinhuanet.com/english/2019-09/27/c_138428704.htm

中国・浙江図書館、杭州の観光地にブックカフェを開設:観光客への資料貸出サービスも提供

2019年9月23日、中国の5A級観光地(中国・文化観光部が定める観光地等級の最上級)である「杭州西湖風景名勝区」の管理委員会は、9月22日、同区内の観光地で中国南宋時代の武将・岳飛を祭る「岳王廟」の敷地内に、ブックカフェ「啓忠書吧」がオープンしたことを発表しました。

浙江図書館(浙江省杭州市)と岳王廟の管理処が協力して開設したものであり、蔵書は5,000冊余りで、内60種200冊近くが岳飛に関する資料です。中国の決済サービス「アリペイ」(支付宝)に紐づく信用スコア「芝麻信用」の点数が550点以上であれば、地域住民、観光客のいずれであっても無料で資料を借りることができます。借りた資料は郵送での返却も可能です。

公共図書館と5A級観光地が共同開設し、信用スコアを用いて観光客に無料貸出を行うブックカフェは中国国内で初の事例とあります。

国立国会図書館、『外国の立法』2019年9月号に、ドイツの2017年連邦公文書館法及び中国の政府情報公開条例改正に関する記事を掲載

国立国会図書館(NDL)は、『外国の立法』No.281(2019年9月:季刊版)に、ドイツの2017年連邦公文書館法及び中国の政府情報公開条例改正に関する記事を掲載しました。

外国の立法 2019年刊行分 No.278-1~(NDL)
https://www.ndl.go.jp/jp/diet/publication/legis/2019/index.html

ドイツ連邦公文書館における公文書の管理と利用―2017年連邦公文書館法制定― [PDF: 961KB]
https://doi.org/10.11501/11345898

中国における政府情報公開条例の改正 [PDF: 567KB]
https://doi.org/10.11501/11345900

中国国家図書館、同館のウェブサイト上に創立110周年特設ページを開設

中国国家図書館は、2019年9月9日に前身の京師図書館から数えて創立110周年となることから、同館のウェブサイト上に創立110周年特設ページを開設しています。

特設ページでは、同館の歴史を年表や写真、動画で振り返るコーナーや、利用者から寄せられた同館に関する思い出を紹介するコーナー等が設けられているほか、110周年を記念して開催されている会議、展示の紹介も掲載されています。

传承文明 服务社会 国家图书馆建馆110周年(中国国家図書館)
http://guanqing.nlc.cn/110th/index.html

参考:
中国国家典籍博物館で中国古典籍の大規模展示が開催中:中華人民共和国成立70周年を記念
Posted 2019年9月10日
http://current.ndl.go.jp/node/38989

中国国家典籍博物館で中国古典籍の大規模展示が開催中:中華人民共和国成立70周年を記念

2019年9月4日、中国国家図書館の所蔵資料等を展示する中国国家典籍博物館は、9月7日から、中国古典籍の大規模展示「中華伝統文化典籍保護伝承大展」を同館において開催することを発表しています。中国の文化観光部と国家文物局が主催であり、中華人民共和国成立70周年、中国国家図書館創立110周年を記念する展示です。

古典籍の保護、継承において関係機関が行ってきた努力とその成果を示すものと位置付けられており、40か所余りの公的所蔵機関及び30名余りの個人蔵書家が所蔵する貴重資料計330種余りを4つのホールに分けて展示しています。

展示開催について報じる新華網の2019年8月28日付け記事では、中華人民共和国の成立以来、等級、数量、規模において最大の古典籍展示とする文化観光部・陳彬斌氏の発言や、国宝級の古典籍や海内の孤本等に加え、近年の調査で新たに発見された重要な古典籍も初めて展示されることが紹介されています。

第11回日中韓文化大臣会合で、文化交流・協力を着実に進め、三国間関係を一層深めていくための議論をまとめた「仁川宣言」が採択:東京オリンピック・パラリンピックを機会にした日中韓共同文化プログラムの実施等

