英国

英国国立公文書館(TNA)、英国政府の公式TwitterとYouTubeの公式チャネルのウェブアーカイブを公開

2018年8月20日、英国国立公文書館(TNA)が、ウェブアーカイブを進めてきた英国政府の公式TwitterとYouTubeの公式チャネルの情報を、政府機関ウェブアーカイブのポータルサイト“UK Government Web Archive”で公開したと発表しました。

アーカイブされたTwitterのアカウントのうちの15%は既に存在していないこと、昨年からMirrorWeb社と連携してアーカイブ方法を改善し収集を毎日実施したこと、ソーシャルメディアのアーカイブのうちツイート数は約45万件、動画は約1万7,000件を占めることが紹介されています。

今後、コンテンツへのアクセス改善のため検索ツールの改善、ソーシャルメディアのアーカイブとウェブアーカイブの統合、政府のソーシャルメディアサービスの保存方法の検討等が行われる予定です。

READプロジェクト、デジタル化ツールを試用するイベント「スキャナソン」を3か国で同時開催

古文書のアクセス向上を目指すREAD(Recognition and Enrichment of Archival Documents)プロジェクトが、2018年6月8日、英国国立公文書館(TNA)、フィンランド国立公文書館及びスイス・チューリッヒ州立公文書館で、デジタル化のためのツールを試用するイベント「スキャナソン」を同時開催していました。

試用されたツールは、同プロジェクトの一環として開発された、モバイルアプリのDocScanと、テント形のScanTentという装置です。ScanTentは、中に資料を置き、装置の上に携帯電話を置いて資料を撮影するというもので、中にはLEDライトを備えています。DocScanは、資料のページを繰ると自動的に撮影する機能を備えており、両者を併せて使用すると効果的であるとされています。

また、同プロジェクトでは、更なるフィードバックを得るため、TNAをはじめとする数機関にScanTentを提供したとしています。

国際図書館連盟(IFLA)、拡大集中許諾制度に関する報告書を公開

2018年8月7日、国際図書館連盟(IFLA)が、拡大集中許諾制度 (Extended Collective License)に関する報告書(background paper)を公開しました。

同制度による解決策が評価を得ていることから、その良い面と限界を認識し、現在の経験を活用するとともに将来の議論のための情報を提供する事を目的に作成されたものです。

報告書では、カナダ・中国・フランス・ドイツ・英国・米国・ノルウェー・スウェーデンを事例に、拡大集中許諾制度が効果的な解決策となるために必要と考えられる環境を概観しています。また、現実的な選択肢となるために必要な条件に関する推奨事項を明らかにしています。

Licensing as a solution to rights management? IFLA publishes extended collective licensing background paper(IFLA,2018/8/7)
https://www.ifla.org/node/62331

ユニバーサルデザインに基づいた英国の公共図書館建築の事例(文献紹介)

2018年8月にマレーシアのクアラルンプールで開催される第84回世界図書館情報会議(WLIC)・国際図書館連盟(IFLA)年次大会での発表資料として、英・ストックトン-オン-ティーズ市公共図書館のフリーマン(FREEMAN, Mark)氏による“Universal Design in UK Libraries: Best practice in British public libraries”と題する文献が公開されています。

同文献では、英国の公共図書館においては、近年、認知症や自閉症の方などに対するサービスなど、図書館サービスへの普遍的なアクセスの提供が重視され、同ニーズを考慮した新しいイニシアチブ・サービスが見られるようになってきていると紹介されています。

そして、図書館建築においても、現在では、特定の目的・ニーズのために別室を設ける館は少なくなり、より柔軟に、より幅広いニーズに対応した設計が行われているとし、ヤーム図書館、チェルムズフォード児童図書館、ウォリントン図書館、アンマンフォード図書館といった、ここ数年間に新築・改築された館を優良事例として紹介しています。

英国国立公文書館(TNA)、直面する課題等に対応するための5つの分野横断的な研究の優先事項を発表

2018年7月25日、英国国立公文書館(TNA)が、アーカイブ機関が直面している課題等に対応するための、5つの分野横断的な研究の優先事項を発表しました。

1,100万件の記録を所蔵し、所蔵する記録が年々増加していくなかで、TNAの研究・改善課題の中心をデジタル分野に移行し、コレクションを開放することで新しい利用者に届けることを優先事項として位置付けるとしています。

