デジタル化

米・テキサス大学サンアントニオ校図書館、同校所蔵のメキシコ料理図書のコレクションから抜粋したレシピ集を作成しオンライン公開:第1弾は「デザート」がテーマ

2020年7月13日、米国のテキサス大学サンアントニオ校(UTSA)は、同校の図書館がメキシコ料理図書のコレクションから抜粋したレシピ集“Recetas: Cocinando en los Tiempos del Coronavirus (Recipes: Cooking in the Time of the Coronavirus)”を作成し、オンライン公開中であることを発表しました。

レシピ集は、同校図書館の特別資料担当のスタッフらが所蔵コレクションから選定して作成しました。新型コロナウイルス感染症拡大の影響によって、自宅に留まることを余儀なくされた「シェフ」たちのために、電子出版物という新しく楽しめる方法でレシピを提供することが目的であると説明しています。

公開されたレシピ集の第1弾では「デザート」が特集され、チュロス・ライスプディング・栗を使ったフラン・ブニュエロス(Buñuelos)などのレシピが掲載されています。メキシコ料理の「メインディッシュ」や「前菜とドリンク」を特集した第2弾以降の公開も予定されています。レシピ集は英語・スペイン語併記の形で構成され、PDF及びEPUB形式で提供されています。同館のウェブサイトからダウンロードすることが可能です。

公益財団法人三康文化研究所附属三康図書館、「三康図書館デジタルライブラリー」を公開

2020年7月15日、公益財団法人三康文化研究所附属三康図書館が、「三康図書館デジタルライブラリー」を公開しました。

新型コロナウイルス感染拡大下において自宅から同館資料を閲覧できるように公開されたもので、江戸時代の写本・版本等のデジタル画像を利用することができます。

現在、「甲子吟行絵巻(かっしぎんこうえまき)」「長谷川雪旦先生 江戸名所図会下絵」が公開されています。

公益財団法人三康文化研究所附属三康図書館 新着情報
http://www.sanko-bunka-kenkyujo.or.jp/
※2020/07/15欄に「【図書館】三康図書館デジタルライブラリーのご案内」とあります。

三康図書館デジタルコレクション
http://www.sanko-bunka-kenkyujo.or.jp/dejitaru.html

【イベント】シンポジウム「漢籍デジタル化公開と中国古典小説研究の展開」(8/8・オンライン)

2020年8月8日、東京大学附属図書館アジア研究図書館上廣倫理財団寄付研究部門 (U-PARL)と東京大学アジア研究図書館の主催により、シンポジウム「漢籍デジタル化公開と中国古典小説研究の展開」が、Zoomウェビナーを利用したオンライン形式で開催されます。

当初2020年3月21日に開催を予定し、新型コロナウイルス感染症の状況に鑑み延期となっていた同名の公開シンポジウムを、一部プログラムを変更してオンラインシンポジウムとして開催するものです。

視聴は無料ですが、申し込みフォームによる事前の申し込みが必要です。当日のプログラムは以下のとおりです。

・開会の辞・趣旨説明
上原究一氏 (東京大学 准教授、U-PARL副部門長)

・『水滸伝』版本研究から何がわかるのか―白話文学における校勘の意義
小松謙氏(京都府立大学教授)

・『水滸伝』百二十回本の所在調査と諸本の相違
中原理恵氏(京都大学研修員)

・アジア研究図書館デジタルコンテンツ「水滸伝コレクション」の現状と展望
荒木達雄氏(U-PARL特任研究員)

・デジタル化資料を用いた中国古典小説版本研究
中川諭氏(立正大学教授)

英国図書館(BL)、16世紀末頃に成立しシェイクスピアが一部関与したとされる戯曲『サー・トーマス・モア』の原稿をデジタル化しオンライン公開

英国図書館(BL)は、2020年7月9日付のMedieval manuscripts blogで、エリザベス朝期の16世紀末頃に成立した戯曲『サー・トーマス・モア(The Booke of Sir Thomas Moore)』の原稿“Harley MS 7368”をデジタル化し、同館ウェブサイト上で公開したことを発表しました。

BLは公開された『サー・トーマス・モア』について、同作品の主たる作者はマンディ(Anthony Munday)だが、1871年にその筆跡から一部についてウィリアム・シェイクスピアの関与が指摘されたこと、シェイクスピアの自筆が残る現存唯一の戯曲原稿であること、などをデジタル化された画像とともに紹介しています。

欧州研究図書館協会(LIBER)、テキスト認識処理に関心のある図書館員にとって有用な文献のリストを公開

2020年7月8日、欧州研究図書館協会(LIBER)は、光学文字認識(OCR)・手書きテキスト認識(Handwritten Text Recognition:HTR)といった、テキスト認識処理に関する文献リストを公開したことを発表しました。

