国立図書館

カナダ研究図書館協会(CARL)とカナダ国立図書館・文書館(LAC)、カナダ国内で出版された冊子体資料の共同管理プロジェクトを実施

2019年10月10日、カナダ研究図書館協会(CARL)とカナダ国立図書館・文書館(LAC)は、カナダ国内で出版された冊子体資料の共同管理プロジェクトの実施を発表しました。

冊子体出版物の共同保存管理の必要性がますます高まっていることを背景として、現在の状況の調査と今後の取り組みを提言するために、CARLとLACはカナダの冊子体出版物の共同管理とアクセスに関する国家戦略の設計と実施を目的としたワーキンググループを設立しました。CARLとLACは、デジタル化についても冊子体資料の保存要件やアクセス提供に影響を与えることから関連事業である、としています。また、国家戦略が他の国々の類似した取り組みを活用し補完することができるように、ワーキンググループは、国際的な冊子体資料共同管理のイニシアチブと連携・協調する予定です。

韓国国立中央図書館(NLK)、慶州市・独楽堂所蔵の古書・古文書等の展示を実施:民間所在の古文献調査・デジタル化の成果

2019年10月14日、韓国国立中央図書館(NLK)が、10月15日から12月15日まで、慶州市・独楽堂所蔵の古文献等の展示を実施すると発表しました。

NLKは、韓国の古文献の体系的管理や活用を担っており、2015年12月から3年間をかけて、慶州市の驪州李氏の独楽堂が所蔵する古文献の調査・デジタル化を実施し、3,043点の書誌及び画像をNLKの運営する韓国古典籍総合目録システムで登録・公開しました。

同資料を広報するため驪州李氏の宗家の許可を得て、今回展示を行うものです。

独楽堂の資料がソウルで展示されるのは初めてとのことで、独楽堂の所蔵する国指定の「宝物」16点など38点の古書・古文書が展示されるほか、独楽堂を建てた儒者・李彦迪の遺品11点も展示されます。

また、韓国の代表的建築物として宝物に指定されている独楽堂の「渓亭」を展示会場に再現しています。

ガース・ブルックス氏、米国議会図書館(LC)によるガーシュウィン賞を受賞

2019年10月2日、米国議会図書館(LC)は、2020年のガーシュウィン賞の受賞者を、米国のカントリー歌手、作曲家であるガース・ブルックス氏に決定したと発表しました。

2007年に、LCにより創設されたガーシュウィン賞は、米国を代表する作曲家・ガーシュウィン兄弟(Ira Gershwin、George Gershwin)にちなみ、ポピュラー音楽で世界の文化に大きな影響を与えた作曲家・演奏家に対し贈られる賞です。

賞は、2020年3月にワシントンD.C.で開催されるオールスタートリビュートコンサートにおいて授与されます。コンサートの様子は、公共放送サービス(PBS)を通じて全米で放映されます。

ルクセンブルク国立図書館(BnL)の新館が開館:90言語以上の図書・DVD・録音資料等を所蔵し館内に音楽室等も設置

ルクセンブルク国立図書館(BnL)の新館が、2019年9月30日の落成式を経て、翌10月1日から開館しました。

Luxembourg Times紙の2019年10月1日付の記事によると、BnLの新館は10年の準備期間、5年の建築期間、180万点以上の資料の4か月にわたる移転期間を経て開館しました。新館の建築費は1億1,100万ユーロであり、ルクセンブルク語からスカンジナビア語、アフロ・アジア語、ラテン語、ヘブライ語、サンスクリット語、現代インド語など、90言語にわたる図書・DVD・録音資料等のコレクションを所蔵していることを特徴として挙げています。その他、電子ピアノや利用可能な楽譜、遮音設備を備えた「音楽室」や児童書と子ども用のおもちゃを備えた「ファミリールーム」など、館内の特徴的な設備についても紹介されています。

米国国立医学図書館(NLM)、“PubMed Labs”で公開中のPubMed更新版への機能追加を発表:検索結果のCSV形式による保存等が可能に

2019年10月8日、米国国立医学図書館(NLM)が、“PubMed Labs”で試験公開中のPubMed更新版へ機能追加を行ったことを発表しています。

今回の機能追加により、検索結果のCSV形式による保存、My NCBIアカウントで設定したフィルターの利用、検索結果の保存先に“Collections”と“My Bibliography”を追加したことによるMy NCBIアカウント上での文献管理機能の強化、My NCBIアカウント上での検索式アラート機能の設定等が可能になっています。

また、NLM提供の他のデータベースとの統合により、PubMed更新版の検索結果から書誌・所蔵データベースNLM CatalogやMeSH(医学件名標目表)検索データベースMeSH Databaseへ遷移することが可能になっています。

その他、トップページにFAQやユーザーガイド、Advanced Search Builder、MeSH Databaseなどよく使われるページへのリンクが追加されています。

