韓国

韓国国立中央図書館(NLK)、慶州市・独楽堂所蔵の古書・古文書等の展示を実施:民間所在の古文献調査・デジタル化の成果

2019年10月14日、韓国国立中央図書館(NLK)が、10月15日から12月15日まで、慶州市・独楽堂所蔵の古文献等の展示を実施すると発表しました。

NLKは、韓国の古文献の体系的管理や活用を担っており、2015年12月から3年間をかけて、慶州市の驪州李氏の独楽堂が所蔵する古文献の調査・デジタル化を実施し、3,043点の書誌及び画像をNLKの運営する韓国古典籍総合目録システムで登録・公開しました。

同資料を広報するため驪州李氏の宗家の許可を得て、今回展示を行うものです。

独楽堂の資料がソウルで展示されるのは初めてとのことで、独楽堂の所蔵する国指定の「宝物」16点など38点の古書・古文書が展示されるほか、独楽堂を建てた儒者・李彦迪の遺品11点も展示されます。

また、韓国の代表的建築物として宝物に指定されている独楽堂の「渓亭」を展示会場に再現しています。

韓国・京畿道の高陽市図書館センターと高麗大学校、メイカースペースの共有等を含む業務協約を締結:高陽市の小規模個人事業者による高麗大学校のメイカースペース利用が可能に

2019年9月5日、韓国・京畿道の高陽市図書館センターと高麗大学校が業務協約を締結し、その一環として、同大学のメイカースペースを共有することが発表されています。

4月に締結した、高陽市図書館センターと同市の小規模の個人事業者団体間の「メイカースペース 小規模個人事業者教育・コンサルティング支援業務協約」を発展させたもので、今後、高陽市の小規模個人事業者は、高麗大学校のメイカースペースに備えられている高性能の機器を活用して高品質な試作品を作成するとともに、経営コンサルティングを受けることができるようになります。

また、高陽市大化図書館では、メイカースペースの利用教育を実施するとともに、今後も、様々な機関と業務協約を締結し、地域の企業や小規模個人事業者に対して多様な創造的なプログラムを提供し、地域内の未来を導く人材の養成や、創造生態系の活性化に寄与すると述べています。

韓国・京畿道、既存の公共図書館の活性化と新しい役割の創出をはかる「公共図書館特性化サービス支援事業」を推進

韓国・京畿道が運営するニュースポータルサイトの2019年9月10日付けの記事において、京畿道内で開館した、または開館準備中の、専門に特化した公共図書館が紹介されています。

開館済(近日開館予定)の館としては、約2万冊の蔵書に加え楽器の貸出が可能な烏山市の音楽専門図書館、森の生態系に関する約2万1,000冊の蔵書に加え関連プログラムを実施する富川市駅谷図書館、11月21日開館予定で既存・若手の芸術家の発掘・育成や常設展を開催する議政府市の美術専門図書館が紹介されています。

また、京畿道では、2018年度から、図書館サービスの均衡的発展を目指して、既存の公共図書館の活性化と新しい役割の創出をはかる「公共図書館特性化サービス道費支援事業」を推進しており、道からの支援をうけて、安城市宝蓋図書館では漫画コーナー、城南市の板橋子ども図書館ではロボット体験館、富川市の遠美図書館では若者向け空間(作業コーナー、会議コーナー、コミュニケーションスペース)、楊州市のクムナム図書館では漫画資料室(タブレット端末によるウェブトゥーンやデジタル描画プログラムを開催)が改修・整備されました。

韓国・京畿道、公共図書館等での多文化サービス推進のための施策を実施:マニュアル作成・資料費充当・専門家養成

韓国・京畿道が、2019年9月5日付で、道内の公共図書館や「小さな図書館」において多文化サービスを推進するための施策を実施すると発表しました。

1点目は、公共図書館で活用可能な多文化サービスマニュアルの作成です。マニュアルは、図書館の多文化対応、多文化プログラムの企画・運営、多文化資料の購入等の実務的な内容で構成されます。また、サービス内容を地域による特徴をいかして類型化し、多文化拠点図書館や「小さな図書館」など10館で試験運営するとしています。

2点目は、多文化拠点図書館31館を選定し、資料購入費として1館あたり2,100万ウォンを充てるとしています。また、公共図書館・多文化支援センター・地域児童センターなど10か所でも多文化読書文化プログラムを試験実施するとしています。

3点目は、「グローバルガーディアン(多文化教育活動家)」養成です。地域の図書館や教育機関において多様な文化芸術・人文教育を担当する専門家として、国際結婚で韓国に移住した女性の社会適用と社会参加を促し、最終的には雇用創出に寄与することを目的とするものです。

韓国・文化体育観光部、韓国国立中央図書館長に新羅大学校文献情報学科の徐惠蘭教授を任命:開放型職位として初の公募

2019年9月2日、韓国・文化体育観光部は、韓国国立中央図書館(NLK)の館長に、新羅大学校文献情報学科の徐惠蘭(서혜란)教授を任命したと発表しています。任期は2019年8月31日から2022年8月30日までの3年間です。

同氏は、現在第6期大統領所属図書館情報政策委員会委員を務め、韓国図書館協会副会長・新羅大学校総合情報センター所長・図書館長といった経歴があり、その他、大統領所属情報公開委員会や国務総理所属国家記録管理員会の委員も務めています。

국립중앙도서관 관장에 서혜란 교수 임명(国立中央図書館館長に徐惠蘭教授任命)(韓国・文化体育観光部,2019/9/2)
https://www.mcst.go.kr/kor/s_notice/press/pressView.jsp?pSeq=17439

