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OAリポジトリのレジストリOpenDOARがアップデートを実施:OA方針サポートページのリニューアル及びCOREからの新規のリポジトリレコード900件の登録

2020年4月3日、英・Jiscは、オープンアクセス(OA)リポジトリのレジストリOpenDOARが約半年間の2つのプロジェクトの成果により、アップデートされたことを発表しました。

OpenDOARはこれまで“Policy Tool”として提供していた、リポジトリ向けのOA方針サポートページについて内容のレビューを行い、コンテンツ更新と利用しやすく迅速なアクセスの容易な情報源が提供できるように機能改訂を行いました。リニューアルされたOA方針サポートページ“Policy Support”では、OA方針に関わる主要5項目として、登録される研究成果物のメタデータ・研究成果物の本文等のデータ・研究成果物の種類やバージョン等を示すコンテンツ・リポジトリへ研究成果物の登録・研究成果物のリポジトリ上での保存を挙げ、最低限のレベルの推奨方針と最適なレベルの推奨方針の2パターンの文案を提供しています。コピーアンドペーストや編集が容易となるように、文案はHTML版及びプレーンテキスト版で利用可能です。

また、英国の機関リポジトリアグリゲーターCOREのAPIを利用して、リポジトリのレコードの大規模なインポートを実施し、重複の削除や登録資格の審査等を経て、最終的に900件のリポジトリのレコードが新たにOpenDOARへ登録されたことが発表されています。

東京大学法学部研究室図書室、公開中の「東京大学法学部法制史資料室所蔵コレクション」へ『英国大使館文書』等の3コレクションを新規追加

2020年3月30日、東京大学法学部研究室図書室は、同室法制史資料室が所蔵する貴重資料をデジタル化した「東京大学法学部法制史資料室所蔵コレクション」へ『英国大使館文書』、『周防與田保文書』、『美濃國茜部庄文書』を追加したことを発表しました。

3コレクションは、東京大学学術資産アーカイブ化推進室の協力により、デジタル画像相互運用のための国際規格IIIFで公開され、利用可能となっています。また、既存公開コレクションと同様に、所蔵図書室名の表示以外は、目的を問わず、特段の手続きなく自由に利用することが可能です。

公開された3コレクションのうち、『英国大使館文書』の「幕府及明治政府側よりイギリス公使館宛公文書綴」については、帖単位・文書単位による閲覧が可能となっています。

「英国大使館文書」等、デジタル画像公開しました(東京大学法学部研究室図書室,2020/3/30)
https://www.lib.j.u-tokyo.ac.jp/20200330/?p=5673

英国図書館情報専門家協会(CILIP)、新型コロナウイルス感染症の拡大をうけ、図書館員が子ども・若者に本を推薦するライブ配信番組“National Shelf Service”を開始:推薦本は電子書籍として貸出可能

2020年4月3日、英国図書館情報専門家協会(CILIP)が、新型コロナウイルス感染症の拡大をうけ、図書館員が子ども・若者向けに本を推薦するライブ配信番組“National Shelf Service”を開始すると発表しました。

自宅に退避していても、子どもの読書への動機や熱意を維持することは不可欠であることから、子どもやその家族の新しく多様な読書体験を支援することを目的に、平日の11時から毎日、YouTubeを使って行われます。

内容は、1人の図書館員が1つの本を毎日推薦するもので、選ばれた本は、地域の図書館で電子書籍として借りることができます。

National Shelf Service launches this Monday(CILIP, 2020/4/3)
https://www.cilip.org.uk/news/499503/National-Shelf-Service-launches-this-Monday.htm

新型コロナウイルス感染症拡大防止のため休館中の米・セントルイス郡図書館、子どもを対象に、ドライブスルー方式で朝食・昼食やおむつを提供

新型コロナウイルス感染症拡大防止のため休館中の米・セントルイス郡図書館が、NPOのOperation Food Searchと連携し、2020年3月30日から、18歳以下の子どもを対象に、同館の9つの分館の駐車場において、毎週月・水・金の10時から12時まで、ドライブスルー方式で、朝食と昼食の無償提供を行っています。

また、4月3日からは、毎週金曜日の10時から12時まで、NPOのSt. Louis Area Diaper Bankと連携し、4つの分館の駐車場で、ドライブスルー方式で3歳以下の子どもを対象におむつ25枚を配布する取組も開始しました。おむつの寄附も受け付けるとしています。

4月4日付の同館Twitterによると、同日、5,700件以上の食事と1万8,000枚以上のおむつが提供されたとしています。

名古屋大学大学文書資料室、東海国立大学機構の設置に伴い「東海国立大学機構大学文書資料室」と改称

2020年4月1日、名古屋大学大学文書資料室が、東海国立大学機構の設置(名古屋大学と岐阜大学の法人統合)に伴い、「東海国立大学機構大学文書資料室」と改称しました。

歴史公文書部門と名古屋大学史資料・編纂部門の2部門からなり、歴史公文書部門では機構本部及び名古屋大学・岐阜大学の法人文書について、歴史公文書に相当するものを選別し、選別された歴史公文書の移管を受け、保存措置を施したうえで一般公開する業務を行います。

名古屋大学史資料・編纂部門は、法人文書以外の歴史資料を受け入れ、公開するとともに、大学史の編纂に携わる部門であり、岐阜大学の歴史資料や大学史編纂は原則として扱わないとしています。

