蔵書構築

中国の博物館・図書館が「新型コロナウイルスとの闘い」に関する資料を収集中:行政資料や医療従事者の日記など

2020年2月24日付けの新京報網の記事で、山西博物院、広東省博物館、上海市歴史博物館など中国の複数の博物館が、「新型コロナウイルスとの闘い」に関する資料の提供を広く一般に呼び掛けていることが紹介されています。

そのうち、山西博物院による募集のお知らせを例にとると、まず同館には人類の前進のために今回の出来事を記録する責任があることを述べ、具体的な募集対象として、行政資料をはじめ、医療従事者の防護服、日記、家族とのやり取り、山西省地区から湖北省地区及び武漢市への支援に関する物品・資料、地域での防疫管理における業務ノートなど、多様な例を挙げています。

同様の取組は図書館でも行われており、例えば湖南省の湖南図書館では、「新型コロナウイルスとの闘い」に関連する図書、雑誌、新聞等の出版物や、ノートや手紙、写真等を募集しています。

全国多家博物馆公开征集抗“疫”见证物(新京報網, 2020/2/24)
http://www.bjnews.com.cn/culture/2020/02/24/694256.html

ニュージーランド国立図書館(NLNZ)、学校図書館に関する全国調査の2019年版を公表:職員配置及び蔵書を調査

2020年3月2日、ニュージーランド国立図書館(NLNZ)は、同館の学校向けサービス部局とニュージーランド学校図書館協会(SLANZA)・ニュージーランド図書館協会(LIANZA)が2019年8月に共同で実施した学校図書館に関する全国調査の結果“School libraries in
Aotearoa New Zealand 2019”を発表しました。

2018年調査に続く2度目のもので、前回調査で得られた情報をもとに、学校図書館の職員配置(雇用計画、専門能力開発、俸給)及び学校図書館の蔵書(蔵書構築予算、媒体の種類、蔵書冊数)に焦点をあて調査されました。

得られた主な知見として、

・大部分の図書館職員は学期間のみの勤務(初等学校の職員は通常パートタイム、中等学校等の職員は通常常勤)

・大部分の図書館員は自身の技能を仕事上の要件に合致しているかそれ以上である述べている(しかし大部分がその役割上の責任に比べて給与が適切でないと感じている。また、47%が図書館情報学の資格認定を受けている)

・大部分の職員は学校の首脳陣から十分な支援を受けていると感じている(支援や継続的な専門的な学習を妨げているものには、時間・資源の不足や図書館の役割への理解不足がある)

E2229 - IFLA,資料の寄贈に関するガイドライン増補版を公開

2019年3月,国際図書館連盟(IFLA)収集・蔵書構築分科会から,資料の寄贈に関する図書館向けのガイドライン“Gifts for the Collections: Guidelines for Libraries”の2019年増補版(2019 Extended Edition)が公開された。

米・ハワイ大学マノア校ハミルトン図書館、フランク・ホ―レー氏の遺族から江戸時代の捕鯨の様子を描いた絵巻「鯨魚覧笑録」(二巻)の寄贈を受ける:同館「阪巻・宝玲文庫」の一部に

2020年1月24日、米・ハワイ大学マノア校は、同校のハミルトン図書館が、フランク・ホ―レー(Frank Hawley)氏の息子であるJohn Harvard Hawley氏の妻・Deborah Rudolph氏から、絵巻「鯨魚覧笑録」(二巻)の寄贈を受けたと発表しています。

1819年に作成された捕鯨の全過程が描かれた絵巻で、東京国立博物館にも同タイトルであまりカラフルでないものが所蔵されていると説明されています。

同資料は、英国人ジャーナリストであるフランク・ホ―レー氏が収集した琉球関係資料に元ハワイ大学教授の阪巻駿三氏の個人コレクションを加えて成立した、同館アジアコレクションの「阪巻・宝玲文庫」に加えられるとしています。

Rare Japanese scrolls gifted to Hamilton Library(University of Hawaiʻi at Mānoa, 2020/1/24)
http://manoa.hawaii.edu/news/article.php?aId=10401

ゴルフ関連図書約3万冊のコレクションが世界的なゴルフ競技団体The R&Aへ寄贈される(スコットランド)

2020年1月10日、スコットランドのセント・アンドリュースを本拠とし全英オープン選手権の主催を務めるなど世界的なゴルフ競技団体であるThe R&Aは、著名なゴルフ関連図書の収集家であるジョンストン(Alastair Johnston)氏から、3万冊近くの蔵書が寄贈されたことを発表しました。

