出版

英・オックスフォード大学出版局、Oxford English Dictionary(OED)に“fake news”等の新語約650語を追加

2019年10月9日、オックスフォード大学出版局は、英語辞書Oxford English Dictionary(OED)へ2019年9月に追加した新語に関するブログ記事“These ARE the words you are looking for: the OED October 2019 update”を公開しています。

2019年9月に追加された新語には“fake news”(フェイクニュース)も含まれています。ブログ記事では、最も古いと考えられている用例は1890年までさかのぼることができることなどが紹介されています。

その他に追加された主な新語としては、親しい間柄でメール等の文章の結びとして使われる“xoxo”や映画『スター・ウォーズ』(Star Wars)を起源とし心理学的操作に関する概念を表す“Jedi mind trick”、開発者「サトシ・ナカモト」を起源とする仮想通貨ビットコインのデジタル決済システムの最小通貨単位“satoshi”などがあります。

Bowker社、米国の自費出版の動向を発表:2018年は前年比40%の増加

2019年10月15日、米国の書誌情報サービス企業で、ProQuest社の関連企業であるBowker社は、2013年から2018年にかけての米国の自費出版に関するデータをまとめたレポート“Self-Publishing in the United States, 2013-2018”の公開を発表しました。

このレポートはBowker社が同社のデータベースに登録されたISBNの件数に基づいて、毎年1回発行しているものです。最新のレポートでは、ISBNが登録された自費出版の紙書籍と電子書籍の合計タイトル数は、2017年の120万点から2018年には160万点以上に増加しており、2013年のタイトル数と比較すると263%の増加となるなど、2018年も例年通りに増加傾向であったことなどが指摘されています。

株式会社医学映像教育センター、スマートタブレットを活用した医学・看護系学生向け定額動画配信サービス「ビジュランサブスクリプション」を開始

2019年10月11日、医学・看護・健康に関するマルチメディア出版事業を行う株式会社医学映像教育センター(東京都杉並区)は、スマートタブレットを活用した医学・看護系学生向け定額動画配信サービスとして、全国の大学・短大等の学校機関を対象に「ビジュランサブスクリプション」を開始したことを発表しました。

「ビジュランサブスクリプション」は、各携帯電話事業者提供のタブレットレンタルサービスと医学映像教育センターの学術映像コンテンツ配信システム「ビジュラン・クラウド」を組み合わせて実施されます。同社制作の医学・看護教育動画443番組が定額見放題サービスとして利用することができるようになります。

医学映像教育センターはサービス開始の背景として、医学・看護系の学校機関において、医学・看護教育動画は、図書館や視聴覚室でDVDやVHSビデオ等の形で視聴する学習環境が一般的であり、また貸出も積極的には行われない状況から、ゆっくりと学習したい学生のニーズに応えられていないことを挙げています。「ビジュランサブスクリプション」は、学習の場所や時間を問わないことで学内外での教育動画コンテンツの利便性を高めるものである、としています。

出版流通学院、「書店で働く方々へのマインドアンケート調査」の結果を公開

2019年9月25日、日本出版販売株式会社の出版流通学院は、「書店で働く方々へのマインドアンケート調査」の結果を公開したことを発表しました。

全国の書店に勤めるスタッフの、仕事や業界に対する意識を明らかにし、各種セミナーや発行物の企画・運営等に活用するために実施されたものとあり、2019年8月1日から8月26日にかけて、ウェブ上でのアンケート調査が行われました。回答人数は156人でした。

回答者の属性に加え、「書店員になった動機」など17の設問に対する回答結果がまとめられており、設問10「転職先として興味があるのはどこか」では、「他の書店」「事務職などの販売業以外」に続き、「図書館」が3番目となっています。

また、設問17「もしも書店を開くなら、どのような書店にしたいか」(自由記述)についても、回答の一部が公開されています。

【イベント】本の学校出版産業シンポジウム2019in東京~神保町で本の“いま”を語ろう~(10/27・東京)

2019年10月27日、専修大学神田キャンパス(東京都千代田区)で、特定非営利活動法人本の学校(鳥取県米子市)の主催により、「本の学校出版産業シンポジウム2019in東京~神保町で本の“いま”を語ろう~」が開催されます。

フォーラムとして、「本屋を開業する2」、「新しい出版──編集の未来と原点を語る」、「ティーンエイジャーと本」、「重要性を増す、本の“発売前”プロモーション」の4つが行われます。フォーラムへの参加費(通し券)は2,000円(学割:1,000円)です。

NPO法人 本の学校 出版産業シンポジウム 2019 in 東京 ~神保町で 本の“いま”を 語ろう~(特定非営利活動法人本の学校)
www.honnogakko.or.jp/archives/1254

