デジタル化

米・カリフォルニア大学サンディエゴ校図書館、料理に関するデジタルコレクション“American Institute of Wine & Food Culinary Collection”を公開

米・カリフォルニア大学サンディエゴ校図書館は、同館のウェブサイトに掲載された2020年6月8日付けの記事において、料理に関するデジタルコレクション“American Institute of Wine & Food Culinary Collection”を新たに公開したことを紹介しています。

同館では、1981年に米国ワイン・食品協会(American Institute of Wine & Food:AIWF)から、同協会図書館が所蔵する資料の半数を占める約400冊の寄贈を受けました。その後、同館は継続してコレクション“American Institute of Wine & Food Culinary Collection”の構築を進め、現在7,000冊超の資料を収集しています。

今回、この一部となる90点がオンラインで公開されました。メキシコの料理に関する19世紀初頭の手稿や、カリフォルニアの食文化を反映する資料等が含まれているとあります。

イスラエル国立図書館(NLI)、同館所蔵の2,500点を超すイスラム写本等を高精細画像でデジタル化公開すると発表

2020年6月8日、イスラエル国立図書館(NLI)が、Arcadia基金からの助成金を受け、同館所蔵の2,500点を超すイスラム写本等をデジタル化して公開すると発表しました。完成は3年後を予定しています。

同プロジェクトでは、資料の高精細画像でのデジタル化、アラビア語と英語による解説の改良、英語・ヘブライ語・アラビア語でのプラットフォームの設計開発が行われます。また、作業の前段階として、同館の資料保存の専門家が全資料を調査し、物理的な状態に問題があると確認された資料については、保存・保全措置がとられます。

National Library of Islael
https://web.nli.org.il/sites/NLI/English/Pages/default.aspx
※「Over 2,500 Rare Islamic Books and Manuscripts Going Online NLI|08.06.20」とあります。

韓国・文化体育観光部、第3次補正予算の編成を発表:非対面サービスの拡充や雇用創出のための文学・芸術・アニメ関係資料の整理・デジタル化、消費活性化のための博物館・美術館で利用可能な割引クーポンの発行等

2020年6月3日、韓国・文化体育観光部は、新型コロナウイルス感染症による雇用の危機・景気の底上げ・新しい日常への対応を目的とした、総額3,399億ウォンの第3次補正予算の編成を発表しました。

(1)文化・芸術関係の雇用の創出、(2)公演・展示・映画・宿泊・スポーツに関する割引クーポンの発行による消費の活性化、(3)文化分野の「韓国版ニューディール」事業の開始、のために用いられます。同部では、今回の補正財源の捻出のため、支出構造を調整し、2020年度予算(6兆4,803億ウォン)から、その3パーセントにあたる1,883億ウォンを削減しています。

雇用の創出には1,699億ウォンがあてられ、例えば、非対面サービスの拡充と雇用の活性化を支援するため、文学館所蔵資料の整理(14億ウォン、90人の雇用)、芸術関連の記録・資料の収集とデジタル化(33億ウォン、310人の雇用)、アニメーション関連データのデジタルアーカイブ(46億ウォン、340人の雇用)、公共図書館での非対面サービス(郵送貸出・ドライブスルー貸出;26億ウォン、570人の雇用)が行われます。

高森町立図書館(長野県)、町民向け電子図書館サービス「高森ほんともWeb-Library」の提供を開始

2020年6月2日から長野県の高森町立図書館が、町民向け電子図書館サービス「高森ほんともWeb-Library」の提供を開始しています。

「高森ほんともWeb-Library」はスマートフォン、タブレット、パソコンから利用可能な電子書籍の貸出を提供するサービスです。株式会社メディア・ドゥ/オーバードライブ・ジャパンの提供するシステムを利用しています。インターネット環境があれば自宅や外出先でも利用することができます。貸出冊数は1人・3冊までで貸出期間は2週間です。

「高森ほんともWeb-Library」はオープン時点で250冊の電子書籍を提供し今後も提供タイトルは徐々に増加予定です。また、デジタル化した同町の町史などの地域資料の提供も計画されています。

高森町は「高森ほんともWeb-Library」を小学校の英語教材、読書・情報活用推進、外国語学習サポート等にも活用する予定です。

ロシア国立電子図書館で「書籍遺産」コレクションが公開

2020年5月25日、ロシア国立図書館(モスクワ)は、同館が運営の中心的な役割を担うナショナルデジタルアーカイブ「国立電子図書館」に、「書籍遺産」コレクションを追加したことを発表しました。

現在、同コレクションでは、ロシア国立図書館(モスクワ)及びロシア国立図書館(サンクト・ペテルブルグ)が所蔵する歴史的・学術的・文化的価値を有する資料約8,000点の高解像度デジタル画像を閲覧することができます。2020年内にあと約8,000点がコレクションに追加される見込みとなっており、2024年までに資料点数は48,000点に達する計画となっています。資料はオープンアクセスとされており、閲覧に登録等は不要です。

