台湾

注目を集める台湾・桃園市立図書館の新館建設(記事紹介)

台湾の聯合新聞網による2019年8月20日付けの記事で、台湾の桃園市中心部で建設が進められている桃園市立図書館の新しい総本館が、完成予想図で示された外観の美しさからインターネット上で注目を集めていることが紹介されています。

同館は2021年完成予定で、「生命の樹」をコンセプトとしてデザインされています。8階建ての図書館棟、5階建ての映画館棟からなり、各棟の2階部分は屋外通路により相互に繋がる設計となっています。

現在の計画では、図書館棟の1階には講演ホール、自習室、セルフ返却スペース、ショップ、カフェ等が、2階には雑誌・新聞閲覧スペース、高齢者用閲覧スペース、特殊サービス用スペース等が、3階には親子用閲覧スペース、大型絵本のスペース、親子学習教室等が設けられる予定とあります。

一方、映画館棟の1階にはレストラン等、2階から5階には8か所の映画ホールが設けられる予定で、映画館棟の外壁はプロジェクターによる映像投影ができるスペースとなっており、野外シアターとして使用されます。

国立台湾図書館、ライター・イン・レジデンスプログラムを開始

台湾の教育部が運営する国立教育広播電台の2019年8月14日付けの記事で、国立台湾図書館が初めてライター・イン・レジデンスプログラム(駐館作家)を実施することが紹介されています。

初のライター・イン・レジデンスには、台湾・中正大学中国文学専攻の教授であり、作家としても知られる王瓊玲氏が招かれました。滞在期間中には王氏による講座が複数回開催され、利用者との交流が行われるとあります。国立台湾図書館のウェブサイト上には、すでに王氏による講座や、自作について利用者と語りあうイベントの開催情報が掲載されています。

國臺圖首創「駐館作家」 邀王瓊玲分享創作(国立教育広播電台, 2019/8/14)
https://www.ner.gov.tw/news/5d53930c700e2b000646d75b

【イベント】2019年度KU-ORCAS国際シンポジウム「East Asian Studies and DH」(8/30・大阪)

2019年8月30日、関西大学千里山キャンパス(大阪府吹田市)において、関西大学アジア・オープン・リサーチセンター(KU-ORCAS)の2019年度国際シンポジウム「East Asian Studies and DH」が開催されます。

参加費は無料であり、事前の申込みが必要ですが当日参加も歓迎するとあります。
主なプログラムは次のとおりです。

項潔氏(台湾大学教授)
※2019年8月5日時点では題目の掲載なし

藤田高夫氏(KU-ORCAS)
Analysis of writing styles on wood slips of the Han period

吉田壮氏(KU-ORCAS)
Image analysis for character region extraction from wood slips

菊池信彦氏 (KU-ORCAS)
The KU-ORCAS’s Digital Archives Project for East Asian Studies

国立台湾文学館、トイレ内で文学作品を紹介する「トイレ文学展」を開催

2019年7月17日、台湾の台南市にある国立台湾文学館は、トイレ内で文学作品を紹介する「トイレ文学展」(厠所文学展)を7月16日から開催していることを発表しました。

現代詩、散文、小説及び台湾古典詩からトイレに関する36のテキストを選び、トイレ個室内の壁面に展示しています。男性トイレ内に月経に関する文学作品を展示していることを紹介しており、トイレが文学の中でどう取り上げられているのかを学ぶことができるだけでなく、性別と平等というテーマへの関心を持ってもらうことにも繋がるとしています。

展示を企画した背景として、同館は入館料が無料であり、観光客等により頻繁にトイレが利用されてきたこと、ちょうど学生の夏季休暇期間にあたる等の理由からトイレの利用が急増していることを挙げており、教育を担う博物館の使命を果たすため、広い常設展示室からトイレの個室まで、同館のスペースは絶えず進化し続けていると述べています。

E2148 - 台湾公共図書館の利用状況と読書力:2018年報告より

2019年2月25日,台湾国家図書館が,『107年臺灣閲讀風貌及全民閲讀力年度報告』を発表した。同館では,2011年より,台湾の読書嗜好性に係る報告を毎年発表しており,本報告書は,2018年における学校図書館及び公共図書館の利用統計を28の表で分析したものである。学校図書館には,小中高図書館のほか,大学図書館・専科学校図書館を含む。本稿では,台湾の公共図書館の状況を知る手掛かりとするために,公共図書館に関する記述を中心に本報告書の内容を紹介する。報告書本文の構成は大きく4つに分かれ,利用者動向及び利用者属性,貸出された資料のランキング,図書館の類型別に見た利用状況及び所蔵資料の内訳,行政区別に見た利用状況のランキングから成る。なお,報告書に章番号は振られていないが,本稿では便宜上番号を振り紹介する。

