デジタル化

カナダ・ロイヤルオンタリオ博物館がデジタルコレクションを公開

2017年10月3日、カナダ・オンタリオ州のトロントのロイヤルオンタリオ博物館(Royal Ontario Museum:ROM)がデジタルコレクションを公開したことを発表しました。

同館のデジタルコレクションには、現在1万点余りの収蔵品のデータが登録されています。同館は2022年までに登録点数が8万点に到達するよう、データの追加を進める予定です。デジタルコレクションは、収蔵品の年代や地域、主題などから検索が可能です。

The Royal Ontario Museum Launches Digital Collection Online(ROM,2017/10/3)
https://www.rom.on.ca/en/about-us/newsroom/press-releases/the-royal-ontario-museum-launches-digital-collection-online

Internet Archiveが1923年から1941年に出版された図書のデジタルコレクション「ソニー・ボノ・メモリアル・コレクション」を公開

2017年10月10日、Internet Archive(IA)は1923年から1941年にかけて出版された図書のデジタルコレクション「ソニー・ボノ・メモリアル・コレクション」(“The Sonny Bono Memorial Collection”)を公開しました。

米国では1998年に成立した著作権延長法により、1923年以降に出版された著作で、1998年時点で著作権の保護期間が終了していないものについては、著作権者自身がパブリック・ドメインとしない限り、2019年以降まで保護期間が延長されています。同法は起案者の一人で、その後事故死した米下院議員ソニー・ボノ氏の名を取って「ソニー・ボノ著作権延長法」と呼ばれています。

一方で、米国著作権法第108条(図書館等の権利制限・例外規定)においては、図書館に対して、既に市場で流通していない1923年から1941年までに出版された著作については、例外的にスキャン・デジタル化し、公開することを認めています。そこでIAはテュレーン大学(Tulane University)の著作権法研究者、Elizabeth Townsend Gard教授およびその学生たちとの協力の下で、機械的に公開できる図書のデジタル版を発見する手法を確立し、今回の公開に至ったとのことです。

スミソニアン協会、米国の美術関係者による対談イベントを記録した音声・映像資料のコレクションを取得

2017年10月5日、米・スミソニアン協会のArchives of American Artは、“Art Talk on Art”(ATOA)のコレクションを取得したことを発表しました。

“Art Talk on Art”は、1974年に芸術家が始めたパネルディスカッションのイベントで現在も継続して行われており、米国の美術史を語るうえで重要な情報源となっています。同コレクションは、1975年から2015年までにニューヨークで開催された、美術に関する500件以上のパネルディスカッションや対談を記録した録音資料と映像資料、文書類を含んでいます。イベントでは数千人のアーティストや、批評家、歴史家、美術商、学芸員、ライターなどが米国の美術に関する問題について語っています。“Art Talk on Art”は60テラバイトにものぼる音声と映像をデジタル化し、原資料とともにスミソニアン協会に寄贈しました。

同コレクションは現在、検索手段の準備中ですが、音声と映像資料は、同協会の事務局にて利用可能です。

法政大学図書館、「法政大学図書館デジタルアーカイブ」を公開

2017年10月14日、法政大学図書館が、「法政大学図書館デジタルアーカイブ」を公開しました。

同館では、「梅謙次郎文書」8タイトル、「正岡子規文庫」95タイトルを既に公開していましたが、正岡子規生誕150年を機に、詳細な検索機能とメタデータを付与したサイトとしてリニューアルするとともに、子規の自筆ノートなど新たに141タイトルを追加したものです。

法政大学図書館デジタルアーカイブサイトを公開しました(法政大学,2017/10/14)
http://www.hosei.ac.jp/library/NEWS/topics/171014_01.html

法政大学図書館デジタルアーカイブ
https://archive.library.hosei.ac.jp/

OCLCとInternet Archive、WorldCatとIAがデジタル化した書籍のメタデータの「同期」について合意

2017年10月12日、OCLCとInternet Archiveが、WorldCatとIAがデジタル化した書籍のメタデータを「同期」することで合意したと発表しています。

IAがデジタル化した250万点の書籍のメタデータを、WorldCat搭載済の書誌データと突合し、IAがデジタル化してオンラインで公開している書籍へのリンクを設けるとともに、未搭載のデータについてはWorldCatに追加します。また、IA側でも、オンラインで公開しているデータからWorldCatへのリンクを設けます。

OCLC and Internet Archive collaborate to expand library access to digital collections(OCLC,2017/10/12)
http://www.oclc.org/en/news/releases/2017/201727dublin.html

