出版

青山ブックセンター六本木店跡地に「入場料を取る本屋」がオープン

2018年12月11日、六本木に「入場料」として1,500円を取る本屋、「文喫」がオープンしました。

同店は2018年6月に閉店した青山ブックセンター六本木店の跡地にオープンしたもので、運営者はリブロなどの書店チェーンを展開するリブロプラス社です。

店内は雑誌販売と企画展示を行う「展示室」、図書を販売する「選書室」、座席と机の用意された「閲覧室」、打ち合わせ等を行えるスペース「研究室」、食事等を提供する「喫茶室」の5つのスペースに分かれており、このうち展示室のみは無料で、そのほかのスペースに入るには入場料が必要となります。一度入場料を支払えば、利用時間に制限はなく、コーヒー・煎茶のおかわりが自由、とのことです。

文喫
http://bunkitsu.jp/

書店「文喫」が新たに誕生。場所は六本木の青山ブックセンター跡地(美術手帳、2018/12/9付け)
https://bijutsutecho.com/magazine/news/headline/18975

Emerald社、F1000と連携し新たにオープンアクセス誌Emerald Open Researchを創刊 投稿受付開始

2018年12月10日、Emerald社は新たなオープンアクセス(OA)雑誌”Emerald Open Research”を創刊することを発表し、論文投稿受付を開始しました。

同誌はF1000 Researchをはじめ、”Wellcome Open Research”、”Gates Open Research”などを手掛けるF1000と連携し出版されるもので、既存誌と同じくまず論文を公開し、その後、オープン・ピア・レビューを実施するモデルを採用するとのことです。

対象分野は社会科学を中心に多岐に渡りますが、国連の持続可能な開発目標(SDGs)に則った、現実社会の問題を扱う研究を対象とするとされています。創刊当初は「持続可能な食糧供給システム」、「健康的な生活」、「責任ある経営」、「持続可能な都市」、「21世紀の教育」、「デジタル・ワールド」の6つのゲートウェイを設定し、それぞれ投稿受付が行われています。2019年中にさらにゲートウェイを追加する予定であるとのことです。

E2084 - 「図書館情報学の研究成果を書籍出版する」<報告>

2018年10月13日に慶應義塾大学を会場とする三田図書館・情報学会2018年度研究大会において,ラウンドテーブル「図書館情報学の研究成果を書籍出版する」が開催された。前半ではモデレーターと3人の話題提供者による論点の提示が行われ,後半ではフロアを交えた意見交換が行われた。

cOAlition S、Plan Sの要件を満たすための手順をまとめた手引きを公表:フィードバックを募集中

2018年11月27日、2020年までの完全・即時オープンアクセス(OA)実現を目指すイニシアチブ“cOAlition S”は、OA推進の10の原則“Plan S”をどのように満たすかについての手引きを公表したと発表しました。

Plan Sの要件を明確化し、それを満たすための手順をまとめたものであり、2019年2月1日17時00分(中央ヨーロッパ標準時)を期限として、手引きへのフィードバックを呼びかけています。

Plan S: From Principles to Implementation. cOAlition S Releases Implementation Guidance on Plan S(cOAlition S, 2018/11/27)
https://www.coalition-s.org/implementation-guidance-on-plan-s-now-open-for-public-feedback/

日本出版販売株式会社・株式会社トーハン、物流協業に関する検討開始を発表

2018年11月19日、日本出版販売株式会社(日販)と株式会社トーハンが、物流協業に関する検討を開始したと発表しています。

2018年4月19日から公正取引委員会への物流協業に関する事前相談を行い、10月12日に公正取引委員会から回答を受けたことから、11月7日に基本合意書を締結したものです。

出版物の売上が「縮小し昨今の輸送コストの上昇と相まって流通効率の悪化が顕著となり、全国津々浦々にわたる出版物流網をいかに維持するかが業界全体の喫緊の課題」となっていることから、同課題の解決のために実施するもので、同時に、「プロダクトアウトからマーケットインを目指した抜本的な流通改革への新たな一歩となる」ことが目的とされています。

両社よりメンバーを選出しプロジェクトチームを発足させ、「制度面・システム面を含めて、厳密な情報遮断措置を講じることを前提として、両社の物流拠点の相互活用ないし統廃合を中心とした出版流通の合理化に向けた物流協業について検討」するとしています。

