メタデータ

ドイツ国立科学技術図書館(TIB)が運営する科学技術動画提供のためのポータルサイト“TIB AV-Portal”(記事紹介)

2020年11月16日付で、ドイツ国立科学技術図書館(TIB)が、同館の運営する科学技術動画提供のためのポータルサイト“TIB AV-Portal”の概要や機能開発の歴史を紹介したブログ記事を公開しています。

TIB AV-Portalは、2020年11月時点で科学技術分野を中心とする動画コンテンツ約3万点を収録したポータルサイトです。動画内の場面・セリフ・テキスト・画像等を自動解析する機能や、デジタルオブジェクト識別子(DOI)の付与、コンテンツの長期保存の実施、コンテンツに関連した学術論文・研究データ等に対するリンク形成などをその特徴としています。

TIB AV-Portalは、2011年にTIB内の研究室で開発が始まり、2014年春のオンライン化、セマンティックソリューションを扱うyovisto社によるTIBの仕様に基づいた運営等を経て、2020年までにTIBへ運営・開発主体が完全移行しました。TIBは2018年9月に同ポータルに専従する開発チーム(Scrum team)を設置しており、ブログ記事では、開発チームが実現した主要な機能やサービスとして、次のようなことが紹介されています。

・最新の動画・人気のある動画のブロック分けによる表示、ユーザーの視聴履歴に基づく推薦動画の提供などトップページのデザインをリニューアル

国立国会図書館(NDL)、2021年1月からWeb NDL Authoritiesの機能拡張を実施:著作、ジャンル・形式用語の典拠データ提供、日本古典籍総合目録データベースとの連携など

2020年10月28日、国立国会図書館典拠データ検索・提供サービス(Web NDL Authorities)は、2021年1月から機能拡張を実施することを発表しました。

機能拡張の実施により、Web NDL Authoritiesは、2021年1月から以下のサービスを新たに提供します。

・書誌データ検索における連携先を国立国会図書館オンライン(NDLオンライン)に変更し、詳細情報画面のリンクボタン(著者名検索、件名検索、著作検索、ジャンル検索)からNDLオンラインへ遷移
・著作(Work)典拠、ジャンル・形式用語典拠の提供を新たに開始
・国文学研究資料館の「日本古典籍総合目録データベース」と新たに連携し、同データベースに収録された同じ古典作品の著作レコードへのリンクを詳細情報画面に追加

2021年1月からWeb NDL Authoritiesの機能を拡張します(Web NDL Authorities,2020/10/28)
https://id.ndl.go.jp/information/2020/10/28/release-17/

オランダでCultural AI Labが創設:文化遺産機関・研究機関が連携し文化研究における人工知能(AI)の可能性等を探る

2020年11月16日、オランダでCultural AI Labの創設が発表されています。

文化遺産機関がデータを研究機関が技術を提供することで、文化遺産分野に適用可能な人工知能(AI)に関するツールを開発し、AI技術が文化的文脈を理解できるようにすることを目的としたもので、国立数学コンピュータ科学研究所(CWI)・オランダ王立芸術科学アカデミー(KNAW)人文学部門・オランダ国立図書館(KB)・オランダ視聴覚研究所(Sound and Vision)・アムステルダム国立美術館(Rijksmuseum)・オランダ応用科学研究機構(TNO)・アムステルダム大学・アムステルダム自由大学が参加しています。

参加する研究機関の博士課程の学生やポスドクが、文化遺産機関で4年間研究に従事するとしているほか、以下の5つの研究プロジェクトが今後数か月の間に開始されるとしています。

・AI: CULT Culturally Aware (AIを用いた博物館コレクションのオブジェクト記述の自動分析・充実)

・SABIO - the SociAl Bias Observatory(植民地時代の用語の検出を目的とした博物館コレクションのコレクション記述の自動分析)

オランダの画家フィンセント・ファン・ゴッホの作品に関するデータをLinked Dataにより集約して構築したデジタルプラットフォーム“Van Gogh Worldwide”が公開

2020年11月5日、オランダ国立美術史研究所(Netherlands Institute for Art History:RKD)は、19世紀の画家フィンセント・ファン・ゴッホの作品に関するデータをLinked Dataにより集約して構築したデジタルプラットフォームとして、“Van Gogh Worldwide”が新たに公開されたことを発表しました。

“Van Gogh Worldwide”は、電子的に利用可能なゴッホの作品に関する学術データの主要保有機関である、RKD及びオランダ・アムステルダムのゴッホ美術館(Van Gogh Museum)、オランダ・オッテルローのクレラー・ミュラー美術館(Kröller Müller Museum)の3機関による共同イニシアチブです。3機関は設立パートナーとなり、オランダ文化遺産庁(Cultural Heritage Agency of the Netherlands)をはじめ、多数の美術館・個人・研究機関等の協力を得てプラットフォームを構築しました。

CHORUSとDatacite、相互のリンク充実と発見可能性の向上を目的とした覚書を締結

2020年10月28日、公的助成研究成果のパブリックアクセスに向けた官民連携イニシアチブCHORUSは、Dataciteと2年間の覚書(Memorandum of Understanding:MoU)を締結したことを発表しました。

