研究図書館

フランスのコンソーシアムCouperin、Springer Nature社が購読料の値下げに応じることを発表

2018年10月16日、フランスの学術機関のナショナルコンソーシアムCouperinは、Springer Nature社が購読料の値下げに応じることを発表しました。今回の交渉は約21か月間続き、値下げは購読料とAPCの二重支払の解消のために行われます。

今回の契約は、前回の契約よりも雑誌の数を少し減らし1,121誌の購読となります。2018年から2020年の3年間で購読料を値下げするオプションが複数示されており、最初に大きく割引し2年目以降は少しずつ値上げする案と、3年間で段階的に割引を行う案があります。

プレスリリースでは、2018年10月10日現在、80近くの機関がいずれかのオプションを選択のうえ購読を更新し、約10機関は更新しないことを決定し、約30機関はまだ最終的な決定を下していないとしています。

OCLCとIthaka S+R、報告書“University Futures, Library Futures: Aligning library strategies with institutional directions”を公開

2018年10月18日、OCLCとIthaka S+Rが、報告書“University Futures, Library Futures: Aligning library strategies with institutional directions”を公開しました。

コレクション規模に基づいて図書館を評価するモデルが変化していることに鑑み、様々なタイプの大学における新しいサービスを調査し、各サービスの重要性を正確に評価するための枠組みを示したものです。

報告書では、研究・教養教育・職業教育という教育活動及び提供形態によって特徴づけられる米国の高等教育機関モデルと、主要な9つの図書館サービスの枠組みを比較し、図書館のサービス内容が大学の優先事項に対応しているという仮説を検証する作業が行われています。

【イベント】第3回 SPARC Japan セミナー2018「オープンアクセスへのロードマップ: The Road to OA2020」(11/9・東京)

2018年11月9日、東京都千代田区の国立情報学研究所(NII)で、第3回 SPARC Japan セミナー2018「オープンアクセスへのロードマップ: The Road to OA2020」が開催されます。

OA2020について、基本的な理念やオープンアクセス(OA)に至るまでのロードマップなどを参考にしながら、日本における最適なOAモデルへの移行方法を考えるきっかけとなる情報共有の場を提供することを目的としています。

参加費は無料ですが、定員は70人で、事前の申込が必要です。申込受付は10月26日開始の予定です。当日は動画中継も予定されています。

主な内容は次のとおりです。

・OA2020について(仮)
Ralf Schimmer氏(Head of Information Provision, Max Planck Digital Library)

・日本におけるOAの推進について(1)(仮)
大隅典子氏(東北大学副学長/附属図書館長/医学部・医学系研究科教授)

・日本におけるOAの推進について(2)(仮)
市古みどり氏(慶應義塾大学三田メディアセンター事務長/JUSTICE運営委員会委員長)

米国大学・研究図書館協会(ACRL)の出版部門、大学のオープン教育資源(OER)に関して調査したホワイトペーパーを公開

2018年10月5日、学術書の書評誌Choiceを発行する米国大学・研究図書館協会(ACRL)の出版部門が、大学のオープン教育資源(OER)に関して調査したホワイトペーパーを公開しました。

ホワイトペーパーは、米国の大学教員を対象に教材の選択に関する調査を行い、回答約1,400件を分析したもので、米国の大学におけるOERの開発と普及の概要がまとめられています。教員が教材をどのように発見・評価・選択するかを検討し、教材を探すことやOERの導入に特有の問題について考察しています。

閲覧には登録が必要です。

Choice Releases Course Materials Adoption and OER Outlook White Paper(ACRL insider,2018/10/5)
https://www.acrl.ala.org/acrlinsider/archives/16392

OCLC Researchとオーストラリア大学図書館員協議会(CAUL)、オーストラリア及びニュージーランドの研究図書館界の動向・優先事項等に関する調査を実施中

2018年10月5日、OCLCは、OCLC Researchが、オーストラリア大学図書館員協議会(CAUL)と連携し、オーストラリア及びニュージーランドの47機関を対象に研究図書館のイノベーションの動向と優先事項に関する調査を実施していると発表しています。

