韓国

韓国国立中央図書館(NLK)、第14回図書館革新アイデア・優秀事例の審査結果を発表:新型コロナウイルスの感染拡大後の新たなサービス等

2020年9月22日、韓国国立中央図書館(NLK)が、第14回図書館革新アイデア・優秀事例の審査結果を発表しました。

最優秀賞には、京畿道の利川市図書館・利川市麻長図書館による「オンライン読書カフェ<私の部屋の図書館>の運営」(事例)が選ばれました。

優秀賞には、ソウル特別市麻浦中央図書館による「図書館、コロナを越えてニューノーマルを夢見る麻浦中央図書館の非接触サービス」(事例)、忠清南道生涯教育院による「記録と文章作成による世代間融合型文化コンテンツ、識字教室での高齢者と青少年による世代間の共感事業運営」(事例)が選ばれています。

奨励賞には、中央大学校文献情報学部による「図書館統合電子書籍アプリ開発案」(アイデア)、ソウル特別市江西区立江西英語図書館による「コロナ禍における現場での図書館キュレーションサービス、司書が作る本の弁当」(事例)、ソウル特別市道谷情報文化図書館による「閉鎖型図書館が文化サロンとして再生」(事例)、仁川広域市弥鄒忽(ミチュホル)図書館による「新型コロナウイルス感染症による危機で世に知られた公共図書館の先進的対応」(事例)、京畿道・坡州市委託図書館による「止まってしまった図書館、動く司書達、オンラインプラットフォームを活用した情報活用教育の企画協力」(事例)が選ばれました。

韓国科学技術情報研究院(KISTI)、科学技術情報プラットフォームScienceONにおいて、研究テーマの発展の全体的な流れを把握することができる「論文タイムラインサービス」の試験運用を開始

韓国科学技術情報研究院(KISTI)が、2020年9月21日から、KISTIが運営する科学技術情報提供プラットフォームScienceONにおいて、「論文タイムラインサービス」の試験運用を開始しています。

当該論文の引用・被引用情報を分析し、その論文を中心として、引用・被引用された論文を時系列順(タイムライン)に生成するもので、関心のある分野の研究テーマがどのように発展してきたか、その全体の流れを把握することが可能です。

これにより、研究者が既存の研究結果をもとに自身の研究を次の段階に発展させるとともに、隣接分野との融合研究を行うにあたって、論文の時系列情報を根拠に革新的な研究を発見し、また、研究の方向性を確立することに役立てることが期待されています。

ScienceON, ‘논문타임라인 서비스’ 개편(ScienceON、「論文タイムラインサービス」改編)(KISTI,2020/9/20)
https://www.kisti.re.kr/promote/post/news/5022?t=1600993924341

韓国国立中央図書館(NLK)、図書館利用者および国民のデジタルリテラシー強化のため、デジタルリテラシー教育協会と業務協約を締結

韓国国立中央図書館(NLK)が、2020年9月23日に、社団法人デジタルリテラシー教育協会と、図書館利用者および国民のデジタルリテラシー強化のため、業務協約を締結したと発表しています。

韓国の通信社NEWSISの報道によると、協約に基づき、両機関は、NLKの利用者を対象としたデジタルリテラシー教育の実施、デジタルリテラシー教育課程およびコンテンツの開発、共同推進事業における協力と支援、等において協力するとのことです。

また、9月25日・26日・28日の3日間、イベント「人工知能(AI)を活用したデジタル社会づくり」を共同で実施するとともに、11月には国民を対象に「デジタル市民教育」「メディアリテラシー教育」といった協力事業を推進すると報道されています。

また、NLKの館長の、デジタル社会への急激な変化や新型コロナウイルス感染症の感染拡大による非接触社会が深まっていることから、図書館によるデジタルリテラシー教育が階層・世代間のデジタル格差の減少に寄与することを期待するとともに、国内の図書館が、地域社会の住民を対象とした多様なデジタルリテラシー教育を開発・運営するために、今回の協力が良い事例となることを望むとの発言を紹介しています。

韓国国立中央図書館(NLK)、ロシア国立図書館(モスクワ)とオンラインによる館長会談を実施:デジタル資料の納本に関する情報共有やロシア国立図書館所蔵の北朝鮮発行資料等のデジタル化

韓国国立中央図書館(NLK)は、2020年9月16日、同館館長と、ロシア国立図書館(Russian State Library;モスクワ)の館長が、オンライン会談を実施したと発表しています。

新型コロナウイルス感染症の感染拡大下による両国の図書館の対応や展望、両国の図書館の主要政策や協力事業に関して意見交換を行なったもので、両機関では、非対面サービスへの転換においてデジタル化資料の収集がさらに重要になることから、デジタル資料の納本法の施行と制度化に関して情報を共有し、協議していくとしています。

また、新型コロナウイルス感染症の感染拡大により延期されているロシア国立図書館所蔵の韓国関連資料のデジタル化収集が今後正常化するよう、年内に相互協定を締結するとしています。NLKの説明によると、ロシア国立図書館の東洋文献センターには北朝鮮発行資料をはじめとする旧ソ連やロシアで韓国語で発行された資料が多数所蔵されているとのことです。

