カレントアウェアネス-R

ドイツ図書館協会(DBV)、ドイツの図書館の現況等に関するレポートの最新版を公表

2019年10月16日、ドイツ図書館協会(DBV)は、ドイツの図書館の現況等に関するレポートの最新版“Bericht zur Lage der Bibliotheken 2019/20”の公表を発表しました。

DBVは年に1回、ドイツの図書館の現況等に関するレポートを公表しており、“Bericht zur Lage der Bibliotheken 2019/20”は第10版に当たります。今回公表されたレポートは、辺境地域等へのネットワーク基盤の整備、図書館員の教育・研修への投資の増加、図書館の貸出によるロイヤリティ制度の電子書籍への適用、改正EU著作権指令の実施、著作権法上の障壁範囲の制限、オープンアクセス(OA)のさらなる推進などに焦点を当てた内容となっています。

公表されたレポートは、DBVのウェブサイトからPDF版をダウンロード可能です。また、デジタルコンテンツ共有サービスissuu上で閲覧することもできます。

EBSCO社、オーストラリア・メルボルン大学出版と提携し期限付きで同大学出版が刊行する電子書籍を同時アクセス数無制限・DRMフリーで提供

2019年10月14日、EBSCO社は、オーストラリアのメルボルン大学出版(MUP)と図書館向け電子書籍のオプションを充実させるために提携したことを発表しました。

この提携により、EBSCO社から期限付きで同時アクセス数無制限・DRMフリーの条件によりMUPが刊行する電子書籍を購入することができるようになります。DRMフリーのタイトルは、印刷・保存・ダウンロードに関する制限なく利用することが可能です。

図書館は対象タイトルの購入にあたって、同時アクセス数無制限・DRMフリーもしくは同時アクセス数制限有(1人または3人)・標準的なDRM付のいずれかの条件を選択することができます。EBSCO社は、このことにより、図書館が利用者の要求に合わせて自館のコレクションをカスタマイズすることで資料費を最大限執行可能になる、としています。

熊本市立図書館、2019年11月1日から電子書籍の貸出と行政資料の保管・提供を行う電子図書館サービスを開始

熊本市立図書館が、2019年11月1日から電子図書館サービスを開始することを発表しています。

熊本市が2019年10月7日付で発表した報道資料「熊本市電子図書館の開館について」によると、電子書籍の貸出と行政資料の保管・提供が電子図書館サービスの内容となります。

電子書籍の貸出は、図書館カード登録済の市民を対象に、人気小説や実用本、子ども向けの絵本や図鑑等をオンライン上で無償提供し、インターネットを通して貸出・閲覧可能にするというものです。2019年度中に約6,500件(著作権有効3,000件、失効3,500件)提供し、その後毎年2,000件ずつコンテンツを増やすことが計画されています。

行政資料の保管・提供は、熊本市の重要な行政資料をデジタル化し保管するとともに、図書館のウェブサイトから誰でも閲覧可能にするというものです。行政資料の長期保管へ資するとともに、図書館蔵書と同様にオンライン蔵書目録を活用するため容易に検索が可能になる効果がある、としています。将来的には、保管する行政資料点数の拡充に加えて、郷土資料・歴史資料など行政分野以外の貴重資料のデジタル化も検討されています。

Internet Archive(IA)、収録音楽の再生機能に新しい機能を追加:最新曲のフルバージョンへのリンク・ブックレット/レーベルのデジタル化画像の追加・関連する楽曲の表示

2019年10月17日、Internet Archive(IA)は、収録音源の再生機能に新しい機能を追加したと発表しています。

最新曲についてはこれまでサンプルのみ試聴できましたが、SpotifyやYouTubeで公開されているフルバージョンへのリンクを追加しています。

CDのブックレットやレーベルの高精細のデジタル化画像も追加され、また、各曲のページ下部にはカバー曲、同じアーティストによる他のバージョン、コンピレーション・アルバムでの収録曲といった関連する音楽のリストも表示されます。

Adding New Features to the Internet Archive Music Experience(Internet Archive Blogs,2019/10/17)
https://blog.archive.org/2019/10/17/adding-new-features-to-the-internet-archive-music-experience/

オーストラリア図書館協会(ALILA)、SDGsのために行動するキャンペーン“Global Week to #Act4SDGs”にあわせ、2030年までの図書館の目標を設定する“Sustainable Development Goals Summit”を開催

2019年10月2日、オーストラリア図書館協会(ALILA)は、9月20日から30日まで行なわれたSDGsのために行動するキャンペーン“Global Week to #Act4SDGs”にあわせ、9月23日に、“Sustainable Development Goals Summit”を開催したと発表しています。

2030年までの図書館の目標を設定するために、国・州・議会・大学・専門・公共・学校の図書館長やギャラリー・博物館・文書館の関係者が参加し実施されたもので、同会議には、オーストラリアの外務貿易省及び通信芸術省の代表も参加しました。