研究図書館界における動向・能力・優先事項に関する知見を得るために行なわれているもので、今後のOCLC・OCLC Research・CAULの連携の可能性を明らかにすることが期待されています。

【イベント】第2回 SPARC Japan セミナー2018「オープンサイエンス時代のクオリティコントロールを見通す」(10/25・東京)

2018年10月25日、東京都千代田区の国立情報学研究所(NII)において、第2回 SPARC Japan セミナー2018「オープンサイエンス時代のクオリティコントロールを見通す」が開催されます。

オープンサイエンス時代における、研究成果のクオリティコントロールの方向性とコンテンツの質の保証をテーマとし、現状の具体的な試みについて最新の情報共有と議論を行うことを目的としています。

参加費は無料ですが、定員は70人で、事前の申込が必要です。
申込受付は10月10日より開始予定で、当日は動画中継も予定されています。

主な内容は以下の通りです。

・ジャーナルを超えた動き:出版者,資金提供者,機関の変わりゆく役割
Rebecca Lawrence氏(F1000)

・Wellcome Open Researchに論文を掲載して分かったこと(仮)
Ben Seymour氏(情報通信研究機構脳情報通信融合研究センター)

・成果公開の主戦場としてのプレプリントサーバーと質の保証(仮)
武田英明氏(NII)

・生命科学研究におけるプレプリント活用の現状
坊農秀雅氏(情報・システム研究機構ライフサイエンス統合データベースセンター)

米・ニューヨーク公共図書館(NYPL)とフランス国立図書館(BnF)、文化遺産の保存と利用に関するパートナーシップを締結

2018年9月26日、米・ニューヨーク公共図書館(NYPL)とフランス国立図書館(BnF)が、文化遺産の保存と利用に関するパートナーシップを締結したことを発表しました。

合意内容として、既存のデジタル画像やメタデータを研究者のオンラインでの利用のために共有すること、両館が相互に利益のある文化遺産の領域を戦略的にデジタルすること、両館のキュレータが協力して両館のコレクションを研究し文章を執筆すること、両館が関心のある分野に焦点を当てた短期特別研究員制度の開始、研究シンポジウムの計画と開催、が紹介されています。

CA1936 - 全国遺跡報告総覧における学術情報流通と活用の取り組み / 高田祐一

独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所(以下、奈文研)は、発掘調査報告書を中心に文化財報告書(以下、報告書)を全文電子化しインターネット上で検索・閲覧できるようにした「全国遺跡報告総覧」(1)(以下、遺跡総覧)を2015年6月から運営している(図1)。2017年度は年間約100万件のダウンロードがあり、活発に利用されている。島根大学附属図書館を中心とした国立大学、地方公共団体(以下、地公体)・博物館・学会等と共同推進している事業である。これまでの経緯やメリットは拙稿(E1700参照)を参照願いたい。

北米研究図書館協会(ARL)、フェアユースによるソフトウェアの合法的なアーカイブに関する指針“Code of Best Practices in Fair Use for Software Preservation”を公開

2018年9月24日、北米研究図書館協会(ARL)が、“Code of Best Practices in Fair Use for Software Preservation”を公開しました。

デジタルファイルへの継続的なアクセスや、デジタル技術の変遷を明らかにすることを目的とした古い技術や仕様のソフトウェアの合法的なアーカイブを実施するにあたっての、フェアユースの適用に関する指針を示したもので、法律や技術の専門家の支援を受けて作成されたものです。

指針では、図書館員、アーキビスト、キュレーター等のソフトウェア保存担当者がフェアユースを適用できる5つの状況を示しています。

EBSCO社、2019年の学術雑誌価格上昇の予測値を5~6%と発表

2018年9月20日、EBSCO社が、2019年における大学・医学図書館向けの学術雑誌の価格上昇の予測値を公表しました。これによると、全体として5~6%(外国為替レートを考慮しない場合)の上昇になると予測されています。

EBSCO Information Services Releases Serials Price Projection Report for 2019(EBSCO,2018/9/20)
https://www.ebsco.com/news-center/press-releases/ebsco-information-services-releases-serials-price-projection-report-2019

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