アクセシビリティ

DAISYコンソーシアム、Microsoft Word形式の文書をEPUBファイルに変換するツール“WordToEPUB”を公開

2020年3月14日、DAISYコンソーシアムはTwitterアカウント上で、Microsoft Word形式の文書から容易にEPUBファイルを作成できる無料のツール“WordToEPUB”を公開したことを発表しました。

“WordToEPUB”はMicrosoft社の支援により、DAISYコンソーシアムが開発したツールです。Windowsのエクスプローラ上でWordファイルを右クリックして実行する、ツールバーのリボンにあるアドインからWordファイル編集中に直接実行する、などの操作によりWord形式の文書を最新のEPUB 3形式のファイルへ変換することができます。

“WordToEPUB”は、英語・フランス語・スペイン語・ポルトガル語・オランダ語に対応したインターフェースが用意されており、DAISYコンソーシアムのウェブサイトから無料でダウンロードすることができます。

@accessibledaisy(Twitter,2020/3/14)
https://twitter.com/accessibledaisy/status/1238508258425335809

ボーンデジタル資料へのアクセス提供方法に関する推奨事項等を記載した文書“Levels of Born-Digital Access”が公開される

英・電子情報保存連合(DPC)の2020年2月26日付けブログ記事において、電子図書館連合(DLF)のワーキンググループが2020年2月10日に“Levels of Born-Digital Access”の第1版を公開したことが紹介されています。

“Levels of Born-Digital Access”は、ボーンデジタル資料へのアクセス提供方法に関する推奨事項等を記載した文書です。アクセシビリティ、記述、研究者への支援、セキュリティ、利用できるツールという5つの領域を切り口として、各領域を3つのレベルに区分けするとともに、レベル毎に想定される具体的なアクションや参考資料を示しています。

“Levels of Born-Digital Access”冒頭の“Introduction”では、アーカイブ資料へのアクセス提供ではアクセスと保存のバランスを取ることが必要になるとし、保存とアクセスの相互関係を補強するために、本文書はデジタル保存に焦点を当てた他の資料との併用を意図しているとあります。そのような資料の例として、米・国家デジタル管理連盟(NDSA)のデジタル保存支援ツール“Levels of Digital Preservation”が挙げられています。

新しいEuropeanaウェブサイトのデモ版が公開される

Europeanaは、2019年11月28日付けのTwitterにおいて、新しいウェブサイトのデモ版の公開を発表しています。

同日付のEuropeana Proのブログ記事“Introducing the new Europeana demo”では、デモ版における変更内容と今後実施される予定の改修が紹介されており、ウェブサイトの高速化やより良い検索結果表示のための工夫、アクセシビリティの向上が図られているとあります。

@Europeanaeu(Twitter, 2019/11/28)
https://twitter.com/Europeanaeu/status/1199991893653905408

Microsoft社、ウェブブラウザEdgeのEPUB形式電子書籍へのサポートを終了:電子書籍閲覧用のアクセシブルな推奨アプリリストを公開予定

2019年8月21日、Microsoft社は同社が提供するウェブブラウザEdgeのEPUB形式の電子書籍へのサポートを終了見込みであることを発表しました。

DAISYコンソーシアム等のパートナー機関とともに作成したアクセシブルな推奨アプリのリストが、Microsoft社のアプリストア“Microsoft Store”上で2019年9月以降に公開予定です。

Download an ePub app to keep reading e-books(Microsoft,2019/8/21)
https://support.microsoft.com/en-us/help/4517840/microsoft-edge-download-an-epub-app-to-keep-reading

HathiTrustの2019年前半の活動と今後の展望(記事紹介)

2019年8月6日、HathiTrustは、2019年から2023年までの戦略的方向性を示した“HathiTrust’s 2019-2023 Strategic Directions”実施から半年が経過したことを受けて、半年間の活動を振り返りながら今後の展望を示したブログ記事“2019: HathiTrust at Mid-Year & Upcoming Opportunities”を公開しました。

2018年3月13日に承認された“HathiTrust’s 2019-2023 Strategic Directions”では、デジタル保存とアクセス、文化的記録の管理者としての役割等への関与の強化が示されています。HathiTrustの2019年の具体的な出資と活動はここで示された戦略的方向性を達成するために行われています。

2019年1月から6月までの主要な動きとして、印刷物を読むことに障害がある利用者へのアクセシビリティを向上させたこと、1923年に出版されパブリックドメインとなっている5万4,000点近くのタイトルを公開したこと、共同管理(Shared Print)プログラムの第2段階を完了したこと、などを挙げています。

米国の大学コンソーシアムBig Ten Academic Alliance(BTAA)と米国南東部研究図書館協会(ASERL)が図書館電子リソースのアクセシビリティ向上のため2年間のパートナーシップを締結

