中国

中国の高速鉄道駅に設けられた読書ステーション(記事紹介)

中国新聞網による2020年11月11日付けの記事で、中国の「広西北部湾経済区図書館サービス連盟」の取組が紹介されています。

「広西北部湾経済区図書館サービス連盟」は、広西チワン族自治区の南寧市・北海市・欽州市・防城港市・玉林市・崇左市の計6市における公共図書館資源を統合することによりサービス水準向上を図っています。6市の公共図書館では資料の相互貸借・相互返却、総合目録、データ資源の共有、読書推進活動、人材育成等の分野で協力を実現しています。

記事中では、同連盟による取組である高速鉄道駅への読書ステーション設置についても紹介しています。現時点で南寧・北海・欽州の高速鉄道駅に設置されており、旅行客は貸出カードの申請または身分証のチェックを経て資料を借りることができます。借りた資料は別の高速鉄道駅にある読書ステーションや6市の公共図書館で返却が可能であり、高速鉄道ネットワークを通じた文化の流通を促す「文化ステーション」でもあると述べられています。

関西大学アジア・オープン・リサーチセンター(KU-ORCAS)、関西大学デジタルアーカイブで「鱒澤文庫コレクション」を公開:中国語教育史に関わる資料群

2020年11月30日、関西大学アジア・オープン・リサーチセンター(KU-ORCAS)は、関西大学デジタルアーカイブで「鱒澤文庫コレクション」を公開したことを発表しました。

「鱒澤文庫コレクション」では、鱒澤彰夫氏(元日本大学教授)が収集した中国語教育史に関わる資料群「鱒澤文庫」の一部を公開しています。「鱒澤文庫」は同氏からの寄贈により関西大学が所蔵しており、その目録「関西大学東西学術研究所鱒澤文庫目録(初稿)」も関西大学学術リポジトリ上で公開されています。

鱒澤文庫コレクションを公開しました(KU-ORCAS, 2020/11/30)
https://www.iiif.ku-orcas.kansai-u.ac.jp/news/20201130

中国の著作権法が改正:2021年6月1日から施行

新華網の2020年11月11日付け記事で、同日、第13期全国人民代表大会常務委員会第23回会議において、中国の著作権法改正案が採択されたことが報じられています。改正法は2021年6月1日から施行されます。

インターネット空間における著作権保護に関する規定の整備、特に著作権侵害における法定賠償額上限の大幅引き上げ(50万元から500万元)や「懲罰的賠償」原則の明確化等によって、創作者の権利と利益の保護が図られました。

著作物の定義に関する修正も行われており、現行法第3条第6項の「映画著作物及び映画の製作に類する方法で創作された著作物」は「視聴覚著作物」(「视听作品」)に改められています。記事では、これは著作権が保護する範囲の拡大を意味し、インターネット上のショートビデオのような新たなタイプの著作物が強力な法的保護を得ることになる、と述べています。

また、著作権及び著作権に関連する権利の保護のために、著作権者が技術的保護手段を採用できることも改正法では明確化された、としています。

中国・国家文物局と北京大学が戦略協定を締結:「中華文明国家文物遺伝子バンク」の設立等で協力

新華網による2020年11月26日付けの記事で、中国・国家文物局と北京大学が同日に戦略協定を締結し、今後人材育成・科学研究・シンクタンクサービス等の分野で協力を深めること、共同で「中華文明国家文物遺伝子バンク」「中国文物博物館学院」「国家文物局考古研究センター」の設立を進めることが報じられています。

その内「中華文明国家文物遺伝子バンク」は、各地の発掘において発見された典型的な標本等の収集・保存を目的としています。両機関は、高水準の文物保護・科学技術考古学実験室、国家文物資源の大規模データベース、考古学ビッグデータ研究センターを共同で設立し、総合的な科学研究プラットフォームを構築するとともに、そのデータや研究成果は研究者等や一般向けに適時に公開するとあります。

国家文物局与北大共建“中华文明国家文物基因库”(新華網, 2020/11/26)
http://www.xinhuanet.com/politics/2020-11/26/c_1126790718.htm

中国・北京の首都図書館とシンガポール国立図書館がオンライン展示“Memories of Two Cities”を同時公開:北京とシンガポールの古写真367点を掲載

北京日報による2020年11月10日付けの記事で、オンライン展示“Memories of Two Cities”(「双城往事」)の公開が紹介されています。

二つの都市(北京とシンガポール)の歴史を振り返る展示であり、中国・北京の首都図書館及びシンガポール国立図書館のウェブサイトと、首都図書館が運営するポータルサイト「北京記憶」上で11月9日に同時公開されました。「北京編」「シンガポール編」に分かれており、北京とシンガポールの古写真計367点を掲載しています。また、中国語・英語の2言語での表示に対応しています。

