米国

米国計算機学会(ACM)、米国内の4大学とオープンアクセス(OA)出版モデルへの「転換契約」を締結

2020年1月23日、米国計算機学会(ACM)は、カリフォルニア大学・カーネギーメロン大学・マサチューセッツ工科大学(MIT)・アイオワ州立大学の4大学とオープンアクセス(OA)出版モデルへの「転換契約(transformative agreement)」を締結したことを発表しました。

各大学との契約は2020年1月1日から3年間が契約期間となり、ACMにとって初めて締結した「転換契約」となります。契約期間中これら4大学の構成員は、ACMの発行する学術雑誌・会議録等を提供するプラットフォーム“ACM Digital Library”の全てのコンテンツへ無制限にアクセス可能になります。また、責任著者がこれら4大学の所属である論文がACM発行の学術雑誌・会議録等へ掲載される際には、追加費用を支払うことなくOAで公開することができます。

プレスリリースでは、この新しいOA出版モデルへの「転換契約」は4大学の協調により進められたものである、としています。

高等教育出版社Cengage社、2020年8月から大学教科書・教材の購読制サービス“Cengage Unlimited”内でデジタル教科書等に絞った購読が可能なオプションサービスを開始

2020年1月14日、米国に本社を置く高等教育出版社Cengage社は、2020年8月から同社の大学教科書・教材の購読制サービス“Cengage Unlimited”内で、デジタル教科書等に絞った購読が可能なオプションサービス“Cengage Unlimited eTextbooks”を開始することを発表しました。

“Cengage Unlimited eTextbooks”は1セメスター当たり69.99ドルの定額料金で、1万4,000タイトル以上のデジタル教科書・学習ツール等へのアクセスや、印刷体の教科書を希望する場合は1冊当たり7.99ドル・送料無料で4冊まで注文することが可能になります。また、オンライン宿題のアクセスコードや学習用教材等を利用できる完全な“Cengage Unlimited”へアップグレードも可能です。

“Cengage Unlimited”はCengage社が教科書出版業界として初めて導入した購読制サービスで、2018年8月の開始以来急速に普及し200万以上の登録を得ています。

米国政府印刷局(GPO)、1935年から1994年までの「米国政府便覧(Government Manual)」をデジタル化し公開

2020年1月15日、米国政府印刷局(GPO)は、1935年から1994年までの「米国政府便覧(Government Manual)」をデジタル化し、連邦政府の情報が利用できるデータベースgovinfoで公開したと発表しています。

1995年以降最新版までは既に公開されています。

GPO Digitizes Historical Editions of U.S. Government Manual(GPO)
https://www.gpo.gov/who-we-are/news-media/news-and-press-releases/gpo-digitizes-historical-editions-of-US-government-manual

九州大学附属図書館、シンポジウム・ワークショップ「大学における研究データサービス」及びセミナー「研究インパクト指標」の発表資料を公開

2020年1月21日、九州大学附属図書館は、2019年12月5、6、9日に同館及び大学院統合新領域学府ライブラリーサイエンス専攻共同開催企画として実施した次のイベントについて、ウェブサイト上に開催報告を掲載しています。

・シンポジウム・ワークショップ「大学における研究データサービス」(12/5、6開催)
・セミナー「研究インパクト指標」(12/9開催)

開催報告では、イベントの概要を報告するとともに、発表資料を九州大学学術情報リポジトリ(QIR)上で公開していることを紹介しています。

ニュース(九州大学附属図書館)
https://www.lib.kyushu-u.ac.jp/ja/news
※2020年1月21日付けのニュースに「【開催報告】研究データおよび研究インパクト指標に関する国際イベント」とあります。

EBSCO社、オープンリサーチの成長・加速化等のため“Code Ocean”、及び“protocols.io”との提携を発表

2020年1月21日、EBSCO社は、研究者・技術者向けに学会・会議予稿集内で公開されたコードを発見・実行するためのプラットフォームCode Oceanとの提携を発表しました。

EBSCO社は提携関係に基づいて、研究の再現性の保証・オープン化等を実現するため、論文内のコードやデータの共有・再利用を促すCode Oceanのプラットフォームを世界中の研究コミュニティに拡大すること、Code Oceanの潜在的な影響範囲・影響力を拡大することを表明しています。

また、同じく2020年1月21日付で、EBSCO社は米・カリフォルニア州バークレーを拠点とし研究上のプロトコルやメソッドをオープンアクセス(OA)で共有するプラットフォームサービス“protocols.io”と提携したことも発表しています。

