フィンランド

フィンランド国立図書館、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため休館

2020年3月16日、フィンランド国立図書館が、3月18日から4月13日まで、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため休館すると発表しています。デジタルサービスは通常通り行うことを目指すとしています。電話やメールでの問い合わせにも対応します。5月31日までのイベントは中止されました。

会議はオンラインでの実施が調整され、職員は主に自宅でリモートワークを行なうとしています。

THE NATIONAL LIBRARY IS CLOSED FROM 18 MARCH TO 13 APRIL(National Library of Finland, 2020/3/16)
https://www.kansalliskirjasto.fi/en/news/the-national-library-is-closed-from-18-march-to-13-april

フィンランド・ヘルシンキ大学、「研究評価に関するサンフランシスコ宣言」(DORA)に署名

2020年2月18日、フィンランドのヘルシンキ大学は、2月6日に研究評価の改善を求める「研究評価に関するサンフランシスコ宣言」(DORA)に署名したことを発表しました。

2012年に発表されたDORAには、世界中の1,800以上の組織と1万5,000以上の個人が署名しています。フィンランド国内の組織では、フィンランドアカデミー(Academy of Finland)、フィンランド学会連盟(Federation of Finnish Learned Societies :TSV)、タンペレ大学、オウル大学、東フィンランド大学が署名済です。

19世紀における国境・言語を越えた新聞情報の流通調査に関する研究成果が公開される:“Digging into Data Challenge 2016”の助成研究プロジェクトの成果

2020年1月28日・29日に、研究データ公開プラットフォームfigshare上で、報告書“The Atlas of Digitised Newspapers and Metadata: Reports from Oceanic Exchanges”と同報告書内で扱われている様々なデジタル化された新聞データベースで用いられている全てのメタデータのマッピング結果が公開されました。

これらは、大規模データ解析を活用した人文・社会科学研究助成プログラム“Digging into Data Challenge”の2016年の助成対象となった研究プロジェクトである“Oceanic Exchanges”による研究成果物です。“Oceanic Exchanges”は、豊富で急速に流通する情報による世界的な文化を生み出した19世紀の新聞の劇的拡大を背景とした研究プロジェクトです。フィンランド・ドイツ・メキシコ・オランダ・英国・米国の研究機関が参加し、国境・言語を越えた情報フローのパターンを調査するため、2017年から2019年にかけてこれら6か国のコンピューターを用いた先進的な定期刊行物研究を結集させて研究プロジェクトが進められました。

フィンランドのコンソーシアム“FinELib”、Wiley社とオープンアクセス(OA)出版モデルへの「転換契約」を締結

2020年2月12日、Wiley社とフィンランドの大学・研究機関・公共図書館等によるコンソーシアム“FinELib”は共同で、2020年2月発効のオープンアクセス(OA)出版モデルへの「転換契約(transformative agreement)」として、新たに3年間の契約を締結したことを発表しました。

この契約により、フィンランド国内22機関がWiley社の購読誌へ引き続きアクセス可能になります。また、これらの機関に所属する責任著者は追加費用を支払うことなく、同社の完全OA誌とハイブリッド誌でOAにより研究成果を公開することができます。

契約の範囲内でOAにより研究成果を公開する資格のある著者は自動的に特定され、所属機関を通して追加費用を支払うことなくOAで出版可能であることが通知されます。また、契約を締結した22機関には、資金管理や詳細なレポート作成等が可能な専用のオープンアクセスアカウントダッシュボードが用意されます。

E2228 - 研究データ同盟第14回総会<報告>

研究データ同盟(RDA;E2144ほか参照)第14回総会は,“Data Makes the Difference”(データが社会を変える)を全体テーマとして,2019年10月23日から25日にかけてフィンランドのヘルシンキで開催された。2019年10月時点で,RDAには137の国・地域から9,000人以上の個人会員が登録しており,本総会への参加者数は571人(うち日本からの参加者は15人)であった。参加者の属性は,主にデータ共有に関する研究者,データ管理者,図書館員,行政関係者等である。

フィンランド・ヘルシンキ中央図書館(Oodi)の開館1年目の成果(記事紹介)

2020年2月5日、フィンランドのヘルシンキ中央図書館(Oodi)は、開館1年目の2019年の成果を振り返った記事として、“Oodi took Helsinki libraries to new heights in 2019”を公開しました。

Oodiは同記事の中で、同館の1年目の運営は全ての面で予想を上回ったとして、2019年の主な成果を次のように報告しています。

スポーツや文化イベントのシーズンチケットを借りることができるフィンランドの図書館(記事紹介)

フィンランド外務省が運営するウェブサイト“this is FINLAND”が、同国の図書館における貸出サービスにおいて、スポーツや文化イベントのシーズンチケットの貸出が、最近、首都圏内外で拡大していることを紹介しています。貸出期間は1週間から2週間とのことです。

同サービスのコンセプトは、2019年秋に、ヘルシンキのバスケットボールチームのスポーツディレクターが、同チームの地元のトーロ図書館(Töölö Library)を通じて試合のチケットを入手できるようにしたことが始まりです。このことにより、普段は試合を見ない人や、金銭的にチケットを買えない観客が増加し、チームのアウトリーチ活動にもなったとしています。

その他、アイスホッケーチームや、コンサートホール、劇場のチケットを借りることができる図書館もあり、ヘルシンキ中央図書館“Oodi”では、ヘルシンキフィルハーモニー管弦楽団とフィンランド放送交響楽団のチケットを借りることができるとのことです。

フィンランドの教育・文化省、2019年のフィンランド研究コミュニティによるオープンサイエンス・オープンリサーチに関わる活動の評価報告書を公開

2020年1月10日付で、フィンランド政府の刊行物をPDF形式で収録した機関リポジトリ“Valto”に、フィンランドの教育・文化省による報告書“Atlas of open science and research in Finland 2019”が公開されています。

同報告書はフィンランドの高等教育機関・研究機関・研究助成機関等の研究コミュニティを対象に、2019年のオープンサイエンス・オープンリサーチに関わる活動の評価報告書として作成されました。フィンランドでは2014年に策定されたオープンサイエンス・オープンリサーチに関するロードマップに沿って、国内の科学研究活動の「オープン性(openness)」の評価が実施されています。なお、2019年の活動評価は研究機関等を対象に実施されましたが、ベストプラクティスや開発を要する分野を強調することが目的であり、機関ごとのランキングは単に活動を可視化しただけのものであるため、その結果が機関の活動に影響を与えるものではないとしています。

フィンランド研究コミュニティの共同体“Avoin tiede”、2020年から2025年までのオープンサイエンス・オープンリサーチに関する共通の方向性を提示した宣言を公開

2020年1月9日、オープンサイエンスの推進に関するフィンランド研究コミュニティの共同体“Avoin tiede(Open Science)”が、2020年から2025年までのオープンサイエンス・オープンリサーチに関する共通の方向性を提示した宣言として、“Avoimen tieteen ja tutkimuksen julistus 2020-2025(Declaration for Open Science and Research 2020-2025)”の公開を発表しました。

CA1963 - ヘルシンキ中央図書館“Oodi”の機能・理念とその成果 / 久野和子

PDFファイル

カレントアウェアネス
No.342 2019年12月20日

 

CA1963

 

ヘルシンキ中央図書館“Oodi”の機能・理念とその成果

神戸女子大学文学部:久野和子(くのかずこ)

 

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