The R&Aは、「ゴルフの聖地(Home of Golf)」であるセント・アンドリュースに、同氏から寄贈された図書に基づく世界最大規模で最も包括的なゴルフ図書のコレクション“Alastair J Johnston Library”を設置することを発表しています。現在、同氏の蔵書をセント・アンドリュースへ移転する計画が進められており、移転後はThe R&Aの博物館・遺産部門(the Museum and Heritage department)によって管理されます。The R&Aはゴルフの歴史の世界的な権威・宝庫としての地位を強固にするため、2021年にセント・アンドリュースで開催される第150回全英オープン選手権に先立って、博物館ギャラリーの改装を計画しています。

全国学校図書館協議会(全国SLA)、「学校図書館メディア基準」改訂案への意見を募集中

全国学校図書館協議会(全国SLA)が、2020年1月31日まで、「学校図書館メディア基準」改訂案への意見を募集中です。

2000年の制定後の、学習指導要領改訂、児童生徒の学習内容・学習活動の変化、近年の出版状況や新たな電子メディアの普及等をふまえ改訂されたものです。

蔵書の配分比率のうち特に小学校を大幅に見直し、また、視聴覚メディアの最低基準数を見直したり、電子メディアの数量基準数を収載したことなどが特徴であると説明されています。

お知らせ(全国SLA)
https://www.j-sla.or.jp/news/sn/
※2019年12月25日欄に「学校図書館メディア基準 改訂案への意見を募集します」とあります。

学校図書館メディア基準 改訂案への意見を募集します(全国SLA)
https://www.j-sla.or.jp/news/sn/post-193.html

九州大学、SpringerLink電子ジャーナルパッケージの契約を中止

九州大学附属図書館が、2019年12月31日をもってSpringerLink電子ジャーナルパッケージの契約を中止したことを発表しました。個別のタイトル契約により2020年以降も利用可能なタイトルもあるものの、パッケージとしての利用は2020年1月1日以降、できなくなっているとのことです。

Springer Nature社の SpringerLink 電子ジャーナルパッケージ契約中止について(九州大学附属図書館、2020/1/6付け)
https://www.lib.kyushu-u.ac.jp/ja/news/30617

参考:
東邦大学、Wiley社の電子ジャーナル761タイトルの契約を中止 PPVで対応
Posted 2016年1月12日
https://current.ndl.go.jp/node/30423

長岡技術科学大学附属図書館、「SDG Online」トライアル&ブックハンティングを実施中

長岡技術科学大学附属図書館が、2019年12月2日から2020年1月31日まで、「SDG Online」トライアル&ブックハンティングを実施中です。

SDGsに関する図書・論文・ケーススタディ・教材(PPT資料)・動画などの文献データベース「SDG Online」のトライアル期間中に、学内LANからアクセスし、図書館で購入して欲しい本を推薦フォームから知らせる企画です。

「SDG Online」トライアル&ブックハンティングのお知らせ(長岡技術科学大学附属図書館, 2019/11/29)
https://lib.nagaokaut.ac.jp/osirase/2781/

参考:
関西大学図書館、5つのアプローチからSDGsの達成を支援する取り組み「KU Library thinks SDGs」を実施
Posted 2019年9月24日
https://current.ndl.go.jp/node/39091

米・カリフォルニア大学デービス校図書館のワインコレクションから垣間見るワイン史上の一大事件「パリスの審判(Judgment of Paris)」の裏側(記事紹介)

2019年10月10日、米国のカリフォルニア大学デービス校図書館は、同館のワインコレクションに新たに加わった資料の、1976年のワイン史上の一大事件「パリスの審判(Judgment of Paris)」と関わるエピソードを紹介した記事を公開しました。

「パリスの審判」は、1976年にフランス・パリで開催されたブラインドテイスティングによるワインの試飲会で、カリフォルニア産のワインがフランス産のワインを上回る評価を獲得し、カリフォルニアワインの価値が世界中に認識されることとなったワイン史上の一大事件です。同館はこの「パリスの審判」に重要な役割を果たした2人の人物であるワイン醸造家André Tchelistcheff氏とワインツアー事業者のJoanne DePuy氏に関わる資料を受入しており、記事の中で両氏の「パリスの審判」に関わるエピソードを紹介しています。

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