メタデータ

DataCite、永続的識別子(PID)の付与された学術リソースとリソース間の関連性を視覚化する“PID Graph”生成のためのAPIを公開

2020年5月6日、DataCiteは、永続的識別子(PID)の付与された学術リソースとリソース間の関連性を視覚化する“PID Graph”生成のためのAPIを公開したことを発表しました。

公開されたAPIには、オープンソースのAPI用クエリ言語GraphQLが利用されています。2019年5月の試行版APIの公開後、12か月をかけてサービスのパフォーマンス・安定性の向上、ユーザーからのフィードバックに基づく機能追加等が行われました。PID Graphには、DataCiteの提供する全てのDOI、Crossrefが提供する900万件のDOI、ORCIDが提供する全てのID、Research Organization Registry(ROR)の提供する全ての機関に関する識別子、Crossrefが提供する全ての資金助成機関識別子Funder ID、研究データリポジトリのレジストリ“re3data.org”の全てのレコードが含まれ、PIDと関連メタデータの付与された合計約3,500万件の学術リソース、及び約900万件のリソース間の関連性について視覚化することができます。

OAPEN、OAPEN Libraryの新プラットフォーム運用を開始:DSpace上に構築・ONIXフォーマットのメタデータインポート等の新機能も追加

2020年4月15日、単行書のオープンアクセス(OA)を推進する欧州のコンソーシアムOAPENは、OAPEN Libraryの新しいプラットフォームの運用を開始したことを発表しました。

OAPEN LibraryはOAPENが運用する査読付きのOA単行書の検索サービスを兼ねたフルテキストのリポジトリです。OAPEN Libraryは今回のリニューアルで、オープンソースのリポジトリシステムDSpace上に構築された新しいプラットフォームへ移行しています。また、プラットフォームの移行に伴い、コンテンツマネジメントシステム(CMS)のStrapiを導入して、ウェブサイトのリニューアルも行われています。

新しいOAPEN Libraryでは、ライセンスや出版タイプ別の表示オプション、図書館からのフィードバックによるMARCXML・MARC 21フォーマットのメタデータの改善、OAPEN Library検索システムでの利用を想定したREST APIの追加などが実施されています。また、出版業界のデータ交換で広く利用されるONIXフォーマットのメタデータに対応し、ONIX XMLをOAPEN Libraryへインポートして新規レコードを作成する機能が追加されています。

ジャパンリンクセンター(JaLC)、OAI-PMH情報提供機能の拡充とJaLCコンテンツ検索画面からORCIDへの簡易な登録機能の追加を実施

2020年4月8日、ジャパンリンクセンター(JaLC)は、OAI-PMH情報提供機能の拡充とJaLCコンテンツ検索画面からORCIDへの簡易な登録機能の追加を実施したことを発表しました。

JaLC正会員限定機能であるOAI-PMH情報提供機能について、雑誌論文だけでなく、書籍・研究データ等を含むJaLCにDOIが登録された全てのデータが出力対象となるように、機能拡充が行われました。

JaLCコンテンツ検索画面から、研究者がORCIDにログインし、検索されたコンテンツをORCIDの自身の業績情報へ簡易に登録できる「ORCID業績登録」機能が追加されました。また、研究者がORCIDにログインしたmyORCIDの画面上で、自身の業績を追加する際の情報源として、JaLCを選択することも可能になっています。

OAリポジトリのレジストリOpenDOARがアップデートを実施:OA方針サポートページのリニューアル及びCOREからの新規のリポジトリレコード900件の登録

2020年4月3日、英・Jiscは、オープンアクセス(OA)リポジトリのレジストリOpenDOARが約半年間の2つのプロジェクトの成果により、アップデートされたことを発表しました。

OpenDOARはこれまで“Policy Tool”として提供していた、リポジトリ向けのOA方針サポートページについて内容のレビューを行い、コンテンツ更新と利用しやすく迅速なアクセスの容易な情報源が提供できるように機能改訂を行いました。リニューアルされたOA方針サポートページ“Policy Support”では、OA方針に関わる主要5項目として、登録される研究成果物のメタデータ・研究成果物の本文等のデータ・研究成果物の種類やバージョン等を示すコンテンツ・リポジトリへ研究成果物の登録・研究成果物のリポジトリ上での保存を挙げ、最低限のレベルの推奨方針と最適なレベルの推奨方針の2パターンの文案を提供しています。コピーアンドペーストや編集が容易となるように、文案はHTML版及びプレーンテキスト版で利用可能です。

また、英国の機関リポジトリアグリゲーターCOREのAPIを利用して、リポジトリのレコードの大規模なインポートを実施し、重複の削除や登録資格の審査等を経て、最終的に900件のリポジトリのレコードが新たにOpenDOARへ登録されたことが発表されています。

九州大学附属図書館、九大コレクションに収録された「貴重資料」「蔵書印画像」「炭鉱画像」についてJPCOARスキーマ形式によるメタデータをオープン化

2020年3月27日、九州大学附属図書館は、九大コレクション「貴重資料」「蔵書印画像」「炭鉱画像」のメタデータ提供を開始したことを発表しました。

同館は、オープンサイエンスの世界的な進展に伴う、大学保有の学術情報共有を求める世界的な流れを受けて、所蔵コンテンツのメタデータをオープン化した、としています。メタデータはJPCOARスキーマ形式で提供され、CC0ライセンスをメタデータの利用条件に定めています。Webサービス等への活用のため、オープン化されたメタデータはOAI-PMHによる取得にも対応しています。また、TSV形式によるメタデータの全件ファイルをダウンロードすることもできます。