CHORUSとDataciteが締結した覚書は、研究成果物へのアクセス・利用状況等の報告を管理するための識別子・標準の採用に向けた取り組みの調整を目的としています。研究者・研究成果・研究助成元・所属機関の間に信頼のおけるリンクを構築することは、学術的な成果物への広範なアクセス提供に不可欠であるという認識の下、両者は共に学術情報流通における発見可能性の向上を支援する非営利機関として、その貢献をさらに深化させるために覚書を締結しました。

両者は締結した覚書に基づいて、以下のような取り組みを協力して進める予定です。

・データセット・研究者・研究助成元の間を繋ぐ明確なリンク構築に向けた支援
・CHORUSのコンテンツとDataciteの付与したDOI間のリンクをCHORUSのダッシュボード及び生成されるレポート上に表示
・Dataciteのサービスへの研究助成機関の認知度向上
・研究成果物の公開支援を目的とした研究者・研究機関に対する永続的識別子の利用奨励

複数機関のデジタル化資料を横断検索できるサービス“OpenTexts.World”が公開:約800万点の資料を検索可能

複数機関のデジタル化資料を横断検索できるサービス“OpenTexts.World”の2020年10月5日付けTwitterにおいて、同日にサービスの立ち上げを行ったことが報告されています。

同ウェブサイトの概要紹介ページによれば、「世界中のデジタル化されたテキストコレクションへの無料アクセスを提供する実験的なサービス」です。現在はベータ版としての公開であり、以下のデジタル化資料約800万点が検索対象となっています。

・米・HathiTrustの約443万点
・Internet Archive(IA)によるAmerican Libraries Collectionの約296万点
・ニュージーランド国立図書館によるDigitalNZの約24万点
・英・オックスフォード大学ボドリアン図書館の約23万点
・英・ウェルカム・コレクションの約18万点
・英・ウェールズ国立図書館の2801点
・英・クイーンズ大学ベルファスト校の186点

デジタル化資料のグローバル・データセット作成に関する共同研究プロジェクトGlobal Digitised Dataset Network、最終報告書を公開

2020年10月5日、デジタル化資料のグローバル・データセット作成に関する共同研究プロジェクトGlobal Digitised Dataset Network(GDDNetwork)は、プロジェクトの最終報告書“Towards a Global Dataset of Digitised Texts : Final Report of the Global Digitised Dataset Network”の公開を発表しました。

GDDNetworkは、英国芸術・人文科学研究会議(AHRC)による助成の下、2019年2月から2020年1月にかけて実施されたプロジェクトです。英・グラスゴー大学と米・HathiTrustが主導し、英国図書館・スコットランド国立図書館・ウェールズ国立図書館・英国研究図書館コンソーシアム(RLUK)が中核パートナーとして参加しました。

最終報告書では、本プロジェクトの概要、グローバル・データセット作成が実現した場合のユースケースに関する調査結果、中核パートナーが提供するデジタル化資料の書誌データを用いたデータセット作成作業の内容等が記載されています。

Figshareで公開されたオープンな研究データの利用傾向に関する調査(文献紹介)

2020年10月4日付で、Sage社の刊行する情報科学分野の査読誌“Journal of Information Science”のオンライン速報版の論文として、“Do researchers use open research data? Exploring the relationships between usage trends and metadata quality across scientific disciplines from the Figshare case”が公開されています。

同論文では、オープンな研究データの利用率が低い要因としてしばしば指摘されるメタデータの品質との関連の実態を調査するために、研究データ公開プラットフォームFigshare上で公開されたデータの比較・検討が試みられました。著者らは、2019年10月から11月に取得したFigshare上の全21分野・約700万件のリソースのメタデータに対する体系的な品質評価等を実施し、その分析結果を報告しています。

分析の結果として、研究分野によらずオープンな研究データの利用には偏りがありごく少数のリソースが利用全体の大半を占めていることや、データの利用と評価ツールで測定したメタデータの品質との間に有意な相関関係が認められなかったことなどを報告しています。

E2314 - 電子情報の保存・管理の標準手法"Oxford Common File Layout"

2020年7月7日,リポジトリにおける電子情報の長期保存のためのファイルシステムの階層を標準化するための手法であるOxford Common File Layout(OCFL)のVersion 1.0が公開された。OCFLのウェブサイトには仕様を示した“OCFL Specification”と実装上の助言を示した“OCFL Implementation Notes”等が公開されている。

北米研究図書館協会(ARL)、研究データへの取組に関する推奨事項をまとめた報告書“Implementing Effective Data Practices”を公開

2020年9月25日、北米研究図書館協会(ARL)は、研究データへの取組に関する推奨事項をまとめた報告書“Implementing Effective Data Practices: Stakeholder Recommendations for Collaborative Research Support”の公開を発表しました。

同報告書は、ARL・カリフォルニア電子図書館(CDL)・米国大学協会(AAU)・公立ランドグラント大学協会(APLU)が2019年12月に開催した招待会議で得られた情報・洞察に基づいています。同会議は米国国立科学財団(NSF)の後援のもと行われ、(1)データセットに永続的識別子(PID)を使用する、(2)機械可読のデータ管理計画(maDMPs)を作成する、というNSFが推奨する研究データへの取組のためのガイドライン設計に焦点が当てられました。

同報告書では、研究者、学術・研究図書館、リサーチオフィス、ITスタッフ、学術出版社、ツール開発者、学会、助成機関といったステークホルダーに対し、NSFが推奨するこれらの取組を実装するに当たってのインセンティブと推奨事項等を個別に示しています。

ページ