録音資料

米国・インディアナ大学、所蔵する録音映像資料63万5千点をデジタル保存へ

2015年10月31日付のInside Indiana Business誌によると、米国・インディアナ大学が、代替のきかない63万5千点の録音・映像・フィルムをデジタル保存イニシアチブのもとで保存すると発表しているとのことです。

これらのコレクションは、現在、インディアナ大学ブルーミントン校、インディアナ大学-パデュー大学インディアナポリス校や地域キャンパスで、50の形式(カセットテープ、CD-R、オープンリール、VHS、Uマチック、ベータ―マックス、ラッカー盤、ワイヤ記録、ろう管など)、80のユニットで保管されているとのことです。

同プロジェクトでは、今後5年間で、1,500万ドルを受け取り、2020年までに、デジタル保存し、メディアが普遍的に利用できるようにすることを目標としているとのことです。

IU to Restore Massive Media Collection(Inside Insiana Business,2015/10/31)
http://www.insideindianabusiness.com/story/30394844/iu-to-restore-massive-media-collection

Digital rescue(Research IU Bloomington,2015/10/13)

英国図書館(BL)において“ Europeana Sounds”のエディタソン開催 野生生物の音源のコレクションをWikipediaで公開へ(11/7)

欧州の音声資料と音声関係の資料へのアクセスを改善し、Europeanaを通じてアクセスできる音声資料の増加やメタデータの充実などが目指す2年間のプロジェクト “Europeana Sounds project”の一環として、2015年11月7日、英国図書館(BL)において、エディタソンが開催されるとのことです。

エディタソンでは、BLの所蔵する英国の野生生物の音源コレクションをWikipediaで公開し、既存のWikipediaのページを豊かにするとのことです。

Europeana Sounds Editathon(BL Sound and vision blog,2015/10/30)
http://britishlibrary.typepad.co.uk/sound-and-vision/2015/10/europeana-sounds-editathon.html

Wiki Edit-a-thon: Wildlife Sounds(Europeana sounds)
http://www.europeanasounds.eu/news/wiki-edit-a-thon-wildlife-sounds

参考:
E1701 - 「ウィキペディア・タウン in 関西館」
カレントアウェアネス-E No.287 2015.08.27

米国における公共放送の歴史的コレクションを提供する“American Archive of Public Broadcasting”が音声映像資料の提供を開始

ボストンの公共放送局であるWGBHと米国議会図書館(LC)が、米国における公共放送の歴史的コレクションを提供するデータベース“American Archive of Public Broadcasting (AAPB)” において音声・映像資料をOnlineで公開したと発表しています。

全国の100以上の公共メディア機関の貢献により、現在、AAPBのウェブサイトでは1940年代から2010年代のものをストリーミングで視聴することが可能とのことです。

250万件の目録情報で2015年春に開始したAAPBのウェブサイトでは、今回、全国の公共メディア・ステーションから集めた歴史的なコンテンツ約7,000件がストリーミングファイルで閲覧できるようになったとのことです。

6万8千のデジタルファイルからなる4万時間近い、歴史的な公共放送のコンテンツが既に保存されており、ウェブサイトでは、そのうち、1940年代にさかのぼる、7千に近い米国のラジオとテレビ番組が公開されているとのことです。

4万時間にも及ぶ全てのコレクションは、研究目的のために、WGBHとLCの館内で視聴ができるとのことです。

AAPBは特徴的で歴史的に重要な資料の焦点をあてた以下の3つの展示も始めたとのことです。

英国図書館(BL)、録音資料コレクションの国家規模の調査結果をレポート・ディレクトリーとして公表

2015年10月16日、英国図書館(BL)は、録音資料コレクションの国家規模の調査結果を、レポートとディレクトリーとして公表しています。

今年1月、BLは、国家の音源遺産を保存することを目的とするプログラム“Save our Sounds”を開始し、プログラムを開始するにあたり、国家規模の国内のサウンドコレクションの調査に着手したとのことです。

5か月間にわたり、図書館、公文書館、レコード会社、コレクターに、どのようなコレクションをどのような状態・形態で所蔵しているかを調査し、その結果、英国の音源遺産の過去最大のスナップショット(488の所蔵者の3,015のコレクションにおける190万の音源)を作成することができたとのことです。

ディレクトリーは、所有者が保有する情報を共有することで合意したすべてのコレクションの詳細が含まれているとのことで、また、研究目的にcsvファイルが欲しい場合はレファレンスサービスを通じて要求することができるようです。

レポートでは、取り組みと使われた方法論が述べられており、また、集められた情報の結果が分析されているとのことです。

英国図書館(BL)、国内のラジオ放送の保存を計画

2015年9月29日、英国図書館(BL)が、国内のラジオ放送の保存計画について発表しています。

BLでは既に1920年代にさかのぼる20万時間のラジオ放送をアーカイブしていますが、それは全国の600局以上で放送されている番組の一部に過ぎず、BLのSound archivistsは、英国のラジオ放送の92%は長期保存・アクセスができず将来の世代にとって失われていってしまっていると推定しているとのことです。

そこで、BLでは、ラジオ局と連携して、ラジオ番組が将来にわたって保存できるための方法を調査し、研究や娯楽、芸術の創造が可能となるようにするとのことです。

BBC、Radioplayer、コミュニティメディア協会、ラジオ協会、Radio Independents Groupといった団体がラジオアーカイブの支援を表明しており、ワーキンググループはBLの主導のもとラジオアーカイブモデルの可能性を調査するとのことです。

