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障害のある学生12人へのインタビューに基づく米国の大学図書館ウェブサイトのアクセシビリティに関する課題と推奨事項(文献紹介)

2020年7月に刊行された、米国の大学・研究図書館協会(ACRL)の“College and Research Libraries (C&RL)”のVol.81, no.5に、米・イリノイ大学シカゴ校のヘルスサイエンス図書館でリエゾン・ライブラリアンを務めるブランスキル(Amelia Brunskill)氏による論文““Without That Detail, I’m Not Coming”: The Perspectives of Students with Disabilities on Accessibility Information Provided on Academic Library Websites”が掲載されています。

同氏は、米国の多くの大学図書館のウェブサイトには、障害のある利用者向けに情報提供するページがありますが、これらのページに対する利用者のニーズや使い勝手、期待等を調査した研究がほとんど存在しないことを背景に、同校に在籍する障害をもつ学生12人に対してインタビュー調査を実施しました。インタビューでは学生に対して、大学図書館の障害者向けウェブサイトにおける、導線や使用される文言、ウェブサイトのデザイン全体、ページの構成、提供されるコンテンツ等の印象についての質問が行われています。

欧州委員会(EC)、2016年に成立した公共機関ウェブサイト等のアクセシビリティ向上に関する指令の実施状況を調査した最終報告書を公開

2020年6月30日、欧州委員会(EC)は、欧州連合(EU)域内における公共機関のウェブサイト・モバイルアプリケーションのアクセシビリティ向上に関する指令について、その実施状況を調査した最終報告書を公開したことを発表しました。

同指令は、公共機関のウェブサイト・モバイルアプリケーションを障害者にとってよりアクセシブルなものとすることによる関連サービスの発展等を目的に定められたもので、2016年12月に発効しました。調査は外部コンサルタントにより、同指令に基づいた欧州委員会のアクセシビリティ向上のための取り組みを支援するものとして行われています。

公開された報告書では、指令で定められたアクセシビリティに関する要件に対する公的機関の遵守状況をモニタリングするための統一された手法、モニタリングの結果を欧州委員会へ報告するためのルール、指令実施による効果を測定するための基準となる指標などについての提言が行われています。また、公共機関のウェブサイト・モバイルアプリケーションのアクセシビリティ、指令が公共機関のオンラインコンテンツの利用可能性へ与える影響、ウェブアクセシビリティ関連市場に与える同指令の影響力等の指標を含んだ、効果や遵守状況測定のためのフレームワークが提案されています。

米・LYRASIS、資金助成プログラム“Catalyst Fund”の2020年の助成対象プロジェクトを発表

2020年7月6日付の、米国の図書館等のネットワークLYRASISのお知らせで、加盟館による新しい試みや革新的なプロジェクトへの資金助成プログラムとしてLYRASISが実施する“Catalyst Fund”について、2020年の助成対象プロジェクトが発表されています。

“Catalyst Fund”は、LYRASISの研究・開発・イノベーションに関する予算120万ドルの枠内で実施されるプログラムであり、2020年で4年目を迎えます。以下の5件のプロジェクトが2020年の“Catalyst Fund”による資金助成対象として選定されています。

・ユタ大学による、精度の低いOCRにより抽出された歴史的文書のテキストデータ改善を支援するガイドライン・ツール開発のためのプロジェクト“Toolkit to Assess OCR’ed Historical Text in the Era of Big Data”

田原市図書館(愛知県)、中央図書館で実施している「いきいき元気!音読タイム」を自宅で行なえる「お家で音読タイム」をウェブサイトで公開

2020年6月30日、愛知県の田原市図書館が、同館ウェブサイトで「お家で音読タイム」を公開しました。

同館の中央図書館で実施している「いきいき元気!音読タイム」を自宅でできるようにしたもので、テキストは、今後も少しずつ増やしていくとしています。

2020年のお知らせ(田原市図書館)
http://www2.city.tahara.aichi.jp/section/library/news/news_archives.html
※「2020.6.30「おうちで音読タイム」のページができました」とあります。

おうちで楽しむ 音読タイム♪(田原市図書館)
http://www2.city.tahara.aichi.jp/section/library//info/ondoku_at_home.html

欧州研究図書館協会(LIBER)、図書館建築関係者のためのウェブサイト“Library buildings in Europe”を公開

2020年6月22日、欧州研究図書館協会(LIBER)とLIBERの建築部会(LIBER Architecture Group:LAG) が、図書館建築関係者のためのウェブサイト“Library buildings in Europe”を公開しました。

新築・増築・改修・館内空間の再構築といった図書館建築プロジェクトに携わる人が、同ウェブサイトに掲載された写真や情報を見ることで、新しいトレンドを習得し、知識・経験を共有し、お互いに学びコンタクトを取ることを支援することを目的としています。

また、LAGでは、同ウェブサイトの掲載する、模範となる刺激的な図書館(国立図書館・大学図書館・研究図書館や研究コレクションを持つ公共図書館、国立公文書館)について、12枚の画像とともに電子メールでの情報提供を求めています。ウェブサイトへの掲載については同部会が決定します。

