米国

米国議会図書館、デジタル化した貴重書や特別コレクションを利用できるポータルサイトを公開

2017年10月20日、米国議会図書館(LC)は、デジタル化した同館の貴重書・特別コレクション部が所管する資料が利用できるポータルサイトを公開したと発表しています。

現時点で1,000点の資料が公開されており、今後も改善や資料の追加が行われます。

New Online: A Digital Treasure Trove of Rare Books(LC,2017/10/20)
https://blogs.loc.gov/loc/2017/10/new-online-a-digital-treasure-trove-of-rare-books/

米国国立医学図書館、新しい検索アルゴリズムとモバイル端末優先のユーザーインターフェイスを備えたPubMedの試験版を“PubMed Labs”で公開

2017年10月19日、米国国立医学図書館(NLM)が、新しい検索アルゴリズムとモバイル端末優先のユーザーインターフェイスを備えたPubMedの試験版を“PubMed Labs”で公開したと発表しています。

試験版には限られた機能しか搭載されていないものの、それは、搭載されていない機能がPubMedから削除されることを意味するのではなく、現在テストを実施していないだけであると説明されています。

試験項目は、クエリに最も合致するように最適化した新しいランキングアルゴリズム、モバイル端末を優先したレスポンシブウェブデザインのインターフェイス、論文のAbstractから検索語やその類義語を強調するスニペット表示の3点で、3つの項目への意見を募集しています。

米国議会図書館、議会データを活用したデータチャレンジの開始を発表

2017年10月19日、米国議会図書館(LC)が、議会データを活用したデータチャレンジ“Congressional Data Challenge”の開始を発表しています。

立法情報提供システムCongress.gov等に掲載されている議会データを用いて、ユーザーフレンドリーな形式でそれらを分析・解釈・共有できるデジタル作品を開発するコンペティションで、インタラクティブな視覚化作品、モバイルアプリ、ウェブアプリ、ウェブサイトなどといった形式で応募できます。

応募は2018年4月2日まで受け付けられており、応募作品は、有用性・創造性・デザインの3点で評価され、優秀賞には5,000ドルが、 “Best high school project”には1,000ドルが授与されます。

Library of Congress Launches Congressional Data Challenge (LC,2017/10/19)
https://www.loc.gov/item/prn-17-132/

国家デジタル管理連盟(NDSA)、デジタルコンテンツの保存のための職員配置や組織に関するレポート“Staffing for Effective Digital Preservation 2017”を公開

2017年10月17日、米国の国家デジタル管理連盟(National Digital Stewardship Alliance:NDSA)のStaffing Survey Working Groupが、デジタルコンテンツの保存のための職員配置や組織に関するレポート“Staffing for Effective Digital Preservation 2017”を公開したことを発表しました。

2017年に実施した調査の結果をまとめたもので、133の組織から回答がありました。組織の種別や規模、デジタルコンテンツ保存に関する組織や職員配置に対する現状認識、職員の能力や研修の必要性に対する組織の考え、などが紹介されており、また2012年の調査結果とも比較しています。レポートだけでなく、調査のデータも公開しています。

主な統計と調査結果の概要は次のとおりです。

・14か国から133の組織が回答。78%は米国の組織。
・政府機関、博物館、歴史関係の学会、公共図書館、営利企業等、13分野の組織が回答。46%は大学の図書館や文書館等。
・58%の組織では50TB以下のコンテンツを管理。

米国議会図書館、オーラルヒストリーに関するパネルディスカッションを開催

2017年10月25日、米国議会図書館(LC)の、退役軍人のオーラルヒストリーや手紙・写真・回顧録を保存するプロジェクト“Veterans History Project”がパネルディスカッション“On the Other Side of the Mic: Perspective from the Interviewer”を開催します。

オーラルヒストリーの収集が 、ベトナム戦争50周年を記念するプログラム“U.S. American Vietnam War Commemoration”やLCの活動、さらには、研究者から一般市民までにとってどのように役に立つかや、インタビューという行為がオーラルヒストリーの収集にどのように影響するか等について議論します。

パネルディスカッションの開催にあわせて、“American Vietnam War Commemoration”は、LCに対して、約100点のデジタル化されたオーラルヒストリーを寄贈します。

