韓国

韓国・慶尚大学校図書館、2020年5月1日から再開館:導線の一本化や座席の配置を工夫

新型コロナウイルス感染症拡大防止のため2020年3月26日から臨時休館していた韓国・慶尚南道の慶尚大学校図書館が、5月1日から、再開館しています。

中央図書館・医学図書館・海洋科学図書館・古文献図書館は5月1日から、法学図書館は5月4日からの開館で、開館時間は午前9時から午後6時まで、土曜日・日曜日は休館です。また、分館を含めて図書館以外にある閲覧室は閉鎖したままです。

再開にあたっては以下の措置をとるとしています。

・入退館時、マスクの着用や消毒を案内。
・大学関係者以外の利用制限。
・西側出入り口閉鎖による導線の一本化。
・閲覧室においては1メートルから2メートルの距離を置いて一方向に座席を配置。
・朝、夕に換気を実施し、随時消毒剤の散布を実施。

韓国科学技術情報研究院(KISTI)、国内外の新型コロナウイルス関連論文及び研究データをプラットフォームKOAR・DataOnを通じて公開すると発表

2020年4月24日、韓国科学技術情報研究院(KISTI)が、国内外の新型コロナウイルス関連論文及び研究データをオープンアクセス(OA)プラットフォームKOAR及び国家研究データプラットフォームDataOnを通じて公開すると発表しました。

米国、EU等の17か国の関連省庁が参加するオンライン会議に基づくもので、韓国においては、新型コロナウイルス関連の公共データのデータストアの役割をKISTIが担うこととなり、KOARとDataOnを用いて全世界に公開することとなったものです。

KISTIでは、国内の関係機関と連携協力し、国内の研究論文の無料公開を拡大する予定としています。また、KOARではOAである新型コロナウイルス関連論文1万7,000件にアクセス可能であり、bioRxiv・medRxivといったプレプリントサーバーについては公開後1週間以内に利用可能となります。

韓国国立中央図書館(NLK)、公共図書館の貸出データをもとに分析したリンドグレーン記念文学賞受賞者関連作品の最近3年間の貸出状況の調査結果を発表

2020年4月20日、韓国国立中央図書館(NLK)が、公共図書館の貸出データをもとに分析した、リンドグレーン記念文学賞受賞者関連作品の最近3年間の貸出状況に関する調査結果を発表しました。4月23日の「世界本の日」や、2020年の同賞を、韓国の絵本作家ペク・ヒナ氏が受賞したことをうけてのものです。

ペク氏の作品や、韓国語で出版された232点の作品を対象に、公共図書館用のビックデータ分析プラットフォーム“도서관 정보나루”の公共図書館1,003館の貸出データ56万8,735件を用いて分析したものです。

同賞受賞作品の中ではペク氏の『알사탕(あめだま)』が最も多く貸出されており、続いて『수탕 선녀님(天女銭湯)』, 『이상한 엄마(天女かあさん)』, 『달 샤베트(月のシャーベット)』, 『이상한 손님(ちょっと変わったお客様)』と8位まで同氏の作品が続きます。

韓国以外のものでは、ヴェルナー・ホルツヴァルト/ヴォルフ・エァルブルッフ『うんちしたのはだれよ!』が最も貸出され、モーリス・センダック『まよなかのだいどころ』、ルース・クラウス『うちがいっけんあったとさ』と続きます。

また、性別・年齢別貸出分析結果として、ペク氏の作品は7歳の女の子に最も人気があり、7歳の男の子、8歳の女の子、6歳の女の子と続きます。

韓国・国立世宗図書館、自宅から接続可能な電子書籍サービスを段階的に拡大:新型コロナウイルス感染症の長期化に対応

2020年4月20日、韓国・国立世宗図書館が、新型コロナウイルス感染症の長期化に対応し、自宅から接続可能な電子書籍サービスを段階的に拡大すると発表しています。同館の貸出会員が対象です。

4月1日から8月30日まで、韓国の電子書籍学術論文サービスKRpiaを館外から利用できるようにし、国内電子書籍サービスBookRailを提供します。また5月から12月まで、国内の新刊図書要約情報等を提供するBOOKZIPを通して7,000冊の人文教養書を提供します。

海外の電子書籍については、5月から12月まで、OverDriveを通して、英語の原書が利用可能なほか、子どもの英語教材として活用されている“Highlights ELibrary”を提供する予定です。

今後とも継続的に電子書籍サービスを拡大するとしています。

韓国・大統領所属図書館情報政策委員会、新型コロナウイルス感染症に関する世界各国の図書館政策及び国内の公共図書館の運営状況(第2報)を発表

2020年4月17日、韓国・大統領所属図書館情報政策委員会が、同委員会がとりまとめた新型コロナウイルス感染症に関する各国の図書館にかかわる政策(4月16日付)、及び、文化体育観光部図書館政策企画団がとりまとめた、韓国国内の公共図書館の臨時休館や代替サービスの現状(4月9日付)について発表しました。

3月31日発表分に続く第2報です。

国内公共図書館の運営状況ですが、2月11日から現在までの間で臨時休館している館は1,141館中1,109館(97.2%)となっています。

また、4月9日午前9時現在、休館のため代替サービスを行っている館は877館(76.9%)で、行っているサービスとしては、

・貸出サービス:894館(78.4%)
スマート図書館(274館)、ドライブスルー(83館)、配達(185館)、予約貸出(206館)、地域書店希望図書貸出(146館)