米国国立医学図書館(NLM)、2019年9月に開催したPubMed更新版に関するウェビナーの要点等を同館ウェブサイトに掲載:PubMedリニューアルは2020年初頭に実施予定

米国国立医学図書館(NLM)が、2019年9月に開催したPubMed更新版に関するウェビナー“A New PubMed: Highlights for Information Professionals”について、要点・Q&A等を同館のウェブサイトに掲載しています。

NLMが掲載した同ウェビナーに関する要点では、リニューアル予定のPubMed更新版について、主として次のことが示されています。

・“PubMed Labs”上でPubMed更新版のテストが可能である
・PubMed更新版は、現在Advanced Search Builder、検索履歴(History)・検索詳細(Search Details)の参照機能、フィルターによる絞り込み、My NCBIアカウントの利用等の機能を備えている
・2020年初頭にPubMed更新版が基本システムになる予定である
・PubMed更新版が基本システムになった後、現行のPubMedへの全てのリンクがリダイレクトされる
・現行のPubMedはリニューアル後も数か月間は利用可能になる予定である

また、PubMed更新版の主な検索の仕様として次のことを挙げ、現行のPubMedと同等の機能が利用可能であることを案内しています。

米国議会図書館(LC)、障害者サービス部門「視覚障害者及び身体障害者のための全国図書館サービス(National Library Service for the Blind and Physically Handicapped)」の名称を変更

2019年10月1日、米国議会図書館(LC)は、同館の障害者サービス部門である、視覚障害者及び身体障害者のための全国図書館サービス(National Library Service for the Blind and Physically Handicapped:NLS)の名称変更を発表しました。

新しい名称は“National Library Service for the Blind and Print Disabled”です。

略称NLSは変わりませんが、LCが2018年後半に定めたグラフィック・アイデンティティに基づきロゴを新しくしています。

名称変更は、旧名称での時代遅れの言葉に対応するとともに、同館のサービスの範囲を明確に伝えることを意図しており、米国で発効したマラケシュ条約とも密接に連携させています。

英国図書館(BL)、日本で「ハリー・ポッターと魔法の歴史」展を開催

2019年10月1日、英国図書館(BL)は、『ハリー・ポッターと賢者の石』の日本での出版20周年を記念し、特別展「ハリー・ポッターと魔法の歴史」を日本で開催すると発表しました。

BLが2017年に開催した“Harry Potter: A History of Magic”の国際巡回展で、2018年の米・ニューヨーク歴史協会での開催に続くものです。

2020年9月5日から11月8日にかけて兵庫県立美術館(神戸市)で、2020年11月21日から2021年2月7日にかけて東京ステーションギャラリー(東京都千代田区)にて開催されます。

@britishlibrary(Twitter,2019/10/1)
https://twitter.com/britishlibrary/status/1178985770780155911

国立国会図書館、外国の視覚障害者等への視覚障害者等用データ送信サービスを開始

2019年10月1日、国立国会図書館(NDL)は、「盲人、視覚障害者その他の印刷物の判読に障害のある者が発行された著作物を利用する機会を促進するためのマラケシュ条約」 (マラケシュ条約)締約国を対象とする、視覚障害者等用データ送信サービスを開始したことを発表しました。

外国の視覚障害者等への視覚障害者等用データ送信サービスを開始しました(NDL, 2019/10/1)
https://www.ndl.go.jp/jp/news/fy2019/191001_01.html

参考:
CA1831 - マラケシュ条約―視覚障害者等への情報アクセスの保障に向けたWIPOの取り組み / 野村美佐子
カレントアウェアネス No.321 2014年9月20日
https://current.ndl.go.jp/ca1831

国立国語研究所、英国図書館(BL)が所蔵する天草版『伊曽保物語』の原本画像と翻字本文対照を公開

2019年9月26日、国立国語研究所は、英国図書館(BL)が所蔵する天草版『伊曽保物語』の原本画像と翻字本文対照を公開したことを発表しました。

『伊曽保物語』の説話部分の原本画像と翻字本文3種(漢字仮名翻字、片仮名翻字、訓令式ローマ字翻字)を試験公開ページで閲覧することができます。閲覧にあたって、原本画像と翻字本文を重ねて表示する「重ね」モードと、原本画像と翻字本文を左右に対照表示させる「並べ」モードを利用することができます。また、「重ね」モード、「並べ」モードともに、翻字本文3種(漢字仮名翻字、片仮名翻字、訓令式ローマ字翻字)を切り替えて表示させることが可能です。

なお試験公開ページの推奨動作環境は、Windows OS上の Microsoft Edge、Mozilla FireFox、Google Chome等である、としています。

2019年度のニュース一覧(国立国語研究所)
https://www.ninjal.ac.jp/newsyears/2019/
※2019年9月26日付けのニュースに「大英図書館蔵天草版『伊曽保物語』原本画像・翻字本文対照を公開しました。」とあります。

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