図書館

フランス・文化省、図書館における貸出および収集に関する指標の2019年版を公開

2020年6月5日、フランス・文化省が、図書館における貸出および収集に関する指標“Baromètre des prêts et des acquisitions dans les bibliothèques de lecture publique”の2019年版を公開したことを発表しました。

同指標は、同省がコンサルティング会社であるTMO Régions社、図書館システム開発等を行っているC3rb Informatique社、フランスの書籍に関する雑誌Livres Hebdoと協力して作成したものです。2014年から毎年発表され、今回は第6版に当たります。

指標は、国内の169館の図書館をサンプルに行った、貸出および収集の状況に関する調査をもとにまとめられています。発表の中では、貸し出される資料に大きな偏りがあること、図書館が提供する資料が多様であること、書店での売り上げランキングとの比較を行っていることが述べられています。併せて、小説・ドキュメンタリー・マンガ・児童書の4分野ごとに、最も収集あるいは貸出された100タイトルをまとめた表も公開されています。

美術館・図書館・文書館・博物館がもたらす経済的価値を試算した報告書が公表される(カナダ)

2020年5月15日、カナダ博物館協会のウェブサイトにおいて、報告書“Value Study of GLAMs in Canada”の公開が発表されています。

本報告書は、カナダ博物館協会とカナダ国立図書館・文書館が主導するオタワ宣言ワーキンググループが英・Oxford Economics社に委託して実施した調査の成果です。定量的・定性的評価手法を組み合わせることにより、複数の観点から、カナダにおける非営利のGLAM(美術館・図書館・文書館・博物館)がもたらす経済的価値を試算しています。

数値化できた全ての価値要素を総計した結果として、2019年時点においてGLAMがもたらす価値を、年間117億カナダドルと見積もっています。年間の運用コストである30億カナダドルと比較すると、費用便益比は3.9となり、このことは、1カナダドルの投資に対し社会が4カナダドル近くの利益を受け取ることを意味し、交通インフラのような他の大規模社会投資と比較しても遜色のないもの、と述べています。

図書館問題研究会、日本図書館協会からの回答文書「「 図書館における新型コロナウイルス感染症拡大予防ガイドライン」に関するご要望について(回答)」を公開

2020年6月8日、図書館問題研究会(図問研)は、日本図書館協会(JLA)からの回答文書「「 図書館における新型コロナウイルス感染症拡大予防ガイドライン」に関するご要望について(回答)」が図問研に送付されたことを発表しました。

同文書は、6月6日付で送付されたものであり、図問研から寄せられた、ガイドライン作成のプロセスについての意見、記載内容の修正要望に対するJLAの回答が記載されています。

6月6日付で日本図書館協会より「「 図書館における新型コロナウイルス感染症拡大予防ガイドライン」に関するご要望について(回答)」が送付されました。(図問研, 2020/6/8)
http://tomonken.sakura.ne.jp/tomonken/blog/2020/06/08/answer-2/

REopening Archives, Libraries, and Museums (REALM) Project、新型コロナウイルスの除染手段としての自然減衰に関する予備的文献レビューを公開

2020年6月3日、REopening Archives, Libraries, and Museums (REALM) Projectが、新型コロナウイルスの除染手段としての自然減衰に関する予備的文献レビュー“Preliminary Literature Review for the Natural Attenuation of SARS-CoV-2 as a Decontamination Approach”を公開しました。

同レビューは、紙・プラスチック・布・金属といったMLA機関で一般的にみられる素材におけるウイルスの減衰、伝染方法、予防・除染の有効性について焦点を当てたものです。同レビューを読む際には、査読済のものと未査読のものが含まれていること、レビューされている文献は異なる研究者により異なる条件で行われており比較や解釈が難しいこと、医療分野等MLA機関とはかなり異なる制約やリスク要因のもとで運営されている業界のための知見も含まれていることに留意するよう求めています。より体系的な文献レビューは現在作成中で、6月後半には公開予定であるとされています。

信州 知の連携フォーラム、メッセージ「ー過去・現在を未来へと架橋する「知のインフラ」を考えていくためにー」を発表

2020年6月4日、信州 知の連携フォーラムが、新型コロナウイルス感染症の感染拡大を受けて、メッセージ「ー過去・現在を未来へと架橋する「知のインフラ」を考えていくためにー」を発表しました。

信州 知の連携フォーラムは、信州大学附属図書館、長野県立歴史館、長野県信濃美術館、県立長野図書館により構成され、長野県内の知と学びに関わる各種文化施設が連携し、地域資源を共有し、新たな知識化・発信を通して地域住民の学びを豊かにすることで、地方創生につなげることを目的として2016年に発足しました。

メッセージでは、MLA(博物館・美術館、図書館、文書館)には過去・現在を未来へと架橋する責務があることを強調するとともに、同フォーラムの成果が「知のインフラ」として形となった「信州ナレッジスクエア」をさらに充実させること、新型コロナウイルス感染症の影響下にあっても、過去・現在の史料・資料を収集、保存、整理、発信する役割を担うMLAとして、連携を通じ新しい「知のインフラ」のあり方を考えていくことを表明しています。