・デジタル図書館:702館(61%)
電子書籍、オンラインコンテンツ、オーディオブック、録音図書の提供

・その他:402館(35%)
貸出期間の延長、電子展示会、オンライン講座等

があげられています。

韓国国会図書館(NAL)と韓国科学技術情報研究院(KISTI)、新しい情報サービス環境構築を目的としたビックデータ・人工知能(AI)活性化のための包括業務協約を締結

2020年4月14日、韓国国会図書館(NAL)と韓国科学技術情報研究院(KISTI)が、ビックデータ・人工知能(AI)活性化のための包括業務協約を締結したと発表しています。

今回の協約締結を通して、両機関のデジタル情報の相互共有と共同利用体制整備で協力し、AI活性化のために蓄積された情報インフラ及び情報化技術とビックデータを活用することで、研究開発の革新と支援のための新しい情報サービス環境を構築するとしています。

KISTIの発表によると、KISTIでは、機械学習データの構築、学習データの前処理、データ処理のためのキュレーション技術の開発、データの品質高度化推進、を担当するとし、国内外の論文約1億件・研究報告書約26万件・科学技術研究者136万人といった科学技術コンテンツを人工知能が活用できるデータキュレーションを構築します。また、科学技術情報と研究データを基盤としたAIの将来にニーズに対応できるよう各分野の研究機関と継続的に協力関係を構築する計画であるとしています。

あわせて、両機関では、新型コロナウイルス感染症により経済的に困難な状況に陥っている出版業界と書店での消費の振興を目的とした“Book Bucket Challenge”の実施も提案されています。

新型コロナウイルス感染症の拡大と国立図書館の対応

新型コロナウイルス感染症の拡大が続く中、各国の国立図書館でも来館サービスの休止が相次いでいます。米国、英国、フランス、イタリア、ドイツ、中国、韓国の国立図書館について、各館ウェブサイトの情報から2020年4月15日時点での対応状況をまとめました。

韓国図書館協会(KLA)等10団体、ソウル特別市による司書等の権益保護・地位向上に関する条例案への声明を発表:適用範囲の拡大・同一労働同一賃金の明記等を要望

2020年4月13日付で、韓国図書館協会(KLA)は、KLAソウル・仁川・京畿道地区協議会、KLA光州・全南地区協議会、韓国私立大学校図書館協議会、韓国専門大学図書館協議会、韓国専門図書館協議会、韓国神学大学校図書館協議会、韓国医学図書館協議会、韓国学校図書館協議会、韓国視覚障害者図書館協議会と共同で、ソウル特別市による司書等の権益保護・地位向上に関する条例案への声明を発表しました。

声明では、条例の制定について歓迎する一方、KLAは条例制定にあたって「司書の権益改善タスクフォース」にも参加したものの、条例案では、当初の趣旨をいかすためには不十分な内容であるとして、より実効性がある条例を制定するために以下の3点を要望しています。

・条例制定の趣旨を生かすため、適用範囲を「ソウル市に所在するすべての公共図書館で勤務する司書等」と拡大すること。

・司書などの処遇改善に直結する同一労働同一賃金を実現できるよう条例に明示すること。

・司書等の権益向上のための教育監と基礎自治体の首長相互の実質的な協力関係を条例に明示すること。

韓国・国立障害者図書館、新型コロナウイルスの感染拡大をうけ、聴覚障害者のための読書プログラムをオンラインで実施:手話映像資料を10回分提供

2020年4月13日、韓国国立中央図書館(NLK)が、所管する国立障害者図書館が、2020年4月14日から6月23日まで、障害者図書館のウェブサイトを通じて、聴覚障害者のための読書プログラムを行なうと発表しています。

同館では、2013年から聴覚障害者の識字力向上と読書活性化を目的に、手話読書プログラムを行なっていますが、今年は新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、集合しての講座ではなく、オンラインで行なうことなりました。

同館が、手話映像資料を10回分提供しており、同館会員であればだれでも無料で利用することができます。

同館では、新型コロナウイルス感染症により情報へのアクセスが困難となった聴覚障碍者が知識情報から疎外されないように準備したとしています。

韓国・文化体育観光部、オンライン授業を開始した学校を支援することを目的に、所管する国立博物館・美術館の展示資料や教育コンテンツを各館のウェブサイトを通じて提供すると発表

2020年4月10日、韓国・文化体育観光部は、新型コロナウイルス感染症の影響で、オンライン授業を開始した学校での活用を目的に、所管する国立博物館・美術館の展示資料や教育コンテンツを各館のウェブサイトを通じて提供すると発表しました。

国立中央博物館は、同館ウェブサイトの「オンライン学習映像資料室」において、学校の授業支援を目的に、国立博物館の展示資料や教育コンテンツ150点を選定し公開しました。博物館の教育プログラムとして製作した子ども用歴史アニメ、青少年用の進路探索映像、教員用の文化財に関する講義資料などが含まれます。国立中央博物館では、学校の授業に容易に活用できるよう、150のコンテンツを「先史から統一新羅時代」「高麗から大韓帝国時代」「他の国と地域」「博物館の世界」の4つの項目に分け、コンテンツごとに学年別教科と単元名を掲載したリストも提供しています。

国立民俗博物館では、同館ウェブサイトの「子どもオンライン教育資料」において、韓国・フィリピン・インド・タイといった多くの国の文化関連の学習教材、資料情報カードといったものを含む「多文化パッケージ」コンテンツ約120件を見ることができます。

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