図書館

アンドリュー W.メロン財団、REALM Projectに取り組む米国の博物館・図書館サービス機構(IMLS)支援のため150万ドルの助成を実施

2020年6月25日、米国の博物館・図書館サービス機構(IMLS)は、アンドリュー W.メロン財団から150万ドルの助成金を獲得したことを発表しました。

同財団の助成金は新型コロナウイルス感染症流行下において、図書館や博物館における所蔵資料の取り扱いやサービス再開のための、資料の素材に関する研究へ活用されます。IMLSはOCLC、バテル記念研究所とともに、新型コロナウイルス感染拡大下での博物館・図書館・文書館の再開にあたって職員や利用者への影響を軽減するため、信頼度が高く科学的根拠に基づいた資料の取り扱いに関する情報を提供することを目的としたREopening Archives, Libraries, and Museums (REALM) Projectに取り組んでいます。

フランス・文化省、公読書におけるアクセシビリティ対応状況に関する要点および推奨事項をまとめたパンフレットを公開

2020年6月29日、フランス・文化省は、公読書におけるアクセシビリティ対応状況の要点および推奨事項をまとめたパンフレット"Accessibilité numérique en lecture publique. Chiffres-clé 2019 et recommandations"を公開しました。

同パンフレットは、同省が2019年に公開した、公読書におけるアクセシビリティの指標“Baromètre de l'accessibilité numérique en lecture publique”第3版の要点を示すとともに、アクセシビリティ試験のためのツールや、取り入れるべき手法等に関する図書館への推奨事項をまとめています。パンフレットによると、同国の公共図書館は、オンラインで提供するサービスをすべての人にとってアクセス可能とすることが義務とされています。加えて、各行政機関、地方自治体は、アクセシビリティ対応方針を2020年9月までに公開することが必須とされています。

英・Libraries Connected、図書館サービスの再開のためのガイド“Library service recovery toolkit”を公開

2020年6月30日、図書館の支援を行う慈善団体である英国のLibraries Connected(以前の名称は英国図書館長協会)は、図書館サービス再開のためのガイド“Library service recovery toolkit”を公開しました。新型コロナウイルス感染症対策として実施されていた英国の制限措置が7月4日から緩和され、図書館の再開館が可能となることを受けてのものです。

同ガイドは、図書館サービス担当者らと協力してLibraries Connectedが作成したものであり、作成に当たり英・公衆衛生局(PHE)及び安全衛生庁(HSE)との協議も経ています。英国政府が公表している安全な業務遂行のためのガイドラインを補うものと位置付けられ、図書館サービスにおける実際のニーズや懸念に沿うよう設計されています。

同ガイドは全8章及び付録からなり、リスク管理、スタッフの職場復帰の進め方、ソーシャル・ディスタンシング、行動上の制約、清掃と衛生管理、スタッフ及び利用者に対するコミュニケーションに関する内容等を含んでいます。公共図書館向けに設計されたものですが、多くの原則は他館種の図書館にも適用可能としています。

「角川武蔵野ミュージアム」が2020年8月1日にプレオープン:「グランドギャラリー」「マンガ・ラノベ図書館」等がオープン

2020年7月2日、株式会社KADOKAWAは、公益財団法人角川文化振興財団が、同社と所沢市(埼玉県)が共同で進めるプロジェクト「COOL JAPAN FOREST構想」の拠点施設「ところざわサクラタウン」内の「角川武蔵野ミュージアム」のプレオープンを2020年8月1日に決定したと発表しています。

同ミュージアムは、図書館・美術館・博物館が融合する文化複合施設として隈研吾氏が設計したもので、8月1日のプレオープン時には1階の「グランドギャラリー」「マンガ・ラノベ図書館」および2階のカフェがオープンするほか、10月15日まで竣工記念展「隈研吾/大地とつながるアート空間の誕生 ― 石と木の超建築」が開催されます。

マンガ・ラノベ図書館は、約2.5万冊の書籍があり、ラノベやマンガの分類ジャンルの開発など多彩なアプローチでラノベ・マンガの魅力を発信するとしています。

グランドオープンは2020年11月6日が予定されています。

東京都、事業者向け「東京都感染拡大防止ガイドブック」を公開:「博物館、美術館編」「図書館編」など業種別ガイドブックも

2020年6月19日、東京都は、事業者向け「東京都感染拡大防止ガイドブック」の公開を発表しました。

東京都感染拡大防止ガイドラインの内容を、イラストを用いてわかりやすく整理したものです。6月19日時点では、「博物館、美術館編」「図書館編」など24の業種別ガイドブックと、該当がない業種を対象として、全業種に共通した部分だけをまとめた「共通編」を公開しています。

事業者向け「東京都感染拡大防止ガイドブック」の公開について(第500報)(東京都, 2020/6/19)
https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2020/06/19/10.html

