アーカイブ

英国国立公文書館(TNA)、新たなデジタル戦略“Plugged In, Powered Up”を公表:デジタル保存に関するオンライン研修も提供予定

2020年1月21日、英国国立公文書館(TNA)は、デジタルに関する組織力向上のための新戦略“Plugged In, Powered Up”を公表しました。

2019年初めに、アーカイブに関する専門家300人超を対象としてTNAと・Jiscが共同実施した大規模調査の結果を踏まえて策定されたものであり、2022年までに提供される予定のプログラム、研修、リソースに関する計画を示しています。電子アーカイブ事業に関する3つの主領域である、「アクセス」、「デジタル保存」、アーカイブと様々な人々とを結びつける「エンゲージメント」に焦点を当てた内容となっています。

戦略には、英・電子情報保存連合(DPC)との連携プロジェクトである“Novice to Ninja”(初心者からニンジャへ)も含まれています。同プロジェクトでは、デジタル保存に関する無料のオンライン研修を2020年後半に提供する予定としています。

福島県立博物館、特集展「震災遺産を考える ―それぞれの9年―」を開催:東日本大震災・原子力災害伝承館で保存される資料の一部も公開

2020年2月11日から4月12日まで、福島県立博物館が、特集展「震災遺産を考える ―それぞれの9年―」を開催します。

同館が「震災遺産」として収集してきた東日本大震災に関する資料を通じてこれまでを振り返り、それぞれが過ごしてきた時を共有し、「地域の暮らしを主体的に考える場」にするとしています。

また、東日本大震災・原子力災害伝承館で保存される資料の一部も公開するとのことです。

震災遺産を考える ―それぞれの9年―(福島県立博物館)
https://general-museum.fcs.ed.jp/page_exhibition/special/page_exhibition/special/2020winter

神戸市、阪神・淡路大震災「神戸GIS震災アーカイブ」を公開

2020年1月16日、神戸市が、阪神・淡路大震災「神戸GIS震災アーカイブ」の公開を発表しました。

神戸市情報マップ上に、神戸市所蔵の被災当時の写真と説明、震災時広報課職員が撮影した映像と位置情報、被災体験者の証言(市民、NPO、ミュージシャン、専門家、元中学校教員、市職員)、建築物被災度集計結果、被災度別建築物分布状況図m震災モニュメント位置図(今回初)を掲載したもので、震災を経験した世代の資料や活動・証言をGISマップ上に掲載することにより、社会的な記憶として保存、継承することを目的としています。

公開にあたっては、兵庫県立大学大学院減災復興政策研究科の大学院生が中心となり、調査や行政資料の収集、被災体験者や専門家からの証言映像の収録作業を行なっています。作成にあたっては、被災体験の無い世代が分かりやすく学べる内容であることが目指されています。

阪神・淡路大震災「神戸GIS震災アーカイブ」の公開について(神戸市, 2020/1/16)
https://www.city.kobe.lg.jp/a05822/20200116040301.html

米国自然史博物館(AMNH)、設立150年を記念して3年間の同館所蔵資料のアクセス拡大事業を実施

2020年1月6日、米国自然史博物館(AMNH)は、設立150年を記念して、3年間のプログラムによる同館の所蔵する膨大な資料の公衆・研究者へのアクセス拡大事業を実施することを発表しました。

同事業はAMNHの研究図書館によって取り組まれます。設立から100年の記録となる中心的なアーカイブ資料へのアクセス拡大、デジタル化された文献・画像・動画等のデジタル資産を管理する包括的なシステムの製作、AMNHの歴史的な記念品コレクションの再編成などを実施する、としています。

AMNHは、同事業の対象となる代表的な資料として、探検家ロイ・チャップマン・アンドリュースのモンゴル渡航時のパスポート、化学者マリ・キュリーのAMNH訪問のための計画ノートなどがあることを紹介しています。

いわき市立いわき総合図書館(福島県)、令和元年度後期常設展「三猿文庫開設100年記念 郷土雑誌の逸品たち」を開催中

福島県のいわき市立いわき総合図書館が、2020年1月6日から5月31日まで、令和元年度後期常設展「三猿文庫開設100年記念 郷土雑誌の逸品たち」を開催中です。

三猿文庫は、2002年にいわき市に寄贈され2007年度から同館の所管となった、諸橋元三郎氏によって1920年に開設された文庫です。

同文庫には、いわき地域の出版物や全国の近代雑誌創刊号、宮武外骨や山村暮鳥の著作物等が含まれています。

今回の展示は、同文庫の資料群の中から郷土に関係する雑誌を展示し、その出版等に関わった人々の活動にも触れながら、今年で創設100年目にあたる三猿文庫の逸品を紹介するものです。

令和元年度後期常設展「三猿文庫開設100年記念 郷土雑誌の逸品たち」を開催します(いわき市図書館, 2019/1/6)
https://library.city.iwaki.fukushima.jp/viewer/info.html?id=4664

