米国

LIS Newsが選ぶ2018年の図書館・図書館情報学関連の10大ニュース(米国)

2018年12月14日、図書館や図書館情報学に関するニュースを掲載している米国のブログLIS Newsが、同ブログが選ぶ2018年の10大ニュースを発表しています。

1. LGBTやドラァグクイーンに関する図書館の展示・蔵書・プログラムへの異議申し立て

2. データ侵害がプライバシー問題を刺激
※ケンブリッジ・アナリティカ社

3. 複数館で図書館の資料延滞者への罰金廃止

4. オープンアクセス(OA)の行方

5. 虚偽の、もしくは、不審な内容の論文に関するスキャンダル

6. 法律に関する問題(アバンダンウェアとフェアユース・米ジョージア州立大学の電子リザーブ訴訟・マラケシュ条約・米国著作権局の米国議会図書館(LC)からの移管等)

7. 刑務所での禁書

8. サーチエンジンは偏っている
※“Algorithms of Oppression”(抑圧のアルゴリズム)の出版

9. フェイクニュースの拡大

10. オピオイドの蔓延が継続

米・レディング公共図書館、2019年の“Photographer in Residence”を決定

米・マサチューセッツ州のレディング公共図書館(Reading Public Library)が、レディング記念高校(Reading Memorial High School:RMHS)の生徒で来年大学生となるMason Haynes氏を“Photographer in Residence”に選んだと発表しました。

2019年が図書館創立150周年・町の生誕375周年であることを記念して創設されたプログラムで、図書館の写真コレクションを構築して、町の変化を記録することを目的に実施されます。

“Photographer in Residence”に選ばれたHaynes氏は、現在のレディングの様子を示す100枚の写真を撮影し、オンラインの“Digital Heritage collection”に追加する作業を行なうことになります。

@ReadingPubLib(Twitter,2018/12/15)
https://twitter.com/ReadingPubLib/status/1073683617795198977

米国ミズーリ大学図書館、期末試験に臨む学生のためにセラピー犬のサービスを実施

米国ミズーリ大学のエリス図書館は、2018年12月7日付けのニュースにおいて、期末試験勉強に取り組む学生のストレス軽減のためにセラピー犬のサービスを実施していることを紹介しています。

ミズーリ大学の他の図書館でも期末試験勉強のストレス軽減のための取組が行われており、塗り絵やゲーム、アロマテラピー等のサービスが提供されています。

THERAPY DOGS FOR FINALS(ミズーリ大学図書館, 2018/12/7)
http://library.missouri.edu/news/ellis-library/therapy-dogs-for-finals

米国国立医学図書館(NLM)、医学件名標目表(MeSH)の2019年版を公開

米国国立医学図書館(NLM)が、毎年更新されているシソーラス、医学件名標目表(MeSH)の2019年版を公開しています。

421の定義語(Descriptors)の追加、9の定義語の削除、3の副標題(Qualifiers)の削除、論文の索引で用いる20の新たなPublication Typesの追加が行われました。その結果、全体で2万9,351の定義語、76の副標題、24万7,209の補足用語(Supplementary Concept Records)となると発表しています。

What's New for 2019 MeSH(NLM Techinical Bulletin, 2018/12/13)
https://www.nlm.nih.gov/pubs/techbull/nd18/nd18_whats_new_mesh_2019.html

米国議会図書館(LC)、永久保存対象に選ばれた映画25作品を発表(2018年)

2018年12月12日、米国議会図書館(LC)が、文化的・歴史的・美学的に意義のある映像資料の永久保存レジストリ“National Film Registry”に追加する2018年分の映画25作品を発表しています。

公開から少なくとも10年を経た作品の中から、毎年25作品が追加されており、今回の追加によりレジストリで保存される作品は750作品になりました。

新たに選ばれた作品には、「レベッカ」(1940年)、「上海から来た女」(1947年)、「マイ・フェア・レディ」(1964年)、「シャイニング」(1980年)、「ジュラシック・パーク」(1993年)、「ブロークバック・マウンテン」(2005年)などがあります。

記事中では、同日20時から映画専門チャンネルTurner Classic Movies (TCM) において25作品の中から選ばれた映画が放映されることや、“National Film Registry”は今年で30周年となること、過去30年に追加された作品のうち、一部の作品はLCのデジタル化した映像のコレクションである“National Screening Room”でオンライン公開されていることも紹介されています。

