録音資料

E1753 - 英国全域の録音資料を明らかにする試み‐BLが調査報告

 2015年1月,英国図書館(BL)は国内各地の録音コレクションから重要な資料を保存するとして,“Save Our Sounds”プロジェクトを始動した。1月から5月にかけて英国内に点在する録音資料を把握するための調査が行われ,2015年10月,報告書“National Audit of UK Sound Collections”が公開された。

フランクリン・D・ルーズベルト大統領図書館・博物館、同大統領の演説関係資料をオンラインで公開

フランクリン・D・ルーズベルト大統領図書館・博物館は、AT&T、マリスト大学、ルーズベルト研究所の支援を受け、需要が高いアーカイブコレクションである、草案・スピーチ原稿・大統領の政策専門家によって作成された台本など、同大統領の演説ファイルの原本46,000点をオンラインで公開したとのことです。演説の録音資料も含まれるようです。

FDR's speeches available online for 1st time(AP,2015/12/7付け記事)
http://bigstory.ap.org/article/13d8efe23ec24150ba64021f0584d465/fdrs-speeches-available-online-1st-time

New Digital Speech Collections(Franklin D.Roosvelt Presidential Library and Museum)
http://www.fdrlibrary.marist.edu/archives/collections/fdrspeeches.html

“American Archive of Public Broadcasting”が、初期の公共放送であるNETのシリーズタイトルと個々の番組タイトルのリストをオンラインで公開

2015年12月4日、米国における公共放送の歴史的コレクションを提供する“American Archive of Public Broadcasting (AAPB)” が、初期の公共放送である“National Educational Television (NET) ”のシリーズタイトルと個々の番組タイトルのリストをオンラインで公開しました。

これは、“National Educational Television (NET)”コレクションの目録化プロジェクトの一環で、図書館情報資源振興財団(Council on Library and Information Resources:CLIR)の助成金を得ているとのことです。

NETが配信した番組の完全なリストがなかったため、NETの番組ファイル、NETのサービスカタログ、ボストンの公共放送局であるWGBHのデータベース、LCの印刷物目録、LCや全米ネットの公共放送網(PBS)によって自身のために作成された目録、などを情報源にしてメタデータを収集したとのことです。

このリストにより、放送年、プロデューサー、放送時間、形式、色(白黒/カラー)の識別ができるとのことです。

米国デジタル公共図書館(DPLA)がマルチメディアコンテンツのアーカイブサービスを提供するPop Up Archiveと連携

2015年11月18日、米国デジタル公共図書館(DPLA)がマルチメディアコンテンツのアーカイブサービスを提供するPop Up Archiveと連携すると発表しています。

米国の図書館では、数千万の音声・ビデオ等を所蔵しているが、検索が不可能であるため、この連携により、DPLAのHubと連携機関は、割引価格で所蔵コンテンツをアーカイブし、視聴覚コレクションのなかの単語やフレーズ検索で調査することが可能となるとのことです。

DPLAは既に米国全体の1,100万を超す記録を提供しており、そのなかには多くの視聴覚資料も含まれるが、新しいサービスでは、もっぱらDPLAの1,600以上の連携機関が利用できる新たなサービスの提供を通じて、Pop Up Archiveがコンテンツの自動複製、タイムスタンプ、オーディオコレクションのキーワードの生成をするとのことです。

Digital Public Library of America and Pop Up Archive partner to make audiovisual collections across the U.S. searchable(DPLA,2015/11/18)

米国・インディアナ大学、所蔵する録音映像資料63万5千点をデジタル保存へ

2015年10月31日付のInside Indiana Business誌によると、米国・インディアナ大学が、代替のきかない63万5千点の録音・映像・フィルムをデジタル保存イニシアチブのもとで保存すると発表しているとのことです。

これらのコレクションは、現在、インディアナ大学ブルーミントン校、インディアナ大学-パデュー大学インディアナポリス校や地域キャンパスで、50の形式(カセットテープ、CD-R、オープンリール、VHS、Uマチック、ベータ―マックス、ラッカー盤、ワイヤ記録、ろう管など)、80のユニットで保管されているとのことです。

同プロジェクトでは、今後5年間で、1,500万ドルを受け取り、2020年までに、デジタル保存し、メディアが普遍的に利用できるようにすることを目標としているとのことです。

IU to Restore Massive Media Collection(Inside Insiana Business,2015/10/31)
http://www.insideindianabusiness.com/story/30394844/iu-to-restore-massive-media-collection

Digital rescue(Research IU Bloomington,2015/10/13)

英国図書館(BL)において“ Europeana Sounds”のエディタソン開催 野生生物の音源のコレクションをWikipediaで公開へ(11/7)

欧州の音声資料と音声関係の資料へのアクセスを改善し、Europeanaを通じてアクセスできる音声資料の増加やメタデータの充実などが目指す2年間のプロジェクト “Europeana Sounds project”の一環として、2015年11月7日、英国図書館(BL)において、エディタソンが開催されるとのことです。