米・ボストン公共図書館、同館所蔵の商業音楽コレクション(レコード類)をInternet Archiveに移管:デジタル化しての公開を計画

2017年10月11日、米・ボストン公共図書館(BPL)は、同館が所蔵する、1900年代初頭から1980年代までの、蝋管・SPレコード(78rpm)・LPレコードなど様々な媒体から構成される商業音楽のコレクションを、Internet Archive(IA)に移管すると発表しています。

これらコレクションは、数十年にわたり同館の書庫で保管され、目録化もされず、一般に公開されていませんでした。

IAに移管されることで、デジタル化され、無料でオンラインで公開される予定です。

米国著作権局、著作物の大規模デジタル化促進のためのパイロットプログラム実施にかかる公開調査の結果を報告する書簡を連邦議会に提出

米国著作権局が、連邦議会上院・下院の司法委員会に対し、2017年9月29日付で、著作物の大規模デジタル化促進のためのパイロットプログラムの実施に関する同局による公開調査の結果を報告する書簡を提出しました。

2015年に同局がまとめた孤児著作物と大規模デジタル化に関する報告書に続くもので、2015年の報告書において、拡大集中許諾(ECL)制度を検討するためのパイロットプログラムの実施を勧告し、そのパイロットプログラムへのパブリックコメントを実施したことを受けて作成されました。

書簡では、寄せられたコメントからは、ECLのパイロットプログラムの主要な構成要素への関係者の理解が全体的に不足していることを示していると指摘し、提案された法案を連邦議会に提出することは時期尚早であるとの判断をしています。しかし、ECL制度は、大規模デジタル化プロジェクトを実現するための解決策を示していると引き続き考えており、議会がこの分野でのさらなる議論を望むのであれば合意に基づいた法制化のために関係者を支援する用意があると述べられています。

“OpenJPEG”改善プロジェクトの第1フェーズが終了し、その成果を“OpenJPEG version 2.3.0”として公開:第2フェーズに向け意見を募集中

“OpenJPEG”改善プロジェクトの第1フェーズが終了し、2017年10月4日に“OpenJPEG version 2.3.0”としてその成果が公表されたことを受け、同プロジェクトを実施しているIIIFコンソーシアムが、次期フェーズでのさらなる改善作業のため、今回のリリース内容やJPEG2000に対しての意見を募集しています。

Feedback Requested on Phase One of the OpenJPEG Improvement Project(IIIF,2017/10/6)
http://iiif.io/news/2017/10/06/openjpeg-survey/

OpenJPEG 2.3.0 released(OpenJPEG,2017/10/4)
http://www.openjpeg.org/2017/10/04/OpenJPEG-2.3.0-released

【イベント】京都大学附属図書館研究開発室主催シンポジウム「アジアにおけるデジタル文化財の活用基盤構築へ向けて」(10/27・京都)

2017年10月27日、京都大学附属図書館において、同館の研究開発室が主催するシンポジウム「アジアにおけるデジタル文化財の活用基盤構築へ向けて」が行われます。

文化財のデジタル画像について、画像スキャン技術の進歩により、デジタル画像が実物以上の情報量を伝達できるという逆転現象が起こっており、その公開には、知的財産権など法的側面をはじめ、検討を要する課題が多いことから、貴重資料を有する図書館関係者、高精細画像の専門家、法律の専門家が一堂に会し、アジアにおける貴重画像デジタルアーカイブスの国際公開に向けた課題の検討と今後の展望を共有するものです。

定員は80人で、参加には事前の申込みが必要です。

附属図書館研究開発室主催シンポジウム:「アジアにおけるデジタル文化財の活用基盤構築へ向けて」(京都大学図書館機構)
http://www.kulib.kyoto-u.ac.jp/bulletin/1376212

イェール大学図書館がOpen Preservation Foundationに加盟

2017年10月5日、英国に本拠地を置き、長期デジタル保存を目指す活動を行っている非営利団体Open Preservation Foundation(OPF)に、新たに米国のイェール大学図書館が加盟したと発表されました。

イェール大学図書館は古代のパピルスや初期刊本等のデジタル化資料をはじめ、多様なデジタルコレクションを有し、現時点でその容量は1ペタバイトを超え、なおも成長しています。イェール大学図書館はOPFのツールを用い、世界のデジタル保存をリードするツールとサービスを開発していくとのことです。

Yale University Library joins the Open Preservation Foundation(Open Preservation Foundation、2017/10/5付け)
http://openpreservation.org/news/yale-university-library-joins-the-open-preservation-foundation/

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