2019年8月29日から30日にかけて韓国の仁川広域市で開催された「第11回日中韓文化大臣会合」において、「仁川宣言」が採択されました。

日中韓三国の文化交流・協力を着実に進め、三国間関係を一層深めていくための議論をまとめたもので、主な内容として以下の3点があげられています。

・2020年の東アジア文化都市として、日本は北九州市、中国は揚州(ヤンチョウ)市、韓国は順天(スンチョン)市を決定。
・東アジア文化都市間の青少年交流等を推進、ASEAN文化都市や欧州文化首都との交流を推進。
・東京でのオリンピック・パラリンピックの機会に日中韓共同文化プログラムを実施し、中国と韓国が共同で参加できる方策を検討。

また、同宣言の「5.文化芸術分野での持続的な交流協力を通じた日中韓の理解増進」において「3国は3ヵ国間の国立博物館の協力、国立図書館の協力、国立美術館の協力を高く評価し、公共文化芸術機関および民間文化芸術機関間の交流協力においても支援、奨励していくことにした」とあります。

中国・上海図書館、インターネット文学のコレクション構築を開始

2019年8月28日、中国・上海市の上海図書館は、電子書籍サービスを手掛ける閲文集団と協力し、中国国内で初めて、インターネット上で発表された文学作品「網絡文学」(インターネット文学)のコレクション「中国網絡文学専蔵庫」を構築することを発表しました。

最初のコレクションとして代表的なネット文学作品10種の電子版が選ばれ、防水、防震、防火等の機能を備えた長期保存用のポータブルHDDにより保存されることが紹介されています。

記事中では、インターネット文学は現代文学の多様性と多元化を代表する存在で、中国ならではの特色と世界的な影響力を兼ね備えた文化シンボルであるとし、今回のコレクション構築は、上海図書館の特色あるコレクションをより一層豊富にするとともに、同館のコレクション構築における包容性を体現するものである、としています。

全国首个网络文学专藏库设立上海图书馆与阅文集团达成战略合作(上海図書館, 2019/8/28)
http://beta.library.sh.cn/SHLibrary/newsinfo.aspx?id=762

東洋文庫、中国地方劇DVDデータベースを公開

2019年8月27日、公益財団法人東洋文庫は、中国地方劇DVDデータベースの公開を発表しました。

同文庫の田仲一成研究員が1978年から2010年までに香港、広東省潮州、同省海豊県、台湾等で受贈あるいは購入した中国地方劇のDVD情報を収録したデータベースであり、収録している戯曲は合計130曲、DVDの総枚数は約300枚に及ぶとあります。

データベースでは各資料の概要情報を検索・閲覧できるほか、ユーザー登録を行なえばサンプル動画の視聴も可能です。なお、資料を利用して著作物を作成あるいは公表した場合には、名称(雑誌の場合は、雑誌名、巻号)、発行元、発行年月などを同文庫に通知するよう求めています。

【リサーチ】東アジア資料研究班 中国地方劇DVDを公開いたしました(東洋文庫, 2019/8/27)
http://www.toyo-bunko.or.jp/oshirase/oshirase_showeach_db.php?tgid=92

中国国家博物館の館内に消防署が開設:中国国内の博物館では初

中国国家博物館は、2019年8月24日付けのニュースで、同館内に設置される消防署の開署式を8月22日に開催したことを紹介しています。

博物館内に駐在する消防署としては中国国内初であり、25人のスタッフと消防車2台から構成され、同館の消防安全管理、危機管理計画の策定、平時の防火点検、重要な展示における安全保障を担うとあります。

同館の王春法館長の式典における発言も掲載されており、その中で、2018年以降に発生したブラジル国立博物館とパリ・ノートルダム寺院の火災が警鐘となったとし、今回の設置は同館の消防安全を飛躍的に高めるもので、中国の博物館安全管理の歴史に残る出来事となるだろうと述べています。

中国国家博物馆举行国博消防站揭牌仪式(中国国家博物館, 2019/8/24)
http://www.chnmuseum.cn/zx/gbxw/201908/t20190824_145580.shtml

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