北米の研究図書館センター(CRL)、East View Information Services社との協力事業の成果として19世紀後半から20世紀半ばにかけて中東・北アフリカ地域で刊行された新聞のデジタルコレクションを公開

2020年1月13日、北米の研究図書館センター(CRL)は、East View Information Services社との協力プロジェクトの成果として、19世紀後半から20世紀半ばにかけて中東・北アフリカ地域で刊行された新聞のオープンアクセス(OA)のデジタルコレクション“Middle Eastern and North African(MENA) Newspapers”公開を発表しました。

“MENA Newspapers”はEast View Information Services社が推進する新聞のデジタルアーカイブ“Global Press Archive”のコレクションに追加されました。現時点で15タイトル10万ページ以上のコンテンツが含まれ、最終的には50万ページを超える規模になることが発表されています。コンテンツの大半はアラビア語ですが、一部英語・フランス語による主要タイトルも含まれています。

米国議会図書館(LC)の法律図書館、連邦最高裁判事の指名に関する情報のウェブアーカイブ“United States Supreme Court Nominations Web Archive”を公開

2020年1月15日、米国議会図書館(LC)の法律図書館が、LCのウェブアーカイビングチームと連携し、“United States Supreme Court Nominations Web Archive”を公開したと発表しています。

2005年(ジョン・ロバーツ氏、ハリエット・マイヤーズ氏) ・2006年(サミュエル・アリート氏)・2009年(ソニア・ソトマイヨール氏)・2010年(エレナ・ケイガン氏)の連邦最高裁判事の指名に関するブログ、論文、議会のプレスリリース、報道記事からなるものです。

The United States Supreme Court Nominations Web Archive(LC Law Librarians of Congress, 2020/1/15)
https://blogs.loc.gov/law/2020/01/the-united-states-supreme-court-nominations-web-archive/

プロジェクト・インフォメーションリテラシー、大手IT企業の使用するアルゴリズムが支配的な時代の情報リテラシーと大学生に関する報告書を公開(米国)

2020年1月14日、米国の成人の情報リテラシーに関する調査を進めているプロジェクト・インフォメーションリテラシー(Project Information Literacy:PIL)が、Google、YouTube、Instagram、Facebookといった大手IT企業の使用するアルゴリズムが支配的な時代における、情報リテラシーと大学生に関する報告書の公開を発表しました。

同報告書は大学生が絶えず変化するオンライン情報の全体像をどのように概念化しているか、コンテンツの形成・フィルタリングのためアルゴリズムの採用を進め不安定だが人気のあるプラットフォームからどのようにオンライン情報を利用しているのか、に関する知見を提供したものです。全国8大学103人の学生を対象とした16件のフォーカス・グループ・インタビュー、37人の教員へのインタビューから収集された質的なデータに基づいて報告書が作成されました。

米国化学会(ACS)、新たなオープンアクセス誌”JACS Au”創刊を発表 旗艦誌”JACS”を補完する位置づけ

2020年1月16日、米国化学会(ACS)は新たなオープンアクセス(OA)誌”JACS Au”を創刊することを発表しました。誌名の”Au”の部分は”Gold”と読む、とされています。

ACSはこれまでにも同学会最初の完全OA誌”ACS Central Science”やOAメガジャーナル”ACS Omega”を刊行していますが、JACS Auは同学会の主要雑誌(いわゆるフラグシップジャーナル、旗艦誌)である”Journal of the American Chemical Society (JACS)”を補完するものとして、最先端の、高インパクトな研究を掲載するOA誌とする、とされています。ACSの発表ではPlan Sにも言及されており、Plan Sが実現し、助成を受けた研究者が完全OA誌でしか論文を発表できなくなった場合の、JACS本誌に対する受け皿としてJACS Auを想定しているようです。ただし、JACS Auの編集チームは独立して設けるともされています。

JACS Auの投稿受付は2020年夏から開始するとされています。

Ex LibrisがInnovative社の買収を完了

2020年1月16日、ProQuest傘下の図書館システムベンダEx Librisが、米国のシステムベンダであるInnovative (Innovative Interfaces)社の買収を完了したことを発表しました。

Ex Libris Completes the Acquisition of Innovative(Ex Libris、2020/1/16付け)
https://www.exlibrisgroup.com/press-release/ex-libris-completes-the-acquisition-of-innovative/

参考:
Ex LibrisがInnovative社を買収
Posted 2019年12月10日
https://current.ndl.go.jp/node/39705

ページ