録音資料

米・ウッズホール海洋研究所(WHOI)、海洋哺乳類の鳴き声が収録されたサウンドアーカイブを公開

2016年6月20日、米・ウッズホール海洋研究所(WHOI)が、海洋哺乳類の鳴き声のサウンドアーカイブ“Watkins Marine Mammal Sound Database”をオンラインで公開しました。

同研究所には、研究所所属の研究者で2004年に亡くなったワトキンス(Watkins)氏が、自ら収集した音源に他の研究者による音源を加えたコレクションがあり、それをデジタル化したものです。

コレクションには、70年以上にわたって収集された60種類以上の海洋哺乳類の鳴き声が含まれており、メタデータには、通称や学名、音源収録場所の地理情報等、研究者によって付与された情報が含まれています。

音源は、個人又は研究目的であれば誰でも自由に利用できますが、商用利用は禁止されています。

マスターテープなど物理的なコレクションは、ニューベッドフォード捕鯨博物館(New Bedford Whaling Museum)に寄贈されています。

Historic Marine Mammal Sound Archive Now Available Online(WHOI,2016/6/20)
http://www.whoi.edu/news-release/historic-marine-mammal-sound-archive-now-available-online

米国著作権局、米国議会図書館の納本対象資料にオンラインの電子書籍・録音資料を含めるための「調査の告示」(Notice of Inquiry)を発出

米国著作権局が、2016年5月17日付の連邦官報(Federal register)に、米国議会図書館(LC)の納本対象資料に、オンライン上の電子書籍と録音資料を含めるための「調査の告示」(Notice of Inquiry:NOI)を掲載し、利害関係者からのコメントを求めています。

米国では、2010年に、暫定規則(interim rule)により、国内で刊行されオンラインのみで提供される電子出版物のうち、電子逐次刊行物が納本対象とされました。

LCでは、納本対象資料にオンラインの電子書籍と録音資料を含めることに関心を持っており、暫定規則制定から6年経過するとともに、暫定規則の制定自体が、恒久的な規則策定のための情報収集を意図していたことから、今回「調査の告示」を出したとのことです。

米国著作権局では、規則制定の着手前に、寄せられた意見をもとにして、さらなるコメントを求めたり、利害関係者との会合を行なう予定とのことです。

Mandatory Deposit of Electronic Books and Sound Recordings Available Only Online(Federal register,2016/5/17)

米国議会図書館、歌手マーティ・スチュアートに関する視聴覚資料を同氏から取得

2016年5月10日、米国議会図書館(LC)は、カントリーミュージックの歌手で、グラミー賞を複数回受賞しているマーティ・スチュアート(Marty Stuart)が所持している膨大なコレクションから、歴史的に価値があるカントリーミュージックに関する数百時間分のフィルムや録音資料といった視聴覚資料を、同氏からの寄贈及び購入により取得したと発表しています。

記念式典が2016年5月15日に、バージニア州カルペパーの国立視聴覚資料保存センター(NAVCC)が立地するパッカードキャンパス(Packard Campus)で行われ、マーティ・スチュアート自身による演奏も行なわれる予定となっています。

取得されたコレクションは、ワシントンD.C.にあるLCの映像・テレビ資料閲覧室で研究者のみが閲覧できます。

Library Acquires Marty Stuart’s Audio-visual Collection of Country Music History(LC,2016/5/9)
http://www.loc.gov/today/pr/2016/16-083.html

参考:
CA1711 - 米国議会図書館における録音・映像資料の保存と活用の状況 / 川野由貴
カレントアウェアネス No.303 2010年3月20日

E1787 - GL17,GreyForum4.1:多様化する灰色文献への取組<報告>

 2015年11月30日から12月2日にかけて,オランダのアムステルダムにおいて,灰色文献の国際会議である第17回灰色文献国際会議(Seventeenth International Conference on Grey Literature:GL17)及びGreyForum4.1が開催された。

NPO法人沖縄伝承話資料センター、収集した民話の一部をデジタル化し、沖縄県立博物館・美術館に寄贈

沖縄県内で、消滅しつつある伝承話を記録保存し、共有財産とすることを目指して調査を行なっているNPO法人沖縄伝承話資料センターが、2016年3月24日、収集した民話7万6千話のうち、デジタル化された一部のテープを、沖縄県立博物館・美術館に寄贈しました。

1970年代から、沖縄国際大学の遠藤庄治氏や学生達が中心となり収集したもので、寄贈を受けた沖縄県立博物館・美術館では、その活用方法について計画を立てており、2016年4月9日に開催される講座(無料/80人/当日先着順、予約不要)で、これからの計画について紹介するとのことです。

Facebook(NPO法人沖縄伝承話資料センター,2016/3/25)
https://www.facebook.com/denshouwa/photos/a.254022004791606.1073741829.236403026553504/464324460428025/?type=1&theater