米国の大学・研究図書館協会(ACRL)、学術コミュニケーションと研究環境に関する研究課題のドラフト版を公開

2018年12月11日、米国の大学・研究図書館協会(ACRL)は、学術コミュニケーションと研究環境に関する研究課題のドラフト版を公開しました。同協会はドラフト版に対するコメントを2019年1月4日まで募集しています。

今回の研究課題は、人員やコンテンツ、システムに関する問題に取り組むことで、コミュニティーが学術コミュニケーションシステムをよりオープンで包摂的かつ公平になるよう促すことを意図し作成されました。ACRLは、2019年の春に研究課題の最終版を公開することを予定しています。

ACRLの学術環境委員会(ReSEC)は、今回の研究課題で取り上げている新たな領域を研究する図書館員に、少額の助成金を提供するプログラムを企画しています。

Draft ACRL Scholarly Communications Research Agenda Feedback Due Jan 4(ACRL insider,2018/12/11)
https://www.acrl.ala.org/acrlinsider/archives/16841

米・国家デジタル管理連盟(NDSA)、2017年版の米国のウェブアーカイブの現状調査報告書を公開

2018年12月12日、米・国家デジタル管理連盟(NDSA)が2017年版の米国のウェブアーカイブの現状調査報告書“Web Archiving in the United States_A 2017 Survey”を公開しました。

各機関の事業の歴史や領域、保存されているウェブコンテンツ、利用されているツールやサービス、提供方法、ポリシーなどといった、米国におけるウェブアーカイブ事業の現状を把握するため、2017年10月2日から11月20日にかけて、ウェブアーカイブを実施・計画している米国の機関を対象に調査を実施したものです。

得られた主な知見として、

・回答があった公共図書館の数が13%に増加した(これまでの調査では3%未満)。

・許可や通知なしでのアーカイブの実施機関の増加(70%)、及び91%の機関が収集コンテンツの削除やクローリングの停止に関する苦情を受けていない。

・51%の機関がウェブアーカイブツールとしてWebrecorderを利用。

・Archive-Itはウェブアーカイブに関する外部サービスとして好まれている一方で、ローカルでの保存やアクセスのためにWARCファイルをダウンロードしている機関は少ない。

Cyberlaw ClinicとSoftware Preservation Network、ソフトウェア保存に関するDMCA例外規定を理解するための実務者用ガイドを公開

2018年12月10日、ハーバード大学ロー・スクールのCyberlaw Clinicは、ソフトウェアへの長期アクセスのための団体Software Preservation Network(SPN)との協同作業により、ソフトウェア保存に関するデジタルミレニアム著作権法(DMCA)の例外規定を理解するための実務者用ガイド“A Preservationist’s Guide to the DMCA Exemption for Software Preservation”を作成・公開したことを発表しました。

DMCAでは、著作権保護下の作品に設定された、アクセス制御のための技術的保護手段の迂回を禁じていますが、米国著作権局は迂回が認められるケースを例外規定として定めており、3年ごとに見直しが行われます。

2018年10月26日に示された最新の例外規定では、図書館、アーカイブ、ミュージアムでのソフトウェア保存に関し、特定の条件下における技術的保護手段の迂回を認める規定が含まれており、今回のガイド作成・公開はこのことを踏まえてのものです。

米国議会図書館(LC)、第113議会・第114議会等に関するウェブアーカイブを追加

2018年12月11日、米国議会図書館(LC)は、“United States Congressional Web Archive”に、第113議会・第114議会に関するウェブアーカイブを追加したと発表しています。

上院・下院議員のウェブサイト、上院・下院の委員会のウェブサイトを含みます。

また、第105議会・第106議会に関するコンテンツの追加も行われています。

米国議会図書館(LC)、地理地図部の蔵書等を用いた研究の助成金申請の開始を発表

2018年12月7日、米国議会図書館(LC)のジョン W. クルーゲセンター(John W. Kluge Center)とPhilip Lee Phillips Map Societyは、研究者を対象とした、LCの地理地図部の蔵書等の資源を用いてクルーゲセンターにおいて2ヵ月間研究を行なえる助成金への申請の開始を発表しました。

Philip Lee Phillips Map Societyからの助成額は1万1,500ドルで、研究成果を講演・出版する場合、謝礼として2,000ドル追加されます。

申請期限は2019年2月15日までです。

LCのPhilip Lee Phillips Map Societyは、貴重な地図の入手のための予算を補充するための寄付を推奨することにより、地理地図部のコレクションの開発・強化・利用促進を目的として設立されました。

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