朝日放送グループホールディングス株式会社、ウェブサイト「阪神淡路大震災25年 激震の記録1995 取材映像アーカイブ」を公開

2020年1月10日、朝日放送グループホールディングス株式会社が、ウェブサイト「阪神淡路大震災25年 激震の記録1995 取材映像アーカイブ」を公開しました。

同グループCSR活動の一環として、阪神淡路大震災の発生から25年を迎える2020年1月から、防災・減災のために広く活用されることを目的に、グループが保有する震災映像を多様な方法で公開することとしており、その第一段階として公開されるものです。

可能なかぎり動画による公開を目指すものの、取材者の名誉を傷つけないようにするため、静止画・音声・文字などのさまざまな形での公開を模索しているとしています。

2月2日には、大阪市のABCホールにおいて、25 年前の1995年8月に同社が放送した特別番組「激震の記録」をベースとした当時の映像を上映するとともに、展示会「災害映像アーカイブに学ぶ、今と未来の防災・減災ソリューション」の開催が予定されています。

カナダ国立図書館・文書館(LAC)、先住民の文化・言語記録を保存する31のプロジェクトに対して総額230万ドルを提供

2020年1月6日、カナダ国立図書館・文書館(LAC)は、カナダ国内のファースト・ネーション、イヌイット、メティといった先住民の各組織が実施する31のプロジェクトに対して総額230万ドルを提供することを発表しました。

先住民の文化・言語記録のデジタル化による保存支援事業“Listen, Hear Our Voices”へ2019年夏までに行われた申請について、LACの外部に置かれたカナダ各地のファースト・ネーション、イヌイット、メティの代表者からなる委員会が審査を行い、31のプロジェクトへの資金提供が勧告されました。資金助成の対象、プロジェクト名、助成金額に関する完全なリストはLACウェブサイトの“Listen, Hear Our Voices”内で提供されています。

米・カリフォルニア大学バークレー校バンクロフト図書館、作家マーク・トウェインと作家に影響を与えた著名人6人の交友関係を同館資料等から紹介するプロジェクトを実施

2020年1月1日付の米・カリフォルニア大学バークレー校のお知らせで、同校バンクロフト図書館の新プロジェクト“Six degrees of Mark Twain”が紹介されています。

このプロジェクトは、作家のマーク・トウェインとトウェインの作品・世界観形成に影響を与えた著名人6人の交友関係を同館資料等から紹介するプロジェクトです。バンクロフト図書館は、トウェインの多数の個人的な著作物を含むアーカイブ“Mark Twain Papers”の所蔵機関であり、またトウェインの未発表作品を含む全著作物の注釈付きデジタル化を目指す“Mark Twain Project Online”にも携わるなど、トウェインに関するコレクションの世界最大規模の提供機関です。

カリフォルニア大学バークレー校図書館ウェブサイト上に公開された“Six degrees of Mark Twain”では、ニコラ・テスラやヘレン・ケラーをはじめとする6人の著名人とトウェインの交友関係が、バンクロフト図書館によるトウェインのアーカイブ整備事業のGeneral Editorを務めるRobert Hirst氏の映像・音声解説を交えながら、個人的な手紙や写真、未発表の著作、自伝からの抜粋等とともに紹介されています。

米・プリンストン大学図書館(PUL)、英国の作家T. S. エリオットが生涯の友人エミリー・ヘイルと交わした手紙1,131通を研究者向けに公開

2019年12月18日、米国のプリンストン大学図書館(PUL)は、英国で活躍しノーベル文学賞受賞作家であるT. S. エリオットが生涯の友人であるエミリー・ヘイルと1930年から1957年に交わした1,131通の手紙について、2020年1月2日から研究者向けに公開することを発表しました。

この手紙のコレクションはヘイルが1956年にPULへ寄贈したものです。寄贈の際にヘイルは、エリオットとヘイル両者の死後50年封印すること、という条件をつけていました。その後、エリオットは1965年に、ヘイルは1969年に亡くなっています。

エミリー・ヘイルはボストン出身の教師で、エリオットとは1912年に初めて出会い、1927年に再会後親交を深め、エリオットの英国移住後も頻繁に手紙を交わしていました。両者は恋人同士であったとも推測され、手紙の内容に関する文学的・学術的関心が高まっている、としています。

手紙のコレクションは保存とアクセス需要への対応のため全てデジタル化が完了していますが、エリオットの手紙は2035年まで著作権法の保護下にあるためオンライン上でアクセスすることはできません。利用するためにはPULを構成するファイアストーン図書館特別コレクションの閲覧室へ訪問する必要があります。

大阪市立住之江図書館、図書展示「雑誌『映画秘宝』とその周辺」展を開催中:記載台設置の「みんなのノート」に好きな映画等を書いて共有

大阪市立住之江図書館が、2020年1月7日から1月31日まで、図書展示「雑誌『映画秘宝』とその周辺」展を開催中です。

出版元の洋泉社が宝島社と合併し同誌が休刊する事を受けてのもので、同誌とその関連図書を展示しこれまでを振り返る展示です。

また、映画に関する楽しい情報を共有することを目的に、記載台設置の「みんなのノート」に好きな映画等を書いて欲しいと呼びかけています。

【住之江】図書展示「雑誌『映画秘宝』とその周辺」展 1月31日まで(大阪市立図書館,2020/1/7)
https://www.oml.city.osaka.lg.jp/index.php?key=joys73air-4150#_4150

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