録音資料

カナダのロイヤルBC博物館、同館のアーカイブを検索できる“Access to Memory(AtoM)”を新装公開

2015年8月4日、カナダのロイヤルBC博物館が同館のアーカイブを検索できる“Access to Memory(AtoM)”を新装公開したと発表しています。

同データベースは、ウィーンの民族音楽学者で北米大陸西海岸の先住民族の音楽の録音で有名なアイダ・ハルパーンのデジタル化資料にとって理想のプラットフォームとなっており、同アーカイブでは彼女による342の録音記録と、16.8メートルの調査記録と735の写真を所蔵しているとのことです。

The Royal BC Museum launches a new database for the BC Archives
(The Royal BC Museum,2015/8/4)
http://royalbcmuseum.bc.ca/assets/2015-08-04-AtoM-launch-Media-Release.pdf

宮内庁、1945年8月15日正午の玉音放送の録音資料など、先の大戦に関する資料をウェブサイト上で公開

2015年8月1日、宮内庁は同庁が管理する先の戦争に関係する資料についてウェブサイト上で発表しています。

●御文庫附属庫
大本営会議室等の防空用施設として、陸軍築城部本部により1941年に建設されたもので、1945年8月10日の最高戦争指導会議、8月14日の御前会議などが開催されたもの。公開された資料は、位置図や平面図、映像や写真。

●1945年8月15日正午にラジオ放送された玉音放送等
戦後70年の節目に当たって、70年ぶりに玉音放送の録音原盤を再生し、録音に成功したもの。公開された資料は、音声、原盤の写真、「大東亜戦争終結に関する詔書」の3つ。

●1946年5月24日のラジオ放送(玉音放送)
公開された資料は、音声と、「食糧問題に関するお言葉」の2つ。

御文庫附属庫の映像(ビデオ)
http://www.kunaicho.go.jp/kunaicho/koho/taisenkankei/obunko/obunko-h27-mov.html

御文庫附属庫の写真
http://www.kunaicho.go.jp/kunaicho/koho/taisenkankei/obunko/obunko-h27.html

終戦の玉音放送

ノースカロライナ大学(UNC)チャペルヒル校図書館、貴重な音源・動画の保存とアクセスのためのデジタル化にメロン財団から助成金を取得

2015年6月29日、ノースカロライナ大学(UNC)チャペルヒル校図書館は、 Wilson Special Collections LibraryのSouthern Folklife Collectionで所蔵する、貴重な音源・動画の保存とアクセスのためのデジタル化にメロン財団(The Andrew W. Mellon Foundation) から助成金986,000ドルを取得したと発表しています。

図書館では助成金を用いて、コレクションを管理し大規模の録音のデジタル化のプロセスを最適化し、保存用品質のマスターファイルを製造し、オンラインストリーミングを通じた調査用品質のコピーの送信といったワークフローを支援する信頼できるデータリポジトリを作成するとのことです。

Southern Folklife Collection Receives $986,000 Grant from Andrew W. Mellon Foundation(UNC Library News and Events,2015/6/29)
http://blogs.lib.unc.edu/news/index.php/2015/06/sfc-mellon-grant/

参考:

ルーツミュージックの貴重な音源をノースカロライナ大学(UNC)図書館のSouthern Folklife Collectionに寄贈

2015年6月23日付けのノースカロライナ大学(UNC)図書館のブログによると、McCabe's Guitar Shopを会場に演じられたコンサートの数千時間の録音を同会場のオーナーがWillson Special Collection LibraryのSouthern Folklife Collection(SFC)に寄贈したとのことです。

1969年からのオーディオカセットやオープンリールを含むそれらを、SFCは、デジタルコピーを作成しアーカイブするとのことです。

McCabe'sはルーツミュージック(現在広まっている音楽の起源となったと考えられる音楽の総称)のための最善の会場で、SFCのキューレター、Steve Weiss氏によると本質にかかわる状態での50年に近い最高の演奏を記録した国宝のコレクションであるとのことです。

利用者は、録音に興味がある学生、研究者、ファンだけでなく、ドキュメンタリーや映画制作者、テレビ局の調査も想定しているようです。

コレクションの一部は、Willson Special Collection Libraryで2016年9月から聞ける予定のようです。

“Europeana Sounds”プロジェクト、新たな展開へ Europeanaで2万6,620点の録音資料等の提供開始

2015年6月8日、2014年から開始している“Europeana Sounds”プロジェクトの一環として、2万6,620点の録音資料が提供開始となったことが発表されました。今後2年間で、約50万点の録音資料と、約22万点の音声関連のコンテンツを公開するという当該プロジェクトの、嚆矢となる取組みであるとのことです。

今回公開されたコンテンツのジャンルは多岐に及んでいるとのことで、民謡やクラシック、ポピュラー音楽などの録音資料をはじめ、民俗学のフィールドワークに関する資料も含まれているようです。

