セマンティックウェブ

OCLC WorldCat.orgがSchema.orgによるマークアップを採用、Linked Dataへ向けた取組の一環として

OCLCではdewey.info、VIAF、FASTなどLinked Dataに向けた取組を行っていますが、その一環として、総合目録WorldCat.orgにおいてSchema.orgによるマークアップを採用したと2012年6月20日に発表しました。

これによりWorldCat.orgはウェブ上で最も大規模なLinked Data形式の書誌データセットになったとしていますが、現在では試行的な取組と述べられています。現在対象となっているのは図書及び雑誌の書誌レコードで、ライセンスはOpen Data Commons Attribution Licenseが適用されています。

Schema.orgは、2011年6月にGoogle、Bing、Yahoo!によって発表された取組で、検索エンジンによるクロールやインデクス作成などを促進するために、コンテンツの型ごとにメタデータの共通化されたマークアップ方法を提案するというものです。実際、WorldCat.orgの書誌詳細ページの最下部には“Linked Data”というセクションが設けられており、その部分のHTMLソースを見ると、Schema.orgによるマークアップがなされていることが確認できます。また、Schema.orgの図書館向け拡張語彙も採用されているようです。

書誌フレームワークの変革へ向けた取り組みを進める米国議会図書館(LC)がZepheira社と契約

2012年5月22日、米国議会図書館(LC)が、書誌フレームワークの変革への取り組みを進めるために、セマンティックウェブ関連企業のZepheira社と契約したと発表しました。この変革において主要な課題となっているMARC21フォーマットのLinked Data形式への変換に対して、同社のノウハウが投入されるようです。

The Library of Congress Announces Modeling Initiative(LC 2012/5/22付けニュース)
http://www.loc.gov/marc/transition/news/modeling-052212.html

Bibliographic Framework Transition Initiative(LC)
http://www.loc.gov/marc/transition/

Zepheria
http://zepheira.com/

参考:
E1246 - 米国議会図書館,書誌フレームワークの変革への方針を発表
http://current.ndl.go.jp/e1246

米国議会図書館、オープンソースのデジタルコンテンツ用プラットフォーム“Recollection”を公開
http://current.ndl.go.jp/node/18947

Google検索が新技術「ナレッジグラフ」でアップデート、セマンティック検索に向けた大きな一歩を踏み出す

2012年5月16日、Googleの検索サービスに「ナレッジグラフ」(Knowledge Graph)という新技術が導入されました。これによって、ユーザはGoogleで素早く簡単に情報を発見できるようになるとされ、今回提供される機能として、同音異義語の絞り込み、要約情報の提供、関連情報の発見の3つが紹介されています。このナレッジグラフは、Freebase、Wikipedia、CIA World Factbook等のデータベースを利用して構築されており、5億件以上のオブジェクト(人物や地名等)のほか、35億件以上の事実やオブジェクト間の関係を含んでいるとのことです。今回のアップデートは、Googleの次世代検索サービスに向けての重要な第一歩だとされています。

Introducing the Knowledge Graph: things, not strings(Inside Search 2012/5/16付け記事)
http://insidesearch.blogspot.jp/2012/05/introducing-knowledge-graph-things-not.html

The Knowledge Graph for mobile and tablet search(Inside Search 2012/5/16付け記事)

W3C、Linked Data Platformワーキンググループを立ち上げ

2012年5月9日に、W3Cが、ウェブにおけるLinked Dataの利用を促進することを目的として「Linked Data Platformワーキンググループ」を立ち上げたことを発表しました。Linked Dataを扱うためのRESTfulなAPI等から構成されるLinked Data Platformに関するW3C勧告(recommendation)を2014年3月に公開するという目標に向けて活動を行うそうです。

Linked Data Platform (LDP) Working Group Charter
http://www.w3.org/2012/ldp/charter

W3C Launches Linked Data Platform Working Group(W3C 2012/5/9付けニュース)
http://www.w3.org/News/2012.html#entry-9446

図書館におけるIT・ウェブの活用を扱った“The Tech Set”シリーズの続編10冊が近々刊行

図書館におけるITやウェブの活用をテーマとした書籍シリーズ“The Tech Set”の続編が近々出版されるそうです。今シリーズで刊行されるのは以下の10点で、それぞれ、クラウド、モバイル、位置情報に基づくサービスとQRコード、Drupal、ソーシャルメディア、次世代図書館リデザイン、スクリーンキャスト、ユーザエクスペリエンス(UX)、インスタントメッセンジャーによるレファレンス、セマンティックウェブとソーシャル検索、というトピックスが扱われています。ALA TechSourceによる紹介記事には、まとめ買い用の割引クーポンのコードも掲載されています。なお、2010年に出版された前シリーズは米国図書館協会(ALA)の“ABC-CLIO/Greenwood Award for the Best Book in Library Literature”を受賞しており、また、出版元の米Neal-Schuman社は2011年12月にALA Publishingの傘下に入っています。

