スコットランド国立図書館

スコットランド国立図書館(NLS)、2020年から2025年までの新戦略“Reaching People: Library Strategy 2020-2025”を発表

2020年9月29日、スコットランド国立図書館(NLS)は、2020年から2025年までの新戦略“Reaching People: Library Strategy 2020-2025”が同日から開始したことを発表しました。

NLSの新戦略は、過去6か月に同館ウェブサイトやデジタルコレクションへのアクセス数が記録的に急増していることなどを背景に、デジタルコンテンツを活用した優れた取り組みによって、既存の利用者・新規の利用者双方に働きかけることに特に重点が置かれています。新戦略実施中に迎える2025年の開館100周年までに、スコットランド住民の大半が自身のニーズや関心に合わせたオンラインサービスを享受できる環境を目指す、としています。新戦略では次の5つの重点活動領域が設定されています。

スコットランド国立図書館(NLS)、段階的な来館サービス再開計画を発表:エディンバラ所在の施設は2020年8月11日から・グラスゴー所在の施設は2020年9月中旬から

2020年7月14日、スコットランド国立図書館(NLS)は、エディンバラに所在する本館George IV Bridge Buildingと地図閲覧室を備えた別館Causewayside Buildingについて、2020年8月11日から限定的に閲覧サービスを再開予定であることを発表しました。

NLSの今回の決定は、スコットランド自治政府が2020年5月21日付で発表した、新型コロナウイルス感染症の拡大を抑制しながらロックダウンの解除を段階的に実施するためのアプローチ“Route map for moving out of lockdown”に従ったものです。NLSは利用者と職員の安全の確保が最優先事項であり、自治政府の助言に従って衛生管理や物理的な距離の確保に関する措置の実施が保証できると確信した場合にのみ再開館を実施する、としています。

動画コレクションアーカイブの利用等が可能なグラスゴーに所在するKelvin Hall内の施設利用は、2020年9月中旬の再開を予定しています。

NLSは近日中に、安全対策・開館時間・閲覧室利用のための予約システム・利用者向けガイドラインなど、再開館にあたっての詳細な情報を同館ウェブサイトへ掲載する予定です。

英国図書館(BL)、英国の科学に関するウェブアーカイブコレクション“Science Collection”の公開を発表

2020年6月24日、英国図書館(BL)が、同国の科学に関するウェブアーカイブ“Science Collection”の公開を発表しました。

BLの組織目標の1つとして、科学コミュニティへのサービスの認知度とレベルを向上させることがあり、そのために、英国の他の法定納本図書館と連携し、同国の科学全体に関するウェブアーカイブコレクションを選定・収集したものです。

工学や通信分野も含まれますが、ITについてはすでにアーカイブコレクションがあるため除外されています。また、コレクションは、生物学・化学・工学・地球科学・物理学といった標準的な分野に従って整理されたうえで、国際十進分類法(UDC)の科学の分類方法に基づき細分類されています。

科学関連の現役のブログ、学会、慈善団体、圧力団体、博物館については概ね網羅的に収集されています。大学の関連学部については非常に多いためにすべてを網羅できないことから、2014年の研究評価の枠組であるResearch Excellence Framework (REF)で優れた評価であった学部から無作為に抽出して収集されています。その他、科学関連のTwitterについても収集されています。

スコットランド国立図書館(NLS)で44年間資料の保存・修復等を担当した図書館員が引退(記事紹介)

スコットランドの日刊紙“Scotsman”に、2020年6月13日付で、スコットランド国立図書館(NLS)で44年間資料の保存・修復等を担当し、新型コロナウイルス感染症によるロックダウン中に60歳で同館を退職した図書館員Gordon Yeoman氏を採りあげた記事が掲載されています。

Yeoman氏は1976年からNLS所属の製本担当として、後には展示資料等の保存修復担当として、数千冊以上の同館資料の保存修復に携わりました。同氏は在職中に『グーテンベルク聖書』やスコットランド女王メアリーが最後にしたためた書簡など、数多くの貴重資料を取り扱っていますが、扱う資料の価値が100万ポンドでも1ポンドでも常に同じように最善の仕事を行うことを目指していたので、資料の貴重さが重圧になることはなかった、と記事の中で答えています。

記事の中では、最も印象深い仕事が2009年の展覧会に向けた18世紀の詩人ロバート・バーンズ(Robert Burns)の詩集原本の修復であること、貴重資料を伴う移動時にはジェームズ・ボンドのようなスパイ並のセキュリティが必要で、飛行機による移動の場合には資料専用のビジネスクラスの席を用意していたこと、など同氏のNLS在職中のエピソードが紹介されています。

E2267 - 英国図書館が進める音声記録の保存事業

英国図書館(BL)では2015年に,録音資料の保存のために我々に残されているのはあと15年ほどである,という報告がなされた(E1753参照)。それを受けて同館では音声記録の保存プロジェクト“Save our Sounds”を発足し,その一環として,“Unlocking Our Sound Heritage”(UOSH)を2017年から開始した。UOSHの目的は,記録媒体の物理的劣化や旧式化により再生できなくなるおそれがある音声記録50万点を保存することである。BLが地域のハブ機関である国内10機関と連携して希少なコレクションをデジタル化・目録化し,その音源を誰もが自由に聴くことができるウェブサイトを開設する計画である。対象となる音源は録音の歴史が始まった1880年代からの多彩な音声記録であり,媒体はろう管,アナログレコード,オープンリール,カセットテープ等幅広い。なお,この事業は国営宝くじ文化遺産基金(The National Lottery Heritage Fund)からの助成金930万ポンドや,慈善団体や個人からの寄附を受けて運営されている。