「記録の再考(rethinking the record)」「人・場所・ルール(people, place and rule)」「リスク・不確実性・信頼性(risk, uncertainty and trust)」「オープン性・アクセス・利用(openness, access and use)」「効果・価値・影響(impact, value and affect)」の5分野を優先事項とし、各分野での新しい方法論・理論・技術を見出すことを目的としています。

TNAでは、同課題に対応するために、分野・セクターを超えて連携するとし、歴史家、アーキビスト、保存修復家(コンサバター)、デジタル人文学者、コンピュータ科学者の技術を取り入れ、革新したいとしています。

英・ウェルカム・トラストとSpringer Nature社、研究者の研究データ公開を支援するサービスの試行を開始

2018年7月12日、英・ウェルカム・トラストとSpringer Nature社は共同で、研究者が研究データを公開することを支援するパイロット事業を行なうと発表しています。

同事業は6か月から12か月の期間の実施を予定しており、ウェルカム・トラストから助成を受けた研究者が、Springer Nature社の研究データ支援(Research Data Support)サービスを利用して研究データを公開する費用を先着順で支援するものです。

公開した研究データは、査読誌に投稿もしくは出版された論文に関連付けることが可能で、研究データはSpringer Nature社の雑誌で公開された論文に限定されません。研究データはCCコモンズライセンスのもと公開・管理されます。

また、ウェルカム・トラストの出版プラットフォームであるWellcome Open Researchで成果を発表する研究者は、投稿システムを経由して、研究データ支援サービスの利用オプションを使用することができます。

英国図書館(BL)、他の文化機関と連携し、オープンソースのプラットフォームを用いたリポジトリの構築事業を開始を発表

2018年7月2日、英国図書館(BL)は、他の文化機関と連携しての、オープンソースのプラットフォームを用いたリポジトリ構築事業の開始を発表しました。

文化機関が生み出した研究成果の可視性や影響度を高め、調査や活用を容易化することを目的としています。

オープンアクセス(OA)出版社のUbiquity Pressがリポジトリの構築を担当し、BLに加えて、大英博物館、テート、スコットランド国立博物館、ロンドン考古学博物館の研究成果が公開される予定となっており、同事業では、IROコンソーシアムやその他参加を希望する団体のための同サービスのワークフローと技術の開発も行われます。

リポジトリは、オープンソースのリポジトリソフトウェア“Samvera Hyku”を用いて構築され、2018年の後半には立ち上げられる予定です。

英国図書館(BL)セントパンクラス館、開館式から20年

2018年6月25日、英国図書館(BL)のセントパンクラス館が、1998年6月25日の開館式から20年を迎えました。

プレスリリースでは、この20年間の主な節目として、2006年のビジネス・知財センター(BIPC)の設置、2010年のラーニングセンターのリニューアル、2014年の新聞閲覧室開室などがあげられています。

British Library celebrates 20 years of iconic St Pancras building (BL,2018/6/25)
https://www.bl.uk/press-releases/2018/june/british-library-celebrates-20-years-of-iconic-st-pancras-building

英国王立化学協会、研究者向けウェブサービスKudosとのパートナーシップを更新

2018年6月22日、研究論文の共有や研究論文のインパクト向上などを支援する研究者向けのウェブサービスKudosが、英国王立化学協会(Royal Society of Chemistry)とのパートナーシップを更新したことを発表しました。

英国王立化学協会担当者は、Kudosは研究業績の影響力を最大化するための、実績あるサポート手段であるとコメントしています。また、Kudosの発表によれば、英国王立化学協会の雑誌に掲載された論文著者のうち1万人以上がKudosを利用しているとのことです。

Royal Society of Chemistry renews partnership with Kudos(Kudos、2018/6/22付け)
https://blog.growkudos.com/2018/06/22/royal-society-of-chemistry-renews-partnership-with-kudos/

英国のデジタル・文化・メディア・スポーツ省(DCMS)、図書館におけるメイカースペースに関する情報をまとめたウェブページを更新

2018年6月20日、英国のデジタル・文化・メディア・スポーツ省(DCMS)が、図書館におけるメイカースペースに関する情報をまとめたウェブページ“Libraries and makerspaces”を更新しました。

英・Libraries Taskforceが、図書館におけるメイカースペースに関するケーススタディ、リンク情報、リソース等を集めたものを公開しているもので、メイカースペースを設置済や設置作業中の図書館を示す地図も掲載されています。

英・Libraries Taskforceの活動計画“Libraries Deliver: an Ambition for Libraries in England 2016-2021”では、英国映画協会(BFI)のメディア施設“Mediatheque”へのメイカースペースの設置等のような連携事業の拡大支援を掲げています。

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