PeerJシリーズとして新たに化学領域の5誌の創刊が発表される

2018年11月6日、オープンアクセス(OA)誌PeerJのブログにおいて、新たに化学領域のOA誌を5誌、創刊することが発表されました。

PeerJは2012年に創刊された、生涯投稿料を採用したことで話題となったOA誌です(現在は一般的なAPC支払いによる投稿も受け付けています)。PeerJ自体は生命科学領域を対象としており、2015年にはコンピュータ科学領域を対象とする”PeerJ Computer Science”を創刊していました。また、2017年にはPeerJ本誌の対象領域に環境学が追加されています。

PeerJのブログによれば、そのほかにも多くの領域からその領域を対象としたPeerJの創刊を希望する声が寄せられており、中でも多かったのが化学領域であった、とのことです。そこで今回、新たに物理化学を対象とする”PeerJ Physical Chemistry”、有機化学対象の”PeerJ Organic Chemistry”、無機化学対象の”PeerJ Inorganic Chemistry”、分析化学対象の”PeerJ Analytical Chemistry”、そして材料科学対象の”PeerJ Materials Science”の5誌を創刊することとした、とされています。

オルトメトリクス研究の専門誌”Journal of Altmetrics”創刊

オルトメトリクスに関する研究を専門に掲載する雑誌、”Journal of Altmetrics”が創刊されています。出版者はLevy Library Press社で、編集長はイスラエルのバル=イラン大学のJudit Bar-Ilan氏です。

同誌はオルトメトリクスデータの分析や他の指標との比較、新たなオルトメトリクス指標の開発、オルトメトリクスを用いた実際の評価等のトピックを扱った研究を対象とする雑誌で、査読制があり、全論文がオープンアクセス(OA)で公開されます。2018年9月19日付けでBar-Ilan氏による創刊の言が掲載されたほか、同10月30日時点で、1本の展望論文と1本の研究論文が掲載されています。

The Journal of Altmetrics
https://www.journalofaltmetrics.org/

MDPI、刊行するすべての雑誌にオープン・ピア・レビューオプションを適用開始

2018年10月22日、オープンアクセスジャーナルプラットフォームMDPIが、刊行するすべての雑誌でオープン・ピア・レビューオプションを選択可能にすると発表しました。

MDPIのオープン・ピア・レビューは2014年から一部の雑誌で開始され、現在までに14の雑誌で導入されていました。これらの雑誌では著者が査読レポートを論文とあわせて公開することを選べるオープン・レポートオプションと、査読者が自身の氏名を公開できるオープン・アイデンティティオプションが提供されており、特にオープン・レポートオプションについては対象となる雑誌掲載論文全体の41%、一部の雑誌では60%の論文で選択されていたとのことです。オープン・アイデンティティも、23%の論文で、少なくとも一人の査読者が選択していました。

各オプション選択者の割合に大きな変化はなく、MDPIはオープン・ピア・レビューが今も広がり続けているとは言えないが、すでにかなりの著者が、よりオープンであることを好んでいるとしています。この結果を受けて、MDPIは刊行する全雑誌でオープン・ピア・レビューオプションを提供することにしたとのことです。

Springer Nature、オープンデータバッヂに関するパイロットを開始

2018年10月8日、Springer Nature社はデータ共有の習慣を研究者に奨励することを目的に、データ共有についての基準を満たした論文にオープンデータバッヂを付与するパイロットプログラムを開始したと発表しました。

同プログラムでは、データの可用性について論文中に明記されており、どこからデータにアクセスできるかが示されていること、データセットが公開リポジトリに登録されていること、DOI等の恒久的識別子がデータセットに付与されていること等の基準を満たした論文がバッヂ付与の対象となります。パイロットプログラムはBMC Microbiology誌を対象に実施され、最初のバッヂは2018年9月半ばに付与されたとのことです。

国内出版者が刊行した電子書籍が刊行1年以内に電子書籍貸出サービスから利用可能に:出版者と著者等の貸出時の報酬の配分も策定(オランダ)

2018年10月3日、オランダ王立図書館(KB)が、オランダの出版者が刊行した電子書籍が1年以内に電子図書館“online Bibliotheek”で利用できるようになると発表しました。

教育・文化・科学大臣、KB、オランダ公共図書館協会(VOB)や著作者団体・出版社団体・著作権管理団体との合意に基づくもので、合意は2019年1月1日から効力を持ちます。

今回の合意では、電子書籍が貸出された際の報酬について、出版者と著者・翻訳者・イラストレータで折半する事が定められました。また、この合意を実現させるために、2021年に300万ユーロの予算措置が講じられるとしています。

現在利用可能な電子書籍のタイトルは2万1,000件ですが、2019年末までに2万7,000件に増加することが見込まれるとしています。

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