博物館学芸員講座「沖縄の民話-寄贈テープの保存と活用について-」【4月9日(土)】(沖縄県立博物館・美術館,2016/3/9)
http://www.museums.pref.okinawa.jp/museum/topics/detail.jsp?id=1531

新潮社、著者が肉声で新刊本を紹介するテレホンサービス「作家自作を語る」の音源資料をホームページで公開

2016年3月25日、新潮社が、著者が肉声で新刊本を紹介するテレホンサービス「作家自作を語る」の音源資料をホームページで公開すると発表しています。

同サービスは、1975年から2006年3月まで実施していたもので、著者・著作権継承者の了解を得た24名による談話47話を、第1期として2016年4月1日に公開し(一部は翌週以降)、その後は、1週に1本程度、新しい談話を紹介していくと発表しています。

作家の貴重な肉声を公開! 「作家自作を語る」(新潮社,2016/3/25)
http://www.shinchosha.co.jp/news/blog/2016/03/25.html

米国議会図書館、将来にわたり保存すべき録音資料として、三文オペラの“Mack the Knife”やメタリカのアルバム“Master of Puppets”など25作品を追加

2016年3月23日、米国議会図書館(LC)が、将来にわたって保存すべき米国の録音資料を登録している“National Recording Registry”に2015年分として新たに加える作品25点を発表しました。

LCでは、録音資料保存法(National Recording Preservation Act)のもと、全米録音資料保存委員会(National Recording Preservation Board)の助言を受け、文化的、歴史的、あるいは芸術的に重要で、発表から少なくとも10年以上が経過している録音資料25作品を毎年選んでおり、今回の選出分を含めて450作品が登録されています。

National Recording Registry Recognizes "Mack the Knife," Motown and Mahler(LC,2016/3/23)
http://www.loc.gov/today/pr/2016/16-056.html

メタリカのアルバム、米議会図書館が永久保存 ヘビメタでは初(AFP BB NEWS,2016/3/24付け)
http://www.afpbb.com/articles/-/3081449

参考:

国際レコード産業連盟(IFPI)と米国SoundExchangeが、国際標準レコーディングコード(ISRC)等のデータベース"ISRC Search"を公開

2016年3月8日、国際レコード産業連盟(International Federation of Phonogram and Videogram Producers:IFPI)と、米国のSoundExchangeは、音声等の記録の成果に付与される識別子である国際標準レコーディングコード(International Standard Recording Code:ISRC)に関し、ISRCとそれぞれの録音物に関するアーティストやタイトル等のメタデータを検索できるウェブサイト"ISRC Search"を公開しました。

"ISRC Search"では、現在2,000万件の録音物についてデータを収録していると発表されており、録音物のタイトルやアーティスト、年、ISRCでの検索が可能となっています。

IFPIはISRCの登録機関で、SoundExchangeは、ミュージシャンをはじめとするアーティストのためにロイヤリティ料の徴収を管理する非営利組織です。

ISRC Search
https://isrcsearch.ifpi.org

IFPI and SoundExchange partner to provide greater access to industry data(IFPI, 2016/3/8)

カリフォルニア大学ロサンゼルス校図書館、先日亡くなった作家ハーパー・リー氏のラジオインタビューをオンラインで公開

カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)図書館が、2016年2月19日に亡くなった作家ハーパー・リー氏のラジオ番組でのインタビューをオンラインで公開しました。

1964年に、ニューヨークのラジオ放送局WQXRで行われたインタビューで、著書『アラバマ物語』(To Kill a Mockingbird)や彼女の作家としての成功について意見を交わしているとのことです。

同図書館によれば、メディアに対応した最後のインタビューの一つであるとのことです。

このラジオ放送の内容の確認手段としては、放送の記録が“Counterpoint”として出版されていましたが、同館の特別コレクション“Ephraim Sales Collection of Tapes and Transcripts of Interviews by Roy Newquist”にあるオリジナル音源(オープンリールテープ)については、これまで、研究者しか利用できなかったとのことです。

Listen to Rare Radio Interview with Harper Lee(UCLA Library,2016/2/19)
https://www.library.ucla.edu/news/listen-rare-radio-interview-harper-lee

スイス国立サウンドアーカイブがスイス国立図書館と統合

2016年1月1日、スイスに関連する音声資料を収集・保存・整理し、一般の利用に供しているスイス国立サウンドアーカイブが、スイス国立図書館と統合し、その一部門となりました。

スイス国立図書館が、冊子体および電子媒体の文献のために担当する情報管理業務を、スイス国立サウンドアーカイブは音声の分野で担当することとなるとのことです。

スイス国立サウンドアーカイブは、1984年に協会として設立され、1987年に民間財団となったものです。統合は2014年12月28日の議会の決定によるもので、財団は、統合の後解散されるとのことです。

La Phonotheque nationale rejoint la Bibliotheque nationale(Chancellerie federale,2016/1/14)
https://www.news.admin.ch/message/index.html?lang=fr&msg-id=60301

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