スウェーデン王立図書館

スウェーデン王立図書館がOCLC WorldCat不参加を選んだ理由についてコメント

スウェーデン王立図書館は2011年12月に書誌データ利用ポリシーを理由としてOCLCの総合目録WorldCatへの参加を見送ることを発表し、その後OCLCがコメントを発表していました。この件に関して、同館が2012年4月19日付けのブログ記事で不参加の理由を整理したコメントを発表しています。主な内容は以下の3点です。

(1)WorldCatの書誌データの再利用等に関して参加館はOCLCよりも弱い権利しか与えられておらず、非対称な構造になっている。
(2)国立の図書館としてOCLCという単一の組織だけに協力するということはできない。
(3)スウェーデン王立図書館は書誌データを完全に公開することが戦略的に重要だと考えている。

最後に、各館がWorldCatからダウンロードした書誌をCCOライセンス(パブリックドメイン)も含めたオープンなライセンスで他のサービスに提供することをOCLCは許可すべきである、それはOCLCのサービスプロバイダとしての地位を弱めるのではなく強化することにつながるであろう、と主張されています。

メタデータやLinked Data等の専門家として知られるKaren Coyle氏は、自身のブログでこのコメントを紹介し、「スウェーデン王立図書館の反論はもっともであり否定できない」と述べています。

OCLC、スウェーデン王立図書館との交渉決裂についてコメントを発表

2011年12月21日付けでスウェーデン王立図書館(KB)が発表したOCLCとの交渉決裂について、OCLC副会長のミハルコ(James Michalko)氏がコメントを発表しています。ミハルコ氏は「我々は、KBの要望とOCLCの基準の双方を満たすかたちで、同館及び総合目録LibrisのデータをWorldCatに登録することが可能であると信じている。彼らが交渉終了を選択したことは残念だ」とし、以下の2点について述べています。

・“WorldCat Rights and Responsibilities”は任意のガイドラインであり、WorldCat由来の書誌レコードを他機関に提供するかどうかは最終的にはKBが決断することである。

・“WorldCat Rights and Responsibilities”と矛盾しないようなライセンス方式のアプローチもあり得る。

交渉の際には、KBやEuropeanaとは上記の点についても議論したと述べられています。また、同ガイドラインや書誌データのオープン化に関するOCLCの考え方などについて、Open Knowledge Foundation Blogの2011/6/6付け記事に解説があるようです。

スウェーデン王立図書館がOCLCの総合目録WorldCatへの参加を見送り 理由は書誌データ利用ポリシーの不一致

スウェーデン王立図書館(Kungliga Biblioteket:KB)が、2011年12月21日付けで発表した“No deal with OCLC”というニュースの中で、2006年から5年にわたって続けてきた交渉の結果、OCLCの総合目録WorldCatへの参加を見送ったことを公表しています。その理由は、OCLCのレコード利用ポリシーが、KBの開発・運営しているスウェーデンの総合目録LIBRISのポリシーと一致しないこと等にあるとしています。LIBRISのコンテンツは、KBに所有権があるものの他システムへ書誌データを移すなどの自由な利用が認められているそうですが、WorldCatからコピーした書誌データはそのような利用が制限されてしまうことになるそうです。また、KBがWorldCatに参加した場合、自由利用が可能なデータしか受け入れないと発表しているEuropeanaに対して書誌データを提供する際にも問題が起こるとしています。

No deal with OCLC (スウェーデン王立図書館 2011/12/21付けニュース)
http://www.kb.se/english/about/news/No-deal-with-OCLC/

スウェーデン王立図書館、同国の新聞デジタル化プロジェクトの進捗等を紹介するブログを開設

2011年11月9日、スウェーデン王立図書館が、同国における新聞デジタル化プロジェクトの進捗や、プロジェクトの課題とそれへの対策等について紹介するブログ“Digidaily”を公開したようです。2010年から2013年までの予定で進められているプロジェクトでは、1830年から2010年までのAftonbladet紙や1884年から2010年までのSvenska dagbladet紙等の200万ページ以上がデジタル化される予定のようです。

Digidaily
http://digidaily.kb.se/

Yesterdays news (Kungliga biblioteket 2011/11/9付けの記事)
http://www.kb.se/aktuellt/nyheter/2011/Yesterdays-news/

欧州でのRDA普及を目指す、欧州国立図書館4館による“EURIG”が正式に発足

2011年9月27日にデンマークのコペンハーゲンで開催された会合において、英国図書館(BL)、ドイツ国立図書館、スペイン国立図書館、スウェーデン王立図書館の各館長が、欧州におけるRDAの普及を目指した“EURIG”(European RDA Interest Group)という組織を正式に発足することに合意したようです。“EURIG”の今後の計画については、2011年12月および2012年初めにも開催される会合で検討されることになるようです。