また、ALIAの美術館・図書館・文書館・博物館等における労働人口の多様性に関する調査報告書“Workforce Diversity Trend Report 2019”の5つの推奨事項に基づいた、これら業界における労働人口の多様性の動向に関する会議も行われました。ALIAとオーストラリアアーキビスト協会・オーストラリア情報産業協会・オーストラリア記録情報管理専門家協会による推奨事項を実行するための活動を特定するための会議が行われ、さらなるデータの収集・コミュニケーション・測定可能な主要な評価指標に焦点を当てた3層計画が合意されました。

筑波大学附属図書館、「令和元年度附属図書館特別展~東京1964と日本文化について考える~」を開催

筑波大学附属図書館が、中央図書館貴重書展示室において、2019年11月1日から12月6日まで「令和元年度附属図書館特別展~東京1964と日本文化について考える~」を開催します。

「東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の参画プログラム」として、同館と筑波大学体育系との共催により実施されるもので、日本がどのようにオリンピックを受容し実現しようとしていたのか、さらに日本文化との関わりについて、真田久教授(筑波大学体育系)の指導のもと、同館所蔵のオリンピック関連資料を中心に展示されます。

11月10日と11月27日には、集会室において真田教授による講演会「文化としての東京オリンピック」も行われます。

「令和元年度附属図書館特別展~東京1964と日本文化について考える~」(11/1~12/6) (筑波大学附属図書館)
http://www.tulips.tsukuba.ac.jp/lib/ja/information/20191017

神奈川県立公文書館、台風第19号で水損した古い文書や写真等は捨てずに最寄りの資料保存機関や専門の団体に相談するよう呼びかけ

2019年10月16日、神奈川県立公文書館が、台風第19号で水損した古い文書や写真等がある場合、修復可能な場合があるので、捨てずに最寄りの資料保存機関や専門の団体(各地の資料保存ネットワーク)に相談するよう呼びかけています。

@kana_archives(Twitter,2019/10/16)
https://twitter.com/kana_archives/status/1184361255194152961

関連:
お宅の古い日記や手紙、写真などは捨てないで・・・ 神奈川資料ネットまでご連絡ください!(神奈川地域資料保全ネットワーク,2019/10/10)
https://kanagawa-shiryounet.hatenablog.com/entry/2019/10/10/000000

栃木県博物館協会、台風19号の被災に伴う加盟館園の開館状況一覧を掲載

2019年10月17日、栃木県博物館協会は、同協会ウェブサイトに台風19号の被災に伴う加盟館園の開館状況を示した「栃木県博物館協会加盟館園の開館状況一覧」(2019年10月17日現在)を掲載しました。

栃木県博物館協会加盟館園の開館状況について(栃木県博物館協会,2019/10/17)
http://www.muse.pref.tochigi.lg.jp/news/2019/10/post-563.html

福島県立図書館、同館ウェブサイトに「令和元年台風第19号による福島県内図書館関係施設の状況について」を掲載

2019年10月17日、福島県立図書館が、同館ウェブサイトに「令和元年台風第19号による福島県内図書館関係施設の状況について(令和元年10月17日現在)」を掲載しました。

あわせて「令和元年台風第19号の影響による県内被災図書館・公民館図書室・学校図書館への支援について」も掲載し、被災支援にあたって県立図書館の支援事業を活用できることを紹介するとともに、支援内容についての相談を受け付けていると案内しています。

おしらせ バックナンバー(福島県立図書館)
https://www.library.fks.ed.jp/ippan/home/backnumber.html
※2019.10.17欄に「令和元年台風第19号の影響による県内被災図書館・公民館図書室・学校図書館への支援について」「令和元年台風第19号による福島県内図書館関係施設の状況について(令和元年10月17日現在)」とあります。

英・Jisc、英国微生物学会(Microbiology Society)と2年間の“Publish and Read”契約を締結

2019年10月16日、英・Jiscと英国微生物学会(Microbiology Society)は、試験的なオープンアクセス(OA)等に関する出版契約として、2年間の“Publish and Read”契約を締結したことを発表しました。

この契約により契約参加機関に所属する研究者は、英国微生物学会の刊行する雑誌へ著者として掲載された全ての研究成果が初めからOAで公開されると同時に、学会の刊行するコンテンツについて1947年までのアーカイブも含めて全てアクセス可能になります。

英国微生物学会はJiscのコンソーシアムを通してOA出版への転換契約を締結した最初の学会系出版者となります。契約の効力発生は2020年からで、“Microbiology”や“Journal of Medical Microbiology”など、OA誌、購読誌、ハイブリッド誌を含む英国微生物学会の刊行誌6タイトル全てが契約対象となります。

ページ