日本

文部科学省、2019年度の「学術情報基盤実態調査」の結果を公表

2020年7月31日、文部科学省は、「令和元年度「学術情報基盤実態調査」」の結果を公表しました。同調査は大学の学術情報基盤(大学図書館、コンピュータ及びネットワーク等)の現況を把握し、今後の改善と充実のための基礎資料とすべく、2005年度から毎年実施されているものです。2019年度調査の対象の大学は、国立86、公立93、私立613の計792大学で回答率は100%でした。

調査結果のポイントとして、以下の点等が示されています。

〇大学図書館編
・図書館資料費は708億円で、2017年度に続き減少傾向となり、前年度より5億円(0.7%)減少。そのうち、電子ジャーナル経費は315億円で、前年度より17億円(5.9%)増加。
・機関リポジトリを持つ大学は、603大学(76.1%)となり、前年度より18大学(3.1%)増加。
・543大学(68.6%)がアクティブ・ラーニング・スペースを設置。

大阪大学附属図書館生命科学図書館、同館の紹介動画「バーチャル図書館クエスト」を公開

2020年7月29日、大阪大学附属図書館はTwitterアカウントの投稿において、同館の生命科学図書館(大阪府吹田市)が図書館の紹介動画を公開したことを発表しました。

大阪大学附属図書館生命科学図書館がウェブサイト上で公開した同館の紹介動画「バーチャル図書館クエスト」は、4階建ての同館フロアの設備・概要・機能などを、医歯薬・看護学分野の雑誌の守護獣「Journaldon」、教科書・専門書等を守るモンスター「Bookrow」、知の探究者「Librarian」などに見立てて紹介し、図書館の活用方法を案内する内容です。

@OsakaUnivLib(Twitter,2020/7/29)
https://twitter.com/OsakaUnivLib/status/1288293685252116481

生命科学図書館の紹介動画(大阪大学附属図書館)
https://www.library.osaka-u.ac.jp/seimei/movie/

合同会社AMANE、デザイン事務所と共同して新型コロナウイルスの流行により低迷する文化活動を再活性化するためのプロジェクト「キテンプロジェクト」を開始

2020年7月28日、合同会社AMANEは、石川県金沢市のデザイン事務所「root design office」とともに、新型コロナウイルスの流行で苦境に立たされた図書館や博物館施設の文化活動を後押しすることを目的とした「キテンプロジェクト」を立ち上げたことを発表しました。

同プロジェクトは、新型コロナウイルスの流行を背景にソーシャルディスタンシングが日常化し、公共空間に「利用禁止」や「X(バツ)」といった拒絶を示す表示が増加したことを背景に立ち上げられました。このような拒絶を示す表示に代わって、文化施設と人々を繋ぐ学術資料の社会的活用と意義を担ったプロダクト「キテンの木」を設置する「植樹」を進めることで、低迷する文化活動の再活性化を意図したプロジェクトである、と説明されています。また、「キテンの木」には、各施設のデジタルアーカイブを素材とした「キテンの葉」の展示も行われ、制作の過程でデザイナーと学芸員・司書が協力・連携し、さらに博物館・図書館・カフェなど多様な施設や空間を対象とすることにより、デザイン・学術双方において豊かな表現の創出と安心安全な公共環境の実現を目指す、としています。

八代市立図書館(熊本)、令和2年7月豪雨被災地域の住民を対象として期間限定で「八代市電子図書館」を利用可能に

2020年7月29日、熊本県の八代市立図書館が、同県内の令和2年7月豪雨の被災地域を対象に、「八代市電子図書館」を期間限定で利用可能にすると発表しました。

発表によると、熊本県の人吉市、津奈木町、球磨村在住者を対象に期間限定IDの発行が行われます。利用可能期間は2020年12月末までです。同電子図書館は、利用者各自のパソコン、スマートフォン、タブレット端末から、インターネットを通じて本を読むことができるサービスです。

期間限定ID・パスワードの発行は、8月1日から電話で受付を開始するとしています。

被災地域の皆さまに、電子図書館期間限定IDの発行をおこないます(八代市立図書館, 2020/7/29)
https://www.yatsushiro-lib.jp/topics/2020/3071/

世田谷区(東京)、子どもの読書に関する実態調査報告書を公開

2020年7月29日、東京都の世田谷区立図書館が、「世田谷区子どもの読書に関する実態調査報告書」を公開したことを発表しました。

同調査は、子どもと保護者の読書状況や読書活動を把握することを目的に、5年ごとに実施されています。2019年4月1日時点で5歳児の保護者、小学校3年生・小学校6年生・中学校3年生の児童・生徒およびその保護者のうち、無作為に抽出された各500人を対象に、2019年10月1日から10月15日にかけて行われました。アンケート調査票の配布数は3,500であり、1,232件の回答が寄せられました。

報告書では、アンケート調査票の回答について、子どもと保護者それぞれの読書状況や区立図書館の利用状況、子どもの読書嗜好と保護者の活動、自由記述の内容等がまとめられています。