現時点では、以下の8つのジャンルの資料が公開されています。

・スラヴ・ロシアの手写本
・古代スラヴ文字・キリル文字資料(15世紀末~19世紀初め)
・近代ロシア文字によるロシア語書籍(18世紀~19世紀初頭)
・ロマノフ家の書籍
・ロシアのポスター類(19世紀末~20世紀初頭)
・ロシアのルボーク(民衆木版画)(18世紀~20世紀初め)
・ロシアの地図(17世紀~19世紀前半)
・第二次世界大戦下のレニングラード

カナダ・トロント大学がミャンマーの写本に関するデジタルアーカイブを公開(記事紹介)

カナダ・トロント大学による2020年5月21日付けの記事で、同大が新たに公開したミャンマーの写本に関するデジタルアーカイブ“Myanmar Manuscript Digital Library”が紹介されています。

同アーカイブは、研究者とボランティアで構成される国際チームが進めるデジタル化プロジェクトの成果であり、ミャンマー国内の各図書館が所蔵する貝葉写本や貴重な印刷版を保存しつつオンラインで利用可能とすることを目的としています。東南アジア最大の貝葉写本コレクションの一つを所蔵するミャンマー国立図書館との提携により、今後数年にわたって大幅な資料増が予定されています。

国立台湾美術館、台湾の美術に関する研究資料等を収録したデジタルアーカイブ「台湾美術知識庫」を公開

2020年5月22日、国立台湾美術館は、台湾の美術に関する研究資料等を収録したデジタルアーカイブ「台湾美術知識庫」の公開を発表しました。

「台湾美術知識庫」は、1946年から2006年にかけて開催された「台湾省全省美術展覧会」に関する文献史料の構築を主軸としており、同館がこれまで出版した美術雑誌、論文等の情報も収録しています。現時点で約2万6,000件の資料を収録しており、全文を閲覧できる資料も多く含まれるとあります。

國美館「台灣美術知識庫」上線,開放臺灣美術研究資料線上參閱(新聞稿)(国立台湾美術館, 2020/5/22)
https://www.ntmofa.gov.tw/information_1074_110958.html

国立公文書館アジア歴史資料センター、「アジア歴史ラーニング -デジタル資料で学ぶ日本とアジア-」を公開

2020年5月28日、国立公文書館アジア歴史資料センターが、「アジア歴史ラーニング -デジタル資料で学ぶ日本とアジア-」を公開しました。

学習指導要領改訂やアクティブラーニング、学び直しへの関心の高まりを受けて作成されたものです。

トップページにある6つのテーマをクリックすると、それぞれにおいて「国内の動き」「外交」「戦争・軍事」「世界の動き」の4つに分かれた年表ページが表示されます。年表からは、用語の解説や二次利用の際の手引きのほか、関連する資料画像やテキストを見ることができる用語ページへのリンクが用意されています。

「アジア歴史ラーニング -デジタル資料で学ぶ日本とアジア-」の公開のお知らせ (2020年05月28日)(アジア歴史資料センター)
https://www.jacar.go.jp/news/news04_others.html#20200528

韓国国立中央図書館(NLK)、資料の保存と共有に関し、複合文化施設「芸術の殿堂」と業務協約を締結

2020年5月27日、韓国国立中央図書館(NLK)、資料の保存と共有に関し、複合文化施設である「芸術の殿堂」と業務協約を締結したと発表しています。

協約の内容として、資料の収集・保存のための寄贈・寄託、資料の保存・活用のためのデジタル化及び共同活用に関する協力、資料の整理及びサービスの標準化のための技術情報に関する交流、資料の共有及びサービス活性化のための広報などの連携事業での協力、があげられています。

NLKでは、芸術の殿堂が所蔵している展示図録、ポスター、公演ガイド、録音資料といった5万8,000点の原資料のうち、破損の恐れが高いものや活用性の高い資料を優先的にデジタル化の支援を行う予定です。デジタル化資料は図書館のウェブサイトを通じて公開するともに、芸術の殿堂にも提供されます。また両機関では、芸術資料の管理のための技術や文化芸術コンテンツの開発に関してもお互いの経験を共有し協力する計画です。

英国研究図書館コンソーシアム(RLUK)、「研究図書館におけるデジタルシフトへの声明」を発表

2020年5月20日、英国研究図書館コンソーシアム(RLUK)は、450人以上の加盟機関の代表者が参加した5月18日のウェビナーにおいて、「研究図書館におけるデジタルシフトへの声明(“A manifesto for the digital shift in research libraries”)」を発表しました。

発表された声明は、RLUKのデジタルシフトに関するワーキンググループの1年間の活動の成果です。デジタルシフトによって形成される将来の研究図書館の構想や、研究図書館コミュニティが構想を実現するための具体的な手段等を提供する内容です。

RLUKは発表の中で、カード目録のオンライン化、冊子体書籍・雑誌の電子化、図書館スペースのデジタルスカラシップのためのラボへの改修など、研究図書館が長くデジタル環境への適応に取り組んできたことに触れ、これらの研究図書館の活動や変化を包括した意味合いで「デジタルシフト」と呼んでいることを補足しています。

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