新型コロナウイルス感染症拡大防止のため休館中のスコットランド国立図書館(NLS)、同館ウェブサイトを通して無料で利用できる資源を紹介する対話型のオンラインセッションを開催

2020年6月3日、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため休館中のスコットランド国立図書館(NLS)が、スコットランドの住民であれば同館ウェブサイトを通して無料で利用できる資源を紹介する対話型のオンラインセッションを開催します。

セッションはビデオ会議サービスZoomを用いて15時から15時半までの30分間行われます。参加費は無料ですが事前の申込が必要です。関心のあるテーマ・分野があれば申込時に伝えるよう求めています。

Discover your online Library(NLS)
https://www.nls.uk/events/workshops-and-tours#library

参考:
スコットランド国立図書館(NLS)、青少年を対象に“Home”をテーマとした短編映画のコンペティションを開催
Posted 2020年5月18日
https://current.ndl.go.jp/node/40968

スコットランド国立図書館(NLS)、青少年を対象に“Home”をテーマとした短編映画のコンペティションを開催

2020年4月27日、スコットランド国立図書館(NLS)は、19歳未満の青少年を対象に“Home”をテーマとした短編映画コンペティションを開催することを発表しました。

NLSは同コンペティションの開催趣旨として、新型コロナウイルス感染症の影響によるロックダウンの経験を若年層が共有する機会の提供を挙げています。受賞作品はNLSの動画アーカイブへ保存され、賞の授与も行われます。

スコットランドに在住する19歳未満の全ての青少年に応募資格があります。応募作品は“Home”を主題としタイトル・クレジットを含めて5分以内の映像であれば、携帯電話・タブレット・カメラ等の撮影手段や、映画のジャンル、言語、アニメーション・ドキュメンタリー・実写といった形式は特に指定しない、としています。また、“Home”をどのように解釈するかも製作者に委ねられており、家族・介護者・ペット・オンラインコミュニティなど映画への参加者にも制限はありません。ただし、著作権で保護された音楽の使用は不可、としています。

コンペティションはNLSとスコットランド青少年映画祭(Scottish Youth Film Festival:SYFF)との共催で実施されます。応募の期限は2020年8月31日です。

スコットランド国立図書館(NLS)、英国陸地測量部が作成した1908年から1918年のスコットランドの地図をオンライン公開

2020年3月27日、スコットランド国立図書館(NLS)は、英国陸地測量部(Ordnance Survey)が作成した1908年から1918年のスコットランドの地図が同館ウェブサイト上で利用可能になっていることを発表しました。

当初軍事的な目的で英国陸地測量部によって作成された、1インチが実長2マイルを表すハーフインチ地図は、自転車や自動車運転時に有用であることから一般の人々にも普及した地図となりました。土地の起伏を色分けしたしたものと線による陰影(ケバ)で表現したものの2種類の形式で作成されています。

NLSは所蔵する英国陸地測量部の1908年から1918年のスコットランドの地図のデジタル化を全て完了しており、同館ウェブサイト上で公開しています。

Scotland 1908-1918 OS maps go online(NLS,2020/3/27)
https://www.nls.uk/news/archive/2020/03/os-maps-1908-1918

英国図書館(BL)・ウェールズ国立図書館(NLW)・スコットランド国立図書館(NLS)、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため休館

2020年3月17日、英国の、英国図書館(BL)・ウェールズ国立図書館(NLW)・スコットランド国立図書館(NLS)が、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため休館すると発表しました。

BLは、政府の指示に従い、3月17日からセントパンクラス館(ロンドン)・ボストンスパ館両館ともに休館し、閲覧室・ショップや展示・イベント等といった物理的な対面サービスを取り止めるとしています。休館中はデジタルコンテンツへのオンラインアクセスにより国内及び世界中にサービスを提供するとしています。

NLWは、新型コロナウイルス感染症の拡大と利用者の健康への懸念から、3月17日から無期限で休館するとしています。また今後3か月間の全イベントは中止・延期されます。休館中、同館の幅広いデジタル情報源が利用可能となるとしています。職員や業者は引き続き建物内に入れますが、自宅で勤務できるよう調整がなされています。今後についてはソーシャルメディアやウェブサイトで情報を提供するとしています。

英国図書館(BL)、国内10機関との連携事業“Unlocking Our Sound Heritage”でデジタル化保存した再生できなくなる恐れがある音声記録が1万点を達成したと発表

2019年12月10日、英国図書館(BL)は、記録媒体の物理的劣化や旧式化により再生できなくなる恐れがある音声記録の保存を目的に国内10機関と連携して取り組んでいる事業“Unlocking Our Sound Heritage(UOSH)”でデジタル化保存した音声記録が今週1万点になったことを発表しています。

多くの参加機関は今年から事業を本格的に始めており、宝くじ基金(National Lottery grant)の助成を得て、今後5年間で、同事業の対象となる50万点の音声記録のうち、5万点の保存を実施する予定です。

BLの“同日付のSound and vision blog”では、同事業に参加している、ウェールズ国立図書館、北アイルランド国立美術館、スコットランド国立図書館、レスター大学、サセックス大学のKeep、Bristol Culture、アーカイブズ+、ロンドン市公文書館、ノーフォーク・レコードオフィス、タインアンドウィア文書館・博物館での取組内容が紹介されています。

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