カレントアウェアネス-R

情報リテラシーが米国の大学生の学習・発達に与える影響:大規模研究の結果から(文献紹介)

2020年3月に刊行された、米国の大学・研究図書館協会(ACRL)の“College and Research Libraries (C&RL)”のVol.81, no.2に、米国インディアナ大学高等教育研究センター所属の研究者であるKevin Fosnacht氏による論文“Information Literacy’s Influence on Undergraduates’ Learning and Development: Results from a Large Multi-institutional Study”が掲載されています。

韓国国立中央図書館(NLK)、オンラインで研修を受講できるウェブサイト「司書教育」の拡充を発表:新型コロナウイルス感染症による「集合研修」延期の影響を最小限に抑えるため

2020年3月25日、韓国国立中央図書館(NLK)が、オンラインで研修を受講できるウェブサイト「司書教育」の改修を3月に実施し、4月までに拡大運営すると発表しました。

新型コロナウイルス感染症による「集合研修」延期の影響を最小限に抑える事を目的としており、3月と4月には、5つの課程が新規に開設され、参加定員も3,000人から4,900人に拡大されます。

NLKは国内唯一の司書職の専門教育訓練機関であり、2019年には、同ウェブサイトを通じて、全国の3万9,362人の図書館職員が2万486回研修に参加しています。主な課程として「KORMRC形式」「KDC(6版)資料分類」といった図書館業務の基本知識や、「書誌情報を活用したLinked Data」「ビックデータと図書館」「高齢社会と図書館サービス戦略」といった変化する図書館環境を反映した最新の内容のものもあり、全国の司書職の公務員及び各館種の図書館職員が受講可能な正規課程のほか、誰でも受講が可能なコンテンツ「開かれた学習部屋」が設けられています。

英国政府の2020年度予算案に、英国図書館(BL)のビジネス・知財センター国内ネットワーク拡張費が盛り込まれる

2020年3月12日、英国図書館(BL)が、政府の2020年度予算案において、同館が実施しているビジネス・知財センター(Business&IP Centre)の国内ネットワーク拡張のため、1,300万ポンドの予算の支出が計画されていることを紹介しています。

BLによるビジネス・知財センターの国内ネットワークの地域センターは、現在13の地域の主要な図書館に設置されていますが、今回の予算は、英国内の、21の市と18の周辺の地域の図書館に拡大するものです。

BLは、2015年から2023年までの戦略計画“Living Knowledge”における、2023年にまでに20拠点設置するという目的にとって画期的であるとしています。

米国議会図書館(LC)、将来にわたり保存すべき録音資料の2019年度分として25作品を追加

2019年3月25日、米国議会図書館(LC)が、将来にわたって保存すべき米国の録音資料を登録している“National Recording Registry”に、2019年度分として新たに加える作品25点を発表しました。

大リーグ・ナショナルリーグ優勝決定プレイオフ(ニューヨーク・ジャイアンツ対ブルックリン・ドジャース)最終戦の放送(1951年)、ケネディ大統領暗殺時のボストン交響楽団のラジオ放送局WGBHでの放送(1963年)、ヴィレッジ・ピープル「YMCA」(1978年)、ティナ・ターナー「プライヴェート・ダンサー」(1984年)、ホイットニー・ヒューストン「I Will Always Love You」(1992年)等が選ばれています。

LCでは、録音資料保存法(National Recording Preservation Act)のもと、全米録音資料保存委員会(National Recording Preservation Board)の助言を受け、文化的、歴史的、あるいは芸術的に重要で、発表から少なくとも10年以上が経過している録音資料25作品を毎年選んでおり、今回の登録により、登録資料が550点となりました。

国立公文書館、デジタルアーカイブへのデジタル画像約210万コマの追加を発表

2020年3月18日、国立公文書館が、2019年度に作成した特定歴史公文書等のデジタル画像約210万コマの、デジタルアーカイブへの追加を発表しています。

行政文書からは、昭和63年(1988年)の御署名原本や戦争調査会事務局書類等3万7,645コマ、内閣文庫からは外務省・司法省・大蔵省・内務省等旧蔵の和書149万1,424コマ、及び、紅葉山文庫・昌平坂学問所等旧蔵の漢籍57万1,642コマが対象です。

お知らせ(国立公文書館デジタルアーカイブ)
https://www.digital.archives.go.jp/news/
※2020.03.18欄に「新規画像追加のお知らせ」とあります。

デジタルアーカイブへのデジタル画像追加のお知らせ(国立公文書館)
http://www.archives.go.jp/owning/new/

図書館問題研究会、全国委員会の呼びかけ「COVID-19(新型コロナウイルス)の感染拡大防止対策に係る図書館の対応について」を公表

2020年3月26日、図書館問題研究会(図問研)が、全国委員会の呼びかけ「COVID-19(新型コロナウイルス)の感染拡大防止対策に係る図書館の対応について(3月21日付)」を公表しました。

