大学図書館

【イベント】シンポジウム「書物の記述・世界の記述――書誌が描く18世紀啓蒙の世界」(12/20・国立)

2019年12月20日、一橋大学佐野書院(東京都国立市)において、「啓蒙の言説圏と浮動する知の境界:貴重書・手稿・デジタル資料を総合した18世紀研究」(科研費基盤研究B)研究グループが主催するシンポジウム「書物の記述・世界の記述――書誌が描く18世紀啓蒙の世界」が開催されます。

書誌学と思想史研究の両面から西洋貴重書それ自体が持つ価値に迫るシンポジウムであり、書物に即した研究にはどのような可能性があるか、図書館の現場で作成される書誌記述はどのようにして研究に活かされているか、その一端の紹介が行われるとあります。

参加無料、事前申し込み要です。当日の主なプログラムは次のとおりです。

・モデレーター:福島知己氏(帝京大学経済学部)

・旧体制下フランスにおける地下出版――リヨンの印刷業者ブリュイゼによる海賊版『エミール』(1762年)の舞台裏
坂倉裕治氏(早稲田大学教育・総合科学学術院)

・書誌学と思想史研究をつなぐ――書誌から読み解く『百科全書』――
小関武史氏(一橋大学大学院法学研究科)

・西洋古典籍の書誌学的研究成果と図書館総合目録への反映 ――現状と課題について――
松波京子氏(名古屋大学附属図書館研究開発室)

・全体討論

フィンランドのコンソーシアム“FinELib”、2019年12月現在のWiley社、Sage社、Taylor & Francis社との学術雑誌契約の交渉進捗状況を公表

フィンランドの大学・研究機関・公共図書館からなるコンソーシアム“FinELib”は、2019年12月5日付で、2019年12月現在の主要学術出版社との学術雑誌契約の交渉進捗状況を報告した記事を投稿しました。

“FinELib”は、研究者・学生が購読雑誌掲載論文へアクセス可能になり、かつ自身の研究成果を費用負担不要で無制限にオープンアクセス(OA)化できるように、フィンランドの研究コミュニティを代表して主要学術出版社と契約交渉を行っています。投稿された記事ではWiley社、Sage社、Taylor & Francis社との契約交渉の進捗状況を以下のように報告しています。

・Wiley社との長期間に渡る交渉は進展を見せており、OA出版要項を含む2020年から2022年までの新契約締結の見込みが立っている。しかし契約の細部事項を巡って現在も交渉が続いている。

・Sage社との交渉も進展を見せており、OA出版要項を含んだ3年間の新契約について現在細部事項の議論を行っている。

・2019年初めに交渉が決裂したTaylor & Francis社とは、2019年秋に交渉が再開されている。しかし交渉の先行きは不透明である。

英国国立・大学図書館協会(SCONUL)、「ハーグリーヴズ・レビュー」を受けた2014年の著作権法改正による図書館への影響の平易なガイドとしてブリーフィングペーパーを公開

2019年11月22日、英国国立・大学図書館協会(SCONUL)、知的財産制度の見直しに関する報告書「ハーグリーヴズ・レビュー(Hargreaves Review)」を受けて2014年に改正された著作権法による図書館への影響の平易なガイドとして、ブリーフィングペーパーを公開したことを発表しました。

公開されたブリーフィングペーパーは、学術図書館サービスの責任者・図書館間の資料提供やドキュメント・デリバリー・サービスの担当者・著作権の専門家を対象に作成されています。著作権法の改正が、デジタルコンテンツの提供・利用者向けの複写・保存目的の複製といった主要な図書館サービスへ与える影響に焦点を当てた内容となっています。

またブリーフィングペーパーには、何が許可されているのかを明らかにして、学術図書館が効果的なサービスを実現できるように、英国内の3つの大学図書館を取り上げて、改正された著作権法の条項をどのように利用しているかを説明したケース・スタディが含まれています。

UCLA映画テレビアーカイブ、米・カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)図書館と統合

2019年12月4日、米・カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)は、映画テレビアーカイブ(Film & Television Archive)が、図書館に統合されたことを発表しています。

これまで、演劇・映画・テレビ学部によって運営されていた同アーカイブは、今後、同館のコレクションとあわせて、同館のデジタルプラットフォームを通じてアクセスを拡大させる予定としています。

同アーカイブの事務所・保存ラボ・書庫は、これまで通り、サンタクラリタのパッカード人文研究所に設置され、UCLAパウエル図書館のアーカイブ調査研究センターがアーカイブ資料のアクセスポイントとして機能します。

UCLA図書館は、UCLAの研究とコレクションに世界中からアクセスできるようにすることを目的とした“OpenUCLA”事業を行っており、今回の統合は、同館の2019・2020年度の主要プロジェクトの1つです。

京都大学図書館機構、リーフレット「これからのリサーチデータマネジメント(RDM)」を公開

2019年12月5日、京都大学図書館機構が、リサーチデータマネジメントの概要を記載したリーフレット「これからのリサーチデータマネジメント(RDM)」を公開しました。

