地域資料

【イベント】文化財防災ネットワーク推進事業シンポジウム「地域社会と文化財 ― 身近にある文化財、それをまもり伝える意味」(12/7・東京)

2019年12月7日、東京国立博物館において、国立文化財機構主催の文化財防災ネットワーク推進事業シンポジウム「地域社会と文化財 ― 身近にある文化財、それをまもり伝える意味」が開催されます。

2019年4月に文化財保護法が改正され、地方公共団体に対して、指定文化財・未指定文化財の隔てなく、各地域での文化財の保存活用のための取り組みの計画的・継続的な実施を求めていることから、地域の文化財に焦点を当て、それをまもり伝えていくことの意味と方法を考えるものです。

聴講無料ですが、事前の申し込みが必要で、定員は300人(申し込み先着順)です。

内容は以下の通りです。

・基調講演
人口減少社会における文化財保護の可能性 宗田好史氏(京都府立大学副学長・教授)

・プログラム
講演1 みんなでまもる地域の文化財―和歌山県の取り組みから 大河内智之(和歌山県立博物館主任学芸員)

講演2 地域の復興に文化財が果たす役割―福島県双葉町の文化財 吉野高光(福島県双葉町教育委員会総括主任主査)

・パネルディスカッション
宗田氏、大河内氏、吉野氏、岡田健氏

埼玉県立熊谷図書館、菓子史研究家・風俗資料収集家の旧蔵コレクションを紹介するロビー展示「ポケットによろこびを ~昭和初期のキャラメル 池田文痴庵文庫より~」を開催

埼玉県立熊谷図書館が、2019年10月12日から11月21日まで、ロビー展示「ポケットによろこびを ~昭和初期のキャラメル 池田文痴庵文庫より~」を開催します。

同館では、没後遺族から寄贈された、旧浦和市在住の菓子史研究家・風俗資料収集家池田文痴庵(ぶんちあん)氏の主要コレクション5,000点からなる「池田文痴庵文庫」を所蔵しています。

今回の展示は、同コレクションから昭和初期の日本のキャラメル文化の普及、受容をうかがい知ることができる資料を紹介するもので、同氏が森永製菓に勤務していた時代に関わったキャンペーンの広告や写真なども展示されます。

【熊谷】ロビー展示「ポケットによろこびを ~昭和初期のキャラメル 池田文痴庵文庫より~」(埼玉県立図書館)
https://www.lib.pref.saitama.jp/event/exhibit/exhibit/post-30.html

館山市(千葉県)、ウェブサイトに「被災した歴史資料の取扱いに困ったら相談を!」を掲載:安房地域各市町の文化財担当課や博物館に相談するよう呼びかけ

2019年10月2日、千葉県の館山市が、同市のウェブサイトに「被災した歴史資料の取扱いに困ったら相談を!」を掲載しました。

台風15号で自宅や地区の集会所等が被災し、保管していた歴史資料の取扱いに困ったときは、処分を検討する前に、安房地域の各市町の文化財担当課や博物館に相談するよう呼びかけるもので、水に濡れた古い文書や写真、壊れた彫刻等もすぐに捨てたり燃やしたりしないよう依頼しています。

館山市立博物館・南房総市教育委員会生涯学習課・鴨川市郷土資料館・鋸南町歴史民俗資料館に相談すれば、保管方法のアドバイスなどを行うとしています。

歴史資料の事例として以下があげられています。

・戦前の文書や手紙、日記
・戦前の写真・絵はがきや新聞
・地区の記録や引継ぎ文書
・お祭りやオコモリ(講)の掛軸や道具
・神社・寺院やお神輿などの彫刻
・木や石でできた仏像や神像
・絵馬・棟札など木の板に絵や文字が書かれたもの

茅ヶ崎市立図書館(神奈川県)、「郷土資料デジタルライブラリー」によるバーチャル下見ののち「まち歩き」をする「茅ヶ崎の昔“南湖院みち”を歩く~デジタルライブラリーを見て~」を開催

2019年10月31日、神奈川県の茅ヶ崎市立図書館が、湘南ふじさわシニアネットとの共催により、「茅ヶ崎の昔“南湖院みち”を歩く~デジタルライブラリーを見て~」を開催します。

同館では郷土資料を「デジタル化」して利用・保存を両立させる事業「郷土資料デジタルライブラリー」を湘南ふじさわシニアネット(認定NPO法人)と協働で行っており、今回は、郷土資料デジタルライブラリーによるバーチャル下見ののち、約2キロの「まち歩き」を行なうものです。

定員は20人 (申込み先着順)です。

茅ヶ崎の昔“南湖院みち”を歩く~デジタルライブラリーを見て~(茅ヶ崎市立図書館)
http://www.city.chigasaki.kanagawa.jp/kyouiku/1004953/1032745.html