・Cloud Computing for Libraries
・Building Mobile Library Applications
・Location-Aware Services and QR Codes for Libraries
・Drupal in Libraries

Googleが「セマンティック検索」によるウェブ検索の改良を進行中(記事紹介)

The Wall Street Journal紙が2012年3月15日付け記事で、Google社が今後数か月でウェブ検索の方式を改良すると報じています。その内容は、同社の上席副社長であるシンガル(Amit Singhal)氏とのインタビューによるもので、「セマンティック検索」技術を取り入れることで検索結果の向上を目指すとされています。シンガル氏はGoogle+上で同誌記事を受けたコメントを発表しており、それによると、Googleは2010年に買収したFreebase社のナレッジグラフという技術を活用しようとしているようです。

グーグル、検索システムを改良へ 市場シェアの維持目指し過去最大の変更か(WSJ日本版 2012/3/15付け記事)
http://jp.wsj.com/Business-Companies/Technology/node_408484

Google+におけるAmit Singhal氏のコメント
https://plus.google.com/115744399689614835150/posts/3vLRVL7C4QS

WSJ誌が「Googleが検索エンジンに過去最大の変更」と報道、その真意をGoogleの検索最高責任者がGoogle+で答えた(ITmediaオルタナティブブログ 2012/2/16付け記事)

E1246 - 米国議会図書館,書誌フレームワークの変革への方針を発表

E1246 - 米国議会図書館,書誌フレームワークの変革への方針を発表

米国議会図書館(LC)は,2011年10月31日付けで,書誌フレームワークの変革に向けた取組みの全体計画を示す文書“Bibliographic Framework Initiative General Plan”を公表した。この取組みに関してLCは,MARCフォーマットの見直し等の検討課題を示した声明を2011年5月に発表しており,今回の文書は,新たなフレームワークに求められる要件や取組みの方法を示したものである。

 文書の序文において,LCの図書館サービス担当副館長マーカム(Deanna B. Marcum)氏は,LCのワーキンググループによる2008年の報告書“On the Record”や,2011年のRDA導入テストの結果報告(E1191参照)での指摘内容を踏まえ,LCは,関係者とともに,将来にわたり役立つフレームワークの構築に取り組むとしている。...

E1232 - ダブリンコアとメタデータの応用に関する国際会議<報告>

E1232 - ダブリンコアとメタデータの応用に関する国際会議<報告>

「2011年ダブリンコアとメタデータの応用に関する国際会議」(DC2011)(E988E1121参照)が,2011年9月21日から23日にオランダ王立図書館で開催された。この会議は,ダブリンコアのみならず広くメタデータに関する研究発表や意見交換を行う場として毎年開催され,11回目を迎える今回は,36か国から170名の参加者があり,日本からは筆者を含め計7名が参加した。...

W3Cの“Library Linked Data Incubator Group”が最終報告書を公開

2011年10月25日、World Wide Web Consortium(W3C)の“Library Linked Data Incubator Group”が執筆した報告書最終版が公開されました。7月にドラフト版に対するパブリックコメントが募集されていたものです。報告書本体に加え、書誌データなどを公開する際にセマンティックウェブの標準やLinked Dataを採用することの利点などを述べた“Use Cases”と、Linked Data形式の図書館データを作成するための情報源をまとめた“Datasets, Value Vocabularies, and Metadata Element Sets”が含まれているようです。

Library Linked Data Incubator Group Final Report
http://www.w3.org/2005/Incubator/lld/XGR-lld-20111025/

Library Linked Data Incubator Group: Datasets, Value Vocabularies, and Metadata Element Sets
http://www.w3.org/2005/Incubator/lld/XGR-lld-vocabdataset-20111025/

Google Refineを活用してメタデータをLinked Data形式に変換する“Free Your Metadata”

Google社が提供するデータクリーニングツール“Google Refine”を活用して、メタデータのクリーニングやリンキングを行い、Linked Data形式のデータを作成するというプロジェクト“Free Your Metadata”が行われているようです。これはベルギーのゲント大学とブリュッセル自由大学の合同プロジェクトとのことです。プロジェクトのウェブサイト及びそこで公開されている論文では、サンプルデータを用いて、空白の除去や重複の解消といったクリーニング作業(cleaning)と、メタデータ中に含まれる語をウェブ上の統制語(ここではLCSH)とリンクさせる作業(reconciliation)を行う方法が具体的に紹介されています。

Free Your Metadata
http://freeyourmetadata.org/

Free your metadata: Integrating cultural heritage collections through Google Refine reconciliation (PDF:16ページ)
http://freeyourmetadata.org/publications/freeyourmetadata.pdf

Google Refine

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