音楽資料

E1970 - 紀州の殿様が残した南葵音楽文庫の保管と活用

2016年12月に和歌山県庁において,和歌山県(以下「県」)と公益財団法人読売日本交響楽団(以下「読響」)との間で南葵音楽文庫(以下「文庫」)の寄託契約調印式が行われた。以下,文庫の概要,寄託の経緯と内容,今後の活動などについて紹介する。

東京藝術大学附属図書館、「信時文庫貴重楽譜データベース(試行版)」を公開

2017年10月30日、東京藝術大学附属図書館が、「信時文庫貴重楽譜データベース(試行版)」を公開しました。

東京藝術大学附属図書館の信時潔文庫に含まれる資料のうち、自筆譜、筆写譜、初版譜を中心にデータベース化したもので、データの準備が整ったものから順次公開されています。一部の資料については画像も公開されています。

東京藝術大学附属図書館 お知らせ
http://www.lib.geidai.ac.jp/
※「「信時文庫貴重楽譜データベース(試行版)」を公開しました。」とあります。

東京藝術大学附属図書館 信時文庫貴重楽譜データベース(試行版)
http://jmapps.ne.jp/geidailibnobutoki/

【イベント】アート・ドキュメンテーション学会第10回秋季研究集会(11/19・東京)

2017年11月19日、印刷博物館において、アート・ドキュメンテーション学会(JADS)第10回秋季研究集会が開催されます。

「音楽学における研究図書館とアーカイヴ」をテーマとした企画セッション、印刷博物館の企画展示の見学及び担当学芸員によるレクチャー、研究発表が行なわれます。

参加費は正会員が1,500円、非会員が2,000円です。事前の申込が必要です。

【10:40-12:15 第一部 企画セッション/招待講演+パネルディスカッション】
テーマ:音楽学における研究図書館とアーカイヴ
・「音楽資料と図書館、アーカイヴ、ドキュメンテーション」
林淑姫(旧日本近代音楽財団日本近代音楽館主任司書・事務局長)
・「メディアとしての編曲版と作品としての編曲版:ベートーヴェン音楽を例として」
平野昭(静岡文化芸術大学名誉教授・元慶應義塾大学文学部教授)
・パネルディスカッション 林淑姫 平野昭 司会:前田富士男(予定)

【13:15-14:05 第二部 印刷博物館レクチャー+見学】
[企画展示]キンダーブックの90年 -童画と童謡でたどる子どもたちの世界-

米・ボストン公共図書館、同館所蔵の商業音楽コレクション(レコード類)をInternet Archiveに移管:デジタル化しての公開を計画

2017年10月11日、米・ボストン公共図書館(BPL)は、同館が所蔵する、1900年代初頭から1980年代までの、蝋管・SPレコード(78rpm)・LPレコードなど様々な媒体から構成される商業音楽のコレクションを、Internet Archive(IA)に移管すると発表しています。

これらコレクションは、数十年にわたり同館の書庫で保管され、目録化もされず、一般に公開されていませんでした。

IAに移管されることで、デジタル化され、無料でオンラインで公開される予定です。

ウェールズ国立図書館、“Welsh Music Archive”を創設

ウェールズ国立図書館(NLW)が、2017年9月22日に“Welsh Music Archive”を創設したと発表しています。

音楽関連の記録・手稿類、印刷物(楽譜、書籍、雑誌)、視聴覚資料の収集や利用促進のため創設されたもので、同館の蔵書構築方針に従い、

・ウェールズの歴史のなかで重要な役割を果たしたもしくは果たしている、あるいは、国内外の活動で高評価を得ているウェールズ出身の、作曲家、プロモーター、ウェールズ伝統音楽の研究者などの人物に関する資料
・音楽活動を手がけ促進する国家機関や、ウェールズ音楽を普及・研究する国家機関や学会、ウェールズ音楽やウェールズで音楽を実演するグループの記録
・ウェールズの商業音楽出版社やレコード会社の記録
・コンサートプログラムやエフェメラ類等を含めた、全時代・地域の音楽関連の手稿類

を収集します。

Launching the Welsh Music Archive(NLW,2017/9/25)
https://www.llgc.org.uk/blog/?p=15813

ラトビア国立図書館、欧州地域開発基金の助成を受け、新聞・図書・楽譜・文書数百万点のデジタル化を実施

2017年9月5日付の、ラトビアの公共放送のポータルサイト“lsm.lv”(英語版)によると、ラトビア国立図書館(LNB)が、欧州地域開発基金の助成を得て、今後1年半をかけて、所蔵資料のデジタル化を実施するとのことです。

