HathiTrust

ミシガン大図書館によるHathiTrust内パブリックドメイン資料同定プロジェクトに、カリフォルニア電子図書館が参加

2012年7月11日、米国ミシガン大学図書館は、HathiTrustに登録された資料からパブリックドメイン資料を同定する同館のプロジェクトに、カリフォルニア電子図書館(CDL)が参加したと発表しました。CDLの参加により、プロジェクトは、16の研究図書館が参加することになりました。

2008年に始まるこのプロジェクトは、「著作権調査管理システム」(Copyright Review Management System:CRMS)を作成し、1923年から1963年までの間に米国内で出版された資料を対象として、パブリックドメイン資料の同定が実施されていました。その後、2011年に米国博物館・図書館サービス機構(IMLS)から追加助成を受け、プロジェクトは米国以外の国で出版された図書も調査対象として継続されています。

HathiTrust Research Centerが2011年度後半の活動報告書を公表

2011年4月に設置された“HathiTrust Research Center”(HTRC)の2011年10月から2012年3月までの半年間における活動報告書が公開されています。2011年4月に設置されたHTRCは、米国の大学等による協同デジタルリポジトリ“HathiTrust”を利用した研究を行うための環境を構築することを目的としています。2011年7月から2012年末までをフェーズ1としており、研究のためのインフラや関連ツールを開発し、2012年6月までにデモ版を完成させる予定です。

HathiTrust Research Center Semi-annual Report (October 1, 2011 - March 31, 2012)
http://www.hathitrust.org/updates_htrc_oct2011-mar2012

HTRC Timeline and Deliverables
http://www.hathitrust.org/htrc_timeline_deliverables

HathiTrust Research Center UnCamp 2012
http://www.hathitrust.org/htrc_uncamp2012

ミシガン大学出版局とHathiTrustが、オープンアクセスジャーナル出版のためのオープンソースプラットフォーム“jPach”の開発を発表

2012年4月25日に、ミシガン大学図書館出版局が、米国の大学図書館等によるデジタル化資料のリポジトリHathiTrustと共同で、“jPach”という、オープンアクセスジャーナル出版のためのオープンソースプラットフォームの開発を行うと発表しました。jPachは、ミシガン大学図書館出版局がジャーナルのコンテンツを直接HathiTrustのリポジトリへ登載できるようにするもので、他のHathiTrust参加機関にとっても類似のツールを利用する際のモデルとなるものとされています。このjPachの導入の利点として、現状のシステムからのリプレースが可能で、新機能を容易に実装できること、共同出版社がジャーナルコンテンツを保存に適したフォーマットに変更できること等が挙げられています。

jPach (HathiTrust内のプロジェクトページ)
http://www.hathitrust.org/jpach

Introducing jPach: A Journal Publishing Platform for HathiTrust (MPublishing 2012/4/25付けの記事)

米Library Copyright Alliance、HathiTrust等への著作権侵害訴訟問題に関する法定助言者意見書を公開

2012年4月20日に、米国図書館協会(ALA)・北米研究図書館協会(ARL)・米国の大学・研究図書館協会(ACRL)の各団体からなる“Library Copyright Alliance”(LCA)は、HathiTrust及び米国の5大学に対してAuthors Guild等が著作権侵害を訴えた問題に関する法定助言者意見書(Brief Amici Curiae)を公開しました。文書では、Authors Guildによる米国著作権法108条(図書館等の権利制限・例外規定)の解釈に対する異議を唱え、結論として、HathiTrustの孤児著作物プロジェクトが同法108条(e)を満たすものであるとしています。

Brief Amici Curiae of American Library Association, Association og College and Research Libraries, and Association of Research Libraries in Opposition to Plaintiffs' Motion for Partial Judgement on the Pleadings (PDF)(Library Copyright Allianceの公開文書)

E1276 - Google助成のデジタル人文学プロジェクトから得られた教訓

E1276 - Google助成のデジタル人文学プロジェクトから得られた教訓

米国のイリノイ大学アーバナシャンペーン校のバーベル(Virgil E. Varvel Jr.)氏らによるレポート“Google Digital Humanities Awards Recipient Interviews Report”(2011年12月付)は,同大学とインディアナ大学が共同で設立したHathiTrustリサーチセンター(HTRC)の今後の在り方を考える上での検討資料として作成されたものである。Googleは2010年7月にデジタル人文学研究プロジェクトへの助成を発表しており(E1081参照),そこでは資金面だけでなく,Googleブックスプロジェクトが抱える膨大な量のデジタルテキストデータを研究者へ提供している。そのため,HathiTrust(CA1760参照)の有するデジタルテキストの活用を支援する目的で設立されたHTRCにとっては,同様の研究支援を行っているGoogleの助成プロジェクトから学ぶところがあると判断したものと思われる。...