台湾の立法院、文化発展の基本的原則や施政の方向性を定めた「文化基本法」案を可決

2019年5月10日、台湾の文化部(文化政策等を担当する省庁)は、同日に立法院(国会)において「文化基本法」案が可決されたことを発表しています。

同法は文化発展の基本的原則や施政の方向性を定めた法律であり、政府に対して文化財の調査や保存、修復、再活用、文化教育などの様々な責任を課すことや、4年に1度の文化会議開催、予算を管理・運用する「文化発展基金」の設置などを義務付けることが紹介されています。

中央・地方政府に対し、文化に関する12項の基本施政方針についての責任も課しており、その中には図書館や博物館の発展も含まれています。

《文化基本法》三讀確立政府文化施政方針 鄭麗君:文化治理架構成形(文化部, 2019/5/10)
https://www.moc.gov.tw/information_250_98945.html

【イベント】「国際アーカイブズ週間」記念講演会(6/6・東京)

2019年6月6日、ベルサール九段(東京都千代田区)において、「国際アーカイブズ週間」記念講演会が開催されます。

定員は40名(先着順)であり、電子メールによる事前申込みが必要です。
プログラムの内容は次のとおりです。

講演1:三谷太一郎氏(東京大学名誉教授、日本学士院会員)
「立法資料的観点から見た枢密院会議議事録-国立公文書館での経験から-」

講演2:波多野澄雄氏(国立公文書館アジア歴史資料センター長)
「デジタルアーカイヴの進化と歴史研究の行方」

講演3:川島真氏(東京大学大学院総合文化研究科教授)
「東アジアの公文書館をとりまく状況-保存・公開・デジタル化の日中台比較」

「国際アーカイブズ週間」記念講演会のご案内(国立公文書館)
http://www.archives.go.jp/news/20190517.html

米国議会図書館、所蔵する中国の貴重書1,000点余りの画像をオンラインで公開:台湾国家図書館との協力事業によりデジタル化

2019年5月6日、米国議会図書館(LC)は、同館のアジア部が所蔵する中国の貴重書1,000点余りの画像をデジタルコレクション“Chinese Rare Book Digital Collection”においてオンライン公開したと発表しています。

公開された貴重書の大部分は明代・清代のものですが、宋代・元代のものも30点近く含まれているとあります。“Chinese Rare Book Digital Collection”のコレクション紹介ページの記載によれば、アジア部が所蔵する約5,300点の資料から計2,000点近くを公開する予定であり、今後資料の追加公開を行うとしています。

台湾国家図書館との協力事業によりデジタル化されたものであり、台湾国家図書館も2019年5月9日付けで今回の公開に関するプレスリリースを出しています。その中では、2005年から2012年にかけてLCと同館が協力して行ったデジタル化事業の成果であること、すでに同館の古典籍データベース「古籍與特藏文獻資源系統」でも収録・提供されていることが紹介されています。

国際シンポジウム「高等教育の国際化と大学図書館」の講演資料が公開される

2019年4月18日、九州大学附属図書館は、2018年12月14日に同館主催で開催された国際シンポジウム「高等教育の国際化と大学図書館」の講演資料(英文)を公開したことを発表しました。

同シンポジウムでは、高等教育の国際化が急速に進む中、アジアの大学図書館はどのような役割を果たしていけるかとの問題意識のもと、九州大学のほか、タイ及び台湾の大学の事例が紹介されました。

国際シンポジウム「高等教育の国際化と大学図書館」(2018年12月)の講演資料を公開しました(九州大学附属図書館, 2019/4/18)
https://www.lib.kyushu-u.ac.jp/ja/news/symposium-201812

参考:
【イベント】国際シンポジウム 「高等教育の国際化と大学図書館:アジアを拠点としたトップブランドへ」(12/14・福岡)
http://current.ndl.go.jp/node/36988

台湾国家図書館、公共図書館の利用状況等に関する報告書(2018年)を発表

2019年2月25日、台湾国家図書館が、2018年の公共図書館の利用状況等に関する報告書『107年臺灣閲讀風貌及全民閲讀力年度報告』を発表しています。

公共図書館の来館者数は延べ9,198万人(前年比6.68%増)で、そのうち本を借りた人数は延べ2,167万人(前年比5.71%増)、貸出冊数は7,791万冊(前年比3.98%増)となっており、いずれの数値も前年から上昇しています。

2018年の貸出統計に基づいた人気図書のランキング(総合及びジャンル別)も掲載されており、総合ランキングでは、ハリー・ポッターシリーズが第1位となっているほか、金庸や黄易など、香港の作家による武侠小説が多くランクインしています。日本関係書籍では『解憂雜貨店』(東野圭吾『ナミヤ雑貨店の奇蹟』の中国語版)が第19位となっています。

また、本報告書には、2018年に同館が台湾全域の公共図書館及び学校図書館を対象として行った「閲讀力」(読書力)の調査結果もまとめられており、地域別又は学校種別の一人当たり平均蔵書数・貸出冊数・来館回数や、貸出カードの所持率などが紹介されています。

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