Europeana

Europeana Collectionsで文化遺産への脅威に焦点を当てたオンライン展示“Heritage at Risk”が公開される

Europeana Proの2019年7月15日付けブログ記事において、ポータルサイト“Europeana Collections”で新たに公開されたオンライン展示“Heritage at Risk”(危機に瀕した遺産)が紹介されています。

戦争、自然、人的要因による文化遺産への脅威について、Europeanaのデジタル資源を用いた展示がなされているほか、最終章では、2019年4月に火災被害を受けたフランス・パリのノートルダム大聖堂の歴史と、保存・再建にデジタル技術が果たしうる役割を紹介しています。

なお、展示は英語、ルーマニア語、ドイツ語、フランス語、スペイン語、イタリア語、ポーランド語の計7言語に対応しています。

Europeana、2018年の年次報告書及び年次会計報告書を公開

2019年5月7日、Europeanaは2018年の年次報告書及び年次会計報告書である“Europeana Foundation Annual Report & Accounts 2018: A decade of democratising culture”の公開を発表しました。

年次報告書は、2018年は欧州文化遺産年(European Year of Cultural Heritage)であると同時にウェブサイト公開10周年に当たる重要な年であったとして、2018年を10のハイライトで振り返るという形式で構成されています。2018年の活動として、欧州内の移民の個人的体験共有のキャンペーン、第1次世界大戦期に書かれた手書き文書2,800点以上の翻刻、データ取り込みプロセスの更新、システム更新によるコレクション発見可能性の向上、Impact Playbookを利用したデジタルアーカイブ評価、教員向け教材の作成とMOOCによる配信などのトピックが示されています。

E2117 - スウェーデン王立図書館によるラボ設置のための調査報告書

近年,主に海外の図書館において,館内にラボを設置する館が増えてきている。スウェーデン王立図書館(NLS)でも図書館ラボ設置のための検討が行われ,2018年にはNLSのラボ(以下「NLSラボ」)に求められる要件について委託調査を行った。その調査の報告書である“datalab.kb.se:A Report for the National Library of Sweden”(以下「報告書」)が,2018年10月,調査に携わったスウェーデンのウメオ大学教授Pelle Snickars氏の個人ウェブサイト上で公開された。章立ては,(1)欧米の国立図書館ラボの調査,(2)デジタル研究(Digital Scholarship),(3)NLSラボ設置のための推奨事項となっている。本稿では報告書の概要を紹介することで,図書館ラボに関する知見を深める材料としたい。

Europeana、ウェブサイト公開開始から10周年

2018年11月20日、Europeanaが、2008年11月20日に行われた最初のウェブサイト公開から10周年となることを記念し、メッセージと動画を公開しました。

今後の課題として、各機関がコレクションをEuropeanaとより共有しやすくすること、3Dのような新たなフォーマットの標準化、機械学習や人工知能といったテクノロジーの利用を挙げつつ、10年間の感謝を述べています。

Thank you from Harry Verwayen on Europeana's tenth anniversary(europeana pro, 2018/11/20)
https://pro.europeana.eu/post/thank-you-from-harry-verwayen-on-europeana-s-tenth-anniversary

欧州歴史教育者協会が教員研修講師向けガイドを公開:EuropeanaのDSI-3プロジェクトの一環

2018年11月14日付けのEuropeanaのニュースで、欧州歴史教育者協会(EUROCLIO) がEuropeanaと連携して作成した教員研修講師向けガイド“How to use online tools to promote historical thinking?”(歴史的思考力を高めるためにどうオンラインツールを活用するか)の公開について紹介されています。

本ガイドは、受講者が歴史教材ポータルサイトHistorianaのeラーニング環境とEuropeanaのコンテンツを用い、歴史的思考力を高めるためのeラーニング教材を作成・利用することを促し、サポートするためのものであり、ワークショップの構成案や利用できる参考資料の紹介等が含まれています。

欧州歴史教育者協会のウェブサイトでは、本ガイドをEuropeana DSI -3プロジェクトの成果として紹介しています。

スウェーデン王立図書館(NLS)へのラボ創設のための調査報告書が公開:国立図書館のラボの調査等を実施

2018年10月16日、スウェーデン・ウメオ大学のPelle Snickars教授が、スウェーデン王立図書館(NLS, スウェーデン語ではKB)がラボを創設することを提案する報告書“datalab.kb.se A Report for the National Library of Sweden”を公開しました。

同氏が、スウェーデン王立図書館にラボを設置するための情報を調査・評価することの提案を受け、同館等からの資金援助や人的支援を受けて、調査を実施した結果をまとめたものです。