Europeana Soundsのウェブサイトでは、今回公開された資料の中から、

●東マケドニア・トラキア(ギリシャ北東地域)に関する研究に関連して録音された、ギリシャの伝統民謡と、その録音時の写真等
●英国サーフォーク州で秣の通商に従事していた人へのインタビュー記録
●1940年代に、ピアノと声楽向けに編曲されてシェラック盤に録音された、ラトビアの民謡“Smuidra priede siliņāi”
●マックス・プランク心理言語学研究所(Max-Planck Institute for Psycholinguistics)の“Language Archive”に収録された録音資料

図書館情報資源振興財団(CLIR)、音源保存のためのガイド“ARSC Guide to Audio Preservation”を刊行

2015年5月、図書館情報資源振興財団(CLIR)が、Association for Recorded Sound Collections(ASRAC)と米国議会図書館(LC)の National Recording Preservation Boardと協同で、“ARSC Guide to Audio Preservation”を刊行しました。

当ガイドは音声コレクションの管理と保存のための実用的な手引きで、録音された音源のコレクションを所蔵しているが、それらを保存するための専門的知識に欠けている個人や組織を対象にしているとのことです。

ARSC Guide to Audio Preservation(CLIR)
http://www.clir.org/pubs/reports/pub164

PDF Download of Report (2.7 MB)(CLIR)
http://www.clir.org/pubs/reports/pub164/pub164.pdf

CLIR Reports(CLIR)
http://www.clir.org/pubs/reports

via;

【イベント】東京藝術大学附属図書館、蓄音機コンサート「澤和樹教授が選ぶ、蓄音機で聴くSP時代のヴァイオリンの名手たち」(東京・6/5、6/12)

2015年6月5日と12日の両日、東京藝術大学附属図書館で蓄音機コンサート「澤和樹教授が選ぶ、蓄音機で聴くSP時代のヴァイオリンの名手たち」が開催されます。

2015年度から定期的に開催することになったという同館の蓄音機コンサートですが、各種音楽活動の実施や音楽活動への助成、音楽を学ぶ学生に対する奨学援助等を行っているというロームミュージックファンデーションの助成を受けて行われる年4回行われるコンサートシリーズの第1回、第2回ということになるようです。

曲目は、SPレコード研究家であるクリストファ・N・野澤氏が、収集し、死後同館に寄贈された2万枚超の洋楽SPレコードのコレクション「クリストファ・N・野澤SPレコードコレクション」から選定されたようです。なお、選定は、同大学の音楽学部長かつヴァイオリニストの澤和樹教授によるものとのことで、6月5日には同教授による解説、6月12日にも同大学の川崎和憲教授による解説が行われるとのことです。

なお、入場は無料とのことで、プログラムは同館のブログに掲載されています。

英国図書館(BL)、貴重な音源のデジタル化計画を発表

2015年5月20日、英国図書館(BL)はHeritage Lottery Fundからの資金援助を受けて、2017年から2022年の5年計画で、同館で所蔵する50万の貴重でユニークな音源や全国の主要なコレクションをデジタル化すると発表しています。

音源には方言やアクセント、オーラルヒストリー、既に聞くことができない演奏や演劇、姿を消していく野生生物の音源が含まれるそうです。

その他、地域の貴重な音源を保存・共有することを目的に、国全体の保存ネットワーク構築のため、10の地域センターを通じて提携機関と協同すること、また、英国の音の文化遺産を広く知らせ、英国内のアーカイブで保有する生きた歴史の宝庫への意識を高めるために、学校や地域でアウトリーチプログラムを行うとのことです。

British Library's pledge to save the nation’s sounds secures £9.5 million boost from Heritage Lottery Fund(BL,2015/5/20)
http://www.bl.uk/press-releases/2015/may/save-our-sounds-hlf-funding

※内容を修正しました(2015年5月21日)

参考:

E1674 - 古音源の保存と活用に関する国際シンポジウム<報告>

E1674 - 古音源の保存と活用に関する国際シンポジウム<報告>

 明治期に録音された雅楽より,現在演奏されている雅楽はテンポが緩やかなものであるという。当時の録音メディアの収録時間の限界が一因であるとしても,どうやら明治期には,今よりも速いテンポで雅楽が演奏されていたらしい。

米国議会図書館、著名な詩人・作家の音声記録をオンラインで公開開始

2015年4月15日、米国議会図書館(LC)が、全米詩月間(National Poetry Month)の一環として、有名な詩人や作家が自らの作品について音声記録をウェブサイトで公開を開始しました。

これらの記録はLCが2000点以上所蔵する詩集・文学の録音記録アーカイブ(Archive of Recorded Poetry and Literature)の資料をデジタル化したものであるとのことで、まず50点が公開開始され、今後は毎月追加されていく予定であるとのことです。

なお、50点の中には、米国議会図書館桂冠詩人であったエリザベス・ビショップやグウェンドリン・ブルックス、ロバート・フロストなどをはじめ、ノーベル文学賞受賞者のチェスワフ・ミウォシュなどの肉声が含まれる、とのことです。

Archive of Recorded Poetry and Literature to Launch Online April 15(LC,2015/4/14)
http://www.loc.gov/today/pr/2015/15-064.html?loclr=rssloc

Archive of Recorded Poetry and Literature Center at the Library of Congress(LC)

ページ