レファレンスサービス

新型コロナウイルス感染症の拡大が米国の大学図書館のチャットレファレンスサービスに与えた影響と利用者の反応に関する調査の実施(文献紹介)

2020年10月9日付で、米・イリノイ大学の機関リポジトリIDEALSに、ニュージャージー州のラトガース大学のコミュニケーション・情報研究学部の研究者と図書館員が共著で作成した文献として、“Chat Reference in the Time of COVID-19: Transforming Essential User Services”が掲載されています。

同文献は、2020年10月13日の米・図書館情報学教育協会(ALISE)年次大会における発表の予稿原稿(proceeding)です。新型コロナウイルス感染症の拡大は米国の大学図書館サービスに急激・広範囲の影響を及ぼし、授業のオンライン化の移行に伴って、多数の館がレファレンスサービスをオンラインのみ提供する形へ移行させました。著者らはオンラインレファレンスサービスの中でも特にライブチャットで行われるサービスへ着目し、米国内の大学図書館員に対するアンケート・インタビューを通して、チャットレファレンスサービスをどのように開始し継続しているか、利用者はどのように反応しているか、等の把握を目的とした研究を進めています。

「第6回図書館レファレンス大賞」の最終審査進出の3事例および奨励賞が発表される

2020年10月25日、11月4日にオンラインで開催される第22回図書館総合展内で最終審査が行われる、「第6回図書館レファレンス大賞」の最終審査に進出した3事例が以下の通り発表されています。

・道端の牛乳瓶 ~時を超えて開かれる歴史
指宿市立指宿図書館(鹿児島県)

・アマビエでつながる地域と図書館
くまもと森都心プラザ図書館(熊本市)

・コロナ禍でもできることから!-レファレンス周知に向けた取り組み-
大阪市立中央図書館

また、奨励賞として以下の1件が選ばれています。

・東京オリンピック(1964年)頃のファッションの流行
一般財団法人 石川武美記念図書館

@libraryfair(Twitter,2020/10/25)
https://twitter.com/libraryfair/status/1320183725284470784

横浜商科大学図書館、新サービスとして「ブックコンシェルジュサービス」と「卒論・レポート提出前チェックサービス」の提供を開始

2020年10月20日、横浜商科大学図書館は、同館の新しい学内サービスとして「ブックコンシェルジュサービス」と「卒論・レポート提出前チェックサービス」の提供を開始することを発表しました。

「ブックコンシェルジュサービス」は、卒業論文やレポート用、オススメの小説などのリクエストを図書館に申し込みすると、同館の図書館員が個別のリクエストに応じて、約20万冊の蔵書から3冊を選び郵送貸出を行うサービスです。同館の質問フォームまたは電子メールにより、オンラインで申し込みすることができます。

「卒論・レポート提出前チェックサービス」は、提出前の授業課題のレポート、論文等のチェックを図書館員に依頼することができるサービスです。同館はチェックを依頼されたレポート等に対して、誤字脱字や基本的な体裁、参考文献の書き方などに関するアドバイスを返します。サービスの利用には電子メールによる申し込みが必要ですが、利用回数に制限はありません。

いずれのサービスも申込後3日から7日程度で、同館から回答を受けることができます。

総務省、「地方議会・議員のあり方に関する研究会報告書」を公表:議会の権能強化のための議会図書室の有効活用を求める意見も

2020年9月30日、総務省が、「地方議会・議員のあり方に関する研究会報告書」を公表しました。

「地方議会・議員のあり方に関する研究会」(座長:只野雅人(一橋大学大学院法学研究科教授))により取りまとめられた報告書です。

三議長会(全国都道府県議会議長会、全国市議会議長会、全国町村議会議長会)からの議会の権能の強化を求める提言の1つとして、議会の調査研究・政策立案機能を支援する観点から、事務局体制の強化や議会図書室の有効活用を求める意見があったとしています。

議会図書室の有効活用については、公立・大学等の他の図書館との連携や、議員への情報提供機能・レファレンスサービスの強化などが重要であるとするもので、事務局体制の強化にも関連して、議会図書室についても共同設置し、議員への情報提供機能・レファレンスサービスを含めたシンクタンクとしての機能を充実させる方向で検討していくことが考えられるのではないかとの意見があったと紹介されています。

国立国会図書館、リサーチ・ナビにコンテンツ「新型コロナウイルスのオープンデータサイト集」を掲載

国立国会図書館(NDL)が、調べ物に役立つリソースを紹介するNDLのウェブサイト「リサーチ・ナビ」に、コンテンツ「新型コロナウイルスのオープンデータサイト集」を掲載しています。

同コンテンツでは、新型コロナウイルス感染症に関する公的機関のオープンデータやオープンデータの利活用事例についてのウェブサイトがまとめられています。

新型コロナウイルスのオープンデータサイト集(リサーチ・ナビ)
https://rnavi.ndl.go.jp/research_guide/entry/post-1180.php

参考:
国立国会図書館、リサーチ・ナビにコンテンツ「新型コロナウイルスに関する主な新聞社ウェブサイトの特集ページまとめ」「新型コロナウィルスに関するウェブサイト集」を掲載
Posted 2020年4月23日
https://current.ndl.go.jp/node/40838