「PDF 裏表二つ折り」、「A4用」の2種類あります。

【図書館機構】リーフレット「これからのリサーチデータマネジメント(RDM)」を公開しました(京都大学図書館機構, 2019/12/5)
https://www.kulib.kyoto-u.ac.jp/bulletin/1383749

これからのリサーチデータマネジメント(RDM) ※PDF 裏表二つ折り [PDF:2ページ]
https://www.kulib.kyoto-u.ac.jp/uploads/RDM_leaflet_201911.pdf

E2204 - 環太平洋研究図書館連合(PRRLA)2019年総会<報告>

2019年9月1日から4日まで,環太平洋研究図書館連合(PRRLA;E1979,E2086参照)の2019年総会が韓国の高麗大学校で開催された。PRRLAには米国,カナダ,中国,韓国,シンガポール,インドネシア,オーストラリア等の太平洋をとりまく地域から43の大学等の図書館が加盟し,図書館の機能向上にむけた様々な活動を行っている。東北大学は例年総会に参加し,事例報告も一昨年の中国,昨年の米国での総会に続き三年連続で行っている。総会参加は通常は図書館長と随行1人であるが,2019年度は東北大学からは筆者を含む図書館職員2人での参加となった。

人文・社会科学分野のオープンアクセス(OA)の単行書の出版を促すイニシアチブ“Toward an Open Monograph Ecosystem(TOME)”のウェブサイトが公開

2019年12月3日、人文・社会科学分野のオープンアクセス(OA)の単行書の出版を促すイニシアチブ“Toward an Open Monograph Ecosystem(TOME)”のウェブサイトが公開されました。

TOMEは米国大学協会(AAU)・北米研究図書館協会(ARL)・Association of University Presses(AUPresses)により2017年から5年間の試験事業として開始されたプロジェクトで、今回のウェブサイトの公開は、人文・社会科学分野の研究成果へのアクセスを増やしたい学者・出版社・図書館員・大学職員によるコミュニティを構築することが目的で、TOMEの支援を受けての出版に興味を持つ著者や出版社への情報が提供されています。

これまでTOMEの助成により、28冊の単行書がOAとして出版されており、現在も30冊を超える単行書が作成作業中であると紹介されています。

リポジトリソフトウェアDspace ver. 5とver. 6 のOpenAIREの最新メタデータガイドライン対応を目指す機能拡張がカナダの大学図書館を中心とした共同事業として開始される

2019年12月2日、オープンアクセスリポジトリ連合(COAR)は、オープンアクセス(OA)学術コンテンツの国際的データベースであるOpenAIRE経由で、リポジトリソフトウェアDspaceが世界各国で提供するコンテンツの大部分が発見できるように、カナダの複数の研究図書館が資金提供を実施することを発表しました。

ネットワーク上に分散したリポジトリコンテンツに対して、コンテンツ発見等のサービスを構築するためには高品質で包括的なメタデータが必要になります。そのため欧州・ラテンアメリカ・カナダなどの世界のいくつかの地域のリポジトリネットワークは、OpenAIREの最新のメタデータガイドライン“OpenAIRE Guidelines for Literature Repository Managers v4”を採用しています。しかしこのガイドラインに対応するために、リポジトリプラットフォームはメタデータの公開方法の変更が必要になります。最新のリポジトリソフトウェアはガイドラインに対応しているものの、多くの機関では旧バージョンのリポジトリソフトウェアが使用されており、ガイドラインに対応していない、もしくは自機関でソフトウェア開発を行うことが困難な状況にあります。

図書館のコンテンツプロバイダーに「COUNTER実務指針第5版」への迅速な移行・対応を求める国際的な図書館コミュニティ連名の要求書が公開される

2019年11月26日付で、英国国立・大学図書館協会(SCONUL)等の国際的な図書館コミュニティが連名で、2019年1月に発効した電子リソースの利用統計の記録と交換のための実務指針「COUNTER実務指針第5版」への図書館のコンテンツプロバイダーの迅速な移行・対応を求めた要求書が公開されています。

要求書では図書館コンテンツプロバイダーに対して、「COUNTER実務指針第5版」で提供される一貫性のある、比較可能で、信頼できる利用データは、図書館が購読する電子リソースの価値の理解と実証に重要であること、「COUNTER実務指針第4版」のみでコンテンツの利用データを提供している場合COUNTERに準拠しているとは言えなくなっていること、「COUNTER実務指針第5版」はCOUNTERのウェブサイトで利用可能になっていること等に言及しています。

Unpaywallを通じて神戸大学学術成果リポジトリ(Kernel)が利用可能に

2019年12月4日、神戸大学附属図書館が、Unpaywallを通じて神戸大学学術成果リポジトリ(Kernel)が利用可能になったと発表しています。

同館では、Kernelに登録された論文が閲覧される可能性が更に向上したとして、教員に対してKernelへの論文の登録を呼びかけています。

Unpaywallを通じてKernelを利用できます(神戸大学附属図書館, 2019/12/4)
https://lib.kobe-u.ac.jp/libraries/14799/

参考:
Elsevier社、Scopusで検索可能なオープンアクセス(OA)論文の拡充を発表:UnpaywallのOA論文に関するデータ統合作業が終了
Posted 2018年12月12日
https://current.ndl.go.jp/node/37205

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