ハーバード大学図書館がHathiTrustに20万点のパブリックドメイン資料を追加登録

米国のハーバード大学図書館が、大学図書館等による共同デジタルリポジトリHathiTrustに、パブリックドメインの資料約20万点を登録すると発表しています。2011年の約5万3千点に続く、2度目の登録とのことです。HathiTrustには、これまでに様々な大学図書館等から1000万点以上の資料が登録されています。

Harvard Library to Deposit Additional Volumes in HathiTrust(ハーバード大学 2012/3/6付けのニュース)
http://isites.harvard.edu/icb/icb.do?keyword=k77982&pageid=icb.page495141

HathiTrust
http://www.hathitrust.org/

米国の著作者団体、HathiTrustによるデジタル化の適法性についての判断を求める文書を裁判所に提出

米国の大学図書館等によるデジタル化資料のリポジトリHathiTrust等に対して著作権侵害の訴訟を起こしている米国の著作者団体Authors Guildは、2012年2月28日付けで、裁判所に対し、HathiTrustの行為の適法性についての判断を求める文書を提出しています。文書では、HathiTrustの行為は、米国著作権法第108条で規定されている図書館での複製等が認められる場合を超えたものであり、またフェアユースにも該当しないと主張し、その行為の適法性について、一部判決(partial judgement)を求めたものです。

Plaintiffs Seek Fair Use Ruling in Mass Book Digitization Case(Authors Guildのブログ 2012/2/29付けの記事)
http://blog.authorsguild.org/2012/02/29/plaintiffs-seek-fair-use-ruling-in-mass-book-digitization-case/

図書館での書籍大量電子化はフェアユースではない~米著作者団体が申し立て(INTERNET Watch 2012/3/1付けの記事)

HathiTrustの登録資料数が1000万点を突破

米国の大学図書館等によるデジタル化資料の共同リポジトリHathiTrustの登録資料数が、2012年1月5日に1000万点を突破したとのことです。1月6日付けのHathiTrustのブログ記事には、資料の内訳(著作権状態、年代別、国別)やこれまでの歴史の概略がまとめられています。

Ten Million and Counting(HathiTrustのブログ 2011/1/6付けの記事)
http://www.hathitrust.org/blogs/perspectives-from-hathitrust/ten-million-and-counting

参考:
CA1760 - デジタル化資料の共同リポジトリHathiTrust―図書館による協同の取り組み/ 田中 敏
http://current.ndl.go.jp/ca1760

CA1760 - デジタル化資料の共同リポジトリHathiTrust―図書館による協同の取り組み/ 田中 敏

 米国の大学図書館等が共同で運営しているデジタル化資料のリポジトリHathiTrust(1)は、ミッションとして「人類の知識の記録の収集・組織化・保存・伝達・共有により、公益に貢献すること」(2)を掲げ、2008年に運営が開始された。その活動は、単なる保存だけでなく、他システムとの連携、印刷資料の管理支援、著作権調査等、多岐にわたっている。本稿では、その概要や最近の動向を紹介する。...

HathiTrust、著作者団体等からの訴えに対する答弁書を裁判所に提出

2011年9月に米国の著作者団体Authors Guild等がデジタル化資料の共同リポジトリHathiTrustを著作権侵害等で訴えた訴訟に関し、2011年12月2日付けで、HathiTrust側から訴えに対する答弁書が裁判所に提出され、公開されています。

Defendants' Joint Answer and Defenses(答弁書)
http://thepublicindex.org/docs/cases/hathitrust/answer.pdf

Information about the Authors Guild Lawsuit(HathiTrustのサイトの訴訟についてのページ)
http://www.hathitrust.org/authors_guild_lawsuit_information

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