新聞、図書、楽譜、文書数百万点をデジタル化する計画で、国営通信社LETAと連携して実施されるとのことです。

LNBでは1999年から資料のデジタル化を開始しているとのことです。

National library has digital ambitions(lsm.lv,2017/9/5)
http://eng.lsm.lv/article/culture/literature/national-library-has-digital-ambitions.a249037/

和歌山県立図書館、2017年12月3日に「南葵音楽文庫閲覧室」をプレオープン

和歌山県立図書館が、2017年12月3日に「南葵音楽文庫閲覧室」をプレオープンすると発表しました。

読売日本交響楽団から和歌山県に寄託された西洋音楽関連資料コレクション「南葵音楽文庫」のうち、整理が終了した資料が、順次、同文庫閲覧室で公開されます。

また、閲覧室入り口の展示ケースで関連資料を紹介するとともに、プレオープン記念として、演奏会、講演会も開催されます。

その他、2017年12月9日から毎週土曜日、同文庫の資料や歴史にまつわる30分程度のミニレクチャー「南葵ミニレクチャー」が行なわれるほか、定期講座の開催も予定されています。

関連して、2017年12月3日から2019年1月21日まで、和歌山県立博物館において、企画展「南葵音楽文庫 音楽の殿様・頼貞の楽譜コレクション」 が開催され、ベートーヴェンの自筆楽譜など資料約100点が展示されるとともに、2017年12月6日には、和歌山県民文化会館において「南葵音楽文庫寄託記念~読売日本交響楽団 和歌山特別公演~」が催され、同文庫を開設した徳川頼貞の英国留学時代の師ネイラーが作曲した序曲「徳川頼貞」が、97年ぶりに演奏される予定となっています。

米・ミネソタ州ヘネピン郡図書館、ローカルミュージックを配信する“MnSpin”を2017年末に公開へ

米・ミネソタ州のヘネピン郡図書館が、2017年末にサービスを開始する音楽配信プラットフォーム“MnSpin”で配信の対象となるミネソタ州地域のミュージシャンによる楽曲の公募を開始しています。

公募は8月2日までで、審査をへて選ばれたアーティスト(現在のところ40人・団体まで)の楽曲がプラットフォームから配信されます

プラットフォームでは、楽曲のストリーミング聴取が誰でもできるほか、同館の利用者カード保持者は楽曲のダウンロードも可能です。

Musicians: Be heard!(Hennepin County Library,2017/7/5)
http://www.hclib.org/about/news/2017/july/mn-spin

参考:
E1598 - 公共図書館によるローカルミュージック・プロジェクト始まる
カレントアウェアネス-E No.265 2014.08.28
http://current.ndl.go.jp/e1598

英国図書館、国内の10機関と連携し、記録媒体の劣化・旧式化により再生できない恐れがある音声記録50万点の保存を目的とした事業を開始

2017年4月12日、英国図書館(BL)が、宝くじ基金(National Lottery grant)等の助成を得て、記録媒体の物理的劣化や旧式化により再生できない恐れがある音声記録50万点の保存を目的とした、国内の10の機関との連携事業“Unlocking Our Sound Heritage”の開始を発表しています。

参加機関は、北アイルランド国立美術館、アーカイブズ+及びマンチェスター市議会、ノーフォーク・レコードオフィス、スコットランド国立図書館、レスター大学、サセックス大学のKeep、タインアンドウィア文書館・博物館、ウェールズ国立図書館、ロンドン市公文書館、Bristol Cultureの10機関です。

BLの“Save Our Sounds”事業の一環であり、2019年には、音源を検索し聴くことができるウェブサイトを公開する計画となっています。

欧州12か国のサウンド・アーカイブから集めた音源が“Europeana Radio”で利用可能に

2017年1月11日、Europeanaが、欧州の12か国のサウンド・アーカイブから集めた20万の音源が“Europeana Radio”で利用可能になったと発表しています。

クラシック、フォーク、伝統音楽、ポピュラー音楽や、言語・方言、スポークン・ワード(Spoken-word)、サウンドスケープ(soundscapes)などといった幅広い分野の音源を聴くことが可能で、利用者はタグ付けをすることも可能となっています。

Europeana Radio - discover, listen and tag the music from Europeana Music Collections(Europeana,2017/1/11)
http://blog.europeana.eu/2017/01/europeana-radio-discover-listen-and-tag-the-music-from-europeana-music-collections/

Europeana Radio
http://www.europeana.eu/portal/en/radio.html

参考:
E1674 - 古音源の保存と活用に関する国際シンポジウム<報告>
カレントアウェアネス-E No.281 2015.05.21

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