EURIG
http://www.slainte.org.uk/eurig/index.htm

EURIG Launched: National Libraries Sign up to European RDA Interest Group (PDF)(EURIG 2011/9/27付けのプレスリリース)
http://www.slainte.org.uk/eurig/docs/Launch/EURIG_Press_Release_2.pdf

Las principales bibliotecas nacionales europeas firman el acuerdo de cooperación de EURIG (Biblioteca Nacional de España 2011/10/5付けの記事)

スウェーデン王立図書館等、同国の電子書籍調査レポートを公表

2011年10月6日に、スウェーデン王立図書館(Kungliga Biblioteket:KB)とスウェーデン図書館協会(Svensk Biblioteksförening)が、同国の図書館で電子書籍サービスを導入する場合にどのような影響があるのか等を調査したレポートを公表しました。レポートでは、スウェーデンにおける電子書籍市場がいまだ未発達であること、電子書籍サービスを図書館が導入する場合は、コスト増への対応とともに組織再編を余儀なくされるであろうということ、また学校においてデジタル教科書の導入が進むことで学校図書館もその対応を迫られること等が指摘されているようです。また、レポートでは、同国の電子書籍普及の流れの中でKBが果たしうる役割も指摘されているようです。

När kommer boomen?: En kartläggning av e-boken i Sverige ur ett biblioteksperspektiv (PDF)
http://www.kb.se/Dokument/Aktuellt/Eboksutredningen.pdf

E-böcker på bibliotek blir kostsamt (Kungliga Biblioteket 2011/10/6付けの記事)

スウェーデン王立図書館、パブリックドメインとなった資料をオンデマンドでデジタル化し提供するサービスを開始

2011年10月3日、スウェーデン王立図書館が、パブリックドメインとなった資料について、利用者からオンデマンドで注文を受け付けデジタル化した後、PDFで提供する有料のサービス“eBooks on Demand”を開始したようです。この“eBooks on Demand”には、すでにスイス国立図書館やポルトガル国立図書館等の欧州12か国、約30の図書館が参加しているようです。

Digitalisering på beställning (Kungliga biblioteket 2011/10/3付けの記事)
http://www.kb.se/aktuellt/nyheter/2011/Digitaliserig-pa-bestallning/

eBooks on Demand
http://www.books2ebooks.eu/index.php5

スウェーデン王立図書館、オープンアクセスポリシーの適用を開始

スウェーデン王立図書館(Kungliga biblioteket)が、オープンアクセスポリシーの適用を開始したと発表しています。ポリシーには、高等教育機関のオープンアクセス出版に対する支援のほか、同館のデジタル化資料や同館刊行物のオープンアクセス化などが含まれています。同館は2006年にオープンアクセスに関するベルリン宣言に署名しており、学術情報と文化遺産へのオープンアクセスを促進することは義務になっているとのことです。

Open Access policy for the National Library of Sweden(スウェーデン王立図書館のニュースリリース)
http://www.kb.se/english/about/news/New-Open-Access-policy/

スウェーデンの図書館で15世紀の法書が発見される

スウェーデンの北部にある公共図書館“Sundsvalls stadsbibliotek”で、1481年に刊行されたドイツの法書“Sachsenspiegel”が発見されたと報じられています。同じ本は、デンマーク王立図書館が所蔵する1冊と合わせて、世界中に2冊しかないとのことです。今回発見された1冊は、スウェーデン王立図書館が所蔵するとのことです。

Ancient manuscript found in library cellar(UPI.com 2010/6/7付けの記事)
http://www.upi.com/Top_News/International/2010/06/07/Ancient-manuscript-found-in-library-cellar/UPI-49181275950880/

スウェーデン王立図書館では、電子書籍の利用が印刷書籍を上回る

スウェーデン王立図書館(Kungliga biblioteket)は、電子書籍のダウンロード数が印刷書籍の貸出利用数を上回ったと発表しています。2008年の国内の研究図書館等を含めた統計では、電子書籍のダウンロード数が420万件、印刷書籍の貸出冊数が320万冊であるとのことです。また、データベースや電子ジャーナル、電子書籍といった電子リソースに資料購入費の72%が使われたようです。

More and more e-books are being lent out(2010/2/18付けスウェーデン王立図書館の英語版ニュースリリース)
http://www.kb.se/english/about/news/More-and-more-e-books-are-being-lent-out/

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