中国

新型肺炎の感染拡大防止のため中国国家図書館等が臨時休館

中国国家図書館は、2020年1月23日付けのお知らせで、新型コロナウイルスが原因とみられている肺炎の感染拡大を防止し、利用者及び利用者サービスに従事する職員の安全を保つため、同館及び中国国家典籍博物館を1月24日から臨時休館することを発表しました。今後の開館については状況を見て改めて通知するとしています。

24時間対応の資料返却サービスを含む来館利用者向けサービスのほか、実施予定であった各種イベントや展示も中止となっています。なお、「国家数字図書館」等のオンラインサービスは通常どおり利用できます。

上海図書館や広州図書館等も、1月24日から臨時休館とする旨のお知らせをウェブサイト上に掲載しています。また、中国国家博物館や北京の故宮博物院も1月25日からの臨時休館を発表しており、図書館以外の文化施設でも休館の動きが広がっています。

一方、新型肺炎の発生地とみられている武漢市でも、武漢市文化・観光局が1月22日付けでお知らせを発表しており、1月23日から2月8日まで市内の公共図書館、博物館等を臨時休館措置とすることが決定しています。

東京大学附属図書館アジア研究図書館上廣倫理財団寄付研究部門(U-PARL)、アジア研究図書館デジタルコレクションをリニューアル公開

2020年1月16日、東京大学附属図書館アジア研究図書館上廣倫理財団寄付研究部門(U-PARL)は、「東京大学附属図書館アジア研究図書館上廣倫理財団寄付研究部門 U-PARL漢籍・碑帖拓本資料」として公開していたサイトをリニューアルし、新規公開コンテンツも加えた「アジア研究図書館デジタルコレクション」を公開しました。

「アジア研究図書館デジタルコレクション」は、U-PARLが資料の選定、作成、提供を担当し、碑帖拓本コレクション・水滸伝コレクション・U-PARLセレクション・Digital Resources for Egyptian Studiesの4種類のコレクションを公開しています。利用条件は従来と同様で、CC BY相当で利用することが可能です。

【DIGITAL LIBRARY】東京大学アジア研究図書館デジタルコレクション(U-PARL)
http://u-parl.lib.u-tokyo.ac.jp/archives/japanese/arldc
※更新履歴に「2020年1月16日:東京大学アジア研究図書館デジタルコレクションを新規公開しました。」とあります。

中国図書館学会、図書館におけるデジタルリソース管理の指針を示した文書を公開

2020年1月6日、中国図書館学会は、図書館におけるデジタルリソース管理の指針を示した文書「数字図書館資源管理指南」(2019年12月付け)を公開しました。

中国科学院の文献情報センターが起草を担当し、中国の電子図書館構築・サービスに携わる主要機関が参加する会議「全国数字図書館建設与服務聯席会議」による組織的な検討を経て公開されたものです。

デジタルリソースの構築、技術、権利、資産、評価の各面において要点をまとめるとともに、リソース管理に従事する人材育成の重視、全国レベルでのデジタルリソース統一管理の検討等にも言及しています。

文書作成の目的として、図書館におけるデジタルリソース管理の強化及び管理業務の標準化、デジタルリソースの効果的な利用・最適化・合理的な開発の保障を挙げており、中国国内の関連機関における管理計画の作成及び実務に際しての重要な参考資料となるものとあります。

《数字图书馆资源管理指南》发布(中国図書館学会, 2020/1/6)
http://www.lsc.org.cn/contents/1186/14755.html

早稲田大学文化資源データベースで「草創期テレビ台本データベース」「大正期演劇雑誌データベース」「中国芝居番付データベース」が公開

2019年12月24日、早稲田大学文化資源データベースで「草創期テレビ台本データベース」「大正期演劇雑誌データベース」「中国芝居番付データベース」が公開されました。

各データベースの説明によれば、収録データは以下のとおりです。

・草創期テレビ台本データベース
早稲田大学演劇博物館が所蔵する1950~60年代のテレビ台本のうち、草創期のテレビドラマで活躍した俳優の書込みを含む役者たちの旧蔵台本、文学・演劇・映画など隣接分野の表現者の作によるテレビ台本等のデータを収録

・大正期演劇雑誌データベース
早稲田大学演劇博物館が所蔵する大正期の演劇雑誌のうち、『新演芸』(1916-1925)と歌劇雑誌『オペラ』(1919-1924)のデータを収録

・中国芝居番付データベース
中国の芝居番付(戯単)資料のデジタル画像を、上演日時や演目、役者、劇場等を整理して収録

Brill社、中国の視覚文化にあわせて設計されたシソーラス“Chinese Iconography Thesaurus”をオンラインで公開:シソーラスを用いた図像検索も試行可能

2019年12月12日、オランダの学術出版社Brill社は、シソーラス“Chinese Iconography Thesaurus”(CIT)のオンライン公開を発表しました。

CITは中国の視覚文化にあわせて設計されたシソーラスであり、英・ヴィクトリア&アルバート博物館の中国コレクションを担当する上級キュレーター・Hongxing Zhang氏らによるグループにより作成されました。現時点では、主に19世紀以前の情報源から抽出された語彙1万語を含んでいます。

作成に至った背景として、欧州の芸術に関する図像への索引付与等には伝統的にイコノグラフィー(図像学)の成果が用いられてきたこと、代わりとなる分類の欠如から、非西洋の芸術に対してもそのような欧州の芸術を基準とした分類が採用されてきたことを挙げています。