調査結果は、同館の今後の活動や、2021年度に行われる「第2次世田谷区立図書館ビジョン 第3期行動計画」策定における参考資料とされます。

鳥取県立図書館、闘病記が心の支えになったエピソードを募集中:「闘病記が心の支えになったで賞」受賞者にはエピソードを漫画にして贈呈

鳥取県立図書館が、2020年11月30日まで、闘病記が心の支えになったエピソードを募集しています。

鳥取県内の図書館・図書室に所蔵している闘病記(介護記を含む)を利用して、闘病・介護・看護の心の支えになったエピソードを募集するもので、

2021年2月に発表される「闘病記が心の支えになったで賞」の受賞者1名にはエピソードを漫画にして贈呈するとともに、同漫画は、図書館の活用事例として、図書館のウェブサイトやチラシ等に掲載される予定です。

また、参加賞全員に対して、2020年12月、オシドリのしおり(鳥取県立図書館オリジナル)が配布されます。エピソードは、図書館の活用事例として、図書館のウェブサイトやチラシ等に掲載されることもあります。

【募集】闘病記が心の支えになったエピソード大募集(11月30日まで)(鳥取県立図書館)
http://www.library.pref.tottori.jp/info/1130.html

国際日本文化研究センター(日文研)、一般社団法人日本脚本アーカイブズ推進コンソーシアムが収集した放送脚本資料の一部を受け入れると発表

2020年7月30日、国際日本文化研究センター(日文研)が、一般社団法人日本脚本アーカイブズ推進コンソーシアムから、同コンソーシアムが収集した放送脚本資料の一部の寄贈を受けると発表しました。

1950年代以降のテレビ・ラジオ番組の脚本5,500冊超を今後数年間にわたって受け入れる予定で、今回、その第一弾として、2000年代以降のNHKラジオドラマの脚本を中心とする約800冊を受贈したとしています。

テレビ・ラジオ番組の脚本資料を受贈しました(日文研,2020/7/30)
http://topics.nichibun.ac.jp/pc1/ja/sheet/2020/07/30/s001/

参考:
CA1958 - 脚本アーカイブズ活動の成果と今後の展望 / 石橋 映里
カレントアウェアネス No.341 2019年9月20日
https://current.ndl.go.jp/ca1958

山形文化遺産防災ネットワーク(山形ネット)、県内での水害の発生をうけ、民間所在の歴史資料の保全を呼びかけ

2020年7月30日、山形文化遺産防災ネットワーク(山形ネット)が、7月28日の全県的な豪雨や最上川の氾濫等による水害の発生をうけ、民間所在の歴史資料の保全を呼びかけています。

山形文化遺産防災ネットワーク(山形ネット)(Facebook,2020/7/30)
https://www.facebook.com/127173415752439/photos/a.127972199005894/127975819005532/

参考:
山形県立図書館、「7月27日からの大雨被害に関する県内公共図書館(室)の開館状況(7月30日現在)」を公表
Posted 2020年7月30日
https://current.ndl.go.jp/node/41614

日本図書館協会(JLA)、文部科学大臣等宛に「令和3(2021)年度予算における図書館関係地方交付税について(要望)」を提出

2020年7月30日、日本図書館協会(JLA)が、文部科学大臣・総務大臣・図書議員連盟会長・学校図書館議員連盟会長宛に「令和3(2021)年度予算における図書館関係地方交付税について(要望)」を提出しています。

以下の4項目を要望するものとなっています。

1 新型コロナウイルス感染症による新たな生活様式の維持経費

2 公立図書館関係経費の改善への地方交付税又は補正予算等の予算措置
2.1 地方交付税における基準財政需要額の充実
2.2 公立図書館への正規の専門職員の配置
2.3 図書館協議会経費の充実
2.4 トップランナー方式の非適用
2.5 視覚障害者等の読書環境の整備の推進に係る経費の新設

3 学校図書館関係費の改善(学校及び特別支援学校への地方交付税措置と学校司書配置の改善)
3.1 学校図書館図書費の措置
3.2 特別支援学校の学校図書館の整備
3.3 学校司書配置の改善

4 会計年度任用職員導入に伴う措置の検討

京都大学図書館機構オープンアクセス推進プロジェクトチーム、「京都大学図書館機構オープンアクセス推進事業」の取り組みにより「令和2年度国立大学図書館協会賞」を受賞

2020年7月27日、京都大学図書館機構は、「京都大学図書館機構オープンアクセス推進事業」の取り組みにより、同機構のオープンアクセス推進プロジェクトチームが「令和2年度国立大学図書館協会賞」(受賞区分:図書館活動における功績)を受賞したことを発表しました。

同機構では、機関リポジトリによる研究成果のオープン化とデジタルアーカイブによる所蔵資料のオープン化の両面から、オープンアクセス・オープンサイエンスに対する取り組みを推進してきました。今回の受賞に際し高く評価された点として、京都大学におけるオープンアクセス推進基盤構築への多大な貢献、プロジェクト型課題遂行による人材育成効果、成果公表を通じた全国の図書館活動への波及効果を挙げています。

【図書館機構】オープンアクセス推進プロジェクトチームが「令和2年度国立大学図書館協会賞」を受賞しました。(京都大学図書館機構, 2020/7/27)
https://www.kulib.kyoto-u.ac.jp/bulletin/1386563

ページ