第11回日中韓文化大臣会合で、文化交流・協力を着実に進め、三国間関係を一層深めていくための議論をまとめた「仁川宣言」が採択:東京オリンピック・パラリンピックを機会にした日中韓共同文化プログラムの実施等

2019年8月29日から30日にかけて韓国の仁川広域市で開催された「第11回日中韓文化大臣会合」において、「仁川宣言」が採択されました。

日中韓三国の文化交流・協力を着実に進め、三国間関係を一層深めていくための議論をまとめたもので、主な内容として以下の3点があげられています。

・2020年の東アジア文化都市として、日本は北九州市、中国は揚州(ヤンチョウ)市、韓国は順天(スンチョン)市を決定。
・東アジア文化都市間の青少年交流等を推進、ASEAN文化都市や欧州文化首都との交流を推進。
・東京でのオリンピック・パラリンピックの機会に日中韓共同文化プログラムを実施し、中国と韓国が共同で参加できる方策を検討。

また、同宣言の「5.文化芸術分野での持続的な交流協力を通じた日中韓の理解増進」において「3国は3ヵ国間の国立博物館の協力、国立図書館の協力、国立美術館の協力を高く評価し、公共文化芸術機関および民間文化芸術機関間の交流協力においても支援、奨励していくことにした」とあります。

韓国・国立世宗図書館、映画のシナリオと著作権保護期間が満了した古典映画が閲覧可能な「韓国映画マルチメディアサービス」の館内提供を開始

2019年8月28日、韓国・国立世宗図書館が、9月2日から「韓国映画マルチメディアサービス」を開始すると発表しました。

これまでは韓国映像資料院のみで利用できたサービスですが、同館と同院が協定を締結し、同院が所蔵する著作権保護期間が満了した古典映画170点と、2014年以前に制作された韓国映画のシナリオ約1万5千冊を無料で閲覧することを可能としたものです。同協定には、済州漢拏図書館・春川市立青少年図書館・全州映画製作所も参加しています。

利用には同館の貸出会員登録が必要で、また、同館2階のメディア閲覧席の専用席を予約する必要があります。

国立世宗図書館は、今後も人文・文化芸術のハブ化のために関連サービスの拡充を、韓国映像資料院は、同サービスが利用可の言うな図書館の拡大やコンテンツの多様化を予定しています。

韓国国立中央図書館(NLK)、図書館ビッグデータの優秀活用事例・活用アイデアを募集

2019年8月28日、韓国国立中央図書館(NLK)が、、「図書館情報の渡し場(도서관 정보나루)」や「司書意思決定支援サービスSolomon」に搭載された「図書館ビッグデータ」の優秀活用事例及び新規の活用アイデアを10月1日まで募集すると発表しました。

今回の4回目の実施で、公共図書館を含む全館種、民間機関、個人(チームでの応募も可能)が応募可能です。

1次審査・2次審査を経て、10月8日に入賞作6点を発表する予定です。また活用事例・アイデアそれぞれの部門で大賞・最優秀賞・優秀賞を選定し、賞金が授与されます。

また、入賞作を集めた活用事例集を作成し、図書館情報の渡し場のウェブサイトで公開するほか、大賞受賞者は、10月に開催される全国図書館大会にて事例発表を行います。

韓国・文化体育観光部、モンゴルにて教育・文化分野の政府開発援助(ODA)による「小さな図書館」3館が開館したと発表:これまでアジア・アフリカ地域の13か国で123館の建設を支援

2019年8月22日、韓国・文化体育観光部は、教育・文化分野の政府開発援助(ODA)である「海外小さな図書館造成支援事業」により、モンゴルにおいて、8月21日に、「小さな図書館」3館が開館したと発表しています。

韓国は、同事業を、モンゴル国内においては2012年から実施しており、今回で16館目の開館です。

今回開館した図書館には、モンゴル教育文化科学スポーツ省が指定した必読図書に加え、モンゴル語に翻訳した韓国文学など6,000冊の図書が備えられています。また、K-POPや韓国映画・ドラマ・アニメ等韓国文化を見ることができる120台のパソコンや、マルチメディア機器も設置されています。

文化体育観光部では、2007年から2018年まで同業を通じて、アジア・アフリカ地域の13か国で123館の建設を支援してきました。今後9月にはベトナム・ナムディン省で3館、11月にはタンザニア・ダルエスサラームで3館を開館させる予定です。

韓国・文化体育観光部・韓国図書館協会(KLA)・全国国公立大学人文学部長協議会、2019年8月から11月にかけて、全国9つの図書館で「図書館知恵の学校」を試行

韓国・文化体育観光部・韓国図書館協会(KLA)・全国国公立大学人文学部長協議会が連携し、全国9つの図書館で「図書館知恵の学校」を、2019年8月から11月にかけて試行すると発表されています。

人文学の普及を目指す「図書館道の上の人文学」事業を深化させるために実施するもので、「主体的に省察する人生の人文学」「生活を変える実践の人文学」「ともに生きる共生の人文学」を目標に、人生の価値と意味を人文学的に省察することを通して深め、再構成し、共同体的な人生の知恵に昇華する賢明な市民を増やすことが目的です。

また、図書館という文化施設を活用して、高学歴の退職者の人文学へのニーズを満たし、人文学を専攻する人材の専門知識を社会的に活用し、需要・供給の面で好循環をもたらすことも期待されています。

購読・討論・研究会・個人指導・課題への取組といった全12回のプログラムで、以下の通り各地の大学と図書館が連携して行なわれます。

(ソウル特別市)ソウル大学校
・韓国国立中央図書館「ライティングで学ぶ人生の知恵」
・麻浦中央図書館「共存の知恵」
・江南図書館「歴史のなかの人生の知恵:『史記』を通してみる人間像」
・広津情報図書館「西洋古典で学ぶ人生の知恵」

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