東海国立大学機構大学文書資料室 ニュース
http://nua.jimu.nagoya-u.ac.jp/
※2020.04.01欄に「名古屋大学と岐阜大学の法人統合(東海国立大学機構の設置)に伴い、組織名を東海国立大学機構大学文書資料室と改称しました」とあります。

ブルーシールドオーストラリア(BSA)、新型コロナウイルス感染拡大防止のための休館期間中でもGLAM機関のコレクションを安定的に保存するためのガイドを公開

2020年3月29日、ブルーシールドオーストラリア(BSA)が、新型コロナウイルスの感染拡大をうけて休館する、図書館・博物館・公文書館といったGLAM機関における資料保存に関するガイド“Closed by COVID-19? A Practice Guide for managers of heritage collections that are closed at short notice because of an epidemic or pandemic”を公開しました。

感染拡大防止のための休館により、環境(換気の制限・害虫の侵入)、セキュリティ(侵入者や破壊者)、職員の健康・安全といった状況が変化し、職員による状態確認の頻度も落ちるという資料保存上のリスクが発生することから、緊急状況下においてもコレクションが放置されることなく安定的な環境で保存できるようにするために取り組むべき作業を提案するものです。

米国の大学・研究図書館協会(ACRL)、新型コロナウイルス感染症の拡大をうけ、リモートワークの図書館員の効果的なマネジメント方法に関するウェビナーを開催

2020年4月7日、米国の大学・研究図書館協会(ACRL)が、新型コロナウイルス感染症の拡大をうけ、ウェビナー(ウェブセミナー)“Managing Remote Workers”を開催します。

突然リモートワークとなった図書館員の効果的なマネジメント方法に関するヒントや戦略、考察を提供するものです。

ACRL Presents - Managing Remote Workers(ACRL, 2020/3/20)
https://www.acrl.ala.org/acrlinsider/archives/19448

参考:
英国図書館(BL)・ウェールズ国立図書館(NLW)・スコットランド国立図書館(NLS)、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため休館
Posted 2020年3月18日
https://current.ndl.go.jp/node/40524
※NLW:職員は自宅で勤務できるよう調整

Springer Nature社、インド・マニパル高等教育アカデミー(MAHE)とアジア地域で初めて“Read & Publish”契約を締結

2020年4月3日、Springer Nature社は、インドのマニパル高等教育アカデミー(Manipal Academy of Higher Education:MAHE)とアジア地域で初めて“Read & Publish”契約を締結したことを発表しました。契約期間は2022年12月までとなっています。

締結された契約に基づき、カストゥルバ医科大学、MAHE、及びT.A.パイ経営研究所(T.A. Pai Management Institute:TAPMI)に所属する研究者は、2,200誌以上のSpringer Nature社のハイブリッド誌へオープンアクセス(OA)で研究成果を公開可能です。また、同社のプラットフォームSpringerLinkに出版された全ての研究成果へアクセスすることが可能です。

英・ケンブリッジ大学出版局(CUP)、オープンリサーチのためのプラットフォーム“Cambridge Open Engage”の提供を開始

2020年4月2日、英・ケンブリッジ大学出版局(CUP)は、オープンリサーチのためのプラットフォーム“Cambridge Open Engage”の提供を正式に開始し、研究者が研究成果を直接投稿可能になったことを発表しました。

“Cambridge Open Engage”は、プレプリント・プレゼンテーション・ワーキングペーパー・会議用のポスター・灰色文献など、早期段階の研究成果を公開・共有するためのプラットフォームです。全てのコンテンツは自由に閲覧可能で、また著者は自由に研究成果物をアップロードできます。診療(clinical practice)に関する内容を除くあらゆる分野の研究成果が受付されており、著者は査読や出版に先立って、研究コミュニティへ自身の研究成果を共有可能となっています。

また、学会・研究センター・研究機関・研究助成機関等の組織に対しては、組織内での早期段階のオープンリサーチに関する研究成果の分析や研究の傾向・成長分野に関する知見など、“Cambridge Open Engage”を通したオープンリサーチに関するサービスが提供されます。

SAT大蔵経テキストデータベース研究会、聖徳太子御製とされる仏教典籍『勝鬘經義疏』のUnicodeとTEIに準拠したデジタル版を作成・公開

2020年4月2日、SAT大蔵経テキストデータベース研究会は、聖徳太子御製とされる仏教典籍『勝鬘經義疏』について、Unicode、及び人文科学テキストの符号化・交換のための規格TEIに準拠したデジタル版を作成し、公開したことを発表しました。

同研究会は日本の仏典をデジタル媒体として構造化する取り組みの一環として、今回の『勝鬘經義疏』TEI/XML版の公開を実施しました。公開されたTEI/XML準拠データを用いることで、一部の漢字の微細な形の違いの表示と一括検索・『勝鬘經義疏』に引用される『勝鬘經』当該箇所の参照・文書中に登場する固有表現の抽出と外部リソースとのリンク・返り点の表示と非表示やそれを用いたテキスト分析などが技術的には可能になります。また、同研究会が提供する「SAT大正新脩大藏經テキストデータベース2018版」を介することで、デジタル画像相互運用のための国際規格IIIFに対応することも可能です。

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