LIBERは、テキスト認識処理の詳細、テキスト認識処理分野における新しい動向、品質の低いテキスト認識がデジタルコレクションに与える影響といった話題に関心のある図書館員に有用な文献を紹介する目的でリストを公開しました。LIBERのデジタル人文学・デジタル文化遺産ワーキンググループでは、メンバー宛に有用な文献の推薦を募って文献管理ツールZoteroへの集約を行っており、公開された文献リストは、このZoteroに集約された文献から抜粋されたものです。リストには以下のような文献が含まれています。

・米国のノースイースタン大学の報告書“A Research Agenda for Historical and Multilingual Optical Character Recognition”。印刷テキストや手稿を対象とした歴史的・多言語資料のOCRの品質改善に関する9つの提言などが含まれている。

American Archive of Public Broadcasting、1968年から1977年までに放送されたテレビ番組“Black Journal”の59エピソードをオンライン公開

米国議会図書館(LC)とボストンの公共放送局であるWGBHが共同で運営する、米国の公共放送の歴史的コレクションを提供するデータベース“American Archive of Public Broadcasting(AAPB)”は、2020年7月8日付けのブログ記事において、1968年から1977年までに放送されたテレビ番組“Black Journal”の59エピソードをオンライン公開したことを発表しました。

“Black Journal”は、アフリカ系米国人が自らのために自ら製作した初めての全国放送のテレビ番組であり、主に米国黒人社会の公共問題を取り扱っています。放送当初は、米国の公共放送サービス(PBS)の前身に当たる“National Educational Television(NET)”が製作し、後にニューヨークの系列局WNETへ製作が引き継がれました。

国文学研究資料館、ポーラ文化研究所(東京都品川区)と「日本語の歴史的典籍に関する国際共同研究ネットワーク構築」を推進する覚書を締結

2020年7月9日、国文学研究資料館と、株式会社ポーラ・オルビスホールディングスで化粧に関する研究活動を行うポーラ文化研究所(東京都品川区)は共同して、「日本語の歴史的典籍に関する国際共同研究ネットワーク構築」を推進する覚書を締結したことを発表しました。

両機関は締結された覚書に基づく連携・協力事業として、ポーラ文化研究所が所蔵する、化粧・髪型・装いなどに関する浮世絵と江戸時代の書籍(古典籍)の約300点の高精細画像化・オンライン公開の取り組みを実施しています。高精細画像化された資料は2021年春ごろに、国文学研究資料館が運営する「新日本古典籍総合データベース」、及びポーラ文化研究所の「蔵書データベース」「化粧文化データベース」で公開される予定です。

英国図書館の消滅の危機に瀕した文化遺産アーカイブプロジェクトEndangered Archives Programme、新たに4コレクションをオンライン公開

2020年7月3日、英国図書館(BL)の消滅の危機に瀕した文化遺産アーカイブプロジェクトEndangered Archives Programme(EAP)は、新たに4つのコレクションがオンライン上で利用可能になったことを発表しました。

EAPが今回公開した4つのコレクションとその概要は以下のとおりです。

・ブラジル第2の文書館であるバイーア州立公文書館から寄託された1664年から1910年までの1,329冊・30万6,416ページに相当する公正証書のコレクション“Notary Books of Bahia, Brazil, 1664-1910”。バイーアは1763年までポルトガル植民地政府において中心的な地位を占めた地域であり、公開された文書類は19世紀末までの同地域の社会経済史の研究において最も信頼のおける情報源である。

OCLC、大学図書館および研究図書館におけるオープンアクセス活動に関する報告書を公開

2020年7月7日、OCLCは、大学図書館および研究図書館のオープンコンテンツ活動に関する報告書“Open Content Activities in Libraries: Same Direction, Different Trajectories— Findings from the 2018 OCLC Global Council Survey”を公開したことを発表しました。

同報告書は、2018年11月12日から2019年1月31日にかけて実施された、OCLCのグローバル評議会のオンライン調査の結果を分析したものです。同調査は、世界のあらゆる種類の図書館におけるオープンアクセス(OA)やオープンコンテンツの状況を明らかにすることを目的に行われ、82か国から705件の回答がありました。

報告書では、調査結果のうち、大学図書館および研究図書館のオープンコンテンツに関する活動についてまとめられています。69か国からの511件の回答のうち97パーセントがオープンコンテンツの活動に関与し、大多数の館が新しい活動の用意や計画を進めているということが記載されています。主な活動としては、OAコンテンツの機関リポジトリの管理、コンテンツのデジタル化およびオープン化、電子図書館の管理が挙げられています。

E2277 - 文化庁長官裁定制度による明治期地方紙のインターネット公開

●はじめに 2020年4月10日,福井県文書館では明治15年から明治24年(1882年から1891年)の地方紙約1,800日分について,約7,200件の画像データのインターネット公開を開始した。地方紙は当該地方の近代史研究にとって高い有用性を持つため,世界各国の図書館等で画像のインターネット公開が進んでいるが(CA1577,CA1750参照),日本ではこうした取組みはほとんど見られない。

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