報告書は、“Library Labs” 、“Digital Scholarship” 、“Recommendations”の3つの章から構成されています。

“Library Labs”は、各館の環境の違いに注意しながら、近年、国立図書館等に設置されたラボの現状を概観したもので、英国図書館(BL)、オランダ王立図書館(KB)、米国議会図書館(LC)、Europeana、デンマーク王立図書館、オーストリア国立図書館のラボが取り上げられています。

欧州委員会(EC)、Europeanaの評価と今後の進展に関する報告書を公開

2018年9月6日、欧州委員会(EC)が、Europeanaの評価と今後の進展に関する、欧州議会及び欧州理事会宛の報告書“REPORT FROM THE COMMISSION TO THE EUROPEAN PARLIAMENT AND THE COUNCIL on the evaluation of Europeana and the way forward”を公開しました。

同報告書では、Europeanaは、標準化や相互運用性、ネットワーク構築などにより、欧州のデジタル文化遺産を欧州全体に行きわたらせる上で、重要な役割を果たしたとしています。

一方で、量的は期待を上回っているものの質的にはまだ問題があるとし、扱っている地理・テーマ・文化の範囲や、メタデータの多言語対応・詳細さ・正確さ、ポータルの技術インフラ改善・多言語対応・検索及びフィルタリンク機能の追加などの課題を指摘しています。

また、評価に基づき、今後のEuropeanaの進展に関し、

・データプロバイダやアグリゲーターがEuropeanaのサービスを利用しやすくする

・AI、言語処理、ビッグデータを活用して出来るだけ自動化した、欧州各国の文化遺産の幅や深さを効果的に紹介するためのコンテンツのキュレーションの実施

欧州委員会(EC)、Europeanaに関するパブリックコンサルテーションに寄せられた回答への予備調査結果を公表

2018年4月23日、欧州委員会(EC)が、2017年10月17日から2018年1月14日にかけて実施したEuropeanaに関するパブリックコンサルテーションに寄せられた回答への予備調査結果をまとめた報告書を公表しました。

アンケート調査により得られた1,221の回答を分析したものです。

予備調査の段階として、アンケート調査の回答への傾向として

1.欧州全体での価値を創造していることへの合意が多数を占めていること
2.品質・認知向上・検索機能など解決すべき課題やその優先事項が示されていること
3.検索機能の多言語対応、全文検索、さらなるテーマ資料や資料の集約といった今後提供すべき機能・サービス・活動が示されていること

の3点を紹介しています。

最終的な分析結果をまとめた報告書は2018年6月に公開されます。

ECでは、2016年5月31日付のデジタルアクセスにおけるEuropeanaの役割に関する決定を受けて、Europeanaの評価を開始しています。今回の調査結果はEuropeanaの評価に反映されるとともに、今後の開発に役立てられることになります。

【イベント】懇談会 「Europeanaの翻刻プロジェクトと日本の翻刻プロジェクト」(2/23・東京)

2018年2月23日、東京大学情報学環福武ホールにおいて、デジタルアーカイブ学会技術部会と一般財団法人人文情報学研究所との共催により、懇談会 「Europeanaの翻刻プロジェクトと日本の翻刻プロジェクト」が開催されます。

Europeanaで翻刻プロジェクトを進めている Frank Drauschke氏が来日するのを機会に実施されるものです。

話題提供として以下の2つの講演が実施されます。

「クラウドソーシング翻刻のための基盤形成:日本古典籍の場合」(逐次通訳付き)
飯倉洋一氏(大阪大学大学院文学研究科)

「共通の歴史を市民の手で - Europeana 1914-1918 と翻刻」 (逐次通訳付き)
Frank Drauschke氏

参加には事前の申し込みが必要です。

Europeana の翻刻プロジェクトと日本の翻刻プロジェクト(デジタルアーカイブ学会,2018/2/13)
http://digitalarchivejapan.org/1979

E1990 - 「デジタルアーカイブ」の新たな評価法:Impact Playbook概説

2017年10月,Europeanaより評価方法の新規開発プロジェクトの成果物として“Impact Playbook: For Museums, Libraries, Archives and Galleries”(以下プレイブック)の第一部が公開された。プレイブックは「インパクト評価」を実施するための手順・方法をまとめた一種のガイドラインであり,Europeanaだけでなく,その参加機関である欧州各域の図書館・博物館・公文書館・ギャラリー等が各々のデジタルアーカイブ関連事業の持つ多様な価値を各々の見方で評価し,かつその評価結果を他者と共有できるようにするための「共通言語」としての役割を果たすという。

ページ