九州大学附属図書館は「貴重資料」「蔵書印画像」「炭鉱画像」以外のメタデータについても調整を進めており、今後提供範囲を拡大する予定である、としています。

メタデータの提供を開始しました(九州大学附属図書館,2020/3/27)
https://www.lib.kyushu-u.ac.jp/ja/news/32331

Schema.org、ver.7.0を公開:新型コロナウイルス感染症への世界的対応を支援するための新たな語彙を含む

2020年3月16日、 Schema.orgが、スキーマのver.7.0の公開を発表しています。

“SpecialAnnouncement”“CovidTestingFacility”“eventAttendanceMode”といった新型コロナウイルス感染症の拡大への世界的対応を支援するための新たな語彙が含まれていることが説明されています。

Schema for Coronavirus special announcements, Covid-19 Testing Facilities and more(Schema.org, 2020/3/16)
http://blog.schema.org/2020/03/schema-for-coronavirus-special.html

Releases
https://schema.org/docs/releases.html#v7.0

国立国会図書館、米国標準化機構(NISO)が発行したメタデータに関する入門書の日本語訳を公開

2020年3月17日、国立国会図書館(NDL)は、米国標準化機構(NISO)が2017年1月に発行したメタデータに関する入門書「Understanding Metadata: What is Metadata, and What is it for?」の日本語訳を公開しました。

新着情報(NDL)
https://www.ndl.go.jp/jp/news/index.html
※2020年3月17日付けで日本語訳公開のお知らせが掲載されています。

メタデータを理解する(NISOによる入門書)(NDL)
https://www.ndl.go.jp/jp/dlib/standards/translation/index.html#metadata
※国立国会図書館電子情報部電子情報流通課による日本語訳がPDFで掲載されています。

オープンアクセスリポジトリ連合(COAR)と米・SPARC、米・OSTPの研究データリポジトリの特性に関する情報提供依頼書(RFI)へ共同回答を提出

2020年3月3日、オープンアクセスリポジトリ連合(COAR)は、米国大統領府科学技術政策局(OSTP)の研究データリポジトリの特性に関する情報提供依頼書(RFI)について、米・SPARCと共同作成した回答を公開しました。

OSTPは2020年1月17日付で、政府助成研究による研究成果物のデータ管理と共有を行うデータリポジトリの望ましい特性に関する草案について、3月6日を期限としてパブリックコメントに付しており、COARとSPARCはこの草案のRFIへ2020年3月3日付で共同回答しています。両者は、リポジトリ上でのデータ管理に関するベストプラクティスを活用することとリポジトリに求める要件が複雑になりすぎないことの間でバランスをとることを意図して回答を作成した、としています。回答では草案に関する全般的なコメントとして以下の5点が示されています。

・草案で示された特性の多くを支持するが、ポリシーの目的(アクセス、公正性など)とその目的達成のための実践(メタデータ、ライセンスなど)とを区別するための再編成を提案すること、及びポリシーが望ましい特性を示しつつ中核的な重要な特性群を含めることができれば、長期的なリポジトリの実践の改善に資すること

DuraSpace、リポジトリソフトウェアDSpace ver. 7.0のBeta 1版を公開

2020年3月4日、米国の図書館等のネットワークLYRASIS傘下組織の非営利団体DuraSpaceは、リポジトリソフトウェアDSpace ver. 7.0のBeta 1版のダウンロードとテストが可能になったことを発表しました。

Beta 1版は、DSpace ver. 7.0の新機能紹介とコミュニティからのフィードバックのために公開されたもので、今後数回同様の目的によるベータリリースが予定されています。専用のデモサイトまたはダウンロードにより手動でテストすることができます。DuraSpaceはDSpace ver. 7.0の主な新機能として以下のような特徴を紹介しています。

19世紀における国境・言語を越えた新聞情報の流通調査に関する研究成果が公開される:“Digging into Data Challenge 2016”の助成研究プロジェクトの成果

2020年1月28日・29日に、研究データ公開プラットフォームfigshare上で、報告書“The Atlas of Digitised Newspapers and Metadata: Reports from Oceanic Exchanges”と同報告書内で扱われている様々なデジタル化された新聞データベースで用いられている全てのメタデータのマッピング結果が公開されました。

これらは、大規模データ解析を活用した人文・社会科学研究助成プログラム“Digging into Data Challenge”の2016年の助成対象となった研究プロジェクトである“Oceanic Exchanges”による研究成果物です。“Oceanic Exchanges”は、豊富で急速に流通する情報による世界的な文化を生み出した19世紀の新聞の劇的拡大を背景とした研究プロジェクトです。フィンランド・ドイツ・メキシコ・オランダ・英国・米国の研究機関が参加し、国境・言語を越えた情報フローのパターンを調査するため、2017年から2019年にかけてこれら6か国のコンピューターを用いた先進的な定期刊行物研究を結集させて研究プロジェクトが進められました。

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