2019年8月1日、米国の大学コンソーシアムBig Ten Academic Alliance(BTAA)と米国南東部研究図書館協会(ASERL)が共同して、すべての図書館利用者への平等な情報アクセスの提供を目標に、図書館電子リソースのアクセシビリティ向上のため2年間のパートナーシップを締結したことを発表しました。

BTAAは2016年から電子リソースプラットフォームとコレクションに関する第三者評価を実施しその結果を公表していますが、2018年になってプログラムの効果を高め、アクセシビリティの問題に取り組む図書館員の数をさらに増大させるため、協力関係と活動範囲の拡大を求めていました。

締結されたパートナーシップの一環として、BTAAとASERLの図書館員は協力して、アクセシビリティテストに関する取り組みの推進に当たり、ベンダーの電子リソースに対するアクセシビリティテストの有効性と影響分析を行う、としています。また、より効果的に協調が可能な別のアクセシビリティのイニシアチブについても検討する予定です。

【イベント】公開シンポジウム「日本におけるユニバーサル・ミュージアムの現状と課題――2020オリパラを迎える前に」(11/3-4・吹田)

2019年11月3日と11月4日に、大阪府吹田市の国立民族学博物館において、公開シンポジウム「日本におけるユニバーサル・ミュージアムの現状と課題――2020オリパラを迎える前に」が開催されます。

同館における、過去10年余の、視覚優位・視覚偏重の博物館・美術館の常識を改変するユニバーサル・ミュージアム研究の総括、及び、2020年の秋に予定されている同館の特別展「ユニバーサル・ミュージアム-『未開の知』への旅」(仮題)のプレイベントと位置付けられています。

参加には事前の申し込みが必要です。

主な内容は以下の通りです。

11月3日
・開会挨拶 吉田憲司氏(国立民族学博物館)

・趣旨説明 広瀬浩二郎氏(国立民族学博物館)

・講演「『未開の知』に触れる―ユニバーサル・ミュージアム研究の回顧と展望」 小山修三氏(国立民族学博物館)

・セッション Ⅰ:「彫刻を超克する―制作と鑑賞の新たな地平」
コーディネーター:篠原聰氏(東海大学)
パネリスト:冨長敦也氏(彫刻家)・北川太郎氏(彫刻家)・片山博詞氏(彫刻家)・高見直宏氏(彫刻家)

DAISYコンソーシアム、EPUBアクセシビリティ検証ツールAce by DAISYのデスクトップアプリ版として“Ace by DAISY App”を公開

2019年7月29日、DAISYコンソーシアムが、EPUBアクセシビリティ検証ツールAce by DAISYについて、グラフィカルユーザインターフェース(GUI)のデスクトップアプリ版“Ace by DAISY App”を公開したことを発表しました。

Ace by DAISYは、EPUBコンテンツがEPUBアクセシビリティ1.0仕様に準拠しているかどうかの検証に役立つ無料・オープンソースのツールとして2018年1月に公開され、DAISYコンソーシアム傘下の非営利団体Inclusive Publishingから提供されています。DAISYコンソーシアムは、コマンドラインツールでは使いづらいというユーザーのフィードバックを受けて、グラフィカルユーザインターフェース(GUI)でWindows、MacOS、Linuxで利用可能なデスクトップアプリ版“Ace by DAISY App”を公開した、としています。

“Ace by DAISY App”の大きな特徴として、ドラッグアンドドロップが可能なこと、英語版とフランス語版のインターフェースが用意されていることなどが挙げられています。

北米研究図書館協会(ARL)と米・バージニア大学(UVA)図書館、公民権法と著作権法の調和の下でのアクセシブルなテキスト提供方法を検討したホワイトペーパーを公開

2019年7月22日、北米研究図書館協会(ARL)と米・バージニア大学(UVA)図書館はホワイトペーパー“The Law and Accessible Texts: Reconciling Civil Rights and Copyrights”の公開を発表しました。

このホワイトペーパーはアンドリュー・W・メロン財団から助成を受けたプロジェクトの一環として作成されたものです。障害者の公民権保護のために、研究・学習教材へのアクセスを確保することが不可欠であるという背景から、高等教育研究機関が現在の法的枠組みの中でいかに全ての学生に情報への公平なアクセス機会を提供するという使命を果たしているかが分析されています。

特に高等教育研究機関によるアクセシブルなテキスト制作と配布を求める公民権法としばしば公平なアクセス提供の障壁とみなされる著作権法に焦点が当てられており、著作権法の制限と例外を利用して、アクセシブルなテキストを制作・配布して障害者の権利に関する法律を順守し、研究・学習教材への公平なアクセスを提供するという組織の使命を支援する方法に関する議論が展開されています。

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