エディタソンでは、BLの所蔵する英国の野生生物の音源コレクションをWikipediaで公開し、既存のWikipediaのページを豊かにするとのことです。

Europeana Sounds Editathon(BL Sound and vision blog,2015/10/30)
http://britishlibrary.typepad.co.uk/sound-and-vision/2015/10/europeana-sounds-editathon.html

Wiki Edit-a-thon: Wildlife Sounds(Europeana sounds)
http://www.europeanasounds.eu/news/wiki-edit-a-thon-wildlife-sounds

参考:
E1701 - 「ウィキペディア・タウン in 関西館」
カレントアウェアネス-E No.287 2015.08.27

米国における公共放送の歴史的コレクションを提供する“American Archive of Public Broadcasting”が音声映像資料の提供を開始

ボストンの公共放送局であるWGBHと米国議会図書館(LC)が、米国における公共放送の歴史的コレクションを提供するデータベース“American Archive of Public Broadcasting (AAPB)” において音声・映像資料をOnlineで公開したと発表しています。

全国の100以上の公共メディア機関の貢献により、現在、AAPBのウェブサイトでは1940年代から2010年代のものをストリーミングで視聴することが可能とのことです。

250万件の目録情報で2015年春に開始したAAPBのウェブサイトでは、今回、全国の公共メディア・ステーションから集めた歴史的なコンテンツ約7,000件がストリーミングファイルで閲覧できるようになったとのことです。

6万8千のデジタルファイルからなる4万時間近い、歴史的な公共放送のコンテンツが既に保存されており、ウェブサイトでは、そのうち、1940年代にさかのぼる、7千に近い米国のラジオとテレビ番組が公開されているとのことです。

4万時間にも及ぶ全てのコレクションは、研究目的のために、WGBHとLCの館内で視聴ができるとのことです。

AAPBは特徴的で歴史的に重要な資料の焦点をあてた以下の3つの展示も始めたとのことです。

英国図書館(BL)、録音資料コレクションの国家規模の調査結果をレポート・ディレクトリーとして公表

2015年10月16日、英国図書館(BL)は、録音資料コレクションの国家規模の調査結果を、レポートとディレクトリーとして公表しています。

今年1月、BLは、国家の音源遺産を保存することを目的とするプログラム“Save our Sounds”を開始し、プログラムを開始するにあたり、国家規模の国内のサウンドコレクションの調査に着手したとのことです。

5か月間にわたり、図書館、公文書館、レコード会社、コレクターに、どのようなコレクションをどのような状態・形態で所蔵しているかを調査し、その結果、英国の音源遺産の過去最大のスナップショット(488の所蔵者の3,015のコレクションにおける190万の音源)を作成することができたとのことです。

ディレクトリーは、所有者が保有する情報を共有することで合意したすべてのコレクションの詳細が含まれているとのことで、また、研究目的にcsvファイルが欲しい場合はレファレンスサービスを通じて要求することができるようです。

レポートでは、取り組みと使われた方法論が述べられており、また、集められた情報の結果が分析されているとのことです。

英国図書館(BL)、国内のラジオ放送の保存を計画

2015年9月29日、英国図書館(BL)が、国内のラジオ放送の保存計画について発表しています。

BLでは既に1920年代にさかのぼる20万時間のラジオ放送をアーカイブしていますが、それは全国の600局以上で放送されている番組の一部に過ぎず、BLのSound archivistsは、英国のラジオ放送の92%は長期保存・アクセスができず将来の世代にとって失われていってしまっていると推定しているとのことです。

そこで、BLでは、ラジオ局と連携して、ラジオ番組が将来にわたって保存できるための方法を調査し、研究や娯楽、芸術の創造が可能となるようにするとのことです。

BBC、Radioplayer、コミュニティメディア協会、ラジオ協会、Radio Independents Groupといった団体がラジオアーカイブの支援を表明しており、ワーキンググループはBLの主導のもとラジオアーカイブモデルの可能性を調査するとのことです。

British Library outlines ambitions to preserve the UK’s radio heritage(BL,2015/9/29)
http://www.bl.uk/press-releases/2015/september/save-our-sounds-radio-archive

米国議会図書館(LC)、ヒスパニック文学の録音アーカイブをオンラインで公開

2015年9月16日、米国議会図書館(LC)が、高名な詩人や散文の作家が彼らの作品を彼らの言語で朗読している録音記録のシリーズとしてヒスパニックの文学のアーカイブをオンラインで公開したと発表しています。

イベリア半島、ラテンアメリカ、カリビアン、米国のヒスパニック・ラティーノの作家のものが記録されているとのことです。

LCでのヒスパニック文学の録音収集は1943年に始まっており、700の詩・散文の録音があるとのことです。32か国の作家がこのコレクションには含まれており、言語的には、スペイン語、ポルトガル語、カタルニャ語、フランス語、ナワトル語、サポテク語、アイマラ語、英語、オランダ語のものがあるとのことです。

これまで、これらの録音資料は磁気テープに録音されており、図書館でしか利用できなかったが、デジタル化しオンラインで公開したことで利用と価値が高まることを望んでいるとのことです。

Online Archive of Hispanic Literature on Tape Launches (LC,2015/9/16)
http://www.loc.gov/today/pr/2015/15-163.html

Archive of Hispanic Literature on Tape

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