新型コロナウイルス感染症の感染が広がる中で、図書館・図書館員が適切かつ柔軟に図書館サービスの提供について判断するとともに、情報の共有化を呼びかけるものです。

「COVID-19(新型コロナウイルス)の感染拡大防止対策に係る図書館の対応について」を掲載しました(図問研, 2020/3/26)
http://tomonken.sakura.ne.jp/tomonken/blog/2020/03/26/covid19/

休校中の宮崎県立日向高等学校の学校図書館と産業支援施設ひむか-Biz(日向市)が連携し、新型コロナウイルス感染症の影響を受けている中小企業経営者・個人事業主の支援等を目的に、同館所蔵資料の貸出やレファレンスサービスを開始

宮崎県日向市の産業支援施設ひむか-Bizが、宮崎県立日向高等学校の学校図書館と連携し、2020年3月16日から、日向市しごと創生拠点において、中小企業及び一般向けに本の貸出を開始しています。

新型コロナウイルス感染症拡大防止のため公共図書館が閉館していることをうけ、同感染症の影響を受けている中小企業経営者・個人事業主の支援等を目的に実施するもので、地元紙の報道によると、休校中の同館資料の中から、ビジネス・マーケティング・SDGs関連の本や同センターがリクエストした本など合わせて100冊が用意されるとのことです。

貸出の手続きは「リブライズ」を使って行われます。

また、ひむか-Bizの利用者からのレファレンスも受け付けるとしています。

日向高校図書館×ひむか-Biz 本の貸出・レファレンス受けつけを開始!(ひむか-Biz, 2020/3/13)
https://himuka-biz.com/2020/03/13/501-2/

国立情報学研究所(NII)、CAT2020に対応したマニュアルとして「目録情報の基準(第5版)」と「目録システムコーディングマニュアル(CAT2020対応版)」を公開

2020年3月26日、国立情報学研究所(NII)の目録所在情報サービスが、2020年以降の目録所在情報システム(CAT2020)に対応した「目録情報の基準(第5版)」と「目録システムコーディングマニュアル(CAT2020対応版)」を公開したことを発表しました。

CAT2020の適用が開始される2020年6月1日以降に、大学図書館等の総合目録データベース(NACSIS-CAT)におけるデータ作成・修正作業で使用するためのマニュアルである、としています。

「目録情報の基準(第5版)」 及び 「目録システムコーディングマニュアル(CAT2020対応版)」 を公開しました(NII目録所在情報サービス,2020/3/26)
https://www.nii.ac.jp/CAT-ILL/2020/03/5cat2020.html

オープンアクセスリポジトリ推進協会(JPCOAR)、学協会著作権ポリシーデータベース(SCPJデータベース)の運用を筑波大学等から引継

2020年3月23日、オープンアクセスリポジトリ推進協会(JPCOAR)は、2010年度から2012年度に国立情報学研究所(NII)のCSI委託事業として実施され筑波大学等を中心に運営されていた「学協会著作権ポリシーデータベース(SCPJデータベース)」の運用を引き継いだことを発表しました。

SCPJデータベースは、日本国内の学協会の機関リポジトリに対する論文掲載許諾状況を提供するデータベースです。NIIのCSI委託事業として実施された学協会のオープンアクセスに関する方針(OA方針)の調査結果に基づきデータベースが作成・公開されています。JPCOARは2020年3月にOAインフラ整備の一環として運用を引き継いだ、としています。

JPCOARに運用が引き継がれたSCPJデータベースでは、暫定的な措置として、Googleスプレッドシートによるデータ公開が行われています。今後データ更新体制やJAIRO Cloudとの連携などが検討される予定です。

人文学オープンデータ共同利用センター(CODH)、多文字くずし字OCR結果を編集するツール“KuroNet Text Editor”を公開

2020年3月25日、人文学オープンデータ共同利用センター(CODH)が、多文字くずし字OCR結果を編集するツール“KuroNet Text Editor”の公開を発表しています。

公開にあわせ、AIくずし字OCRサービスである「KuroNetくずし字認識サービス」の改良も行って、自動テキスト化・手動テキスト化の機能を加えたとしています。これにより、KuroNetくずし字OCRによる文字単位の認識結果を連結して文字列(テキスト)として出力し、コピーペーストして使えるようになったと説明されています。

また、複数のプラグインの機能を拡張したIIIF Curation Viewerのバージョン1.8も公開されています。

KuroNet Text Editorを公開しました(CODH, 2020/3/25)
http://codh.rois.ac.jp/news/#20200325

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