英・ケンブリッジ大学出版局、UNSILO社と提携:AI技術を用いた関連コンテンツの特定とリンク提供のため

2019年9月16日、出版社に対しAI技術によるソリューションの提供を行っているデンマークのUNSILO社は、英・ケンブリッジ大学出版局と提携を結んだことを発表しました。同社は、ケンブリッジ大学出版局の100万を超える雑誌論文と書籍の各章のなかから、AI技術を利用して関連のあるコンテンツを特定し、リンク付けを行います。

同社は、機械学習とAIツールを用いてテキストコーパス中の重要な概念の特定を行いますが、これらの概念は、主題コレクションの構築、関連記事の特定、関連するジャーナルの検索等、出版ワークフローに対する幅広いソリューションの基礎を形成するものとあります。新規公開された論文、書籍は公開後数時間以内にインデクシングが行われ、Cambridge Coreの他のコンテンツにリンクされるとしています。

奈良県立図書情報館、図書展示「想いを届けるローカルメディア2019 ~フリーペーパー・オブ・ザ・イヤー2019 関連展示~」を開催

奈良県立図書情報館が、2019年10月1日から10月30日まで、図書展示「想いを届けるローカルメディア2019 ~フリーペーパー・オブ・ザ・イヤー2019 関連展示~」を開催します。

一般社団法人ワオンプロジェクトが2017年から始めた、全国各地の公募で集めたフリーマガジン・フリーペーパーを展示し、来場者人気投票、WEB人気投票で、「その年のもっとも支持されたフリーペーパー」を決定・表彰するプロジェクト「フリーペーパー・オブ・ザ・イヤー」にエントリーされたフリーペーパーを展示するものです。投票もすることができます。

関連して、紙媒体に限らず、地域で発行されている個性的な雑誌や、地域イベントと結びついたユニークな発行物など、コミュニティと結びついた様々なローカルメディアをテーマにした図書展示も行われます。

図書展示「想いを届けるローカルメディア2019 ~フリーペーパー・オブ・ザ・イヤー2019 関連展示~」令和元年10月1日(火)~10月30日(火)(奈良県立図書情報館)
http://www.library.pref.nara.jp/gallery/3125

台湾・文化部が進める読書・出版に関する5つの事業(記事紹介)

台湾・文化部の2019年9月12日付けのニュースにおいて、同日に行われた第43回「金鼎奨」(Golden Tripod Awards、出版業界を対象とする賞)の授賞式の様子と、授賞式における鄭麗君文化部長のスピーチが紹介されています。

鄭氏はスピーチの中で、台湾・文化部が進めている読書・出版に関する主要事業として以下の5点を挙げています。

・「文化內容策進院」(Taiwan Creative Content Agency)を設立したこと

・若年層の創作支援のため、補助金の予算を4倍にしたこと

・2019年の世界読書デーにあわせて“Literary Walking Tours of Taiwan”(走讀臺灣)を初めて開催したが、2020年にも開催し、読書人口の拡大を図ること

・“Taiwan Residency Project for International Translators”(譯者來臺駐村計畫)を拡大し、台湾文学の翻訳に関心を持つ人々のネットワークを構築すること

・文芸作品を支援し、創作者により資する環境を提供するために、2020年に文化部と教育部が共同で“Public Lending Right (PLR) Pilot Project”(公共出借權試辦計畫)を実施すること

MDPI、論文に「いいね」ができる新機能を追加

2019年9月20日、オープンアクセスジャーナルプラットフォームMDPIが、掲載論文に読者が「いいね」(Endorse)をつけられる新機能を追加したことを発表しました。

MDPIの発表では、同社は「研究評価に関するサンフランシスコ宣言」(DORA)の署名機関であり、論文ごとの被引用数やダウンロード数、Altmetricスコア等のMDPIでも取り入れている様々な指標には限界があることを認識している、としています。この限界を克服するには、研究コミュニティ主導の指標が必要であるとの認識から、研究コミュニティに対しおすすめしたい論文に「いいね」をつける機能を実装した、とのことです。

実際に「いいね」を付けるにはMDPIプラットフォームへのログインが必要で、また「いいね」した後にも反映されるには運営者による承認プロセスが必要になります。

MDPI Now Gives Scholars the Possibility to Endorse and Recommend Articles(MDPI、2019/9/20付け)
https://www.mdpi.com/about/announcements/1690

Enago、AIを用いた原稿評価・編集サービス”AuthorONE”を立ち上げ

論文校正・校閲サービス等を手掛けるEnagoが、AIを用いて投稿原稿を評価し、編集も自動で行う出版者向けサービス”AuthoreONE”の提供を開始すると発表しました。

同サービスはAPIを用いて編集システムに組み込む等、出版者自身のWebページや現在使用しているシステムに組み込むことが可能とのことです。原稿評価サービスについては当面、無料で提供するとされています。

Enago Launches AuthorONE - An AI-powered Manuscript Assessment And Automated Copy-editing Solution For Publishers(Enago、2019/9/11付け)
https://www.enago.com/news/enago-launches-authorone

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