韓国国立世宗図書館、本に関する動画を作成する人気ブックチューバ―(BookTuber)による人文学講座をYouTubeでライブ配信

韓国国立世宗図書館が、2020年9月17日に、人気ブックチューバ―(BookTuber)による人文学講座(世宗アカデミー「ウム」)を同館のYouTubeチャンネルでライブ配信すると発表しています。

2020年度に開催する全8回の同講座の3回目にあたり、約15万4,000人の登録者がいるYouTubeチャンネル「겨울서점(キョウル書店) Winter Bookstore」を運営するブックチューバ―(本に関する動画を作成するYouTuber)であるキム・キョウル氏が、本と親しくなる方法としての読書の意味やアプローチ法等といった、なかなか実行が難しい読書と親しむ方法について話します。

新型コロナウイルス感染拡大下、読書の季節である9月に自分にあった読書法を見つけてもらうことも意図されています。

韓国国立中央図書館(NLK)、データ駆動型の図書館政策実現のため、韓国文化観光研究院と業務協約を締結

2020年9月16日、韓国国立中央図書館(NLK)と韓国文化観光研究院が業務協約の締結を発表しました。

持続可能な図書館データの活用および図書館政策策定の基盤を整備する事を目的としており、図書館に関するデータの共有、図書館データ・統計の改善、データ駆動型の図書館政策の研究、データの活用に関する広報、に関して協力を行ないます。

文化の分野では、データの生産者と分析主体が断絶していたことにより、データが有用に活用されてこなかったとし、データの生産者であるNLKとデータの分析者である韓国文化観光研究院が協力することで、同分野においても、政府のデジタルニューディール政策に沿った、データの収集・流通・活用のサイクルを活性化する模範事例が形成されることが期待されています。

韓国・全州市立図書館の12歳から16歳の目線にあわせて改修したフロアが「2020年大韓民国空間文化大賞」を受賞

2020年9月10日、韓国・文化体育観光部は、韓国・全羅北道の全州市立図書館が12歳から16歳向けに改修したフロア「우주로 1216」(宇宙で1216)が「2020年大韓民国空間文化大賞(大統領賞)」を受賞したと発表しています。

同賞は、2006年から同部と韓国建築協会が共同で実施している賞で、今回で15回目です。

35の候補のなかから専門家によって選ばれた同空間は、図書館の既成概念を壊し、図書館において、遊びや探究、体験ができるよう12歳から16歳の目線にあわせて1つのフロアを改修したことが、公共図書館の空間文化の新しい指針を見せたとして評価されました。

아이들 눈높이에 맞춰 재탄생한 도서관 ‘우주로 1216’, 2020 대한민국 공간문화대상 대상 수상(子どもの目線に合わせて再生した図書館「宇宙で1216」、2020大韓民国空間文化大賞受賞)(文化体育観光部,2020/9/10)
https://www.mcst.go.kr/kor/s_notice/press/pressView.jsp?pSeq=18279

韓国図書館協会(KLA)、図書定価制の改正に反対すると発表:オンラインでの署名活動に参加

2020年9月4日、韓国図書館協会(KLA)が、図書定価制の改正に反対するとし、オンラインでの署名活動に参加すると発表しました。

KLAの説明によれば、7月3日、文化体育観光部が、3年ごとに見直す同制度の官民協議会での意見集約を経て決定された合意を無視して図書定価制を再検討する通知をしたことに対し、再度過度な図書の割引が行われれば出版文化の生態系の維持を担保できないとし、8月19日にKLAを含む約30の出版・文化団体により「図書定価制死守のための出版・文化界共同対策委員会」が結成されました。KLAでは同委員会と連携し、オンラインでの反対署名活動を進めるとしています。

KLAでは、図書定価制が掲げる、韓国の文化国家の道(本を企画・作成・販売し、読書する豊かな国)をあきらめないとし、政府と大統領が我々と意見を共にすることを期待するとしています。

文化体育観光部では、8月10日に、合意を破棄したことはなく、官民協議会での議論を公開し、より広く意見を集め、社会的な合意を得ることができる改善案を準備していると発表しています。

韓国で第6回「禁書を読む週間」が始まる

韓国において、2020年9月1日から9月7日にかけて、第6回「禁書を読む週間」が「私たちは禁書を読む」をテーマに行われています。

同週間は、韓国図書館協会(KLA)・韓国司書協会・全国学校図書館司書協会や教職員・出版関係の団体が参加する「望ましい読書文化のための市民連帯」(바람직한독서문화를위한시민연대)の主催です。

先日、韓国・女性家族部が、同部による、多様性を尊重し、大人の感受性を育てるための子ども向けの読書事業において専門家が選定した図書134件のうち7件の回収を決定したことを受け、多様性を尊重する民主主義社会では、検閲・禁書に対して国家は慎重となる責任があるとし、2020年の同週間では、同部の措置への抗議の意味を込め、また、学校図書館や家庭・書店から、当該図書がなくなることのないよう、回収が決定された7件10冊を一緒に読むことで運動を広げていくとしています。

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