早稲田大学坪内博士記念演劇博物館、「博物館・美術館・図書館における新型コロナウイルス感染拡大予防策に関する調査報告」を公開

2020年6月19日、早稲田大学坪内博士記念演劇博物館・演劇映像学連携研究拠点は、「博物館・美術館・図書館における新型コロナウイルス感染拡大予防策に関する調査報告」(2020年5月29日付け)の公開を発表しました。

2020年5月1日から5月14日までの期間、博物館再開へ向けた対策を考えるための臨時テーマ研究として実施された調査の報告書であり、国内外の博物館・美術館・図書館関係団体が発表した新型コロナウイルス感染拡大予防策に関する情報をとりまとめています。5月14日に日本博物館協会および日本図書館協会から指針となるガイドラインが公表されたため、同日を調査の区切りとし、以降は国内で得られる情報を中心に目に留まったものを追記した、とあります。

今回公開を行う理由として、この期間までに国内外の博物館・美術館・図書館関係団体が公表した新型コロナウイルス感染拡大予防策の記録として、調査結果が今後の対策検討の材料となると考えたことを挙げています。

株式会社カーリル、図書館に行けない人に本を届ける「レターパックプロジェクト」を実施

2020年6月23日、株式会社カーリルが、様々な事情で図書館へ来館できない人に本を届ける「レターパックプロジェクト」を行うことを発表しました。

同プロジェクトは、同社のプロモーション展開を各種図書館で行うために最大3,000枚のレターパックを図書館等に提供するもので、全国商工会連合会による小規模事業者持続化補助金<コロナ特別対応型>を活用して行われます。

レターパックの利用目的には、図書館に来られない人への郵送や返却、相互貸借サービスのための図書館間での資料送付、新型コロナウイルス感染症再流行時の郵送貸出サービスのための備蓄が挙げられています。

対象は全ての図書館であり、利用する際には、カーリルのフライヤーを同梱すること、目的外使用をしないことが求められるほか、送付先リストを補助金の報告書として全国商工会連合会に提出するとしています。なお、送付先リストとはあくまでレターパックの送り先を記載したものであり、図書館等から送付した先についてはリスト提供等の必要はない、との注記があります。

E2272 - データサイエンス,機械学習,AIの責任ある運用のために

2019年12月,OCLC Researchはポジションペーパー “Responsible Operations: data science, machine learning, AI in libraries” を発表した。近年,データサイエンス,機械学習,人工知能(AI)といった大量のデータに基づいた判断処理を可能とするアルゴリズムによる手法への注目が集まっている。これらの技術は,例えば蔵書点検業務の自動化や,利用者の情報発見支援などの領域で用いられ始めている。本ペーパーは,図書館コミュニティでのデータサイエンス,機械学習,AIの運用方針決定に貢献することを目的としており,米国を中心とした70人を越える図書館員や大学・美術館・博物館などの組織の専門家からなるグループの協力のもとで作成された。

REALM Project、新型コロナウイルスの除染手段としての自然減衰に関する第1回テストの結果を公表:図書館で一般的に見られる資料に用いられる5つの素材において3日後には未検出

2020年6月22日、博物館・図書館・公文書館の職員や利用者への新型コロナウイルスへの影響を軽減するための資料の取扱方法について、科学的根拠に基づいた情報を作成・普及させることを目的としたREALM Projectが、新型コロナウイルスの除染手段としての自然減衰に関する第1回テストの結果を公表しました。

米国の公共図書館において一般的に見られる、ハードカバーの表紙(バックラム)、ペーパーバックの表紙、本に用いられている用紙、プラスチック製の本の保護カバー、DVDのケース5つの素材を対象にテストを行った結果で、新型コロナウイルス感染症の原因となるウイルスが3日後には検出されないことを発見したとしています。

実験は、関連する研究文献のシステマティックレビューに基づき、エアコンが効いたオフィスで典型的にみられる標準的な温度・湿度下で行われ、ハードカバー・ペーパーバックの表紙やDVDのケースでは1日後に、本に用いられている用紙やプラスチック製の本の保護カバーでは3日後には未検出であったと説明されています。

今後、6月中に追加の5つの素材の実験を実施し、7月末には結果が出る予定です。また、公共図書館の再開館事例を収集・選定し、今週中にウェブサイトで共有される予定です。

REALM Project、新型コロナウイルスの除染手段としての自然減衰に関する研究文献のシステマティックレビューを公開

2020年6月17日、REALM Projectが、紙・プラスチック・布・金属といった一般的にみられる素材におけるウイルスの減衰、ウイルスの伝染方式、予防・除菌方法の有効性に関する研究文献に重点を置いたシステマティックレビューを公開しました。参照した文献の一覧および減衰の結果と方法に関する文献の一覧もあわせて公開されています。

同プロジェクトでは、引き続き、新型コロナウイルスに関する文献の収集とレビューを行って、その知見を図書館・博物館・文書館のコミュニティと共有していくとしています。

REALM Project: Systematic Literature Review(OCLC WebJunction,2020/6/17)
https://www.webjunction.org/news/webjunction/realm-systematic-lit-review.html

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