CITのウェブサイトはBrill社が構築・運営を行っており、英語・中国語での表示に対応しています。ウェブサイト上には、シソーラス本体以外にもシソーラスを用いた図像検索を試行できるコーナー“Search the example collections”が実装されており、ヴィクトリア&アルバート博物館、米・メトロポリタン美術館、台湾の国立故宮博物院の所蔵品画像約2,700点が検索対象となっています。

蘇州第二図書館が開館:大型自動書庫は700万冊余りを収容可能(中国)

中国文化報の2019年12月11日付け記事で、前日の12月10日に蘇州第二図書館が開館したことが報じられています。

中国・蘇州市にある蘇州図書館の新館という位置付けであり、同市の相城区に建設されました。北区・南区の2区画からなる7階建の建物で、700万冊余りを収容できる大型自動書庫を備えています。

新華日報も2019年12月11日付け記事で同館の開館を報じており、建築面積が45,600平方メートルで旧来の蘇州図書館の二倍に当たること、館内には子ども図書館、蘇州文学館、音楽図書館、設計図書館、デジタル技術体験館という5つの「館内館」が設けられていること等が紹介されています。

苏州第二图书馆开馆(中国文化報, 2019/12/11)
http://epaper.ccdy.cn/html/2019-12/11/content_276372.htm

天津大学図書館で配架ミス資料を検出するAIロボットが稼働中(中国)

中国・天津大学は、2019年11月26日付けの記事において、同大学の図書館で配架ミス資料を検出するAIロボット「智図」が稼働中であることを紹介しています。

「智図」は障害物の検出・回避機能やRFIDタグの読み取り機能を備えており、書架間を移動して把握した図書の位置情報とデータベース上の情報を比較し、配架ミス資料を検出します。マルチパス等の影響で位置情報に誤差が生じることがあるため、図書の背表紙に対し文字認識を行った結果を用いて誤差を補正し、精度の向上を実現しています。将来的にはアームを装備することで、配架位置修正も自動で行えるようになるとあります。

このほか、深度センサー付きカメラとRFID技術を使用したシステム「智趣」も開発されました。「智趣」は書架上に固定され、利用者が図書を閲覧する動作の認識、顔認識による身分判定を行うことにより、利用者の興味関心や図書の人気度を把握します。これらの情報は、パーソナライズされた図書推薦サービスや図書配架位置の最適化等に活用できるほか、図書購入時の参考情報ともなると述べています。

中国・復旦大学、中国の印譜を収録したデジタルアーカイブを公開:IIIFにも対応

2019年11月15日、中国・復旦大学は、中国の印譜を収録したデジタルアーカイブ「印譜文献虚擬図書館」を同日に公開したことを発表しました。同アーカイブの収録コンテンツはIIIFに対応しているほか、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスのCC BY-NC-ND 3.0 CNが採用されています。

公開について報じる寧波晩報の2019年11月21日付け記事によると、現時点では、印譜の蒐集で知られる香港の林章松氏が復旦大学図書館に寄贈した印譜500部、復旦大学図書館所蔵の印譜1部の計501部が公開されています。

复旦大学“印谱文献虚拟图书馆”正式启用(復旦大学, 2019/11/15)
https://news.fudan.edu.cn/2019/1115/c1247a103002/page.htm

米・アイビー・プラス図書館連合、中国・香港・台湾のドキュメンタリー映画製作者に関するウェブコンテンツを収集したウェブアーカイブを公開

2019年11月11日、米・コロンビア大学図書館は、中国・香港・台湾のドキュメンタリー映画製作者に関するウェブコンテンツを収集したウェブアーカイブ“Independent Documentary Filmmakers from China, Hong Kong, and Taiwan Web Archive”の公開を発表しました。

このウェブアーカイブは、デューク大学とプリンストン大学の中国研究専門の図書館員によって構築され、中国本土・香港・台湾において、各地域の社会的政治的発展にとって重要な役割を果たした、著名なドキュメンタリー映画製作者作成のウェブサイト・ブログ・配信動画といったウェブコンテンツを保存するものです。アイビー・プラス図書館連合による、消滅しやすいウェブサイトのテーマ別の精選・収集を目指すプログラム“Web Resources Collection Program”の共同コレクションの1つとなっています。

国立公文書館、「アーキビスト養成・認証制度 調査報告書」をウェブサイトに掲載

国立公文書館が、「アーキビスト養成・認証制度 調査報告書」(2019年11月付け)を同館ウェブサイトに掲載しました。

同館が、職務基準書の策定を踏まえ、アーキビスト認証制度の創設を検討するため、2019年に実施した調査の報告書です。

報告書は、「I. 日本におけるアーキビスト養成・認証制度」「II. 諸外国におけるアーキビスト養成・認証制度」の2部構成で、「I. 日本におけるアーキビスト養成・認証制度」は、先行研究等から調査対象を抽出し、調査票を送付して実施したもので、個別データも巻末に資料として示されています。また「II. 諸外国におけるアーキビスト養成・認証制度」は、アーキビスト認証制度の検討に資すると考えられる米国・英国・フランス・オーストラリア・韓国の5か国を対象に、調査項目を検討した上で、各国の事情に詳しい外部有識者に執筆を依頼したものです。参考として同職員が中国について行った調査も掲載されています。

国立公文書館 お知らせ
http://www.archives.go.jp/
※「「アーキビスト養成・認証制度 調査報告書」を掲載しましたnew」とあります。

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