韓国国立中央図書館(NLK)、第14回図書館革新アイデア・優秀事例の募集を発表:新型コロナウイルス感染拡大以後に変化した図書館政策やサービス等がテーマ

韓国国立中央図書館(NLK)が、2020年7月1日から8月31日まで、第14回図書館革新アイデア・優秀事例の募集を行うと発表しました。応募対象は、全国の司書及び図書館・文化機関の職員、大学生・大学院生、海外の韓国資料室の運営者です。

今回の公募のテーマは、新型コロナウイルスの感染拡大以後に変化した図書館政策方針とサービス、人工知能(AI)時代の図書館の革新を主導する図書館運営と利用の活性化、です。

応募されたアイデアや事例は、書類審査・面接審査を経て、9月末に8点の入賞作が発表されます。最優秀賞1点には文化体育観光部長官賞及び賞金200万ウォン、優秀賞2点には文化体育観光部長官賞及び150万ウォン、奨励賞5点には国立中央図書館長賞及び賞金100万ウォンが授与されます。

図書館運営・サービス向上のための資料として活用されることを目的に、優秀作を集めた資料集を制作して全国の図書館に配布します。

株式会社未来の図書館 研究所、「動向レポート」増刊号「新型コロナウイルス影響下の図書館:再開に向けた取組」の第2版を公開

2020年5月29日、株式会社未来の図書館 研究所は、5月22日に第1版を公開した「動向レポート」増刊号「新型コロナウイルス影響下の図書館:再開に向けた取組」について、第2版となる2020年5月29日版の公開を発表しました。

第1版の公開後に、日本図書館協会による「図書館における新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドライン」の更新や、他国における図書館の再開に向けたガイドライン等の更新がみられたために、5月29日現在の内容として更新を行ったものです。

なお、元の第1版のURLにアクセスすると、最新情報である第2版に自動転送される設定としたこと、元の第1版は別URLで引き続き公開していることも発表しています。

「動向レポート」増刊号「新型コロナウイルス影響下の図書館:再開に向けた取組」第2版(株式会社未来の図書館 研究所, 2020/5/29)
http://www.miraitosyokan.jp/wp/20200529/

フランス・文化省、文化セクターの活動再開を支援する文書をまとめたウェブページを公開

2020年5月11日、フランス・文化省が文化セクターの活動再開を支援する文書をまとめたウェブページを公開しました。

同ウェブページでは、同省と専門家が作成した、図書館、博物館・美術館、文書館、予防考古学の作業、書店、文化活動や芸術的・文化的教育に関係する機関、舞台芸術分野での活動、劇場等に関して、活動を再開する際の参考となるガイドラインがそれぞれ掲載されています。

図書館に関する文書は、以下のような章立てになっています。

1.全般的な基準
館内や備品の消毒、手袋等をはじめとした職員用の防具、受付窓口、空調設備について、以下をはじめとした具体的内容が記載されています。
・外出規制中閉館しており、開館までの5開庁日に人が立ち入っていない館は簡単な掃除と換気を行う。

・階段の手すり等のよく人の手が触れる場所は1日に2回以上消毒効果が証明されているもので掃除をする。

・3時間ごとに15分以上の換気を行う。

・消毒等の特定作業にのみ手袋を使用する。

・使用済みの手袋等は専用のごみ袋に入れ適切な手順で廃棄する。

日本図書館協会(JLA)、「図書館における新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドライン」の「来館者名簿の作成」の運用に関する補足説明を公開

2020年5月20日、日本図書館協会(JLA)は、5月14日に公開した「図書館における新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドライン」で言及されていた「来館者名簿の作成」について、運用に関する補足説明を発表しました。

補足説明の中では、同ガイドラインを、新型コロナウイルス感染症対策のためのものであり、恒久的なものではないこと、開館に向けて施設管理者が検討すべき基本的事項を示したものと位置付けています。また、「三つの密」と「接触感染」のリスクを考慮すること、「来館者名簿の作成」においては利用者のプライバシーに配慮することをはじめとした意思決定上の留意点や、同ガイドラインで示されていた「来館者名簿の作成」に関する留意事項についての補足が記載されています。

図書館における新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドラインの「来館者名簿の作成」の運用に関する補足説明(JLA, 2020/5/20)
http://www.jla.or.jp/home/news_list/tabid/83/Default.aspx?itemid=5310

「図書館」(仮称)リ・デザイン会議のウェブサイトが公開:「図書館」のあり方の理想を語り、その位置づけを再定義・再定置する会議体

2020年5月17日、新型コロナウイルス感染症の感染拡大による図書館サービスへの影響をきっかけに図書館関係者を中心として開催された「withコロナ時代の『図書館』(仮称)」リ・デザイン会議の活動報告や議事内容を公開するため、「図書館」(仮称)リ・デザイン会議のウェブサイトがオープンしました。

同会議は、「図書館」の名称と定義を一度仮のものとし、「図書館」(仮称)のあり方の理想を語り、位置づけを再定義し、図書館法施行100周年に当たる2050年を見据えたビジョンをまとめることを目的としています。5月25日時点で、ウェブサイトには、これまでに実施された会議の内容や実行委員会第0回会議までの経緯、実行委員会の名簿が掲載されています。

Webサイトを公開しました(「図書館」(仮称)リ・デザイン会議, 2020/5/17)
https://library-redesign.main.jp/20200517/open/

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