柏崎市立図書館(新潟県)、柏崎高等学校図書館と連携し同校生徒による図書館蔵書活用の促進等を意図した取り組みを開始

2020年9月2日、新潟県の柏崎市立図書館(ソフィアセンター)は、新潟県立柏崎高等学校の学校図書館と連携し、同校生徒の課題研究や読書において、ソフィアセンターの蔵書活用を促進する取り組みを開始したことを発表しました。

ソフィアセンターは連携の背景として、高校生は学習・読書室の利用が多く、蔵書の活用は小中学生と比べると非常に少ない状況にあることなどを挙げ、同校との連携をきっかけに、市内の他の高校生の利用促進とレファレンスサービスの活用を働きかけていく、としています。

ソフィアセンターは同校図書館との連携事業の概要として、「課題解決支援」と「課題図書の簡単予約」を挙げています。「課題解決支援」は、文部科学省のスーパーサイエンスハイスクール(SSH)に指定された同校1学年・2学年の生徒が探究活動として取り組む「柏崎サイエンスプロジェクト(KSP)」の課題研究テーマを両館で共有し、ソフィアセンターの蔵書とレファレンスサービスによって、生徒の課題解決を支援するものです。「課題図書の簡単予約」は同校1学年の生徒の課題図書300冊のうち、ソフィアセンターが所蔵する図書約200冊のリストをホームページに掲載し、簡単に検索や利用状況の確認・予約を可能とするものです。

大阪大谷大学図書館、同大学の司書課程科目「図書館サービス特論及び演習」で作成されたパスファインダーを館内閲覧室で展示

2020年9月1日、大阪大谷大学図書館(大阪府富田林市)は、同大学が開講する司書課程科目「図書館サービス特論及び演習」の受講生が作成したパスファインダーを同館本館閲覧室で展示していることを発表しました。

同館は現在、事前予約制により利用時間に制限の付いた開館状況ですが、館内に展示中のパスファインダーは自由に活用することができます。

図書館からのお知らせ 2020 ☆ 新しい<パスファインダー>が完成!!(大阪大谷大学,2020/9/1)
https://www.osaka-ohtani.ac.jp/facilities/library/news/202009_7406.html

参考:
京都女子大学の司書課程で行われた「レファレンスPOP」という試み
Posted 2011年10月5日
https://current.ndl.go.jp/node/19237

韓国・国立障害者図書館、新型コロナウイルス感染拡大防止のための休館期間中、聴覚障害者を対象に、ビデオ通話による「手話でQ&A」サービスを実施

2020年8月24日、韓国の国立障害者図書館が、新型コロナウイルス感染拡大防止のための休館期間中、成人の聴覚障害者を対象に、非対面による「手話でQ&A」サービスを実施すると発表しました。

読書時やニュースを聞いた際に、理解が難しい文章やわからない単語があった場合に問い合わせると、担当者が、即答もしくは辞典を用いて回答します。

運営期間は9月から同館の再開館までで、ビデオ通話を用いて、火曜日から金曜日までの午前10時から午後4時まで行われます。

공지사항(おしらせ)(国立障害者図書館)
http://nld.nl.go.kr/ableFront/notice_board/list.jsp
※「323 청각장애인을 위한 맞춤 서비스 "수어로 묻고 답하기" 비대면 서비스 안내 2020.08.24」(「323 聴覚障害者のためのカスタムサービス「手話でQ&A」非対面サービス案内 2020.08.24)とあります。

米国国立公文書館(NARA)、大統領図書館ごとの電子化の進捗状況や利用可能なコンテンツ等を案内する“Presidential Library Explorer”を公開

2020年8月11日、米国国立公文書館(NARA)が、“Presidential Library Explorer”を公開したことを発表しました。

同サービスは、2019年に公開された“Record Group Explorer”に続く二番目の情報探索支援ツールです。NARAが運営する大統領図書館ごとに、デジタル化作業状況を可視化するグラフ、オンラインで閲覧可能なコンテンツへの資料種別毎のリンク、デジタル化が完了していない資料の一覧へのリンク、市民アーキビスト(citizen archivist)のページへのリンクがまとめられています。

Introducing the Presidential Library Explorer(NARA, 2020/8/11)
https://narations.blogs.archives.gov/2020/08/11/introducing-the-presidential-library-explorer/

新型コロナウイルス感染症感染拡大下のアフリカ系アメリカ人に関するコンテンツのガイド(記事紹介)

2020年7月17日、米国・ハーバード大学の学生新聞である“Harvard Crimson”に、同大学図書館が、新型コロナウイルス感染症感染拡大のアフリカ系アメリカ人への影響に関するオープンアクセスのコンテンツを収集し、新たな調べ方ガイドのページを公開したという記事が掲載されました。

記事によると、同大学教育大学院や同大学内の多様性に関する組織“President's Office for Diversity, Inclusion, and Belonging”、人種差別解消に取り組む“Charles Hamilton Houston Institute for Race and Justice”と協力し作成されたものであり、公開以降のアクセス数は8,000以上です。同ガイドは、19のトピックについての記事やポッドキャストをはじめとしたコンテンツを集めたものです。トピックには、「労働と経済(Labor & Economy)」、「メディア、テレビ、劇場、映画(Media, Television, Theater, & Film)」等があります。

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