郷土資料デジタルライブラリー(茅ヶ崎市立図書館)
https://chigasaki-dlib.jp/

千葉歴史・自然資料救済ネットワーク、台風15号による館山市内の被害状況確認調査の結果をブログで報告

2019年9月25日、千葉歴史・自然資料救済ネットワーク(千葉資料救済ネット)は、9月17日に実施した館山市内の台風15号による被害状況確認調査の結果をブログで報告しています。

NPO法人安房文化遺産フォーラムの雨漏りした第1事務所に保管されている葉書・書簡・植物標本などの小学校廃校舎への移動作業、屋根が吹き飛んだ第2事務所で回収しきれなかった資料のレスキュー作業が行われたことが報告されています。

また、水損の激しかった資料をNPO法人事務局員の冷凍庫で保管するとともに、資料の乾燥作業を実施し、カビが広がりつつある資料へのアルコール噴霧の方法なども説明したとしています。

台風15号被害 現地報告(館山)(千葉資料救済ネット,2019/9/25)
http://chibasiryounet.blog.fc2.com/blog-entry-264.html

スコットランド国立図書館(NLS)、多様な分野のスコットランドの音楽を含む録音資料の寄贈を受ける:デジタル化にも着手

2019年9月30日、スコットランド国立図書館(NLS)が、音楽愛好家のWilliam Dean-Myatt氏から7,500点のシェラック盤のレコードの寄贈を受けたと発表しています。

70年以上かけて録音資料を収集してきた同氏からは、これまで同館に対して3,000点の資料が寄贈されています。同館が所蔵するSPレコードのほとんどは同氏からの寄贈によるものです。

コレクションにはシェラック盤に加え、ビニール盤、カセットや少数ながら蝋管も含まれています。分野的には、大部分が営利のために大量生産されたものですが、ゲール語の歌、ミュージック・ホールの録音資料、フィドル・バグパイプによる音楽等、多様な分野のスコットランドの音楽も含まれます。

コレクションはすでに整理され、同館の検索システムで調べることができます。また、オンラインで利用できるようデジタル化作業も開始されています。

東日本大震災津波伝承館(岩手県)がオープン

2019年9月22日、岩手県が陸前高田市の高田松原津波復興祈念公園内に整備を進めていた「東日本大震災津波伝承館」(愛称:いわてTSUNAMIメモリアル)がオープンしました。

館内では、津波災害の歴史や、東日本大震災津波による被災の事実、震災から得た教訓、被災地の復興の姿などを伝える展示や映像上映が行われています。入館は無料です。

令和元年9月22日(日)「東日本大震災津波伝承館」オープン‼(東日本大震災津波伝承館, 2019/9/23)
https://iwate-tsunami-memorial.jp/245/

常設展示(東日本大震災津波伝承館)
https://iwate-tsunami-memorial.jp/permanent/

岩泉町歴史民俗資料館(岩手県)、写真展「台風10号の記録・岩泉の底力」を開催:岩泉町立図書館でも「台風10号豪雨災害と復興の足跡」展を開催中

岩手県の岩泉町歴史民俗資料館が、2019年9月21日から2020年3月28日までの毎週土曜(10月20日・11月3日は臨時開館、平日の見学は要問合せ)、写真展「台風10号の記録・岩泉の底力」を開催します。

2016年に台風10号の被害を受けた同町の町民39人から聞き取った災害当時の各地区の状況や対応、助け合いや活かされた存在、及び、災害に関する言い伝えなどを、写真約60点とともに紹介するものです。

被災した町民から寄贈された民俗資料数点も展示されます。

岩泉町立図書館でも、8月28日から9月20日まで、防災への日頃の備えと、復興の道への足跡を展示する「台風10号豪雨災害と復興の足跡」展を開催しています。

@sansonken(Facebook,2019/9/13)
https://www.facebook.com/sansonken/posts/1150822491793751

地方の「コミュニティ・アーカイブ」の持続可能性の確保:地方政府・図書館情報学課程との連携による事例(文献紹介)

ギリシャ・アテネで開催された第85回世界図書館情報会議(WLIC)・国際図書館連盟(IFLA)年次大会のサテライトミーティングとして、2019年8月21日・22日に、セルビア・ベオグラードで開催された地域史と系譜に関するサテライトミーティングの発表資料として、米・デンバー大学モーグリッジ教育学部調査研究方法・情報学科のMATUSIAK, Krystyna K氏等による“Preserving Cultural Heritage in Rural Areas: The Case of the Park County Local History Archives ”と題する文献が公開されています。

アーキビストやデジタル化の専門家が少ない地域においてボランティアによって担われるコミュニティ・アーカイブ活動の持続可能性が課題となっていることから、持続可能性を担保した事例の1つとして、政府機関・文化遺産機関と「連携」した米・コロラド州パーク郡のコミュニティー・アーカイブPark County Local History Archives(PCLHA)の活動を紹介するものです。

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