British Library outlines ambitions to preserve the UK’s radio heritage(BL,2015/9/29)
http://www.bl.uk/press-releases/2015/september/save-our-sounds-radio-archive

米国議会図書館(LC)、ヒスパニック文学の録音アーカイブをオンラインで公開

2015年9月16日、米国議会図書館(LC)が、高名な詩人や散文の作家が彼らの作品を彼らの言語で朗読している録音記録のシリーズとしてヒスパニックの文学のアーカイブをオンラインで公開したと発表しています。

イベリア半島、ラテンアメリカ、カリビアン、米国のヒスパニック・ラティーノの作家のものが記録されているとのことです。

LCでのヒスパニック文学の録音収集は1943年に始まっており、700の詩・散文の録音があるとのことです。32か国の作家がこのコレクションには含まれており、言語的には、スペイン語、ポルトガル語、カタルニャ語、フランス語、ナワトル語、サポテク語、アイマラ語、英語、オランダ語のものがあるとのことです。

これまで、これらの録音資料は磁気テープに録音されており、図書館でしか利用できなかったが、デジタル化しオンラインで公開したことで利用と価値が高まることを望んでいるとのことです。

Online Archive of Hispanic Literature on Tape Launches (LC,2015/9/16)
http://www.loc.gov/today/pr/2015/15-163.html

Archive of Hispanic Literature on Tape

カナダのロイヤルBC博物館、同館のアーカイブを検索できる“Access to Memory(AtoM)”を新装公開

2015年8月4日、カナダのロイヤルBC博物館が同館のアーカイブを検索できる“Access to Memory(AtoM)”を新装公開したと発表しています。

同データベースは、ウィーンの民族音楽学者で北米大陸西海岸の先住民族の音楽の録音で有名なアイダ・ハルパーンのデジタル化資料にとって理想のプラットフォームとなっており、同アーカイブでは彼女による342の録音記録と、16.8メートルの調査記録と735の写真を所蔵しているとのことです。

The Royal BC Museum launches a new database for the BC Archives
(The Royal BC Museum,2015/8/4)
http://royalbcmuseum.bc.ca/assets/2015-08-04-AtoM-launch-Media-Release.pdf

宮内庁、1945年8月15日正午の玉音放送の録音資料など、先の大戦に関する資料をウェブサイト上で公開

2015年8月1日、宮内庁は同庁が管理する先の戦争に関係する資料についてウェブサイト上で発表しています。

●御文庫附属庫
大本営会議室等の防空用施設として、陸軍築城部本部により1941年に建設されたもので、1945年8月10日の最高戦争指導会議、8月14日の御前会議などが開催されたもの。公開された資料は、位置図や平面図、映像や写真。

●1945年8月15日正午にラジオ放送された玉音放送等
戦後70年の節目に当たって、70年ぶりに玉音放送の録音原盤を再生し、録音に成功したもの。公開された資料は、音声、原盤の写真、「大東亜戦争終結に関する詔書」の3つ。

●1946年5月24日のラジオ放送(玉音放送)
公開された資料は、音声と、「食糧問題に関するお言葉」の2つ。

御文庫附属庫の映像(ビデオ)
http://www.kunaicho.go.jp/kunaicho/koho/taisenkankei/obunko/obunko-h27-mov.html

御文庫附属庫の写真
http://www.kunaicho.go.jp/kunaicho/koho/taisenkankei/obunko/obunko-h27.html

終戦の玉音放送

ノースカロライナ大学(UNC)チャペルヒル校図書館、貴重な音源・動画の保存とアクセスのためのデジタル化にメロン財団から助成金を取得

2015年6月29日、ノースカロライナ大学(UNC)チャペルヒル校図書館は、 Wilson Special Collections LibraryのSouthern Folklife Collectionで所蔵する、貴重な音源・動画の保存とアクセスのためのデジタル化にメロン財団(The Andrew W. Mellon Foundation) から助成金986,000ドルを取得したと発表しています。

図書館では助成金を用いて、コレクションを管理し大規模の録音のデジタル化のプロセスを最適化し、保存用品質のマスターファイルを製造し、オンラインストリーミングを通じた調査用品質のコピーの送信といったワークフローを支援する信頼できるデータリポジトリを作成するとのことです。

Southern Folklife Collection Receives $986,000 Grant from Andrew W. Mellon Foundation(UNC Library News and Events,2015/6/29)
http://blogs.lib.unc.edu/news/index.php/2015/06/sfc-mellon-grant/

参考:

ルーツミュージックの貴重な音源をノースカロライナ大学(UNC)図書館のSouthern Folklife Collectionに寄贈

2015年6月23日付けのノースカロライナ大学(UNC)図書館のブログによると、McCabe's Guitar Shopを会場に演じられたコンサートの数千時間の録音を同会場のオーナーがWillson Special Collection LibraryのSouthern Folklife Collection(SFC)に寄贈したとのことです。

1969年からのオーディオカセットやオープンリールを含むそれらを、SFCは、デジタルコピーを作成しアーカイブするとのことです。

McCabe'sはルーツミュージック(現在広まっている音楽の起源となったと考えられる音楽の総称)のための最善の会場で、SFCのキューレター、Steve Weiss氏によると本質にかかわる状態での50年に近い最高の演奏を記録した国宝のコレクションであるとのことです。

利用者は、録音に興味がある学生、研究者、ファンだけでなく、ドキュメンタリーや映画制作者、テレビ局の調査も想定しているようです。

コレクションの一部は、Willson Special Collection Libraryで2016年9月から聞ける予定のようです。

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