フィンランド

国際図書館連盟(IFLA)、「国際マーケティング賞2019」の受賞館を発表

2019年3月28日、国際図書館連盟(IFLA)の管理・マーケティング分科会が、「国際マーケティング賞2019」の受賞館を発表しました。

同賞は、創造的で結果重視のマーケティングプロジェクトや、図書館・情報サービス産業の宣伝キャンペーンを実施した組織を表彰するものです。

1位にはカナダ・ブリティッシュコロンビア大学(UBC)図書館による「デジタル塗り絵キャンペーン(2018 UBC Library Digital Colouring Books Campaigny)」が選ばれました。

最終候補館であった、フィンランド・ヴァンター市図書館の“Taskukirjasto tutuksi/ Bring Pocket Library to Light”が第2位、オーストラリア・サンシャインコースト図書館の“Story Seat ー 10 seats, 10 stories, 10 parks”が第3位に選ばれています。

あわせて上位10館に選ばれた、残りの7館(スペイン・カナダ・ロシア・ジンバブエ・中国・オーストラリア)も発表されています。

北欧におけるオープンアクセス(OA)誌の状況(文献紹介)

2019年3月19日付けで、フィンランド・Hanken School of EconomicsのBo-Christer Björk氏による“Open access journal publishing in the Nordic countries”と題したLearned Publishing誌の記事が公開されています。記事では、北欧5か国(デンマーク、フィンランド、アイスランド、ノルウェー、スウェーデン)におけるオープンアクセス(OA)誌の状況についての調査結果が紹介されています。

要点として下記の点が挙げられています。

・調査で存在が判明した北欧のOA誌は437誌あり、これは北欧の学術誌全体の約3分の1である。
・上記OA誌のうち、OA誌のディレクトリであるDOAJに収録されているのは42%のみであり、また、現地語で刊行されたものは少ない。
・上記OA誌の39%はボーンデジタルであり、残りはある時点でOAに移行したものである。
・非営利のポータルの提供や、政府からの経済的支援、OAの認知度の向上が、北欧におけるOA誌増加を促進している。

フィンランドのコンソーシアム“FinELib”、Taylor & Francis社との契約交渉が合意に至らず

2019年1月28日、フィンランドの大学・研究機関・公共図書館からなるコンソーシアム“FinELib”は、 Taylor & Francis社との契約交渉が合意に至らず、2月1日からTaylor & Francis社の電子ジャーナルへのアクセスできなくなると発表しています。

FinELibは、研究者への、Taylor & Francis社が出版した雑誌へのアクセスと、研究成果のオープンアクセスでの公開を目標に交渉してきましたが、合理的な価格に関して意見の相違があり、合意できませんでした。

FinELibのメンバー機関の図書館等では、研究者・教員・学生が論文への他のアクセス方法を見つけるのを助けると述べるとともに、同コンソーシアムが作成したウェブページ“Alternative Access”を紹介しています。

Open Preservation Foundationに、フィンランドのCSC - IT Center for Scienceが加盟

デジタル資料の長期保存を目指す非営利団体Open Preservation Foundation(OPF)は、2019年2月1日、新たにフィンランドのCSC - IT Center for Scienceが加盟したことを発表しました。CSCはフィンランドの教育文化省向けに教育・科学・文化政策を立案する非営利機関です。

参考:
CSC – IT Center for Science becomes the newest member of the Open Preservation Foundation(OPF、2019/2/1付け)
https://openpreservation.org/news/csc-finland-becomes-the-newest-member-of-the-open-preservation-foundation/

フィンランド・ヘルシンキ中央図書館“Oodi”が開館

2018年12月5日、フィンランドのヘルシンキ中央図書館“Oodi”(オーディ)が開館します。

12月5日の午後2時から午後8時半まで、屋外ステージ及び館内3か所で行われる開館イベントでは、フィンランドの文化・自然・精神をテーマとした各種プログラムが実施されます。

フィンランドの独立記念日である翌12月6日には、子どもづれの家族を対象としたイベントが開催されます。

The grand opening for Oodi will be held on the eve of Finnish Independence Day and on Independence Day(Helsinki Central Library,2018/11/5)
https://www.oodihelsinki.fi/en/grand-opening-oodi-will-held-eve-finnish-independence-day-independence-day/