米国議会図書館、キャリアの浅い図書館員を対象とした“Librarians-in-Residence”の実施を発表

2017年10月17日、米国議会図書館(LC)が、キャリアの浅い図書館員を対象としたパイロットプログラムとして“Librarians-in-Residence”を実施すると発表しています。

キャリアの浅い図書館員に、専門性の開発と、LCの蔵書の構築・管理・提供に貢献する機会を与えるもので、米国図書館協会(ALA)が認定した図書館情報学大学院で、2016年12月から2018年6月までの期間に修士号を取得した(取得予定の)人物を対象に、2017年11月1日から11月30日まで、募集が行われます。

プログラムの実施期間は、2018年6月からの半年間で、最大4人が選出されます。

Library Journal誌、2016年の米国の図書館情報学大学院の卒業生の就職状況調査の結果を掲載

2017年10月11日、Library Journal(LJ)誌は、同誌が毎年実施している米国の図書館情報学(LIS)大学院の卒業生の就職状況調査について、2017年版(2016年の状況)のデータを公開しました。

52の大学院の4,223人のデータを集計したもので、調査によると、83%の卒業生が常勤の職を得ており(2014年:83%、2015年:82%)、うち67%が図書館での勤務であり昨年の74%より減少しています。また、20%がその技術を活かして常勤の職として勤務しています。また、平均の初任給は5万1,798ドルで、昨年より7.45%上昇しています。

また、大学院入学時点で図書館での勤務経験がないと回答した割合が半分を超すことや、22%の学生が入学以前に他の上位の学位を取得していること、図書館情報学修士の取得と同時に他の学位を取得したと回答した割合が8%であること、今後別の学位を取得しようと考えていると回答した割合が14%であることなどが指摘されています。

米・都市図書館協議会、革新的なプログラムを実施した公共図書館を称える“Top Innovators 2017”を発表

2017年10月11日、米国の都市図書館協議会(Urban Libraries Council: ULC)が、財源が厳しいなかでコミュニティを強化する革新的な公共図書館サービスを実施した図書館を称える“Top Innovators 2017”を発表しました。

250を超える応募の中から選ばれたもので、特別賞(Honorable Mention)とあわせて、分野別に20館が選出されています。

“Top Innovators ”に選ばれた図書館は以下の通りです。

・学習(乳児から10代)
 シーダーラピッズ公共図書館(アイオワ州):Summer Dare Everywhere

・学習(成人)
 セントルイス郡図書館(ミズーリ州):After Hours Computing

・蔵書
 ニューヨーク公共図書館(NYPL:ニューヨーク州):MyLibraryNYC Special Collection for NYC Educators

・顧客満足
 グイネット郡公共図書館(ジョージア州):Restructuring Remote Customer Contact

米・スタンフォード大学文書館、全文検索によるアクセスの強化を目的としたクラウドソーシングプロジェクトを開始

2017年10月12日、米・スタンフォード大学文書館が、全文検索によるアクセスの強化を目的とした、クラウドソーシングプロジェクトの開始を発表しています。

クラウドソーシングにより、手稿類(手紙や文書)のテキスト化を実施するもので、現在、“1906 earthquake and fire”、“Leland Stanford, Jr. letters”、“Marcia Kirwan Standley ('57) letters”、“Notable people (Eadweard Muybridge, Peter Coutts, Sarah Lockwood Winchester)”、“Stanford faculty”、“Student life”、“World War I letters”、“World War II letters”の8つコレクションがプロジェクトの対象となっています。

Googleの検索結果にOverDriveの電子書籍が直接、表示されるように(記事紹介)

2017年10月12日付けの米Library Journal誌オンライン版記事で、2017年9月から開始されたGoogleの検索結果にOverDriveの電子書籍が直接表示される機能に関する概説が掲載されています。

この機能はOverDriveがGoogle側の機能提供を認めて実現したもので、検索結果に関連するOverDriveの電子書籍があり、利用者の所在地近くの図書館で提供されている場合、「図書館で電子書籍を借りる」リンクが検索結果に表示されるようになっています。

Library Journal誌の解説記事では、同機能についてはメディアミックスに対応できていなかったりうまく動かない場合があるほか、OverDrive以外の電子書籍を図書館から借りられる場合に対応できていない等の問題があるとしつつも、なじみのない人に図書館の電子書籍サービスの認知を高める等の効果があるだろうと評価しています。

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