リサーチ・リファレンス・リソース・リザーブ……図書館独特の専門用語を学生は正しく理解しているか?:米・ペンシルベニア州立大学図書館員による報告(文献紹介)

米国ペンシルベニア州のピッツバーグ大学図書館システムが刊行するオープンアクセスジャーナル“Pennsylvania Libraries: Research and Practice”の第8巻第1号(2020年)に、図書館でよく使われる独特の専門用語(library jargon)について調査した、ペンシルベニア州立大学図書館員による実践報告が掲載されています。

報告の中心として検討されているのは、リサーチ・リファレンス・リソース・リザーブの「リ(Re)」で始まる4語です。著者らは、同大学学生の「「リサーチ」は教授のすることだから図書館ウェブサイト上で「リサーチ」と書かれたリンクやタブはクリックしない」という反応や、別の学生による「「リソース」という単語は、ほぼ全ての物事を意味し得るような定義の安定しない単語だ」といった指摘などからこの調査を思い立ちました。2019年4月に同館のリファレンスデスクで、これら4語について、同大学に所属する18歳から22歳までの志願した学生30人に対して2種類の実験が行われています。

稲城市立図書館(東京都)、公式noteを開設

2020年5月31日、東京都の稲城市立図書館が、公式noteの開設を発表しました。

noteは、文章・写真・イラスト・音楽・映像などを投稿できるサービスで、ウェブサイトやTwitterとは違う角度から図書館の現在を届けていくとしています。

@Inagilib(Twitter,2020/5/31)
https://twitter.com/Inagilib/status/1266927381505138691

稲城市立図書館(公式)
https://note.com/inagilib

参考:
日本電子出版協会(JEPA)、2019年「JEPA電子出版アワード」の結果を発表:大賞は「note」
Posted 2019年12月26日
https://current.ndl.go.jp/node/39854

感染症拡大下における優れたデザインの図書館ウェブサイトとは(記事紹介)

2020年5月21日、図書館・大学・学校向けにレファレンスデータベースの販売等の事業を行うCengage社傘下のGaleは、ブログ記事“4 Tips for Library Websites During the Coronavirus Pandemic”を公開しました。

同記事は、新型コロナウイルス感染症の拡大により、数百万人の学生・教育者等の図書館利用者が自宅学習・在宅勤務を余儀なくされても、優れたデザインの図書館ウェブサイト構築は依然として重要であるとして、利用者のニーズに応えた図書館ウェブサイトの構築をいくつかのベストプラクティスとともに支援する内容です。記事では優れたデザインの図書館ウェブサイトを構築するコツとして、以下の4点をベストプラクティスとともに挙げています。

・目を引き明確な行動を促す呼びかけ:
ウェブサイト上に、図書館の提供する感染症関連資料や活用のために最適なオンラインリソース、図書館への連絡方法等を利用者に案内するためのバナーや行動の呼びかけを掲載する。例えば、米カリフォルニア州のロサンゼルス郡図書館(LA County Library)は、ウェブサイト上に紫と黄色で構成された目を引くセクションを設け、利用者が資料へアクセスする最初のステップとして図書館の利用者カードを入手するように明確に案内している。

「図書館」(仮称)リ・デザイン会議のウェブサイトが公開:「図書館」のあり方の理想を語り、その位置づけを再定義・再定置する会議体

2020年5月17日、新型コロナウイルス感染症の感染拡大による図書館サービスへの影響をきっかけに図書館関係者を中心として開催された「withコロナ時代の『図書館』(仮称)」リ・デザイン会議の活動報告や議事内容を公開するため、「図書館」(仮称)リ・デザイン会議のウェブサイトがオープンしました。

同会議は、「図書館」の名称と定義を一度仮のものとし、「図書館」(仮称)のあり方の理想を語り、位置づけを再定義し、図書館法施行100周年に当たる2050年を見据えたビジョンをまとめることを目的としています。5月25日時点で、ウェブサイトには、これまでに実施された会議の内容や実行委員会第0回会議までの経緯、実行委員会の名簿が掲載されています。

Webサイトを公開しました(「図書館」(仮称)リ・デザイン会議, 2020/5/17)
https://library-redesign.main.jp/20200517/open/

フランス・文化省、オンラインで提供されている文化資源を統合的に検索できるウェブサイト“#culturecheznous”を公開中

2020年5月11日、フランス・文化省が、オンラインで利用可能な文化資源を統合的に検索できる同省のウェブサイト“#culturecheznous”(#自宅で文化)を紹介する記事を掲載しました。

同ウェブサイトは、新型コロナウイルス感染症の感染拡大を受けて公開されたものです。考古学、博物館、記録映像、演劇、文化遺産、ダンス、古文書をはじめとした文化資源について、500近くの文化機関等がオンラインで提供しているコンテンツを検索し、コンテンツ提供機関のページにアクセスすることができます。

Nouveau site dédié #culturecheznous(Ministère de la Culture, 2020/5/14)
https://www.culture.gouv.fr/Nouveau-site-dedie-culturecheznous

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