フィンランドアカデミーが”cOAlition S”に参加 参加機関は12に

2018年9月24日、フィンランドの国立研究助成機関、フィンランドアカデミー(Academy of Finland)が、2020年までの完全・即時オープンアクセス(OA)実現を目指すイニシアチブ“cOAlition S”に参加したことを発表しました。

cOAlition Sは2018年9月4日に、欧州の11の公的研究助成機関により発足したイニシアチブです。発足後に新たに参加したのはフィンランドアカデミーが初で、これにより参加機関数は12になりました。

Academy of Finland joins cOAlition S(Academy of Finland、2018/9/24付け)
http://www.aka.fi/en/about-us/media/press-releases/2018/academy-of-finland-supports-plan-s/

READプロジェクト、デジタル化ツールを試用するイベント「スキャナソン」を3か国で同時開催

古文書のアクセス向上を目指すREAD(Recognition and Enrichment of Archival Documents)プロジェクトが、2018年6月8日、英国国立公文書館(TNA)、フィンランド国立公文書館及びスイス・チューリッヒ州立公文書館で、デジタル化のためのツールを試用するイベント「スキャナソン」を同時開催していました。

試用されたツールは、同プロジェクトの一環として開発された、モバイルアプリのDocScanと、テント形のScanTentという装置です。ScanTentは、中に資料を置き、装置の上に携帯電話を置いて資料を撮影するというもので、中にはLEDライトを備えています。DocScanは、資料のページを繰ると自動的に撮影する機能を備えており、両者を併せて使用すると効果的であるとされています。

また、同プロジェクトでは、更なるフィードバックを得るため、TNAをはじめとする数機関にScanTentを提供したとしています。

フィンランドのコンソーシアム“FinELib”とElsevier社が契約締結で合意

2018年1月17日、フィンランドの大学・研究機関・公共図書館からなるコンソーシアム“FinELib”が、Elsevier社と契約を締結したと発表しています。

契約期間は3年間で、13の大学、11の研究機関、11の応用科学大学から、Science Directに搭載された1,850誌へのアクセスを可能とする内容となっています。

また、同国の研究者が、Elsevier社のジャーナル(購読誌約1,500誌、OA誌約100誌)で学術成果をオープンアクセス(OA)で公表する際のAPC(論文処理加工料)を半額とする内容も含まれています。

フィンランド国立図書館、フィンランドの全国書誌をCC0ライセンスに基づくオープンデータとして公開

フィンランド国立図書館が、フィンランドの全国書誌をCC0ライセンスに基づくオープンデータとして公開しています。

フィンランドの全国書誌は、フィンランド国立図書館が運営するデータベース“Fennica”で提供されています。“Fennica”には、

1488年以降に出版された図書
1771年以降に出版された雑誌などの逐次刊行物
1540年代以降の地図
音楽・映像資料
デジタル化資料
エフェメラ類のコレクションの目録
2008年以降ハーベストされたウェブサイトのインデックス
出版前の刊行物の情報
2008年以降の電子書籍の一部

など、約100万点の資料のメタデータが含まれています。データセットは、RDF形式やMARC形式でダウンロード可能です。

OCLC Research、研究情報管理における永続的識別子の役割に関する現状調査報告書を公開

2017年12月7日、OCLC Researchが、報告書“Convenience and Compliance: Case Studies on Persistent Identifiers in European Research Information Management”を公開しました。

大学図書館や研究図書館の管理職者に対して、欧州における研究情報管理(RIM)分野で新たに発生した実務や基盤に関する情報を提供することを目的に作成されたもので、特に、個人及び組織の永続的識別子の現在及び将来の役割について扱ったものです。

具体的には、フィンランド・ドイツ・オランダの大学、国立図書館、情報通信技術関連組織の実務者・関係者への調査及び半構造化インタビューを通じて、RIMの実践や、集団規模でのRIM活動やデータ集約促進のための永続的識別子の役割を調べたもので、欧州研究図書館協会(LIBER)との共同研究の一環として行われました。

報告書は、最新研究情報(CRIS)システムが、多くの種類のデータや出版物に関する情報を集約し、大規模で複雑な学術コミュニケーションという現状の中で、相互運用のための重要な結節点としての機能を果たしているという、急速に変わりゆくRIMの現状を示しています。

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