記事では、本展示が首都図書館の実施する「一帯一路」図書館国際協力交流プロジェクトの成果の一つであること、同館がプロジェクトにより複数の国外の図書館との協力を進めてきたことも紹介しています。

北海道大学スラブ・ユーラシア研究センター図書室、「極東ロシア・シベリア所蔵資料ギャラリー」にシベリア出兵関係の写真帖・戦前の大連とハルビンの地図・昭和11年発行の南樺太地図を追加

2020年11月17日、北海道大学スラブ・ユーラシア研究センター図書室が、同室の所蔵資料を中心に画像資料を紹介する「極東ロシア・シベリア所蔵資料ギャラリー」において、シベリア出兵関係の写真帖4冊、戦前の大連とハルビンの地図、昭和11年発行の南樺太地図を追加収録したと発表しています。

極東ロシア・シベリア所蔵資料ギャラリーに画像追加(北海道大学附属図書館,2020/11/17)
https://www.lib.hokudai.ac.jp/2020/11/17/85644/

極東ロシア・シベリア所蔵資料ギャラリー
http://srcmaterials-hokudai.jp/

科学技術・学術政策研究所(NISTEP)、報告書「COVID-19 / SARS-CoV-2 関連のプレプリントを用いた研究動向の試行的分析」の補遺を公表

2020年11月4日、科学技術・学術政策研究所(NISTEP)は、2020年6月30日に公表した[DISCUSSION PAPER No. 186]「COVID-19 / SARS-CoV-2 関連のプレプリントを用いた研究動向の試行的分析」の補遺を公表したことを発表しました。

NISTEPは、主要なプレプリントサーバにおける新型コロナウイルス感染症に関する研究の概況を調査した[DISCUSSION PAPER No. 186]の公表後も状況が激しく変化していることから、2020年9月末時点のデータを追加して同様の分析を行い、新たに国・地域ごとの特徴の把握も試みた補遺を作成しました。

補遺では改めて行われた調査の結果として、2020年5月末頃をピークとしてプレプリントの投稿数が減少していること、研究トピック自体に変化はないこと、研究トピックの比重が徐々に社会経済・公衆衛生等にシフトしてきていること、などを報告しています。また、新たに追加した国・地域の分析においては、2020年5月以降、中国に代わって米国の投稿数が伸びていることを指摘しています。

中国・山西省図書館、黄河・万里の長城・太行山脈に関する文献データベースを公開

2020年10月23日、中国・山西省図書館は、黄河・万里の長城・太行山脈に関する文献データベース「黄河、長城、太行文化旅遊専題文献庫」の公開を発表しました。

山西省の文化資源を掲載するプラットフォーム「山西公共文化雲」上での公開であり、黄河・万里の長城・太行山脈について各1件、合計3件のデータベースに分かれています。文化・歴史・自然・文物・旧跡・治水等に関する図書・雑誌記事・論文・新聞記事・図版を収録しており、オンラインでの本文閲覧が可能となっています。

山西省图书馆“黄河、长城、太行文化旅游专题文献库”上线啦!(山西省図書館, 2020/10/23)
http://120.92.71.190/info/73045.jspx

黄河、长城、太行文化旅游专题文献库
http://218.26.30.70:8088/stpc/

東京大学駒場図書館、同館の所蔵する「狩野亨吉文書」のうち「第一高等学校関係文書」と「清国留学生関係文書」のデジタル化画像を公開

2020年10月13日、東京大学駒場図書館(東京都目黒区)は、東京大学デジタルアーカイブズ構築事業により、同館の所蔵する「狩野亨吉文書」のうち「第一高等学校関係文書」と「清国留学生関係文書」を公開したことを発表しました。

「狩野亨吉文書」は、旧制第一高等学校(一高)の校長や京都帝国大学の初代文科大学長などを歴任した狩野亨吉の遺蔵資料群で、主に校務文書・個人書簡・日記が含まれています。今回は、狩野が東京大学教養学部の前身である一高の校長を務めた1898年から1906年の校務文書を中心とする資料群が公開されています。

なお、同資料の公開は、東京大学大学院総合文化研究科の田村隆准教授を研究代表者とする科学研究費助成事業(基盤研究(C))「狩野亨吉文書の調査を中心とした近代日本の知的ネットワークに関する基礎研究」の成果に位置付けられています。

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