チリ

チリ国立図書館の電子図書館“Memoria Chilena”がICT関連の賞を受賞

ICT分野の優れたプロジェクトを称える「ストックホルム・チャレンジ」(Stockholm Challenge)が、2010年12月1日に今年の受賞者を発表しました。賞は文化部門、経済発展部門、教育部門、環境部門、健康部門、行政部門の6つの部門に分かれており、このうち文化部門で、チリ国立図書館(Biblioteca Nacional de Chile)の電子図書館である「チリの記憶:チリの文化ポータル」(Memoria Chilena : Portal de la Cultura de Chile)が受賞したようです。プロジェクト開始から7年目となる「チリの記憶」は、チリの手稿資料や視聴覚資料、写真、地図等、遺産としての価値がある様々な資料をオンラインで提供しているとのことです。

Stochkholm Challenge
http://www.stockholmchallenge.org/

Memoria Chilena
http://www.memoriachilena.cl/index.asp

Stochkholm Challenge - Memoria Chilena, Portal de la cultura de Chile
Winner in the Culture category

チリの読書状況2010

2010年11月4日、チリの非営利組織“Fundación La Fuente”が、チリの読書状況を調査した結果を、「チリと本 2010」“Chile y los Libros 2010”として公表しました。これは、10月29日から11月14日まで、チリのサンチャゴで開催されていた「第30回サンチャゴ 本の国際フェア」の場で公開されたものです。“Fundación La Fuente”は、2006年以来2年ごとに同様の調査を実施しており、今回で3回目となるようです。調査結果は、サンチャゴを含むチリ国内の主要都市に住む、15歳以上の男女1,001名に対する電話調査に基づくものとのことです。レポートでは、「読書習慣」「新聞・雑誌・インターネットの購読」、「本の購入」、「図書館の利用」、そして「電子書籍」の各項目に分けて結果がグラフ化されています。このうちいくつかを挙げると以下のとおりのようです。
・読書習慣がある、あるいは時々読むと答えた人は47.2%、読まない、またはほとんど読まないと答えたのは、52.8%。
・図書館の利用登録をしているかという質問に対して、93.2%が「いいえ」と回答。「はい」と答えた6.8%の人の中では、富裕層、若年層を中心として、高い割合であった。

2010年チリ地震被災地域の児童・学生への電子図書館50館の寄贈計画

2010年11月11日、チリのVTRというメディア関連企業が、同じくメディア関連企業のLiberty Globalとユニセフの協力を得て、2010年2月27日にチリ中部で発生した地震で被災した同地域の児童・学生に対して、電子図書館と電子書籍端末、そして電子書籍を寄贈する計画を発表しました。「チリのための電子図書館」(Bibliotecas Digitales para Chile)と名づけられたこのプロジェクトでは、電子図書館50館を被災した地域にある教育施設内に設置し、1つの電子図書館あたり50個の電子書籍端末を寄贈するようです。また、電子図書館には、スペイン語の児童書等を出版する“Ediciones SM”社から寄贈された電子書籍50タイトルがあらかじめ登録されており、児童・学生は端末を通じて自由にダウンロードして利用できるようにする計画とのことです。

VTR concreta inédita innovación tecnológica y entrega 50 Bibliotecas Digitales en zona afectada por terremoto (2010/11/11付け VTRのプレスリリース)

本の多様性の日、アルゼンチンやチリ等でイベント開催される

2010年9月21日、「本の多様性の日」(el Día de Bibliodiversidad)として、アルゼンチンやチリ等でイベントが開催されました。これは、フランスに本部を置く国際出版社団体である“Alianza Internacional de Editores Independientes”のうち、スペイン語圏の出版社が共同で開催したものです。「本の多様性」とは、生物多様性のように、本による文化多様性を意味するもので、イベントの背景には、出版社による多様な出版活動の必要性を訴えるということがあるようです。今年2010年から開始されたこのイベントでは、アルゼンチンのブエノスアイレスやチリのサンチャゴ等の市内各所に、出版社が本を設置して道行く人に読んでもらえるようにしたほか、アルゼンチンのサン・マルティン広場では、本を持ったピクニック等が実施されたようです。

el Día B
http://eldiab.org/

Alianza Internacional de Editores Independientes
http://www.alliance-editeurs.org/?lang=es

Día Internacional de la Bibliodiversidad 2010 (2010/9/20付け Tiner Guíaの記事)

チリ大地震による被害状況を伝える動画

YouTubeに、チリ大地震による公共図書館の被害状況を伝える動画が掲載されています。

Bibliotecas Públicas dañadas por terremoto (Public libraries damaged by the earthquake in Chile)
http://www.youtube.com/watch?v=6iSqm7AyOg8

Public libraries in the wake of the Chile earthquake(2010/3/25付けLibrary in the Newsの記事)
http://www.ilovelibraries.ala.org/news/?p=778

参考:
大地震後のチリの図書館の状況についての記事
http://current.ndl.go.jp/node/15926

ページ